麗奈:うん(集中して音を奏で)
小虎:にゃ?
五虎退:あれ、なんかいい音がします
小虎:zzz(みんな眠ってしまい)
五虎退:あ、虎くんたち、こんなところで寝ちゃダメだよ(自室に連れていって)
三日月)小虎も眠ってしまう程眠りが心地よいのだな。
三日月はクスッと笑った。
燭台切)本当にいい音色だね。
太鼓鐘)自然と気持ちが落ち着くよなぁ。
太鼓鐘は、音色を聴いて言った。
石切丸:自分の時代を思い出すね
五虎退:ふわぁ…すやすや
大倶利伽羅:愛姫を思い出すな
岩融:政宗公の正室か
燭台切)僕も覚えてるよ。
燭台切は、懐かしそうな目をして言った。
麗奈:聞いたことある
大倶利伽羅:(そばで聞いていて)
美月)琴の音色は聴く人を魅了するな。
美月は、穏やかに笑って言った。
麗奈:古くからあるもんね
堀川:麗奈さん、手慣れていますね
美月)麗奈は、初めて弾いたときから筋が良かったぞ。
美月は、麗奈の指を見ながら言った。
美月)先生って、何も指導もしておらぬよ。単に好きに弾いてるものに、先生が務まるとは思えんがな。
美月は困った顔で言った。
麗奈:(琴を弾いて)
小虎:にゃ(一匹そばにきて)
美月)小虎、近づくと危ないぞ!特に弦は繊細だから、ほんの少し傷つくだけで音が変わったり、切れたりするんだ。
小娘:にゃ…(美月の腰に頭を預け)
麗奈:甘えたいのかな?
あ、字間違えた!! 小虎です!!
見なかったことにしてね
美月)体温が心地よいな。麗奈、琴は終わりにしよう。小虎の相手をしながら弾くのは流石に無理だ。
美月はそう言って、手を止めた。
麗奈:うん。楽しかった
小虎:にゃ(すりすり)
五虎退:虎くん、邪魔しちゃダメだよー