トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月)ああ、だがここは神域ではないからな。それに、どこで誰が聞いてるか分からないからな。
美月は、外にいる霊力を感じていたのだ。霊力の正体は小狐丸だったのだ。たまたま湯浴みを済まして、横を通ったとき、話が聞こえたのだろう。
美月)小狐、おるのは分かっておるぞ。
小狐丸)やはり、分かっていましたか。
小狐丸はゆっくりと障子の戸を開けて言った。そして部屋が冷えないように戸を閉めると、あぐらをかいた。美月はゆっくり起き上がると、妖艶な笑みを見せながら
美月)小狐だって、神の端くれならわかるだろう?我々は霊力を感じることが出来ると。それに、その霊力が誰の霊力かもな。
美月は口元を袖で隠し笑いながら言った。
小狐丸)ありがとうございます。
小狐丸は喜んだ。
美月)小狐は元から狐なのだから必要無いのではないか?元から人より狐に近かったようだし。
美月はクスッと笑った。すると小狐丸は怒り
小狐丸)少々、お仕置きが必要のようですね。
と、美月の頭をぐりぐりしだした。
美月)すまん、小狐丸!謝るから、やめてくれ。頭つぶれる!折れる!折れるって!(死ぬことを折れるという)
美月は、悲鳴を上げた。小狐丸は気が済むまでぐりぐりすると手を離した。
小狐丸)私は気が済みましたよ。
小狐丸はニヤリと妖しく笑った。美月は頭を抑えながら呻いていた。
美月)人の身ってこんなことにも耐えなければならないのか?
美月は、ぐりぐりされた部分をさすりながら言った。
美月)命を奪うことは、ずっと昔からアウトだがな。
美月はフッと笑った。
小狐丸)そうですね。この本丸にも主を失った刀は少なくはありません。
麗奈:私の時代にも世界中のどこかでは戦争やってるよ。日本はそんなことないけど、もしかしたら戦禍の中に巻き込まれる可能性はある
小狐丸)私は平気です。
小狐丸はニコッと笑った。すると
美月)私は無理だ。小狐、毎年恒例のやらせてもらうぞ。
美月は、小狐丸に寄りかかろうとしたが、小狐丸は避けた。そのせいで美月は畳に頭をぶつけた。
美月)痛っ!
小狐丸)そう何度も、同じ手にかかりません。
美月)(3年ほどかかってた奴が、やけしゃあしゃあと)
美月は頭をさすりながら言った。
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