通りすがりさん 2020-08-10 15:27:28 |
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…あ?ンだよ。ジロジロ見やがって…。
(「無月」は腕を宥め終わるや否や貴方の視線に気付き、眉をひそめてジロリと睨む。)
…あン?何だよ、アイツ…。
(「無月」がそう呟くと、先程まで撫でられていた腕が「あの子、きっと私に嫉妬してるんじゃあないのかしら?私があの無月様に優しく撫でられてるから。」とくすくす笑いながら軽口を叩き。それを聞いた「無月」は頭を掻いた。)
…(あ~~!!もう!ンで俺がこんな思いしなきゃなんねェんだよ…!)
(夕焼けに染まる空に似合わずイライラした様子で帰路を歩き)
…面倒くせェな…人間ってよ。
(「無月」がそう呟くと、腕の一本が「あら。でも人間って良いものよ、無月様?」と言い出したのを皮切りに腕や足が口々に話し始める。「そうそう。私が人間だった頃は色々な洋服を着たり、恋人を作って嫉妬したり…色々したわよ。」「あら、それなら私だってそうよ!この美脚で男共を何人も虜にしたんだから!」)
「あれ、一人で帰るの?」
(貴方の後ろから花子が肩を叩き、声をかける。)
ヒイッ!!…ってなんだ花子さんか~。
(突然肩に重みが入った為、いつかのような化け物かと思い体をこわばらせるが、振り返れば花子が居て、ホッと息をつきながら「いつもこうだよ。」とフッと微笑み)
「へぇ…じゃあボクも一緒に帰っていい?
…帰る場所なんてないんだけどね。」
(花子はにこりと微笑み、貴方をじいっと見つめる。)
「あ、それ良いね。ボクがいれば怪異から守ってあげられるもん。」
(花子は一瞬きょとんとしていたが、すぐに笑顔に戻って微笑み返す。)
お~‥そりゃ頼もしいな!ありがと。
(例え怪異だとしても女の子に守られる自分ってどうなんだっ!!と脳内で頭を抱えるが、せっかくだ。彼女のご好意に甘えてお礼を言い)
なるほど…この時間帯って確かにデそうだもんね…。
(スマホの時間とそろそろ暮れるであろう夕日を眺めながら、足元に伸びている自身の影を見つめつつ苦笑して)
「うん。この時間帯は良く出るよ。
だからちゃんと見張ってないと。」
(花子はそう呟くと鎖を振り、背後に迫っていた怪異を消滅させてしまった。)
う~っわ…(おっかないご時世になったもんだなぁ…)
あ、ありがとう。
(後ろを見てひょぇえ~っと青ざめた顔つきで周りを眺めて警戒し、花子さんにお礼を言いつつ、あまり迷惑掛けられないな…と少し足を早め)
「一応、ボクもそこそこ強いからね。
ここら辺の怪異くらいなら対処できるよ!」
(花子は元気いっぱいに微笑んだ後、貴方の後ろをふわふわと浮かびながらついていく。)
クスッ…(素直な子だなぁ…)
(横を浮遊する彼女を軽く撫でてから、特に何かを言う訳でもなくただただ微笑みながら足を動かし)
「もー、子供扱いしないでってば!」
(花子は口こそそう言うものの、彼女の表情はどこか嬉しそうで。)
ごめんごめんw
あ、ほら!もう着くよ。
(花子を見ながらクスっと笑い、前方に和風がかった古風の家が見えてきた為それを指差して)
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