トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月)私達だって、変えたい歴史はたくさんある。だが、そうすれば我々はあちら側。だから、辛い記憶であってもその歴史も守らなくてはならない。
美月は目を閉じて言った。
三日月)それが、失った者たちへの餞(はなむけ)になるかは分からぬがな。
三日月は少し寂しいそうな顔をする。
小狐丸)たとえ、崩されたとしても被害が最小限に抑えることが出来れば政府が歴史を修復してくれます。守り抜くことと、被害を抑えるのが我々の役目です。
和泉守:麗奈と会ったことも、なくなっちまうかもしれねぇしな
堀川:僕たちには、大事なものをたくさん失ったけど、得たものだってあるからね
美月)かと言って失ったものを忘れてはならない。それに今の私達だから、麗奈に会えたとも言える。
美月は麗奈に微笑んだ。
小狐丸)そうですね。この本丸には焼けた刀も少なくありません。仮に奉納されない、刀が焼けないのが本当の歴史でしたら、麗奈殿に会えなかったかもしれません。
美月)今ある歴史が正しい歴史だ。小狐が言ったのは仮だから、その歴史は存在しない。
小狐丸)少し、分かりづらかったでしょうか?
麗奈:ちょっとわかりづらかった
堀川:僕だって麗奈さんに会えてよかったです
和泉守:俺も。麗奈なら悲しいことがあっても忘れさせてくれるしな
美月)いやなに、私の楽しいことはたくさんあるが、一番はあれだからな。それで手を見ていたんだ。
美月の一番楽しいこととは、琴を弾く事だ。美月は弾く真似をしてみた。
美月)麗奈、誤って落としてもいけないから、そこを離れてくれ。
美月は麗奈を抱き上げ、離れさすと、ヒョイッと琴をいとも容易く持ち上げて下ろした。
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