神ノ木 集 2020-08-10 21:17:15 |
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ん、午後の授業頑張れよ~。
(皆月篝が呑気に笑顔で手を振って貴方を見送ると、横から花子がひょっこり顔を出し、責めるような口調でまくし立て)
「…あのさ、カガリビサン。まだあの子の気持ちに気付かないわけ?いくら怪異とはいえ、流石に鈍感すぎるってば!」
気持ちって何の話だよ、花子?
今から作業するから、邪魔すんなよ。
(しかしカガリビサンは全くぴんと来ていないらしく、首を傾げて)
(午後の授業中はどうしてもモヤモヤが気になってしまいやや心ここに非ずと言わんばかりにあまり授業が身に入らず。そして放課後、相手と会うのがどうにも恥ずかしく、そのまますぐに学校を後にしてしまい、帰宅途中の道でもモヤモヤとした思考のまま人気の無い道を歩き)
へ?…ぁ(思考に耽っていたタイミングでの背後からの童女の歌声に子どもでも遊んでいるのかと思い至るも、そういえば前にもこんな事があったような…と思うもそれはつい容易に振り返ってしまった後で)
「うふふ、いっしょにあそぼ?」
(貴方の背後に立っていたのは雪のように白い髪に、艶やかな着物を着た童女だった。彼女は口許を押さえて笑い)
っ…や、だ…(背後に立っていたその童女からヤバイ雰囲気を感じ取ったのか、明らかに恐怖に戦きその場にへたりこんでしまい。逃げなくては、その思考が張り巡らされることはないままに童女の接近を許してしまい)
「ふふ…かくりよで、わたしとずぅっとあそぶの。たのしみでしょ?…でも、おにいちゃんはおおきすぎるから、わたしとおんなじこどもにしてあげる。」
(童女はくすくすと笑いながら貴方に手を伸ばす…だが、伸ばされたのはその小さな白い手ではなく、まるで人形の腕のような…不気味な腕で。
彼女のその腕が貴方に触れるなり、貴方の身体は彼女と同じくらいの…まだ10代にも満たないような幼い少年へと変わる。)
「それじゃあ…いっしょにいこう?」
(それを見て満足げに笑う彼女が手を伸ばす…が。貴方と彼女との間にばちんと電撃が弾け、彼女は咄嗟に手を引っ込め)
「…なに、これ…。ねえ、おにいちゃん…おにいちゃんはべつのかいいにきにいられてるの?」
や、やぁだ…(童女の言葉にイヤイヤと首を振るも逃げるという手段の取れぬまま目線が下がり頭の中がグチャグチャと塗り変えられるような気持ち悪さに口を覆って。手を伸ばされ目をギュッと瞑るもバチンという音と共に恐る恐る目を開ければ手を引っ込めて痛そうにしてる童女の姿があり、その呟きから何の事、と戸惑いの言葉が浮かび上がるも幼心に感じる恐怖心から漸く逃げないと、という思考が追い付き慌てて立ち上がり振り返りながら逃げようとするも身長が変わってしまった事からなる身体の違和感、そして服の大きさに気付けぬまますぐに足を衣服に取られ転んでしまい、何で何でと涙を浮かべながら困惑しており)
「…それはさぁ…流石におイタが過ぎるよね?」
(闇から花子の静かな怒声が響き、お札が貼り付けられた血まみれの鎖が貴方の横を掠め、童女の腹を貫く。童女は微かな呻きを漏らしたかと思うと、悲鳴と共に消えてしまった…。)
「さて、と。大丈夫?お兄ちゃんはね、
花子っていうんだ。君のお名前は?」
(花子は学生帽をしっかりと被り直し、貴方に目線を合わせてその場にしゃがみ、子供に語りかけるように優しく微笑み)
…ひぅっ、うぅ…(幸か不幸か背後で何があったのかそれを知らず、耳を軽く小さな手で塞ぎ少しの間そうしてると目の前に年上のようにも見える少年の姿があり、思わずびっくりしてしまうと目尻に涙を浮かべて今にも泣き出してしまいそうで。何故自分は分からない場所にいるのか分からない恐怖、怖い怪物に狙われていた事の恐怖、それらにより目の前の存在が助けてくれた存在だと気付けぬままで)
「大丈夫、大丈夫だよ。もう怖くないからね。」
(花子は安心させるように微笑んだまま、貴方を優しく抱きしめる。)
う、うぅ…(少年に抱き締められればビクリと肩を震わせるも何故か感じる安堵感に少年の服を緩く掴んでヒク、ヒクと声を上げぬままに泣き始め)
…だぁれ、知らない…(涙を浮かべたまま少年の提案を聞くも、幼い記憶に相手の存在など有る筈もなくフルフルと顔を横に弱く振れば不安げに呟いて)
「皆月先生はね、お兄ちゃんのお友達だよ。カッコよくて優しい先生なんだ。…乗る?」
(花子は笑い、思い付いたように貴方を背負う形になり)
「よし、それじゃ…ちゃんと掴まっててね?」
(花子は貴方が乗ったのを確認すると、悪戯っぽく微笑んでふわりと宙に浮く。)
ひゃっ!?(少年の身体が空中に浮き上がると少年特有の高い声で悲鳴を上げるも、身体に辛うじて纏ったままのとても大きな服を靡かせ空高く舞い上がり空中からの景色に目を奪われていて)
わぁ…
「ふふ、綺麗でしょ?ここ、お兄ちゃんのお気に入りの場所なんだ。…それじゃ、皆月先生の所行こうね。」
(花子はしばらく空中に留まった後、優しい声を掛けて地上へと降り立ち、皆月篝の住むマンションのインターホンを押し)
…ふぁ…はーい…皆月です。
「はーい、こちら花子でーす。」
(花子の声を聞くなり皆月篝は欠伸混じりの返事をしながら扉を開ける…が、花子が背負っている少年に目を丸くして驚き)
(少年の背にしがみついたまま、やはり見知らぬ場所に到着してはそのままドアの向こうから姿を表した相手の顔を不安げに見ていて)
…花子。これ…もしかして「お遊び」か?
