神ノ木 集 2020-08-10 21:17:15 |
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……それ、集だけに負担かかるじゃん。
俺だって一応戦えますー!
(彼は不貞腐れたように呟き、ジャージを捲るとその服の下には蠢く百足の足のようなものと、あらゆる方向を向く無数の目があった。)
でもっ、俺、戦えないかもだしっ…それでも、足手まとい、なるつもり、無いからさ!(相手から見せられたジャージの下のそれはやはり人間ではまずあり得ない光景。ゾクリとするも何故だか怖いという感情はあまりなく、相手の不満げな呟きにそう返しては意地の悪い言葉になるかもしれない、それでも力になりたいからだからこそ、相手の目を見ながら改めて願い出て)
俺、カガリビサンの偽物成敗のお手伝いしたい……だから、俺からカガリビサンへのお願い!俺を偽物を誘き寄せる囮に使って!
……ははっ、一本取られた。
確かに俺は「願いを叶える怪異」だもんな。
(「カガリビサン」は一瞬虚を突かれたような表情をした後照れ臭そうに笑うと、また貴方の頭を撫でる。)
…俺だって、一応ある程度身体動かすの得意だから逃げたりとかなら出来るからさ(相手に撫でられれば少し恥ずかしげに頬を少し赤く染めればそうポツリと呟いては相手の方を見て少しにぃと笑いつつ相手の立場の事を付け加え)
それに、生徒に手ぇ出すのは許さないんだろ?俺の先生?
…ははっ、まあな。
…こんな成りでも、一応表向きは先生だしな…。
(彼が笑うと同時に「カガリビサン」の無数の目が、一斉に照れ臭そうにそっぽを向く。)
ふふ…ね、いつやんの?偽物の成敗。俺はいつでも良いけど(相手の無数の目が一斉にそっぽを向くその様子が何だか可愛らしくてクスリと笑いつつ相手にいつ決行するのか問い掛けてはいつでもどこでも出来る事を伝えて)
…はっ、そんなことしなくても…
「ねぇ、僕と友達になってくれる?」
(その時また、微かな声が廊下に響く。
「カガリビサン」と全く同じ姿をした
「カガリビサンの偽物」がすぅっと姿を現した…)
…ほらな、向こうから来てくれたぜ?
…ホントだ…なら俺、上手く注意引き付けっから、よろしくな?先生(聴こえてきた友達になってくれるか、という言葉とそれにいち早く気付いてたらしき相手の言葉に少し緊張からゴクリと小さく唾を飲み込み小声でそう言えばクルリと偽物のカガリビサンへ向き直れば突然恐怖の感情が突然溢れ出てくる感覚に襲われるも、相手がいるんだ、と自分を奮い立たせながら努めていつもの調子で偽物の気を引かんと声をかけて)
なぁ、カガリビサン。友達になったら何でも願い叶えてくれるって…それ、ホント?どんな願いでも叶えてくれるって聞いたんだけど…
「…うん、そうだよ。友達になってくれたら、僕は君のどんな願いでも叶えてあげる。」
(「偽物」のカガリビサンは本能的な嫌悪感を催すような…笑顔で、にこり微笑んで貴方に言う。)
…そうなんだ、なら例えば…沢山のお金とか、勉強上手くなったりとか…いや、これよりも叶えて欲しい願いがあったな(偽物の笑顔を見ると思わず嫌悪感と共に恐怖感を強く抱き、それが表情に出そうになる。それでも相手がいる、それだけで何故だか勇気が湧いてくる。だからこそ必死に笑顔を作りながら例えの願いの例を挙げつつも勿論それを叶えて欲しい訳じゃない。それよりも叶えて欲しい願いがあると話せば一息入れてキッと偽物を睨めば偽物への宣戦布告とも取れる言葉を言い放ち)
アンタがこの世界から居なくなってって願いも、叶えてくれんの?
「……いいよ。その代わり…君の命をくれる?」
(カガリビサンは右手を伸ばしてすうっと近づいてくる…と。背後から百足の足のようなものが伸び、ソレの身体を貫く。間髪入れずカガリビサンの身体が青白い炎に包み込まれ、蝶へと変化した。背後から顔を覗かせた皆月篝はその蝶を掴むと、口の中へと放り込んで咀嚼した。)
…こ、わかったぁ…!あり、がと…先生…(偽物のカガリビサンの手が伸びてくるのを見てその恐怖感につい後退りするも、目の前で繰り広げられるそれに魅入ってしまい、事が済んだと分かれば恐怖感からなる緊張の糸が切れたのかヘナリとその場にへたりこめば安堵感から目に涙を浮かべながら言葉を溢しては相手の方を潤んだ瞳で見上げつつ感謝の言葉を述べて)
集、スゲーじゃん!
あんな役目、俺ら怪異でも怖いのにさ。
(子供のように無邪気に笑うと、彼は貴方を抱きしめる。)
すげぇ怖かったってのぉ…でも、先生居てくれてるって、思ってたら…何か、頑張れたぁ…(相手に抱き締められればその安心感と共に不意にこれまで耐えてきた恐怖感に襲われ、相手の胸元に顔を埋め弱々しく相手の服を掴み涙を溢しながら素直な感想を述べ)
まあ…とりあえず、帰れよ。
ヤバ、もう放課後だぜ。
(彼はふと時計を見ると苦笑いし、貴方の頭を一度撫で、額に口付けを落とす。)
(/背後から失礼いたします!イベントとしてなんですが……集が不定期に様々な怪異に襲われ、その都度違う症状に一時的に苦しめられるというのは如何でしょうか?例えば、身体の時を戻され記憶も身体も幼い頃に戻ったり、獣化したり等色々な展開に出来そうだと思うのですが、如何でしょうか?)
…お、おぅ…っ、な、なんでキス、した、んだよ…(相手に頭を撫でられそろそろ放課後だと言われれば何とか頷き相手の胸元から顔を離したものの、その瞬間に額にキスをされればカアアッと顔を赤らめつつプイッとソッポを向きながら呟いて)
(それはいいですね…!)
…あー…なんとなく?
(皆月篝は悪戯っぽくくすくすと笑い、ふわりとその場から姿を消した…)
(/良かったです!もしそちらから集の事をこんな状態にしたい!とかありましたら遠慮なく言って頂ければと!)
な、何となくって…あ…(相手の言葉により顔の赤みが強まり声を荒げ言い返さんとそちらを向くも既に相手の姿はなく、モヤモヤとした感情に苛まれつつ一旦着替えてから帰ろう、と体育の授業を抜けてからそのまま着ていたジャージ姿のまま一旦教室へ向かい)
(了解しました…!)
「こんにちは~。」
(そんな貴方の目の前に、やけに古臭い制服を着た小学生くらいの美少年がひょいっと現れる。
少年はにこにことした笑みを浮かべて首を傾げてていた…)
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