執事 2020-07-30 19:43:59 |
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はい。…ですので、作りますよ。いいですね?
坊ちゃんでも作れるように、シンプルなものにしましょうか
(彼が楽しみにしているクリスマスケーキの用意を忘れるなんて、そんな失態自分はしない。なので先程の自分の発言はちょっとしたからかいのつもり、ケーキはあるから安心するよう言うつもり…だったのだが、あまりにも焦りまくる彼の姿を見、このまま手作りするのも悪くない、にやり、と笑って実行する事を決め。焦る彼に落ち着きなさいと言うかのように杖を振れば、シンプルなショートケーキ、チョコレートケーキ、それにブッシュドノエルのレシピがふわふわと宙を浮き)
どれが食べたいですか? _好きなものを、手に取ってください
(突如現れた宙に浮く3つのレシピ。好きなものを選んでいいと言われたものの、さてどうしようか。折角のイベント事、やはりクリスマスらしいケーキを食べたいものだ。ショートケーキやチョコレートケーキも捨て難いが誕生日ケーキの際に代用できる。となるとやはり……。暫く思考を巡らせた後、ブッシュドノエルのレシピに手を伸ばし)
…これにする。僕でも作れるんだよな?
ええ、勿論。1人で作らせる訳ではありませんし、私が隣に着くので…ご安心ください
(彼にレシピが選ばれると、ほかの選ばれ無かったものはぽんぽんと消えていき。ショートケーキかチョコレートのどちらかを選ぶとばかり思っていたがブッシュドノエルとは。大人になったのか、自分が彼のことをまだまだ子供だと思いすぎていたのか。くすり、と口角を上げて笑ったのも束の間、僕でも作れるかとの彼の問いに、まさか1人で全部作るつもりだったのかとわざとらしく驚いた様子をして、)
僕はもう子供じゃない、お前は見てるだけで十分かもな
(執事という立場上、自分一人で何かさせることはないと分かってはいたのだが、改めて彼が傍につくと伝えられて安心したのも事実。思わず安堵の息が漏れるが、それを彼から指摘され、からかわれることは目に見えていた。誤魔化すようぶんぶんと首を振り、彼の手を借りることなく完成させると強がって見せ)
…では、ご自分の力で完成させてみますか? そこまで言われるなら、さぞ綺麗なケーキが出来上がることでしょうから。ねえ?
(最初から彼にできることはやらせ、まだ難しい所は自分が手伝うつもりでいた…のだが。ただからかっただけなのにそんなに反応されるとは思っていなくて。気が変わりました、とでもいうように首を振って彼を試すように見つめると、軽く笑いながら首を傾げ)
(“また何時もの強がりですか”そう軽くあしらわれて終わる――筈だったのに。彼の口から飛び出した想定外の発言に思わず言葉が詰まる。此方へと向けられた視線はどこか挑戦的に感じ、今更冗談だと言い出せる空気でもない。となれば残る手段はひとつ、覚悟を決めたように小さく頷けば彼の腕を引いて調理場へ)
あ、当たり前だろう!…ほら、早くしないと間に合わない
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