「そ。ま~たあの子の「お遊び」。
も~…ホントどこの誰だよ、今年の封印忘れたの!こっちも面倒くさいんだからさぁ!」
(カガリビサンと花子は何か知っているらしく、カガリビサンは一度貴方の顔を見てため息を吐く。花子は花子で怒っており、頬を膨らませて地団駄を踏んでいて)
「あっ、ごめんね。君は悪くないんだ。
お名前、お兄ちゃんに教えてくれるかな?」
(花子は貴方を背負ったままだったことにようやく気付いたらしく、慌てて笑顔になって謝る。)
「集くんかぁ。お兄ちゃんは花子。
で、皆月先生は篝って言うんだ。」
(花子はようやく背中から貴方を降ろし、同じ目線になるよう屈み込んで笑う。)
…かがり、せんせ…?(キョロキョロと少し不安げに辺りを見回していたが、少年から名前の説明を受ければ子どもらしい丸みを帯びた双眸で相手の元へ今の身体にはとても大きな服をズリズリとしながら側に歩み寄り、相手の事を見上げコテンと首をかしげて。全く知らない人、その筈なのにこの安心する気持ちは何なのだろう、と不思議な感覚を幼心に感じていて)
「懐かれてるねぇ、篝先生?」
(花子が茶化すように笑うと、皆月篝は一度息を吐いて貴方の頭に手を置いてわしわしと撫でる。)
「でも…服とかどうする?篝先生は怪異だから…元々その格好でしょ?僕はこれ一着しかないしさぁ…。」
(花子は自分の学生服の裾をつまんで困ったように眉尻を下げ、皆月篝の服を指差す。)
…いや、ちょっと待っとけよ。
(皆月篝は何か心当たりがあるのか、一度部屋に引っ込むと子供サイズの着物を持って戻ってきた…)
「げ…それマキちゃんの代えでしょ?入るの?」
知らん。子供サイズのはこれしかない。
(皆月篝は投げやりに答えると子供サイズの着物を花子に押し付け。花子は渋々といった表情でその着物を貴方に見せ)
「あー…一応入るっぽいね。着せとく?
ずっとこの制服ってのもアレでしょ。」
(花子はサイズを確認し、皆月篝に伺いを立て。)
ま、着せといてくれ。
「はいはーい。集くん、お兄ちゃんについてきてくれる?」
(花子は軽く返事を返すと着物を持ったまま貴方に微笑みかける。)
ん…!(少年からの提案に頷いては地面にずり落ちて足で押さえつけるようにしてたからこそほぼ全部が土汚れまみれになってるズボンや袖口や裾が地面についたままで首回りも辛うじて肩に掛かってるお陰で落ちてなく、まるでロングコートとワンピースのようになってしまってる上着やシャツなどのまま少年の方へ歩いていき)
「じゃあお着替えしよっか。」
(花子は皆月篝の部屋の中…彼の寝室へと貴方の手を引いていき、汚れた大きな服を脱がせるとそれを洗濯機に放り込み、手に持っていた市松模様の茶色い渋めの着物を手際よく貴方に着せ)
「はい、できた。」
わぁ…!かがりせんせ、ぼく、似合ってる?(手際よく着させられる着物に目を輝かせ、何だか違う自分になったようで楽しげに感嘆の声を漏らしてはクルリとその場で回りながら着物を纏った自分を見ており。そして相手の傍に駆け寄れば見上げながら問いかけて)
…お、結構様になってんじゃん。
似合ってる似合ってる。
(皆月篝は貴方の着物姿を見ると笑い、貴方をひょいと抱き上げてしまう。)
「なんか…篝先生がそうしてると幼稚園の先生みたいだよね。」
えへへ…ひゃわ!(相手に褒められれば嬉しげに笑っていたが、容易く抱き上げられれば驚きから小さな悲鳴のような声を上げビックリしたのか相手の服の自分に近いところをキュッと握り)
…あ、悪ぃ…びっくりさせたか?
(皆月篝は気付いたように瞳を見開くと、宥めるように背中を軽く叩き)
「…で、だよ。集くんどうするの?こんな格好じゃ家にも帰せないでしょ。僕も無理だしさぁ…篝先生の所でしばらく預かっといてよ。あの子をちゃんと今年分封印してくるからさ。」
(花子は新たな問題に気付き、皆月篝を指差すと彼の返答を待たずに消えてしまった。)
あ、おい花子!…はぁ…面倒なの押し付けられたな。…腹、減ってないか?
(皆月篝は花子の消えた場所に呼びかけるが、花子の返答がないのを確認するとため息を吐いて貴方をじいっと見つめる。)
ん、だいじょ…(相手から聞かれればモゾリと身体を捩りながら無意識に気丈に振る舞おうとしたのか大丈夫、その言葉を言いかけた矢先に身体の方が素直になったのか可愛げな腹の虫が鳴り、それが恥ずかしかったのか顔を赤らめて)
あー…待ってろ。何か作る…。
(貴方をリビングに降ろし、彼はキッチンの方へと消える…)
(その頃、花子は鎖片手に鏡から彼女の「お遊び」の世界…「かくりよ」へと侵入していた。)
ん…わかった(相手の待ってろ、の言葉に頷き返しては自分を下ろしてどこかへ向かう相手の事を見送るも、少ししたらすぐにソワソワしてキョロキョロと辺りを見渡していて)
…ん。軽めだけどこれでいいか?
