トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
通報 |
燭台切)僕もちょうど終わったよ。
鶴丸)おっ!来たな。
美月)なら、そろそろ始めるか。
美月と鶴丸は木刀を持つと向かい合わせに構えた。
鶴丸は合図とともに、美月の目の前に来た。美月は、受けの体制に入り、鶴丸の攻撃を木刀で抑えた。
美月)流石は五条の刀。少し早くなったか?
鶴丸)子供扱いはするなよ。
三日月)心配いらんぞ。俺たちと同じように、鍛えているからな。
小狐丸)三日月の言うとおりです。
美月は鶴丸を木刀で弾き返すと、次は自分から攻撃に入った。そして、真っ向から向かうかと思ったが美月は自身の背の低さを利用し、鶴丸の股の間を潜ると、鶴丸の背後を取ろうとした。
鶴丸)甘いぜ。
鶴丸は、あっさりと受け止めた。
美月)やはりか、この動きでは仕留めきれんか。
鶴丸)勝負はまだ始まったばかりだ。楽しもうぜ。
美月)ふん、減らぬ口を。
美月と鶴丸は一旦同時に離れた。そして同時に動き、木刀を交える。
三日月)鶴も俺と同じように、なりそうだな。
小狐丸)そうですね。美月殿もあの様子だと昨日と同じになりそうです。
美月は、鶴丸に蹴りを入れようとした。しかし、鶴丸は避けた。
美月)ちっ!
鶴丸)悪いがその手にはのらないぜ。
鶴丸は、そのまま木刀を平行にスライドさせた。しかし、美月は、タイミングよく、木刀を避けると、そのまま鶴丸の木刀の上に立っていた。
美月)刀の上に乗るのは得意なのでな。
鶴丸))じゃあ、放り投げてやる。
鶴丸は美月の袖を掴むと思い切り壁に向かって投げた。美月は一瞬の隙を突かれたが、受け身を取ると、何とか壁に激突せずに済んだ。
鶴丸)勝ったと思ったんだが。
美月)そう簡単に勝たせると思うなよ。
太鼓鐘)大丈夫だと思うぞ。
三日月)手合わせだからと言って、手は抜かないからなぁ。
小狐丸)手を抜けば、それが隙となり、敵に攻撃を許してしまいますからね。
鶴丸と美月は、未だに手合わせを続けていた。同じように、不敵な笑みを浮かべながら。
トピック検索 |