トピ主 2020-08-11 16:32:18 |
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美月)しゃわーの音が聞こえるというのに、眠いのか。
美月は苦笑しながら、頭を洗っていた。そして、時計を見る。時間は8時。
美月)(確か、赤子の就寝時間は早かったな。なら、眠くても当たり前か。それに、昼寝をしたとはいえ、私も眠い。思えば、病み上がりで、色んなことが起こって、麗奈の世話をよくしてたから、確かに疲れるな。)
美月)取り合えず、私も洗い終わったし、着替えさせて、寝かせるか?いや、髪の毛乾かさないと、風邪をひいてしまうし、乾かすか。
美月は、眠そうな目を擦り、風呂場を出た。そして、麗奈を着替えさせ、自分も着替えると、麗奈を支えながら、髪をドライヤーで乾かし始めた。
美月)ふう、取り合えず、乾いたな。
美月は、自分の髪を見た。未だに濡れている。しかし、流石に睡魔が限界を越えようとしている。
美月)(一日ぐらい、乾かさなくても構わんよな)
美月は、自分の肩に手拭いをかけ、寝間着が濡れないようにして、麗奈を布団に寝かせた。
美月)明日には戻ってほしいな。
美月は、眠る麗奈に微笑んで言った。そして
美月)私も眠いし、もう寝るか。
美月も布団に入り、そのまま眠りについた。
美月)(髪が濡れていると、変な感じだな。なかなか寝付けない)
美月は、ちらっと麗奈の方を見た。
美月)まだ、戻ってないのか。
美月は、寂しい目で見た。
美月)(そういえば、おとぎ話で真実の愛の口付けで呪いは解かれる話を聞いたことがあるな。これは呪いではないが、だがもし、もしもそこに『真実』も含まれているとしたら...)
美月は、麗奈にそっと口付けをした。しかし、何も変わらない。
美月)(所詮はただのおとぎ話という事か...これは呪いではない。石切丸がそう言っていた。でも、それでも...)麗奈...
美月は、麗奈を抱き締めて泣いていた。
美月)戻ってくれ...
美月は、あのあとそのまま泣き疲れて眠ってしまっていた。少し目が腫れている。
美月)麗奈...戻って...くれ。
美月は、そう言うと、抱き締めていた、手の力が抜けたのか、手が布団の上にぱたりと倒れた。
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