トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月)そうか。
美月は、笑ったがふと麗奈の歯が視界に入った。
美月)(麗奈の歯は尖った歯がないんだな)
美月は、歯を見て思った。しかし、端から見ると麗奈を見つめいるようにしか見えなかった。
美月)これは、私が本丸に来て、落ち着いていた頃の話だ。
回想
美月)小腹が空いたな。何かないだろうか?
美月は厨で何か食べ物を探した。そして、冷蔵庫を開けると
美月)あなや、みたらし団子がある。
美月はみたらし団子を見つけ、それを食べようと思い、縁側に行き、座って食べ始めた。暫くして、小狐丸が率いる遠征部隊が帰ってきて、最後の1本をちょうど食べ終えた頃に美月のところに小狐丸がやって来た。
小狐丸)ただいま、戻りました。美月殿。
美月)お帰り、小狐。早く湯浴みしてくるといい。
小狐丸)ええ、そうします。
小狐丸は、笑って言ったが、ふと、不思議そうな顔をした。
小狐丸)美月殿、それは?
美月)ああ、小腹が空いてな。冷蔵庫の中にみたらし団子があったから、食べたんだ。
美月はそう言うと、小狐丸は、怖い顔をしてこう言った。
小狐丸)美月殿、それは私が、遠征を終えた後に食べようと思っていたみたらしです!
美月)ええ!
小狐丸)よくも、勝手に食べましたね。お仕置きです!
美月)すまん、許せ!
美月は逃げ、小狐丸は追いかけた。
小狐丸)食べ物の怨みは恐ろしいのですよ、待ちなさい!
美月)勝手に食べないから、その前に聞くようにするから、見逃してくれ!
美月は、必死に小狐丸から逃げたが、練度は小狐丸の方が上。捕まってしまった。
小狐丸)二度としたくなくなるよう、お仕置きです。
美月)しない!しないから、許してくれ。
小狐丸)駄目です!
小狐丸は、そう言うと美月の首筋を思い切り噛んだ。
ガブッ
美月)んぎゃーーーーー!
回想終了
美月)仕置きの内容も知らなかったし、噛まれるとは思わなかった。どんな仕置きでも、逃げたと思うがな。
美月)私が悪かったのはもちろん分かっている。何度も謝った。だが...
美月は、首筋を見た。そこには、未だに噛まれた後がしっかりと残っていた。
美月)ここまでせんでもよかろうに。手入れだけで治らんかったのだ。これでもだいぶ薄くなった方なのだ。噛まれた当初は、もっと真っ赤で血も流れて、噛み後もいくつもあったからな。
美月)任務を終えた後の菓子は格別だからな。小狐もよほど楽しみにしていたのだろう。それを知らず食べてしまった。怒るのは無理もない。
美月は、困った笑顔で言った。
麗奈:ふふっ、小狐丸って髪が綺麗な妖艶な狐だと思っていたけど、時に獰猛で容赦ないところがあるよね(自分も迫られたことがあるため、思い出して)
美月)美しさと神秘さを兼ね備えた、小狐丸だ。彼も美しいが、どんなに強くても、どれだけ美しくても、あの刀には誰も敵わない。強さも美しさもな。
美月は、軽く悔しそうに言った。
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