執事 2020-07-30 19:43:59 |
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ほら、先に着替えてください
(着替える前にベッドに倒れ込んでしまった彼を呆れるように見つめて。おもむろに杖を振れば、クローゼットからひとりでにパジャマが浮き出して、ぽすんと彼の隣にパジャマが置かれ、)
うー、判ってる……
(疲れで重たい身体を気合いで起き上がらせ、服を脱ぎつつ側に置かれたパジャマへゆっくり手を伸ばす。大きな欠伸を溢せば、もたもたとパジャマのボタンを付け)
私がやりましょうか、ばぶちゃん
(ばぶちゃんだなんて言われたら大抵の人物は怒るだろうし、それが彼ならば尚更だ。今日の彼は自分のために動いてくれていたし、出来るだけ早く寝かせたい。これで動きが早くなるのを祈りつつ、ピローミストをふたつ持ってきて)
ばぶちゃ、っ……!
──おいヴィラ、僕を何歳だと思ってる!赤ちゃん扱いするなぁ!
(やはりすぐに顔に出る。ぐでんとした態度から一変、ぷんすかと怒りを露にすれば、てきぱきと素早く着替えを終わらせ)
はい、どうぞ
(さらりと彼の叫びを聞き流し、ふたつのピローミストを魔法で調合する。出来上がったのは庭の薔薇と全く同じ香りのピローミストで、しゅ、と枕に吹きかけてやり)
ん……
(まだ不満が残っていたが、薔薇の香りが鼻へと届けば不思議とその怒りは消えていく。一度深呼吸をして心を落ち着かせると、またまた眠気がやってきて、大きな欠伸をし)
…するんでしょう、添い寝
(と呟きながら、我が物顔で彼のベッドにいそいそと潜り込み。これでも彼がいちばん広くベッドを使えるようにとなるべく端っこに寝そべっていて。大きな欠伸をした彼のあどけなさについつい頬が緩み)
……ヴィラ、もう少しこっちに来い
(こく、頷いて彼の隣、ベッドに横になりながら、いそいそと毛布の中へ入っていく。なんだか違和感を感じて改めて彼を見れば、自分に遠慮しているのか距離が空いているような気がして。そんなに隅へいく必用もないのに…、と思いつつ片手で手招きして)
はい、_ふふ、顔が近いですね
(言われた通り、彼の傍による。可愛らしい顔が真近で見れてはどこか嬉しそうに微笑み。その顔は優しさに満ち溢れたものであり、一定のリズムで彼の背を叩いて寝かしつけ)
……おやすみ
(確かに、距離はぐっと縮まった。やはりまじまじと見られては恥ずかしさが出てくる、毛布を鼻辺りまで引き上げて目だけを彼の方へ向けると、そのまま目を閉じる。そして数分後にはすやすやと眠りに落ちており)
はあ、…本当に可愛いなあ
(瞑った瞳が可愛く、小さな声で子守唄を紡いでやる。添い寝をすると約束した以上、ここからこっそり抜けるのも気が引けて)
ヴィ、ラ……、ふふっ、ははは……
(楽しい夢を見ているのだろう。ふにゃりと安心しきった笑みを浮かべながら彼の名前を呼んでは、一人で笑っていて)
夢の中まで俺と一緒か、
(彼の寝言に思わず素の自分が現れた。何だかんだで、自分が一番大切なものは彼の幸せなのだろうなと漠然と感じ。今日はこのまま寝てしまえ、これは立派な仕事だ。杖を振って部屋の証明を落とせば瞳を閉じて)
…………
(深く楽しい夢の中、彼のそんな反応なんて全く知る由もなく、警戒心なんてものは微塵と感じさせない表情で。朝を迎えるまで、そう簡単には起きそうにないほど深い眠りに落ちていた。)
……すぅ、
(小鳥のさえずりに、暖かな朝日がカーテンから差し込む。彼の隣は思いの外寝心地がよく、珍しく自分も深い眠りについていたようで、普通なら彼の朝食の用意をする時間になってもまだ眠っており)
、
(朝の心地よい光、音、そして空腹で目が覚める。欠伸をして目を擦りつつ、ちらりと視線を横に向ければまだ彼は隣におり、あの後ずっと一緒に居てくれたのかと理解。それにしても、なかなか見ない彼の寝顔…、起きているときの彼とはまた違い、なんだか可愛らしく思えてくる。いつもされていることを、今度は自分がする番。こんな機会じゃなければ、他にタイミングなんてない──、まだ眠っているであろう彼の頭を、ぽんぽん優しく撫でて)
_ふふ、
(夢に見た。自分の周りに誰もおらず、寒くて怖い夢を。ぴくりと眉を寄せたかと思えば彼に撫でられたあたりで表情が和らぎ、わずかに微笑んだその顔は普段嫌味や皮肉ばかりを言う性格だとは考えられないような穏やかなもので)
(/いつもお相手ありがとうございます!
なにかやりたいシチュなどはありますか…?)
っ……ふ、
(表情が変わった。たまに見るその彼の顔、此方までつられて笑みを浮かべれば、まだ頭を撫でるのは止めずに)
(/こちらそこいつもありがとうございます…!
そうですね、ふと考えたのが「過去編」とか如何でしょう?今ほど距離が縮まっていなくて、お互いまだぎこちない様子で……。
仮にも案ですので、もし他にやりたいことがあればそちらに合わせます!)
おはようございます…_ッ!!
(それから暫くして目を覚ました。横には彼の姿と頭を撫でられており混乱したものの、自分の方が起きるのが遅かったのかと飛び起きて)
(/過去編いいですね…!!
ぜひやりましょう…!
一区切りついたら始めますか?)
っ?!……、おはよう
(何の予兆もなく起きるものだから驚いた。びくっと肩を上下させては、彼の頭の上にあった手を引っ込めて朝の挨拶をし)
(/賛成です…!大体何歳辺りから始めましょうか?二人の年齢差が4歳だったので…かなり過去に遡っても大丈夫だと思います)
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