トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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座敷童)確かに、神隠しって聞いたら、怖いかもしれない。でも、愛するものと永遠に共にいて、永遠に愛されるってとっても幸せなことだと思わない?
座敷童)きっと麗奈の心の中にもう答えはあるんだよ。自分の本当のいるべき場所はどこなのかって。
座敷童)それが、分かったときにはもう一緒にいる覚悟も愛される覚悟も出来てるよ。
座敷童)あとは、そのことに自分自身が気付いて、それを美月に伝えるだけだよ。
座敷童は美月を見た。美月は橋の向こうで風に吹かれながら、散歩していた。
座敷童)大丈夫だよ、ゆっくりでいいんだから。
座敷童)ごめんなさい、変な話しちゃって。
座敷童達は麗奈に抱き着いた。
座敷童)僕たちの事、嫌わないで。
美月)一度頭を休ませてから考えた方が頭が働くこともあるからな。
美月はそう言って、押入れから毛布を出すと麗奈に被せた。
美月)座敷童、夕方だ。夕餉の用意を頼む。
座敷童)うん。
座敷童は麗奈からそっと離れて厨に向かった。
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