(皆月篝はいくつか料理を持ってキッチンから姿を現し、机に置く。)
(「はぁ、やだやだ…なんで僕がこんな役目しなきゃいけないんだろ。」花子はぶつくさ言いながらも「かくりよ」の中を探索している。と…
「…おにいちゃんじゃない。だれ?」童女の声に振り向き、花子は憎らしい笑みを浮かべて答える。「僕は花子だよ。」童女の表情が苦々しげに歪む…)
わぁ、美味しそうっ!良いの?(相手が再び姿を現せば机の方へ歩み寄り。そして椅子に何とかよじ登り、相手の持ってきた料理に目を輝かせては見た目の良さに期待が高まりつつ、ワクワクとしてるのが丸わかりな表情で相手に問い掛けて)
おう。俺に食事は必要ねぇからな。
(皆月篝はにこりと微笑んで貴方の頭をわしわしと撫でる。)
(「…はなこ…?わかった…おにいちゃんのこと、きにいってるかいいははなこおにいちゃんなのね…おにいちゃんのことをりようする…しにぞこないのかいい。わたしがけしてあげる。」
童女は腹立たしげに表情を歪めると、無数の人形の腕が花子を襲う。花子はひょいと身軽にかわすと腕を鎖で拘束してしまい、「…誰が死に損ないだって?それは君でしょ。…怪異にも人形にもなりきれなかった醜悪な悪霊。」と憎まれ口を返す。)
…?かがりせんせ、なにも食べないの?(ワシワシと撫でられ嬉しげに撫で受けするも、相手の言葉が理解できれば不思議そうに相手を見上げながら問い掛けて)
ま、怪異だしな。元々死んでる奴に
食事は要らねぇ。そういうことだろ。
(皆月篝は少し悲しそうに微笑み、横を向いてしまった。)
(「わたしはあくりょうなんかじゃない!」童女は空気を震わすような大声を張り上げ、花子を消滅させようと躍起になる。童女の扇子が花子の頬を掠め、一筋血が流れる…「いっ…たいなぁ、何すんのさ。君は封印される運命なんだ。諦めなよ。」花子は哀れむように呟いたかと思うと、鎖で童女本体を拘束する。)
…ね、かがりせんせ?ぼく、せんせと食べたい…(相手の悲しげな微笑みに眉を下げ、寂しげにすれば相手の袖口を掴んでは相手の事を見上げておねだりをして)
…全く…分かったよ。
(皆月篝は相変わらず悲しそうに微笑んでいるものの、ようやく貴方の方を向いた。)
(「いたい、いたいよぉ…やめて!」童女は花子がゆっくりと近寄ってくるのを見ると血相を変え、じたばたと鎖から逃れようともがく。花子はそんな彼女を死にかけの虫でも見るような軽蔑の瞳で見たかと思うと、消滅させようと手を伸ばす…が。突如花子の身体が吹っ飛んだ。童女と花子の間にグロテスクな容貌の大男が割って入り、花子の脳天に斧を振りかざす。「げ…こんなの聞いてないよ!?何で「コイツ」がいるのさ!」花子は驚愕の声を上げるも束の間、振り下ろされる斧を間一髪で避ける。)
ね、せんせ…かなしいかお、しないで…?(相手の顔が此方に向いたのを見て喜んでくれるかと思うも、まだ悲しげなその様子に同じく寂しげにすれば、そう声をかけつつ、相手の身体に短い腕で出来るだけ抱き付いてグッと相手の顔に己の顔を近付けてその唇に優しくプニ、と己のそれを合わせるように口付けて)
…!っは…びっくりした。
(皆月篝は驚いたように目を見開き、何とか堪えていたのをとうとう噴き出した。)
(「マズイぞ、この状況…。」彼は仕方なく鎖を童女から手元に戻し、大男と対峙する。花子は鎖を振り回しながら大男の顔を見据えていたが、大男もまた花子の顔を見据えたまま動かない。)
せんせ、元気、出た…?(相手が噴き出したのを見て首をかしげながら問い掛けて。なんでこんな事で相手が元気になるのかと思い至ったのかは分からず)
…ん。すげー出た。あんがとな。
(皆月篝は屈託なく幼い笑みを浮かべ、貴方の頭をまたわしわしと撫でる。)
兄ちゃんだぞ~。
(皆月篝は楽しそうに微笑み、貴方をまた抱き上げる。)
(「…っ!」花子が鎖を投げると、大男が鎖めがけて斧を振り回す。その一瞬の刹那…花子は斧の背に片足を置いたかと思うと勢いよく駆け上がり、バネのように跳躍すると鎖を引き戻して大男を拘束する。「…うそ…」童女は易々と大男が拘束されたことに目を見開き、花子を見つめる…「これくらいの芸当、何てことないさ。」花子はそう呟くと学生帽をしっかり被り直し、鎖を力強く引いた…嫌な音を立てて大男の身体が歪に両断される。「さて…次は君だね?」)
かがりおにーちゃん!(相手の楽しげな様子に自分も嬉しくなってキャッキャッと喜んでおり。そして嬉しくなったからなのかは分からないが「かがりおにーちゃ、キスして?」と何処か期待する眼差しでおねだりして)
ん。
(皆月篝は軽く答え、貴方の唇に口付けを落とす。)
(「やだ…やだ…こないで!」童女は血相を変えて泣き喚くが、花子は哀れむような瞳で彼女を一瞥したかと思うと、鎖で彼女を縛り上げる。「…じゃあね。」花子が静かに呟き、鎖に貼り付けられた大量のお札を一枚剥がすとそのお札をもがく童女の額に貼りつけた。瞬間、童女の白く滑らかな皮膚がぼろぼろと崩れ…「…とっとと消えろよ、この…死に損ないの悪霊が!」花子が鋭い罵声を発すると同時に、彼女は可愛らしい童女の姿ではない…本性の醜悪な姿へと変貌した。「…マジ?第二形態とかあり…?」花子は顔を引き攣らせ、鎖を引き戻して構える…が。「…はなこおにいちゃん。はなこおにいちゃんがすきなのは、だあれ?」その問いを合図に、花子の身体が電撃にでも打たれたかのように硬直する…「……僕が…好きなのは…」
