トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月は、麗奈たちの食器を集めて厨に向かった。
美月)麗奈の料理は皆よく食べるなぁ。
美月はクスクス笑って言った。
座敷童)麗奈、こっちこっちー!
座敷童)早く、遊ぼ!
美月)ふぅ、終わった終わった。
美月は、洗い物が終わり、部屋に戻った。そして、衣装たんすを開けて、ため息をついた。
美月)麗奈がこれを着ることは無さそうだな。
美月は寂しそうに呟いた。美月の開けた衣装たんすの中には真っ白な白無垢が入っていた。美月が自ら作り、綺麗に保管し、麗奈がここにずっといてくれる日を記念に着てもらおうと計画していたのだ。
座敷童)美月ー。
座敷童に呼ばれ美月はビクッとし、急いでたんすを閉めた。
美月)あ、ああ、座敷童、どうした?
座敷童)え?何でそんな慌ててるの?
美月)何も慌ててないぞ。どうした?
美月は隠した。
座敷童)じゃあ、そういう事にしておくね。紙風船で遊びたいけどどこにあるかなぁって。
美月)ああ、それなら...
美月は小さな引き出しを引いて、探した。
美月)あった。これでいいだろう?
座敷童)ありがとう、美月。
座敷童は麗奈の元へと戻って行った。
美月)ふぅ、焦った。とにかく、これはここに保管したまま隠しておこう。折角綺麗に作ったのだ。捨てるのはもったいない。
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