トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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望月は人参を食べ終えると、自ら麗奈に近づきスリスリ麗奈にすり寄った。
美月)おやおや、望月は麗奈を気に入ったようだな。
小狐丸)そうですね、あんなにすり寄って。
美月)まるで三日月に構ってほしい時の小狐のようだ。
小狐丸)全くで・・・えっ?
美月)小狐は三日月に撫でてほしいときや構ってほしいとき、いつもあんな感じたぞ。立っているときは肩に擦り寄り、座っている時は膝に擦り寄る。
美月は、楽しそうに笑った。
美月)麗奈、良ければそのまま望月の相手をしてもらえるか?まだ小屋の掃除が終わってないんだ。干草も新しいのを出さなければならないし。
小狐丸)三日月は私の毛並みが好きですから。
美月)私も好きだぞ。あったかくて良い。
美月はそう言って小狐丸の背に凭れる。
小狐丸)美月殿、それだと私が動けません。
美月)はははっ、バレたか。
美月)髪の手入れは人一倍気を使っているからね。毛並みは三日月の好みに合わせている。
美月は笑顔で言った。
美月)ただ、出陣で髪を切られた時があってね。それは見事に首から下まで切られちゃって、それに気づいた小狐は凄かったよ。それはもう、残りの敵を一人で片してしまったからな。他の刀剣は呆然したよ。勿論誉は小狐だった。
美月)帰還して手伝い札が残ってて良かったよ。
美月はふぅっと息をついた。
小狐丸)麗奈殿、眠るのなら部屋に戻った方が良いですぞ。望月が困ってしまいまする。
太鼓鐘)おいおい、ここで寝たら風邪ひくぜ。
太鼓鐘は麗奈の部屋に入って布団を敷くと、縁側で寝ている麗奈を抱きかかえて布団で寝かせた。
太鼓鐘)ゆっくり休めよ、麗奈。
太鼓鐘はそう言って障子の戸を閉めた。
太鼓鐘)あぁ、麗奈が縁側でうっかり寝ちまったから、部屋で寝かせたんだ。ほら、最近少し冷えるからな。風邪引いたら大変だろ?麗奈だって引きたくないだろうし。
太鼓鐘は、麗奈を連れていった理由を話した。
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