ほんの刹那の静寂。「カガリビサンと僕だよ!」花子は憎らしく笑い、彼女に鎖を伸ばした。)
ん…へへ、かがりおにーちゃの唇柔らかいね(相手からキスをされれば自分の口を小さな両手で覆い、頬を赤く染め幸せな気持ちに包まれながら呟いて)
小さいと可愛いなぁ…ホント。
…でも、あれだ。この絵面だけ見ると犯罪臭ヤバイな。
(皆月篝は困ったように微笑み、頭を掻いた。)
(「早く消えてくんない?僕も君の「お遊び」に付き合ってられるほど暇じゃないんだよ。」花子は童女だったものをぎりぎりと締め上げ、冷たく言い放つ。「やだ…やだ…もっとあそぶの…!」「そっか。じゃあ消えて?ああ、でも消えるのが嫌なら…ほら、僕のこのお札の中で遊んどきなよ。貸したげるからさ。」花子は軽く答え、鎖からお札をまた一枚剥がして彼女に貼りつける。すると…彼女の身体は花子の貼りつけたお札の中にどんどん吸い込まれてゆく。最後に伸ばした華奢な腕は花子に届くことなく…一枚の、何の変哲もないお札がはらりと花子の目の前に落下した。「さて…帰るとしますか。」)
?かがりおにーちゃんはお兄ちゃんだよ?(幼い頭脳では相手の言葉の意味が理解できず、首をかしげながらそう返しては相手の腕の中で細く短い両腕で必死に相手の身体に抱き付こうとして)
「おーい、篝先生と集くん!封印終わったよー!」
(頬に切り傷のある花子が皆月篝のリビングのテレビから貞◯ばりにずるりと這い出して、ひらひらと貴方たちに手を振る。)
花子お兄…っ!(花子さんの声が聴こえそちらへ振り向くも、少年は怪我をしており、それを見てはジワジワと瞳に涙を浮かべてはすぐに相手の方へ顔を振り戻し、相手の胸元へ顔を埋めて)
「いてて…あの子の鉄扇で切られちゃったよ。篝先生、絆創膏ない?」
(花子は頬の血を親指でぴっと拭い、身体を起こすと皆月篝に尋ねる。)
絆創膏?確かそこの棚にストックが…。
(皆月篝は貴方をしっかりと抱きしめたまま棚の方を指差し。)
「あんがと~。…あ、そうだ集くん。もうすぐその呪い解けると思うよ。」
「ま、分かんなくても大丈夫だよ。」
(花子はくすくす笑い、ソファーに我が物顔で腰かける。)
てか…お前お札の中に封印したのかよ。
今年分も何も、永遠に出れねぇじゃねぇか。
(皆月篝は貴方を一度だけ撫で、ソファーに我が物顔で腰かける花子に笑う。)
(相手に撫でられ嬉しげに相手の胸元に頬を擦り寄せていれば少し身体の、中が熱くなるような怖い感覚を感じて無意識に相手の服をキュッと掴み)
「だってさぁ、面倒くさいじゃん?毎年封印するの。それならいっそ僕のお札に封印しとけば良いんじゃないかって。…あ、そろそろ戻るよ。」
(花子は肩を竦め、呆れたような口調でフローリングを革靴でこつこつと叩く。そして花子が思い出したように呟いた瞬間、電撃が走ったような感覚と共に貴方の身体と記憶が元に戻っていく…)
うあぁあああ"あ"あ"あ"あ"…う、うぅ…(身体の全身が引っ張られるが如くの激しい痛みに襲われギュウと目を瞑り、初めは子どもらしい高い悲鳴になっていたが、それも次第に声変わり中の何とも説明しがたい声となり、次第に低い呻き声となっていき。そして身体が大きくなるにつれ偶然なのか定かではないが着物の帯がほどけて床に落ち、着物がいつの間にか脱いだ状態で身体の上に掛かっており、相手の腕の中で服を殆ど身に纏ってないだけの元の姿に戻ると軽く呻くとゆっくりと目を開けて)
「わー!服、服!服着てよ!」
(皆月篝よりも先に花子が甲高い悲鳴を上げ、皆月篝のものだと思われる大きめな赤ジャージの上下を貴方に投げる。)
…おう、大丈夫だったか?
(そんな花子を他所に、皆月篝は貴方に微笑みかける。)
う、あ…せ、んせ…?(とてつもなく深い泥の中から漸く這い上がれた様な感覚にボウッとしながら呻くように声を絞り出しては何故相手の顔が近くにあるんだ、と幼子になってた時の記憶なんてものはすっかり消え失せており、グルグルと思考を巡らせるもその答えは辿り着けず、それよりも相手の掌の感覚が鮮明に肌に触れてるその理由が分からずゆっくりと身体へとその視線を落とせば、殆ど身体に服を纏わぬ姿に顔を濃く真っ赤に染めてはいつの間にか身体に掛けられてたジャージを引っ付かんで無造作に身に纏いながら相手から離れてしゃがみこめば子どものもののような着物が床に落ちるのを気にせず「な、何しやがってたんだ!アンタ!!」と真っ赤に熟れた顔で睨むように相手を見上げるも、その胸元は服の大きさが己に合ってないのかやや無防備に服の中がチラ見えしていて)
…「何しやがってんだ」ってお前…元々の原因はお前じゃねぇか。…てか花子!説明頼む!
(皆月篝はぽりぽりと頭を掻き、顔を背けると花子を呼びつける。)
「…はーい。あのね、集くんは…えっと、名前何だっけあの子…ま、分かんないからいいや。子供の姿した怪異に襲われてさ、さっきまで身長も頭脳も幼稚園児ぐらいになってた訳。だからカガリビサンに預かってもらってたんだけど…その様子じゃ、記憶も元通りみたいだね。…まあ、とにかく!カガリビサンがセクハラしてるとかじゃないからね!」
(花子はきちんと説明しようとしていたようだが、途中で説明を放棄し、貴方に詰め寄る。)
…そー、なのか…ってか、それなら俺のせいではねーよな!?俺は怪異に絡まれただけなんだし!(少年の説明に一先ずの納得はしたものの、すぐにキッと睨み返しては先ほど自分が原因だと言われたのが納得できず自分は被害者なのだと言い張り)
「…いや、悪いのは集くんじゃない?
