トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月)今なら、旬の松茸ご飯、春に芽吹いた野菜が実る頃、美味しいものがいっぱいある。
美月は目をキラキラさせた。
小狐丸)今度、買い物で松茸を買って来てもらいましょう。そうすれば、食べれますよ。
美月)使いを頼まれた時、たまに旬の物を見かける時があってなぁ。夏と秋はそれが多いのだ。見るだけでも楽しくて、軽く1時間を超えることなんてザラだぞ。
美月は笑った。
燭台切)それで、帰りが遅かったりしたんだね。
美月は後ろで恐ろしい気配を察知した。恐る恐る振り返ると真っ黒な笑顔の燭台切が立っていた。
燭台切)困るよ、美月さん。ちゃんと早く帰ってきてくれないと。夕餉の時間が遅くなっちゃうでしょ?
美月)いや、えっとその・・・すまん!
美月はその場から逃げ出した。
燭台切)こらー!
燭台切も追い掛けた。
美月は必死に燭台切から逃げた。美月は太刀だが、姿が小さいため、他の太刀より幾分か、機動力は早い。そして燭台切は、打刀。打撃力は一番だが、機動力は他の打刀とそう変わらない。だからと言って、太刀に追いつけないわけでは無い。
美月)(このままじゃ、追いつかれる。撒くのは容易じゃない。どこかに隠れるか?いや、この距離は見つかる。どうするか)
美月は、逃げながらも考えた。
美月)石切丸!今は話してる暇ないから。
美月は石切丸にそう言うと曲がり角を曲がった。しかし、燭台切は曲がれず勢い余り、
燭台切)と、止まれない!
そして燭台切はそのまま石切丸と衝突した。
美月)五虎退、燭台切が何か聞いてきたら、うまく誤魔化してくれ。
美月は、近くの空き部屋に入って影になるところに潜んだ。暫くして、燭台切がやって来た。
燭台切)五虎退くん、美月ちゃんがどこに行ったか知らないかな?
燭台切)そっか、そうだ。厨に五虎退くんの好きなお菓子があるよ。行っておいで。
燭台切は、にこやかに五虎退に行った。これは本当のことである。
燭台切は五虎退が見えなくなると、美月が隠れた部屋に入ってきた。
燭台切)この部屋にいるのかな?
美月は、息を殺して、じっとしていた。
美月)(頼む、バレないでくれ・・・)
美月は祈った。しかし、そんな祈りも虚しく
燭台切)美月ちゃん、みーっつっけた。
美月は燭台切に見つかった。美月は逃げようとしたが、燭台切に腕を掴まれ宙吊り状態になった。
美月)許して!それにいつも夕餉が遅れるほど遅くなってなかったでしょ!だったら、良いだろう!
燭台切)それは僕らが急いだからだよ。今後は、ちゃんと買うもの買ったら帰ってくること。つぎやったら、買い物は二度と頼まないし、お仕置きだからね。
美月)は、はい~
燭台切は、そこまで言うと、美月を話した。
燭台切)それじゃあ、皆のところに戻ろうか。
美月)は~い。
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