トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月)確かに助けたかったよ。今だって、出陣する時代が同じなら、今なら助けられるのにと何度思ったか、でもそんなことをしたら、私は時間遡行軍と同じになってしまう。あちら側になるんだ。
美月は自分の手を見ながら、続けた。
美月)まがまがしい角が生え、異形の骨を纏い、血にも染まった真っ赤な瞳、青い舌、死体のような冷たい身体、もう元には戻れぬ、辿る道は折れるか、折られるかだ。
美月は、悲しい瞳で言ったが、フッと笑うと
美月)顕現したての時、鶴丸に言ったんだ。「今なら輝さまを助けられるのに」って。でも、鶴丸はこう言った。「確かにそうだが、それが主の辿った道なら、それを守ろうって思わないか?」とな。出陣で輝さまがいた時代に飛んだ時、手を出しそうになったが、鶴丸の言葉を思い出し、踏み止まった。それに、今は私の目の前に記憶としているだろう。
美月は麗奈の頭を撫でた。
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