男子高校生 2020-07-29 14:18:37 |
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そんな……、縁ちゃんが謝ることじゃないよ
(大粒の涙を流しながら謝罪の言葉を口にする幼馴染みに、まだ混乱しつつも彼女の背中を数回擦って、その後ぎゅっと抱き返して。つられて此方の瞳も潤んでいて)
蒼は優しい…私のせいであんな苦しくて怖い思いしたのに、それでも私を許してくれるのね…私、これからは蒼のことを護れる私になるわ
(元はと言えばこんなことになる原因を作ったのは自分で、しかしそのことを責めるそぶりなど一切見せない相手に感謝と贖罪の気持ちが溢れて、自分はこの先相手の為に生きようという覚悟を胸に一つの決意を述べて抱きしめる腕にさっきより力を込めて)
護、る__ありがと、縁ちゃ……ん……
(言葉を繰り返すと、お礼の言葉と共に、溜まっていた涙が頬を伝い。それと同時に再び眠気が襲ってきたのか彼女の肩を借りて、抱き締めたまますやすやと寝息を立て始めて)
…っぐぅ…この痛みって……そっか、これが蒼の…
(彼が穏やかな表情で眠りに落ちると安心して脱力し、同時に忘れかけていた激痛に表情を歪め、しかしその痛みの出たタイミングと彼の体調の急激な改善にその痛みの正体は彼の痛みを引き受けたことによるものではないかと考え、おかげで彼を助けられたのだと考えると途端にその痛みすら愛おしく感じられ自らの身体をかき抱いて)
(/この辺で現代へ時間進めましょうか?もしも他にやり残したことや何か他に考えがあればなんでもおっしゃってくださいね)
(/わざわざありがとうございます!現代に戻して頂いて大丈夫です!始まり方としては、また藤宮さんが病室に来る感じで如何でしょう?)
蒼、おはようございます、入っても大丈夫ですか?
(あれから4年の歳月が流れ、毎日のように通う彼の病室の前、あの頃のように無遠慮にドアを開けて中へと押し入るようなことはせずドアをきちんとノックをして中にいるであろう彼へとまず声をかけて返事を待って)
(/こんな感じで始めさせていただきました!)
おはよう、縁。入っていいよ
(聞き慣れたノックのリズムで、彼女が来たことは直ぐに判った。あの時をきっかけとしてから“念のため”と付けられていた酸素マスクを外すと、そう返事をして)
(/OKです、完璧です!ありがとうございます……!)
お邪魔します、今日はお加減はどうですか?
(ドアを開けて律儀にも小さくお辞儀をしてからベッド脇へとゆっくりやってきて、彼の顔を見れば柔和な笑顔浮かべゆるりと首を傾げ、毎回恒例となっている質問を投げかけ)
元気。そろそろ縁が来る頃だと思ったよ
(いつもの質問に、いつもの答えを返す。彼女に心配をかけさせないため、いつの日からかこの問いには自分の体調が余程酷くない限りは“元気”、と答えるようにしている。実際今日も、そこまで体調が良いわけでは無いのだが、自分に向けられた笑顔に応えるように微笑んで彼女を迎え)
本当ですか?まるで心が通じ合っているようで嬉しいですね
(彼の思惑など知らず元気という答えに安堵すれば、自分の来訪をまるで予めわかっていたとでも言わんばかりの発言になんだか嬉しくなって胸元で両手をぽむと合わせれば声を弾ませて「この調子で外出の許可や一時帰宅の許可も貰えたら嬉しいのですが…」体調がいい日は続いているようだが、それでも相変わらずこの病室が彼の生活の中心であることに声に一抹の寂しさを滲ませて呟き)
……そうだね、
__あ、ねぇねぇ縁!これ読んだことある?
(今の身体の状態で許可が貰えるなんて、ほぼ有り得ないということは判っている。が、それを態々口にしてもこのあたたかい雰囲気を悪くするだけだ。あの頃のように、もう一度二人で出掛けたら楽しいだろうな、と思いを馳せながら僅かな望みをかけてそう答え。そして話を逸らすように相手の名前を呼んで、表紙に魔女のイラストが描かれている一冊の文庫本を取り出すと、それを見せて)
いえ、その本は初めて見ました。どのようなお話しなんでしょうか?
