青年 2020-08-10 01:57:48 |
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昔は「俺」な男ばかりやっていたけれども、心機一転知的な「僕」で行こうかね。
本や映画が好きなお兄さんが字を書くリハビリをするところ。なりきりの話も時々は。
お兄さんは昔からホラーやサスペンス小説ばかり読んでいたから、普段は人並みでも恋愛ムードに入った瞬間ロルがガタガタになると評判だったかもしれないね。嫌だね、2レス目からそんな童貞臭いキャラ付けは。
恋人が出来た途端、片っ端から恋愛小説を読み漁るようになった僕は我ながら可愛かったと思うよ。
付け焼き刃でどうにかなるもんじゃなし、結局最後まで格好良い男にはなれなかったけれど。
こんな暑い日に読みたくなる本といえば『夏と花火と私の死体』かな。
のどかな田舎の夏景色の中、死人とぴったり寄り添って歩き回るあの気味悪さは唯一無二だ。ページのひんやり感さえ何だか不気味になってくるからね、死体とお手々繋いでるみたいで。
いっそ豆短から始めりゃいいかと思いつつ、短く纏めるのは長々書くより難しいから悩みどころなお兄さん。
小論文でも字足らずより字余りに苦しめられるタイプの学生だった、って喩えは分かりやすいんだかどうなんだか。
夏が不吉な雰囲気を纏うのは生ぬるい湿気のせいじゃなく、臭いからだと思うんだ。あちこちで色んなものが腐っているから。死やら穢れやらを普段よりずっと身近に嗅ぐから。
何が言いたいかというと、晩酌用のとうもろこしがぬるぬるになっていてとても悲しい。
腐敗臭で思い出すのは同じく乙一さんの『神の言葉』だな。
子供の頃はえらく怖がって、自分の机の引き出しを開けては肉の腐った匂いがしないか確かめていたってのに、今じゃ退廃的な安堵感にすっかり共感してしまう。
これこそ映像化してくれりゃ良かった、なんて未だに駄々捏ねたくなるくらい好きな作品。
『ジョニーは戦場へ行った』を窒息しそうな心地で観ている時、腕に指で字を書いてやるシーンで『失はれる物語』を思い出してHP回復したくらいには乙一さんが好きだよ。
小一時間茶碗の事ばかり考えている。容器に入った水=流れのない澱んだ水も霊が好むものと言われているけど、原作じゃ塩水なんだよな。
『来る』は前者で解釈するとして、『ぼぎわんが、来る』は何なんだろうか。羊水、はいくら何だって安直か。
きゅうりとトマト、ついでにビールも冷やしてトトロを待ち構えてたってのに、意気揚々とケンミンSHOWが始まった時のお兄さんの気持ちを述べよ。
いつかの夏、港で釣りをしていたら子狸が寄ってきた事があってねぇ。五度見したけど猫でも犬でもなく紛うこと無きぽんぽこだった。
そのままちょこんと居座りだしたもんだから、試しに釣ったアジを投げてやったら頭からバリバリ食い始めて、面白いやら可愛らしいやら夢中になって餌付けしてしまって。
気付いた時にはバケツは空っぽ、その日の晩飯はおかず抜き。あれも狸に化かされたんだと言ってしまっていいだろうか。
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