通りすがりさん 2020-08-10 15:27:28 |
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(辻元)
今日は随分と威勢が良いもんだな……あ~?んだテメェ…。
(此方を睨み付けてくる皐月に近づき、彼の髪をガシッと掴んでドスの効いた声で脅そうとすれば、後ろで自分たちに向けられているであろう声に気づき、ギロリとガンを飛ばして)
(皐月)
う~っ…ぐっ!!
……?(だ、れ…?)
(辻元に乱暴に捕まえて目尻に小さく涙を浮かべ…すると近くで見ただけで「和」を連想させるような子が顔をしかめて此方を見ていて驚き、その子を容赦なく睨む辻元を見て、「あぶな……きちゃ…だめ」とか細い声で言い)
(手下共)
あ~?なんだガキぃ~そんなおもちゃに俺達がだまされるとでも?ハッ!舐めやがって。
俺達にタテ付こうってのか?あ~ぁ?
(数人がおらおらモード全開でその子に近づき、手元の鎖を見てからかいながら今にも殴り掛かりそうな様子で)
(/了解です!あの…その花子って女の子…?それとも男の子…?)
(一応口調は男の子っぽいですが
女の子(つよい)です…!)
「…玩具かどうかは君たちで確かめれば?
君たちにどう見えようが、これは紛れもない
ボクの祓具だからね!」
(花子が怯む様子もなく彼らを睨み付けると、
血まみれの鎖が動き、蛇のようにしゅるりと彼らのうちの一人を絡めとる。)
(手下共)
ふざけやがってぇええ!!…っ!?う~ぐぁああっ!!
なんだと!?
(強気な女の子に顔を真っ赤にさせながら殴り掛かったモブAが、腹部が千切れんばかりの強さで鎖にまかれ苦しそうに叫ぶ。それを見ている他のモブ達は、顔を引きつらせて一歩後ずさりし)
(辻元)
ほぉ…こりゃおもしれぇ…!
(仲間の悲痛な叫び声をもろともせずに、久しぶりに楽しみそうだと笑い声を上げながら皐月をそこらに投げ捨てて、首を鳴らしながら立ち上がり)
(皐月)
うっ…(一体何が…起こってんだ…!)
(ジンジン痛む体に解放されて尚動くことができず、視界の隅に映る異常な光景に唖然として)
(/了解しました!^^)
「…サイテーなヤツ!」
(花子はべぇっと生意気そうに舌を出し、彼の体から鎖をほどくとカウボーイの投げ縄のようにぶんぶんと振り回す。)
(手下共)
げふっ……(Q~)
ヒィイイっ!!
(完全に伸びてしまった仲間を見て青ざめた表情で花子を見ると、次に同じ目に合うのは自分かも…!という恐ろしい想像に掻き立てられ、倒れたモブAを抱えて颯爽と逃げて行き)
(辻元)
チッ!…クソガキの分際で!!
(一気に退却していった仲間たちの背中を睨みつけながら、場の状況が明らかに悪くなったことに気付き顔を歪めつつも悪態をつき)
(皐月)
っ…(あ、れ…?)
(地面に倒れているというのにぐらぐらと揺れる頭とぼやける視界に顔色を一層悪くし次の瞬間、フッ…と気絶して)
「ふん!何回来ても同じだよー!」
(花子はその背中に舌を出し、気絶している貴方に近付くとひょいっと抱き上げてしまう。)
(辻元)
あ~?おい逃げんのかテメェ!!
(皐月を抱き上げている女の子に「はぁ!?」と目を点にして驚き、その子がさっきの鎖を持っているせいで露骨に近づけず逆に挑発してみて)
(皐月)
……。
(抱き上げられたことに気付く筈もなく、重心がズレているのかぐったりとしてされるがままで)
「うん、逃げるよ?だから何。」
(花子は当たり前だろう、とでも言いたげな
きょとんとした瞳で彼を見つめ、首を傾げる。
「…もういい?ボクだって暇じゃないんだ。」と言い残したかと思うと、彼女は貴方を抱えたまま姿を消した…)
(辻元)
ふざけんなっ!!…って…は‥?
(開き直ったようにこちらを見つめる女の子に青筋を浮かべて殴りかかろうとする…しかし気づけばそこには皐月を含めた二人の姿がなく、引きつった表情でその場に立ち尽くして)
「無月せんせー!」
(花子は屈託ない、明るい声で「無月」を呼ぶ。呼ばれた「無月」は素早く扉を開け、花子を叱る。)
…バカ、お前…!本名呼ぶな!早く入れ…!
「はぁーい、ごめんなさーい。」
(花子は反省している様子を微塵も見せずに棒読みで謝り、保健室の中へ入っていった。)
「あ、用事思い出した。無月せんせー。
この子ね、殴られててさ。ボクが一応
助けてきたんだけど。」
(そんなことを「無月」に伝えつつ、花子は貴方の身体を保健室のベッドに寝かせる。)
…あァ…そうかよ。
(「無月」は興味もなさそうな声を上げると、机での作業を再開して)
「ねえねえ、起きてる?」
(花子は貴方の身体をゆさゆさ揺する。)
…んぅ…?…い~っ!?
(誰かに体を揺すられ、ぽけ~っと目を覚ますものの、身体を起こそうとして痛む腕に涙を浮かべながら反射的に抑えて)
「あ、起きてる!君、大丈夫だった?」
(花子は起きた貴方の顔を覗き込むと、首を傾げる。どうやら、貴方を助けたのは小学生くらいの背丈しかない愛らしい少女のようだ…)
痛ってて…。うわっ?!え…?
あ、助けてくれてありが……っ女の子!?
(突然顔を覗き込まれた為小さく驚きそのときは気づかなかったが、自分を助けたのはこの女の子なんだと考えると大声かつギョッとした表情で目を点にして)
そ…そうなんだ。
あ、ありがとね助けてくれて。
(幼い女の子を見て自然と頬が緩み、ここが保健室であることには気づいておらず優しくフッ…と笑うと、女の子の頭に手を乗せてなでなでして)
「…むー…子供扱いしないでよ!
これでもボクは怪異なんだよ?」
(花子は子供扱いされたことが不満なのか頬を膨らませ、両手を腰に当てて)
え?怪異なの?!俺こんな可愛い怪異知らないんだけど!
(彼女の話を聞き、子供で女の子‥しかもこんな可愛気のある怪異なんて知らないな…と何故か子供相手にはスラスラ本音が出てくるのか…はたまた子供が好きなのか、自分でもよくわからないが、恥ずかしいことをサラッと口にして)
「ボクはトイレの花子さん。
聞いたことくらいはあるでしょ?」
(花子は少し照れ臭そうに笑うと首を傾げ、貴方に問う。)
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