(病室ではもっぱら本を読んでいることの多い彼のことをより深く理解するためこの4年間で外に出て遊んだりするよりも読書に耽る機会も増えていたが、それでも彼が見せてきた本はまだ自分が手に取ったことのないもので興味深そうに本の表紙のイラストに顔を寄せて問いかけ)
女の人が交通事故に巻き込まれたことで魔力を持って、魔法が使えるようになる話。周りの人に正体を話しちゃいけないんだけど、主人公はお人好しだから、困っている人がいたらすぐに助けちゃってね__
(興味を持ってもらえたことが嬉しく、嬉々としてあらすじを説明する。今夢中になっている本の一つで、所謂現代ファンタジーというものだ。魔法を自分のためだけではなく人のためにも使う主人公に憧れを示すように「こうやって魔法が使えたら、すっごく楽しそうだし、立派だと思う」と呟いて)
そうですね、私もその主人公の気持ちはとてもわかります、楽しそうとか立派とは違うかもしれませんが自分の力が誰かの幸せになるのなら私はやっぱりとても嬉しいなと思うんです、それが大事な人なら特に…
(生き生きと語るその様子からよっぽど彼はその作品が気に入ったらしい、ただそんな彼の様子を見ているだけで嬉しいような気持ちになっていたがその作品の主人公にどこか親近感と共感を覚えれば、神妙な面持ちで彼の考えにそう相槌をうって)
でね、今日、病院の図書館にその新作が入るんだって!
……ねぇ縁、一緒に行かない?
(その本の魅力を語り終え、彼女にもそれが伝わったであろうところで本題に入る。要約すると、病院内の図書館にその本を借りに行きたいから付き合ってほしい、ということだ。担当医の許可は貰っていないが、まあなんとかなるだろうと幼馴染みを誘って、ベッドから降りようとして)
新作を読みたい蒼の気持ちはわかります。ですが先生の許可を貰ってからでないと…
(ちょっとぐらいならだとかバレなければ大丈夫という考えがどれだけ甘いものだったのかを実感したあの日のことを思えばとても軽い気持ちで了承は出来ず、彼の要望へと応えられないことにもどかしさを覚えて申し訳なさげに声のトーンを落とし「あの、私が代わりに借りてくるのではいけませんか?」彼がわざわざ一緒にと言った以上こんな妥協案には乗ってこないだろうとは思いながらも念の為そう尋ねて)
えぇー……、っ
わかった、じゃあお願いしていい?
(不満そうに反論する途中、顔には出さないが、少し呼吸が苦しくなって。彼女に自分が苦しむ様子を見せたくないのと、あの時のこともあるため、ここは大人しく病室で待っているのが吉だろうと、彼女の言葉に対し素直に頷き)
……やっぱり一緒に行きましょうか?病院内ならお咎めも少なくて済むでしょうから
(それほど聞き分けがない方ではないのは昔からそうだが、それでも少しも食い下がろうとせず素直に引き下がった相手には少しだけ違和感を覚えて、これまでの経験上こういう時の彼は本当に体調が良くなくて我儘をいえば迷惑をかけるかもしれないと自覚しているのだろうと推測をして、そっと自然な動作で彼の手に自身の手を重ねると4年前に備わった不思議な力を発現させ、痛みをその身に受けるとやはり不調があったのだと本音で話してくれない彼に悲しい気持ちになるがこれぐらいの痛みにはもう表情一つ動かないぐらいには力の扱いに慣れてしまっている自分がいて。何はともあれこれで一時的とはいえ彼の身を脅かすような不調は無くなったはずで、図書館に行く程度であれば危険はないだろうと誘い直し)
あ……、いいの?やった!
