通りすがりさん 2020-08-10 15:27:28 |
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…ふふ…試すのはいいけれど、気を付けてね。
…警備員さんに見つかったら、怒られちゃうから…。
(そうこうしているうちに保健室に着き、貴方からプリントを受け取って彼は保健室へと入っていった。プリントを机に置き、貴方を手招きする)
わかってるって♪っていうか教師なのにそこ応援しちゃうんだ…(笑
(自分のこの小柄な体格からしてまぁそこは大丈夫だろ!なんて気軽に考え、普通なら「不法侵入だぞ!」とか言うだろ…と思い、先生をおかしな人だななんて思いながらクスッと笑い、手招きされた為室内に入り)
っ…はい……。
(一瞬「うっ‥」と言葉に詰まりながらもしぶしぶ頷き制服を(上半身だけ)脱いで、いじめっ子共につけられた痣や切り傷などがたくさんある腕を気まずそうに突き出して)
っ…別に…。
(消毒液が染みたのか若干顔を歪めるものの痛いかと問われれば、口を尖らせ「別に」と、どこか素っ気ないような我慢をしているような様子でぷいっとそっぽを向き)
そ、そっか…。…はい、終わり。…ね、ねぇ…どうしてこんな怪我したのかな…?普通に転んだとかくらいじゃ、こんなに、ならないよ…?
(処置を終えると道具を片付けながら、心配そうに揺れる瞳で貴方に問う。)
ありがとうございます……。
………いじめられてんの。
(怪我の処置が終わりと言われてお礼を言い。先生の心配そうな瞳を見て、手当てまでしてもらったのに何も詳細を伝えないというのも違う気がして、言いづらそうにポツリと呟き)
…え、ええ…!?大丈夫、なの…?
先生に、言ったりとかは…。
(その言葉を聞くなり彼の瞳が驚愕に見開かれ、口許を手で覆う。)
あぁ、今初めてチクッたよせんせーに。
…もうこの話止めません?俺一回家帰って「最後の晩餐」楽しんでくるからw
(「(自分こそ教師じゃねぇかw)」なんてツッコミを心の内で済まし軽く笑うと、そろそろ帰って最後の晩餐を楽しんでくると言い)
…う、うん。気を付けて、帰りなよ?
(にこりと微笑み、手を振って貴方を見送る。
…貴方が見えなくなると、「……あァ…面倒くせェな…。」と、彼に似合わぬ低い小声で呟いた。)
~深夜~
ふぁ~あ…(あーあ‥。マジで来ちゃった…よ)
(わざわざ深夜に目覚ましまで掛けて今、目の前にある図書室の扉をまじまじと見ながら真実かどうかもわからない噂に行動を起こしてしまった自分に「(バカだなぁ俺…。)」と悪態をつきつつ、スッと右手を扉に近づけて)
コンッコンッコンッ…。
(誰も居ない廊下に響くノック音に緊迫した様子で返事を待ち)
…っ!?……か、管理人さん管理人さん、扉を開けて下さい…。
(待っていればすぐに声が聞こえてきて、信じるのと信じないが半信半疑だった為に顔をひくつかせて驚きながらも、例の呪文を唱えて)
……ゴクッ…。
(扉が開いたことに、「(あの噂は本当なんだ…!)」と嬉しい思いに駆られるものの、それはつまり自分は無月とやらに喰われてしまう未来が目に見えていることの裏返しなんだと思い。喉を鳴らして恐る恐る図書室へ足を踏み入れて、例の本を捜し始めて)
これが無月の本…?
(あれからしばらく図書室内をうろちょろしていると奥にある書斎部屋の机に、大層分厚い辞書のような赤黒い本が置いてあり、蜘蛛のようなマークが刻まれた表紙を指でなぞり、何を思ったかバッ!!と本の中心部分を開きギュッと目を瞑って)
(と、その時だった。)
……ああ、本が…!
(図書室の扉が開き、リチャードが飛び込んでくる。彼は貴方には目もくれず、落ちた本を本棚へと戻し始めていた…その背後から、蜘蛛のような不気味な影が彼の近くへと…)
はっ!?
(急に入ってきた先生にビクッと驚きその行動を見ていると、彼の足下で蠢いている何かに気づき)
先生危ないっ!!!
(あまりに突然の出来事だった為、いつもみたく語尾を伸ばした「せんせー」呼びではなくなっており、ありったけの脚力で地を蹴り先生の元へ走って)
…………。
(貴方が駆けつける前に…べちん、と。唐突に蜘蛛のような怪異が上から凄まじい力で押し潰されたように潰れた。)
……はァ…なるほどねェ。
(彼はゆっくりと髪を掻き上げ、ため息を吐いて…潰れた怪異の所へと歩み寄る。怪異はしばらく蠢いていたが、ぱたりと動きを止めて蝶へと変化した。…彼…いや、「無月」は、その蝶を掴むと…口へと放り込んだ。)
…は、え?せんせ…?
(一体何が起こっているのか分からず、腰が抜けたのかその場にへたり込むと口調や様子が明らかにおかしい先生が口に蝶を放り込んでおり、目を見開き)
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