燭台切)ここは、麗奈ちゃんに選んでもらったらどうかな?皆が手を出して、麗奈ちゃんが握った刀は一緒にいられる。公平でしょ?
三日月)どうだろうな?
美月)数振り選ぶ可能性もあるな。
美月は、チラッと麗奈を見た。そして、誰にも気付かれないよう優しく微笑んだ。
小狐丸)楽しみですね。
大倶利伽羅:麗奈、少しいいか?(麗奈を抱きしめて)
麗奈:へぇ!?
鶴丸)伽羅坊、抜けがけか?
三日月)見せつけてくれるな。
美月)妬いてしまうぞ。
岩融:ほう、なかなかの度胸だな。大倶利伽羅殿は
今剣:ああ~、ずるいです!
麗奈:…大倶利伽羅
小狐丸)大勢の中で、随分と大胆ですね。
燭台切)伽羅ちゃん、独り占めはダメだよ。
太鼓鐘)伽羅。ずるいぞ。
三日月)離してくれたな。
小狐丸)さぁ、麗奈殿。この小狐を選んでください。
刀は全振り手を出した。
麗奈:へ!?
五虎退:れ、麗奈さん、僕を選んでください
今剣:いいえ、ぼくをえらんでください!
麗奈:え、選べないよ、こんなにいっぱいいると
岩融:誰を選ぼうが構わん。麗奈がいいと思った刀を選べばいいもの
石切丸:できれば私を選んでほしいかな
太鼓鐘)俺だよな?
燭台切)かっこいい僕だよね?
三日月)世界で一番美しいと言われる俺だろう?
美月)麗奈、目をそらすとは、いけない子だ。
小狐丸)そんなに全員といたいのですか。
麗奈:それは…
大倶利伽羅:おい、あまり麗奈を困らせるな
三日月)これはこれは、良いことを聞いたな。
鶴丸)皆といたいってことは、皆に愛されたいってことだろう?
美月)なら、望み通りにしてやろう。
美月は、石切丸、岩融、今剣を見た。誘っているのだ。