ロマンスの神様 2020-08-10 19:24:34 |
通報 |
>1 prologue
恋愛なんて阿呆らしい__何も利益を生まないそれが、自分には向いてないと、否定していた。
だけど、人を好きになったことがないわけじゃない。
ただ__いつだってタイミングが悪かった。
___きっと誰かを探している。
[ TYPE A / 喫茶店 ]
「 好きです 」『 ごめん、大切な人がいるんだ 』
まるで自分の人生を全て賭けて臨んだような告白は、リサーチ不足もあり呆気なく終わりを告げた。
リサーチ不足なんてないと思ってた。だって、生まれた時から隣に住んでて、どんなことでも一緒にやってた幼馴染みだったから。もう、こんな思いをするなら人を好きになるなんてやめにしよう___
なんて言ってたらとうとう三十路に。仕事もあったし、友だちも沢山いた。充実していない人生だったわけじゃない…でも、胸に空いた穴が塞がることはなくて。ふと訪れたとある喫茶店で幼馴染みで初恋の人が。『 なんか今日、お前にここで会える気がしてたんだよな 』
[ TYPE B / 憧れ ]
誰だって憧れる人とか、好きな人っていうのが身近にいるわけじゃない。現に自分の憧れの人はいつも画面越しに見る人だ。もし会えたら…なんて、妄想ばっかりしてしまう。
そんな時、とあるきっかけで画面越しの憧れのあの人に会えることになった。だけど、その人を目的に会いに来る不特定多数の中の1人として。そんなのわかりきってたことだけど。___ふとした拍子にあの人が目の前に。「 前からずっと、これからも大好きです 」公開告白の結果は、勿論「 ごめんね 」。それでもショックが大きかったんだけど。気を紛らすようにSNSに憧れの人との対面について載せると、ご本人からのDMが…『 今日の告白ありがとう。あれから君のことが頭から離れない 』
[ TYPE C / その他 ]
王道なものから、特殊なものまでなんでも。
トピック検索 |