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麗奈:さっき、私にポンポンされている時、幸せそうな顔してたから
美月)なるほどな。しかし、赤子は首が座った後は、自分で寝返りをうったりするらしいが?
美月)立つといえば、正座の後は立ちづらいな。
美月はクスッと笑った。
美月)私も最初は難儀したよ。立てないし、痺れるし、無理やり立とうとしたらこけるしで、大変だった。
美月)ああ、あと体を休めたり、睡眠をとったりするのも大変だった。人がしていたのを見たことはあっても、自分はしたことがなかったからな。顕現したての頃は、それこそ右も左も分からぬ赤子と同然だったよ。
麗奈:体は大人なのに身体能力は赤ちゃん。ギャップがある
美月)似たようなことを現世の居間のテレビで聞いたことがあるなぁ。(名探偵●ナン)
麗奈:ぷっ、あははは! 今気がついた。でも、もし美月が赤ちゃんになったら、私がお世話してあげるね
美月)本当にそうなったら頼むが、既に私は同じようなものだぞ。だってこんな姿だが、私は年寄りだ。
美月は麗奈がずっと見つめてくるので、少し戸惑ったが、面白いことを思いついたのか、フッと笑うと、術で男の姿になり
美月)月と星を司る俺に、見惚れるとは・・・そんなに美しいか?
と、優しい男性の声で言った。美月の背後には美しい満月と満点の星空があった。とても絵になる。
美月)大丈夫か?
美月はその姿のまま、麗奈に聞いた。