背後から誰かの声がする~とか完全にデジャヴなのに超無警戒だったもん。そりゃ優しいカガリビサンだって怒るよ。」
(花子は呆れたようにまた肩を竦め、貴方を指差す。)
っ…そ、れはっ…(少年の呆れ口調にすぐに反論の言葉が出てこず、何とか口を開こうとするもそれは言い訳にしかすぎない相手の事で考え事をしてたから、なんてもの。チラと相手の方を再び見やるもドクンドクンと心臓の音が煩く相手や少年に知られるのではと顔を赤らめ目線を逸らしては「…そ、りゃ俺、も不注意、だったけど…」とモゴモゴと本音を隠すように呟いて)
「それにしてもさぁ…カガリビサン、服のサイズ大きすぎない?ぶかぶかじゃん。」
(花子は貴方の服に視線を移し、ぶかぶかのジャージを見つめて呟く。)
…や、俺だって知らねーよ…もう寝るぞ?
(皆月篝は面倒くさそうに欠伸をしたかと思うと、寝室の方へと歩いていく…)
っ…てか俺これからどーすりゃいーんだよ…(少年と相手のやり取りをきけばどうやらここは相手の家らしく、つい意識をしてしまい顔の赤らみは変わらぬままで。しかし、ふと部屋の窓から外を見れば案の定知らない場所でふとどうすれば良いのかとポツと呟いて)
「…んー…しばらくカガリビサンの家で預かってもらえば良いんじゃない?」
(花子は面倒くさそうに言い放ち、貴方を見つめて)
…え、せ、先生の家に…?でも、俺着替えとか何も…(少年の言葉に思わず赤面しボソボソと呟いて。勿論少なくとも今日だけは泊まる必要は有るかもしれないが何も暫く厄介になる理由もなく、むしろ相手の事を考えるだけでモヤモヤとしてしまうからこそ早く自宅に戻りたいと考えていて)
「え、別に良いんじゃないの?てか、集くん一人で帰れないでしょ。僕、送らないよ。」
(花子はそれだけ言うと玄関の扉をすり抜け、闇へと溶けてしまった…)
え、あ…(少年の姿が玄関扉の向こうへ消えてしまうのを見届けるしかなくどうしよう、と何とか思考を巡らせようとして。しかし、身体や思考が一時的とは言えど子どもに戻ってた弊害なのか、やたらと身体に疲労感が溜まってて、とりあえず明日明後日は土日で学校は休みだし予定もなかったから…と自分に言い聞かせつつソファーに横になると多大な疲労感からそのまま瞼が重くなりそのまま眠りについてしまい)
…寝たか。
(貴方が眠りについてしばらくした頃、皆月篝がのそりと寝室から出てきて。皆月篝はソファーの側に腰かけると貴方の髪に口付けを落とし、また寝室へと戻っていった。)
ん、ぅん…(翌日のまだ普段起きる時間よりも早めの時、モゾリと身体を捩らせゆっくりと目を覚まし瞬きをしていればソファーで寝ていたのだと改めて理解すれば結局相手の家で寝てしまったのだと少し恥ずかしげに頬を赤らめていて)
ん、おはよ。飯作るけど…お前も食う?
(皆月篝は優しく微笑み、キッチンの方へと歩きながら問いかける。)
あ、はい…いただき、ます(相手の優しい微笑みにドクドクと心臓が早鐘を打ち鳴らし、より顔の赤みが増してくるその感覚に何故こんなになるんだよ、と相手からの問い掛けに頷き返しながらも内心にて自問自答を繰り返し)
お待たせ。飯ここに置いとくぞ。
(皆月篝が料理の盛られた皿を持ってキッチンから姿を見せ、ダイニングテーブルに皿を置くと自身も椅子に腰掛け。彼は唇を緩やかにカーブさせ、瞳を優しそうに細めた薄い微笑みを浮かべながら貴方をじいっと見つめ、こちらに来いとばかりに自らの座るソファーの横をぽんぽんと叩く。)
っ…そ、そっち行きゃ良いのか…?(料理が出来たようで相手の声にそちらを向けば、その柔らかな微笑みにドクンとより大きく心臓が跳ねて、隣に来いという相手の仕草に顔を赤らめながら呟きつつもオズオズと相手の隣へ移動しては相手の方を見る勇気はなく料理へ目を向ければそこには美味しそうな料理があり「わ、スゲェ旨そう…」と目を輝かせてポツと呟いて)
他人と飯食うのなんて何年ぶりだっけか。
(皆月篝は隣に来た貴方を心なしか愛おしそうな横目で見つめながら、ふと思い出したように呟いて。「テキトーに作ってるから、味はそんなに保証できねぇけどな。ま、とりあえず食べとけ。」と困ったように眉尻を下げて微笑む。)
お、おう…(相手の呟きに一瞬眉を潜めるも相手が怪異である事を思い出してはそれを言葉にすることはせず。困ったように笑う相手に端的にしか返す事なく箸を手に取り一口食べてみると、その美味しさに次第に頬を緩ませ「うまっ…旨いじゃん!」一人暮らしを始めてからあまり手料理を食べれてなかったからこそなのかは定かではないがフニャリと笑って返して)
え、マジ?
(皆月篝はそう聞くなり目を見開き、自分も箸を取って料理に手を付ける。しばらく料理を咀嚼していたが、「あ、マジだ。美味い。」と笑った。)
…な、なぁ先生…先生が良かったら…今日明日、ここに居ても、良いかな?ここ居れば、多分襲われないだろうし…その、先生のこと、もっと知りたいし…勿論、俺に出来ること…あったら、その…何でもやるから…(相手の笑う姿を見るとポカポカと心の中が暖かくなる。笑ってる、それだけでなぜだか無性に嬉しくて、でもそれを知られるのが恥ずかしくて黙々と食べていて。そしてふと、声をかけ一度区切っては、相手が良ければ、という前置きをしてからボソボソと呟くように相手にお泊まりを願い出てはその対価としてやれることは何でもやると話しては少し様子を伺うように相手の顔を覗き込みながら「どうかな…?」と確認を取り)
ん?別に良いけど。
あ、風呂とか狭いけど…我慢してくれよ?