(彼女の手が自分に触れた途端、ふっと身体が軽くなる。そのことに気付くと思わず声を洩らし。しかし本人は何故急に痛みが消えたかなどは全く見当が付いておらず。数年前からか、こんなことはよくあったが、これも病気の気紛れだろうと勝手に納得することとしている。まあ、今朝からあった怠さが嘘のように消え、一瞬のうちに体調が良くなっていたのは確か。そこに来た、病院内を動くことに否定的だった筈の彼女からのお誘い。体調も復活したことだからそれには満面の笑みで頷いて喜ぶと、ベッドから降りると病室から廊下へと繋がるドアへ向かい)
はい、ですが騒ぎになってはいけませんから出来るだけ目につかないようにこっそり迅速に、ですよ
(足早に病室の出口へと向かった相手に追いつき、隣へと寄り添いその顔を見上げれば己の口元に人差し指を立て、ふわっと微笑めば小さく身を竦めて悪戯っ子のようにそう言ってのけて)
わかってる、
(彼女の言葉にこくりと頷いて返事をする。幼馴染みの手を引いて廊下を進み、あっという間に目的の場所、図書館へと到着。お目当ての新刊は入り口近くに数冊並べられており、迷うことなく見つけることが出来た。早速カウンターで貸し出しの手続きを済ませると、彼女に向かって「付き合ってくれてありがとね」と感謝の気持ちを伝え)
どういたしまして、蒼が喜んでくれて私もとても嬉しいです
(彼の真っ直ぐな感謝の言葉に胸の奥がじんわりと暖かくなるような感じがして、喜んでくれることが嬉しいと飾らない言葉でこちらも満面の笑みで伝えて「蒼が今夢中になってる本、私も読んでみたくなりました」新刊が入るからと図書館まで足を運ぶ程なのだからやはりよっぽど面白いのだろうなと考え、自分も読んでみたいと関心を示して)
じゃあ、僕の本貸すよ!
(彼女の口から出てきた読んでみたいという言葉が嬉しく、声のトーンがひとつ上がると目を輝かせて。つい熱くなって「縁も気に入ると思う」などと再び語りだし。しかし、途中ではっと我に返ったのか「そろそろ戻ろっか」と彼女の顔を見て微笑みかけ)
まあっ、いいのですか?とても楽しみです、それではお部屋へ戻りましょう
(そこですかさず自分の本を貸すと言ってくれるのが彼の優しさで、新しい本の世界に触れることへの期待と彼の優しさに触れた喜びとで心なしかはしゃいだ様子で彼の手をとって軽くぷらぷらと揺らして)
______
(二人で部屋に戻ってくると、机の上に一枚の紙が置いてあり。それを手に取って内容を確認すると、次回の診察について書かれていて)
、明日診察入ってたんだった
(診察のことをすっかり忘れていたようで、思い出したように納得するとそう呟いて)
(/少しシリアス含むイベントを考えているのですが、如何でしょう?
イメージ的には、診察で、最近の体調不良の原因は肺が炎症起こしてたからだと判って……みたいなもので、後の余命宣告にも繋げられたらと考えています)
そうだったのですね、でしたら少しでも良い結果が出るようお祈りしておきますね
(少しでも良い結果を、これまでにも何度となくそう願い望み続けてその度に裏切られてきていて、半ば今より悪くなることはあっても良くなることはないのではないかと嫌な考えが頭をよぎりそうになるが、それでも自分だけは希望を捨てずに彼に寄り添い続けようという強い気持ちに陰りの無い笑顔で胸元で両手合わせ明るくそう言って)
ありがと、縁
(自分に向けられたあたたかい笑顔を受け取ると、つられるように微笑む。明日の診察でまた何か問題があったらどうしようと内心不安だったが、その彼女の笑顔のお陰で若干気持ちにも余裕が生まれてきて、リラックスした表情になり)
はい、きっと大丈夫です。…そうだ、何か甘いもの食べませんか?美味しいものを食べると元気になりますから
(少しでも心が休まればいい、そんな想いが届いたようにリラックスした表情を浮かべる彼にこちらもホッとしたような表情になり、ゆるりと首を傾げると後ろ手を組むとそう言葉を投げかけて)
甘いもの……
(そういえば最後の食事から数時間経っていた気がする。タイミング良くきゅるる……とお腹が鳴って、食べる!というようにこくこく頷く。も、彼女が何か食べ物を持っているようには見えず、どうするんだろうと不思議そうな表情で)
はい、それではどうぞ。マドレーヌです、甘くて美味しいですよ
(食べたいとは頷くものの、肝心のお菓子がどこにあるのか探るような視線に小さく微笑み、後ろに回していた手を彼の目の前にやって、握っていた拳を開くと手のひらの上にはマドレーヌがあって。彼の痛みを初めてこの身に引き受けた日から身体には不思議な力が満ちているように感じられて、他に何か出来ないか色々模索した結果出来るようになったのは彼の痛みを除く魔法以外ではこれのみで、しかも蓋を開けてみれば自分のカロリーを消費するというなんとも微妙なもので当初は落胆したものだが、こういう時少しでも彼の気持ちを紛らわすことがことが出来るなら捨てたものじゃないなと思えて)
凄い!なんで?どうやったの?
