トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月)麗奈からしてもらってたが、私からはここに来てそう貰ってないだろう?
美月はニヤッと笑った。そして、耳元で
美月)夜になったら、存分に与えてやるからな。
美月は、麗奈を抱き締め髪を撫でた。
美月)麗奈の髪は本当にさらさらだ。そうだ、麗奈にも付けてやろう。
美月は括っている片方の水色のリボンを解くと、麗奈の髪をリボンで括った。
美月)ほれ、私とお揃いだ。
座敷童)ねぇねぇ、美月。
美月)なんだ?
座敷童)あの服着てほしい。
美月)何の服だ?
座敷童)じゃあ、早速部屋へ行こう!
美月)毎回、担ぐな!
美月)で、何の服を着ればいいのだ?
美月は寝室の前の部屋で下ろされ、座敷童に聞いた。座敷童は箪笥からある服を出す。
座敷童)勿論、この服。
座敷童が出したのは、青い道化師の服だ。帽子の両端には鈴が付いている。
美月)何でその服を着ないと駄目なのだ?しかも、それは背を小さくしなくてはいけない。
座敷童)いいじゃん。麗奈にいっぱい甘えられるよ。
座敷童)着ないなら、無理やり着せてあげる。
美月)まっ!分かったから!着るから...わぁぁぁ...
座敷童によって、美月は道化師の服に着替えさせられた。
座敷童)あとは、美月が小さくなる術を掛ければ、いいね。
座敷童)麗奈にいっぱい甘えられるよ。
美月)(してもいいが、麗奈が嫌がったら困るなぁ。なにしろ、麗奈は今の私を好きだからなぁ。小さくなって麗奈が悲しまなければいいが...)
美月はそれだけが気がかりで、道化師の服を着なかったのだ。しかし、着せられてしまった以上、術を掛けるまで、離してはもらえない。美月は術で自分を小さくした。
美月)これで、いいか?
座敷童)うん!それじゃあ、麗奈に見せに行こう!
座敷童は美月の手を引いて、広間に向かった。
座敷童)麗奈ー。美月の可愛い姿を見せてあげるね。
座敷童)ほら、美月。早く見せてあげなよ。
座敷童にせがまれるが、美月はなかなか、自分の姿を見せられず、立ち止まっていた。
美月)座敷童が麗奈に甘えたいのなら、この服を着て、自分の術で小さくなったらいいと言って来てな。だが、麗奈は元の姿の私が好きだろう?この姿じゃ、麗奈が悲しむのではと思ってな。少々躊躇ってしまった。
美月は、沈んだ顔で言った。
美月)だから言ったじゃないか。麗奈が嫌がるからしたくなかったのに。
美月はため息をついた。
座敷童)でもさ、麗奈。美月が小さいと私達と同じことが出来るよ。
座敷童は美月の背中を押して、麗奈に抱き着かせた。
美月)わっ!
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