(皆月篝は軽く応じた後、困ったように頭をぽりぽりと掻く。)
良かった…あぁ、風呂は俺の部屋もそんな広くねぇから気にしてない…(相手から許可を貰えれば何処か嬉しげな安心したような声色で呟きながら頬を緩め、相手の懸念事項も特段気にしてないと言いながらまた朝食を再開し)
いや~…それにしても。我ながら飯美味いわ。
(皆月篝はけらけらと楽しそうに笑いながら食事を続けていて。)
…な、せんせ。俺に出来ること、何があるかな…?(食事も終わりに近付いてきた頃、ふとこの後どうしよう、と悩み相手の方を見上げながら問い掛けて)
あー…じゃあ、皿洗ってくれるか?
俺、テストの丸付け残ってるからさ。
(皆月篝は思い付いたように手を叩き、ぽりぽりと頭を掻くと笑う。)
(食器洗いをしつつチラと相手の方を見れば、いつもよりも真面目なその様子にドクンドクンと心臓が高鳴り、顔に熱が集中するのがじぶんでも分かり。そんな時に思い出すのは少年…もとい、花子さんの今以上の関係になりたいのか、というもの。恥ずかしいし立場や同性であることも関わってるが、それでも今なら始めにされた時とは違う答えが言えてしまうのかな、なんて自分の予想以上の早い気持ちの変化に苦笑いを浮かべて)
これで、よし…と(相手をチラチラと見ながらも何とか食器洗いを何事もなく終え、タオルで手を拭きながら洗い忘れ等無いのを確認しては満足げに小さく頷き、相手の元へ向かえばちょうど休憩中だったらしく欠伸をする相手の傍へ歩み寄り声をかけて)
先生、お疲れさん。俺の方は終わらせて来たよ
ん、なんだよ(相手に褒められるとやはり嬉しくてニヤけてしまうのを止められず口角は上がって。すると相手から手招きされ何だろうと相手の隣に歩み寄り)
はっ…!?え、いや、その…(相手の思わずカアッと赤面しモゴモゴと濁る声が漏れ出つつ視線を彼方此方へ移動させ、真っ赤な顔でポツと言葉を返し)
…俺、もわか、んね…先生、のこと見てる、と心臓がうるせぇし…
いや~、な?この前花子がさ、お前の気持ちがどうとか言ってきたんだよ。
(皆月篝は呆れたように肩を竦め、困ったように微笑んで。)
っ、そーなんだ…(相手の説明に赤らめた顔のまま呟いては本当に言っても良いのか分からずドギマギしており。しかし、相手の事を考え、隣にいると自覚してしまうと相手への気持ちは強まる一方で、ポツリとつい溢してしまえば耳まで顔を真っ赤にさせれば取り繕おうと必死になるも、それが事実であると言ってるようなもので)
「俺、先生のこと、恋人にしたい意味で好き…っ、いや、その、えと、違、わないんだけど、でも…」
っ…先生のこと、考えるだけでさ、幸せで、俺の隣にいるの想像、しただけで…嬉しくて…(相手からの問い掛けにカアッと顔を赤らめては恥ずかしげにコクリと頷いてポツポツと素直な気持ちを話しては相手の顔を情けないような不安げな表情で問い掛けて)
なぁ、先生…俺は男だし生徒だけど、俺のことそういう目で、見てくれる…?
っ…ほん、とかよ…しんよー、できね…(相手からの返答にドクンと心臓がけたたましく鳴り、抱き締められると身体がピクリと跳ね。自分で問い掛けて置きながら不安がるのも変な話だが言葉ではツンとしたしつつも、顔は赤らめ声色はやや熱を帯びており)
…あんま生意気言ってっと、キスするぞ?
(皆月篝は悪戯っぽく微笑み、貴方の顎を掴んで自分の方へと向かせ)
っ…やれるもんなら、してみろよ…(相手に顎を掴まれ無理矢理視線を合わせられては、腹の奥がズクンと重くなり身体が相手を欲してるのが分かってしまい、顔をよりつよく赤らめつつ本意ではない言葉を投げ掛けて)
あ、言ったな~?
(皆月篝はどこか幼く微笑んだのとは裏腹に、貴方の唇に貪るような口付けを何度も落とした。)
ひぅ、ん…(相手から何度も何度も口付けを落とされればその都度肩が快感に揺れ、視線が熱を帯びてきて。もっと、もっと…そんな気持ちからか、口付けのタイミングで相手の後頭部に手を添えて唇を薄く開き、そこから舌を覗かせ相手の唇へチョンと触れさせて)
ん、む…んぅ(相手から舌を絡められれば今までになく快感が身体を巡り、思考能力が奪われていき、身体の力が抜けていき抜け落ちた力のないままで相手を抱き締め)
ん、へぇき…きもち、いぃだけ(相手に心配されればトロンと蕩けた瞳で相手を見詰めつつ舌足らずな言葉で返しては相手の胸元に顔をすり寄せて)
…困ったなぁ。
(皆月篝が頭を掻き、貴方の処置に困っていると。)
「やっほ~、カガリビサン!シ○イニングごっこ…って、集くんどしたの?」
(花子がひょっこりとドアから顔だけを出したが貴方を見つめると首を傾げ)
ん…ぁ、えと、その…(相手ともっと触れ合いたい、そんな気持ちでいたものの、花子さんの声にピクリと反応を示し、そちらを見ればカアッと顔を赤らめてはどうしようと視線を彷徨かせた後に恥ずかしげに相手の身体に抱き付いて)
「…あ、もしかして僕お邪魔だった?帰ろっか?」
(花子は何かしら気付いたのか、苦笑いをしつつ頬をぽりぽりと掻き。)
あ、いや、えっと…(花子さんの言葉に、違う!その非常に簡単で端的な否定の言葉が出てこず、顔を真っ赤にしたままおずおずと手を離しては相手を盾にせんと自分の身体を花子さんから見て相手の身体の陰に隠そうとして)
べっ…べ、つに…!ね、先生…?(花子さんの追及に明らかな動揺を見せつつもそれを隠さんと少年からそっぽを向きながら何もなかったと言っては相手に同意を求める言葉をかけて)
ん?ああ…キスしてただけだぜ?