(何が始まるんだろうと不思議そうにしていたところ、目の前に差し出された手。何も持っていなかった筈の彼女の手のひらには、美味しそうなマドレーヌが乗っている。驚きや感動でぱっと表情が明るくなりきらきらと目を輝かせて。からくりはどうなっているんだろう、と好奇心旺盛な瞳で彼女を見つめ)
ふふ、それはいくら蒼でも教えられません。タネがわかってしまった手品は二度と使えませんから
(よもや自分が魔法使いだなどと名乗れるはずもなく、あくまでもそれが手品の一種だと口にしつつマドレーヌが乗った方とは反対の手で口元に人差し指を立ててナイショと悪戯っぽく微笑んで)
……そっか
(確かに、マジックというものはタネが分からないからこそ面白い。納得して素直に頷くと、彼女の手の上からマドレーヌを手に取って、いただきますと一口囓ると顔をほころばせ)
美味しいですか?…ところで、明日検査があるということは私が来る時間も午後ぐらいにずらしたほうがいいですよね
(表情で聞かなくてもなんとなく察しはつくがにこにこ顔で感想を尋ね、明日の検査について話題を切り替えれば毎日でもここへ来るのは当然であり明日も来るつもりであることを前提に、大体これぐらいかと考えて緩やかに首を傾げて)
うん!凄く美味しい!
__そうだね、そうしてくれると嬉しいな
(再びマドレーヌを頬張りながら感想を伝える。彼女の質問から、こうして明日も来てくれることを知って有り難さと嬉しさで心が一杯になり、その幸せを噛み締めながら返答し)
わかりました、明日は午後一番に来ますね。午前中は蒼のオススメしてくれた本を読んでようかと思います。これ、借りても良いんですよね?
(明日の予定の確認が終わり、自分の中でプランが固まれば先程彼が貸してくれると言っていた魔法使いのお話の本を手にして小さく首を傾げて問いかけて)
うん!縁の感想も聞きたいな、
(大きく頷いて、どうぞどうぞというように両手で彼女の持つ本を指し示す。明日になればその本の話題で二人楽しく話が出来ることが楽しみで仕方無いようで)
蒼のお気に入りのお話を読めるのが今からとても楽しみです。昔は読書の何が面白いのかと思っていた時期もありますりましたが…やはり実際に読んでみるものですね
(大事そうにその本を胸元に両腕で抱え、かつての読書とは無縁だった自分のことを振り返り当時と今との差異に苦笑を零して)
そう言ってくれると、僕も嬉しい
(大切そうに本を抱える彼女を見てにっこり笑って)
__次の日
…………、
(診察を終え、病室に戻ってからのこと。少々診察が長引いてしまったため、時間帯はもう午後になっていた。遅めの昼食としてサンドイッチを齧りつつ、担当医から言われた言葉を思い返し、小さく溜め息をつき)
蒼、入りますよ?…失礼します、昨日の本ですが早速読んで……どうかしましたか…?
(次の日、朝から宣言通り彼に借りた本を読んで過ごして、読み終える頃にはちょうどお昼時で、昼食を食べて家を出ていつも通りの彼の病室へとやってくればノックをして中へと入り。早速本の感想について話そうと話しを切り出してみるがどうにも彼の様子がおかしく、もしや午前中の検査で何かあったのではないかと察すると真剣な表情で尋ねて)
っ、縁?!……ううん、何でもないよ
(ノックの音に気付かなかったらしく、驚いた顔をして入ってきた幼馴染みを見て。先程の溜め息が聞こえていたんじゃないかと内心焦りながらも、なんでもない、といつものように笑って彼女を出迎え)
本当ですか…?何か無理をしていたりしませんか?