(皆月篝はきょとんとしたような瞳で貴方を見つめると、花子に解答を返し)
「ふ~ん…?」
(花子は更ににやりと微笑むと、手を動かしながら貴方へと近付いてくる…)
「カガリビサンも隅に置けないねぇ?」
(花子はカガリビサンの頭をわしわしと撫で、彼の頬に軽く口付けを落とした。)
あ、やめろよ花子~。
(皆月篝は口では嫌がるものの表情はどこか楽しそうで。貴方が指を絡めたのに気付けば軽く握り返して)
(相手が花子さんの行動にどこか楽しげにしてるのを見ればなんだかモヤモヤと自分の好きな人が取られてしまいそうなそんな不安に押し込められ無意識に今度は相手の身体に自分の身体を預けるように寄せて)
「あははっ、じゃあね!」
(花子はしばらく遊ぶと気が済んだのか、するりと玄関扉をすり抜けて消えた。)
…大丈夫だって。花子は遊んでるだけだからさ。
(皆月篝は寄ってきた貴方の身体を抱きしめ、耳元で囁いて)
っ、うん…ね、せんせぇ…俺、先生に、えっちなことしてほしい…ダメ?(相手に身体を抱き締められ囁かれれば身体にゾクゾクと快感の波が押し寄せ熱の帯びた吐息をハフリと吐きながら頷いては熱の帯びた瞳で相手の事を見上げつつおねだりをひとつ告げて)
…集がもうちょっと大人になるまでダ~メ。良い子だから、我慢できるよな?
(皆月篝は色気を含んだ悪戯っぽい笑みを浮かべ、人差し指を貴方の唇に当てて)
うぅ、先生の意地悪…なら、いっぱいギュッ、ってしながら、キス、してほしい…良い、でしょ、ぉ…?(色気のあるその返しにより強まる身体の感じる快感を相手で発散できないと分かれば寂しげに意地悪だとポツリと呟いてはせめてもの代替にといっぱい抱き締められながらキスをされたいと別のおねだりをして)
ん…先生、好き…(相手の胸元に身体を寄せて抱き付いては相手の事を見上げ改めて好きだと伝えてはその唇にチュッチュッと物欲しげにバードキスをして)
ん…先生、俺の、身体…見えない、とこで良い、から…先生のって、痕…欲しい…俺、先生以外…のに、なりたくない…(相手に囁かれるだけで脳が痺れるような心地よい感覚を感じ、首筋の口付けも身体が蕩けてしまいそうで…それでもそれがとても幸福に感じてしまい、もっと感じていたい、もっと、と欲望が強まってしまい更なるおねだりを伝えて)
んぁっ…ね、これ、で…俺、先生のに、なれた、かなぁ…?(相手に首筋を噛まれてしまえばその刺激すら脳内で快感へ変換されては、いつもならまず出ない高い声の嬌声が漏れ出てしまい。しかし、とても心地よさげな表情を浮かべつつ惚けてる表情のまま相手に熱の帯びた声色で問い掛けて)
ん、うれし…ね、俺がもしもだけど、また怪異に捕まったりしたら…先生、俺の事怒らずに、助けに来てくれる…?(相手から同意の言葉と共に頭を撫でられれば嬉しげに頬を緩め相も変わらずトロンと惚けてる表情を浮かべながら問い掛けて)
当たり前だろ、お前は俺のモンなんだからさ。
(皆月篝は幼く微笑むと貴方の頭をわしわしと撫でてぎゅうっと抱き締め。)
ふふ、良かった…ね、先生…?もし、俺がどうしても助からない、とか…先生が誰か人を取り込まないと居なくなっちゃう、とかの事態になったらさ…俺の命、食べて…(相手の言葉に安心したのが微笑みながら素直に抱かれて。そして目を細めてはホントは起きて欲しくない事柄だが、それでももしもの事があったら、その時の自分の待遇を相手に告げて)
そりゃ、俺だって起きて、欲しくない…けど、その…もしもの時だし…それに、俺、怪異に襲われやすいからさ。どっかの訳わかんねぇのに食われる位ならカガリビサンに食べて欲しい…(相手の悲しげな微笑みに申し訳なさそうにそう呟くも無意識に顔を赤らめながら相手の身体をギュムと抱き締めては呟いて)
…先生は、カガリビサンは俺がどっかの悪い怪異に食べられちゃっても良いの?(相手の額への口付けにもはや相手から受ける甘い刺激を身体が快楽に変換してしまっているからか身体が快楽の底へ堕ちていくような感覚を感じながらトロンとした視線を相手に向けながら意地悪な問いだと分かってても相手に問い掛けて)
そりゃ嫌だけどさ?でも、俺も怪異だからな。
ずっと集の側にはいられねぇよ。
(皆月篝は静かに微笑み、貴方のことを優しく抱きしめた。)
…それは、そぉだけど…(少し寂しげにスリ、と相手の胸元に頬をすり寄せるも抱き締められればその表情はやや落ち着いてる感じで)
あ、ホント…時間経つの、はやいね…(相手の腕の中で時計を見上げれば意外に時間が経っている事に気付いてポツリと呟いて。ただまだ明日は日曜日。明日帰れば明後日の準備とかには十分間に合うからこそ、相手の傍を離れたくなくて)
う、うん…えと、着替え、昨日の服乾いてるかな…?(相手からお風呂を勧められれば頷き返しては少し物足りなさげに相手から両手を離してはキョロキョロと辺りを見渡して)
多分乾いてる。乾いてなかったら俺の着とけば?