(一見すれば普段と変わらないように見える彼の笑顔、どこがおかしいのかと問われれば具体的にここだと言える部分は無いのだが、幼馴染として彼と長く付き合ってきての勘が違和感を訴えかけてきていて、少しばかり疑念を抱いた様子で相手の顔を覗き込み、心配そうに眉尻を下げて)
……なんかね、肺が炎症を起こしてるんだって。
数日後にもう一回検査、って言われちゃった
(いつも通り笑ってみせたが、彼女の不安そうな顔はそのままで。このまま隠し通すよりも、ここでは素直に打ち明けた方が変な心配はかけないかと考えて簡単に説明すると、心配しないで、と微笑み)
肺が…!?蒼はそれで体調に不調はないのですか…?
(嫌な予感は最悪な形で的中してしまい、しかし再度検査と言われてしまえば今の自分にできることはなく、せめて今だけは体調が悪いせいで苦しまずにいてくれればと思いそう尋ねて)
うん、時々息が荒れることもあるけど、今は平気。
(確かに最近は何度か呼吸が荒くなる回数が増えたので、何かおかしい気はしていたのだ。不定期のため自分にはその症状がいつ出てくるのか分からないが、今は苦しいなどは一切無いため、大丈夫だと伝え)
そうですか…その症状というのは……いえ、この話しは今はいいですね、それより蒼から借りた本早速読みましたよ
(今は無理をしていないということは理解出来たが、彼の言うその不調というのはこれまで実はずっと黙っていただけで前からあったのではないかと追及をしようとしたが、もし危惧していることが事実で彼の抱える嘘を知ってしまったら自分は我を忘れて感情的になって止まれなくなってしまう気がして、そうなれば彼と険悪な雰囲気になってしまうかもしれずその事を恐れれば話題をすぐに当たり障りのないものへと切り替えて)
……、あ、本読んでくれたんだ!どうだった?
(彼女の事だからもっと詳しく言及されるのではないかと考えていたが、意外にも昨日貸した本の話題へと転がった。取り敢えず、今まで体調を偽ってきた事が彼女に見付かって更に心配を掛けさせることは無くなったと一安心して。やはり、折角彼女が来てくれているんだから、自分の病気の話なんかより、もっと色々、楽しい話をしたい、というのが本音。巧い具合に話も切り替わったため、その流れで本について感想を問い掛け)
私は蒼から聞いていたイメージ通りとても素敵なお話だと思いました、主人公は魔法を見返りも何も求めずにこっそり人の助けになるために使ってて私もこんな生き方をしたいと、そんな風に思えて共感できる部分が沢山ありましたから
(まさか自分も魔法使いなどと名乗ることは出来ないが魔法の力でこっそり人助けをする主人公に対する感情移入を語り、あくまでも人として感謝の言葉も見返りも求めないそんな生き方を自分も見習いたいと自分の魔法のことについては伏せながら感想と共に想いを口にし、自分の中で彼の為に彼を助けてこの先も生きていこうという決意を改めて固めるキッカケになったようで)
だよね!僕、その続編を読み終わったんだけど__
(彼女もどうやらこのお話を気に入ってくれたらしい。よかった、とにっこり微笑んで。彼女とこうして共通の話題で盛り上がれるのは嬉しい。丁度今朝その二作目を読み終わったこともあり、思わずその内容についても語り始めるが、途中でこれはネタバレになってしまう、と気付き慌てて口を押さえ。側にある鞄からその続編を取り出すと、よかったらこれも読んで、と彼女に差し出し)
実は、続きが気になってここへくる途中で買ってきてしまいました
(続編について言及しようとしてネタバレを防ぐため口を噤んだ相手に小さくクスッと笑い、貸してくれるつもりでいるのだろう本が鞄から取り出されるのと同時にこちらも持っていたバッグからまだ本屋の袋に入ったままのそれをとりだしてそれには及ばないと笑顔で小さく首を傾げて)
!……縁!
(彼女の持っているそれを見てきらきら瞳を輝かせ。自分の勧めた作品をそこまで気に入ってくれると自分としても凄く嬉しい。それに感動したのか思わず彼女の名前を呼ぶと、先程までの憂鬱な気分が吹き飛んだかのようににこっと笑って。)
その本もね、1作目に負けないくらい面白かった!
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