(テレビを見ながら考え込むような動作をし、皆月篝は貴方の方を見て微笑む。)
ん、分かった…(相手からの返答に頷き返し、洗濯物のある場所を教えて貰ってそこへ向かい。そして確認すれば自分の服はしっかり乾いており。これに着替えればそれだけでいい。ただそれだけなのに何故だか勿体なく感じてしまい、自分の服を下着だけ手に取れば残りはコッソリ乾かしてる最中を装わせ、相手のジャージを持っては一度相手のいるリビングへ戻って「下着だけ乾いてたから、服、借りる!」と伝えては風呂場へと向かい)
あ、やっぱ乾いてなかったか。はいはい。
(皆月篝はやはりと言いたげな表情をすると軽く返事を返し、またテレビに視線を移して)
(脱衣場に着替えなどを置き風呂場に入り、しっかり身体を洗ってから風呂場を出て身体をタオルで拭いてから下着こそ自分のだがちょっと嘘をついて借りた相手のジャージに着替え。まだ少し服はやはり大きいようで萌え袖になりながら首回りからは身体がチラ見えするが、相手の匂いのする相手の服が嬉しくてそのままリビングへ向かえば「お風呂ありがとー」と相手に声をかけて)
んー、少し?まぁ、でも何とか着れてるし問題ないよ…それに、彼氏の服って大きい方が良い、かなって…(相手からの問いかけに軽く首を傾げつつもヘラリと笑いながら問題ないよと返しながら相手の傍に座り、相手の肩に頭を預け。そして少し恥ずかしげに頬を赤らめながら襟首からは当然の如く身体が見えており)
(大丈夫ですよ!)
彼氏ってお前…怪異だぞ?
(皆月篝はおかしそうに笑うと貴方の頭をわしわしと撫で)
いーじゃん、俺、先生が彼氏なの嬉しいから!…それとも先生は俺が恋人なの、やだ?(相手に頭を撫でられれば嬉しげに頬を綻ばせながら相手が彼氏であることが嬉しいのだと話して。そして相手の事を見上げては小首を傾げては相手の気持ちを問い掛けて。勿論その時も胸元は隠すつもりはないらしく)
俺、先生が怪異とか関係ない…先生が大好きだから…その、えっちしたい意味でも…さ(もう、自分の相手への気持ちを隠しきれない。だからこそ、相手の事が好きだとしっかり伝えては少し顔を赤らめながら相手の耳元で囁くようにそういう関係になりたい事も伝え)
…だーかーらー、それは我慢しろってば。
俺が逮捕されるわ。
(皆月篝は呆れたように肩を竦め、苦笑いを浮かべて)
分かってるよ…ただ、そんだけ先生のこと、好きなんだよ…だから、先生と恋人でいたいの(相手の言葉にそれは分かってはいると不満げに呟けば相手への好きと言う気持ちの度合いなのだと話して自分の近い方の相手の腕に抱き付いては肩口にすりと頬を擦り寄せて)
ね、先生…今日、一緒に寝て良い?(相手に抱き締められ幸せそうな笑みを浮かべていれば相手を見上げてどこか幼げにも見える表情で問い掛けて)
こーして先生が俺の事抱き締めてくれれば行けるっしょ?(相手の困った表情も次第にキュンキュンと胸が高鳴ってくれば少し意地悪げに笑って問い掛けては「先生困らせちゃう俺、悪い子かな?」と何処か楽しげな声色で首をかしげながら問い掛けて)
ね、そんな悪い子が離れて寝ても、夜に先生にえっちな悪戯、しないと思う?(相手に頭を撫でられれば、嬉しげに頬を緩め、勿論そんなことをするつもりはない。それでも、今日は夜も甘えたい、そんな気持ちもあり少し頬を赤く染めたまま首をかしげながら問い掛けて)
ははっ、思えねぇわ。
…じゃ、お手をどうぞ?俺の生徒さん。
(楽しそうに笑うと貴方の手の甲に口付けを落とし)
んっ…ふふ、はぁい。俺だけの先生…?(相手からの手の甲へのキスにピクリと肩が揺れ、甘い声が漏れ出ては頬を赤らめたまま緩く首をかしげて相手の手を緩く握り)
…言っとくけど俺のベッド、マジで狭いからな?
(皆月篝は最終警告のようにそう告げ、貴方を静かに抱きしめ)
良いよ…その方が先生と密着、出来るだろうし全く問題ないや…(相手に抱き締められ相手の匂いがより強まれば嬉しげに目を細め、警告も一切気にしないと話し)
先生の、腕の中…すごく、落ち着く…(相手に抱き締められたまま相手のベッドに入ればよりその匂いが強まる感覚に脳内がクラクラとし始め顔が赤らむ。トロリと煮崩れそうな熱の帯びた声色で呟いてはウトウトとし始め、次第に相手の服を緩くつかみそのまま眠りについて)
(翌朝、眠気から意識が浮上してくればなんだか身体が動かしづらく、何事かとモゾモゾしながら目蓋を開ければ目の前に相手の胸板があり思わずビクリと肩を揺らし)
いや、その…朝から先生に抱き締められて起きるの、すごく、幸せだなって…(相手の言葉に初めはしどろもどろだったが顔を真っ赤に染めながらポツポツと呟いて)
んっ…ホントの事、だもん…(相手から頭を撫でられればその優しさ、そして照れ臭そうに笑う相手の人間味溢れる行動にキュンキュンと胸を高鳴らせトロンと瞳を蕩けさせながら話して)
ん…(相手の言葉に頷き相手から遅れつつベッドから起き上がれば相手の服を身に纏う自分に気付けばもっと相手の服を着ていたい、なんて思考が出てきて)
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