男子高校生 2020-07-29 14:18:37 |
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まあ!素敵ね、ありがとう!…どう?似合うかしら?
(突然木の根元へ駆け出した相手の後ろ姿をキョトンとした顔で見送り、それから少しして戻ってきた相手の手の中にあるそれを見れば年相応の少女らしい花の咲いたような笑顔でお礼を述べ相手が髪飾りをつけやすいように軽く前に屈んで、つけてもらった髪飾りへとそっと手で触れながらやや興奮気味に声を弾ませ問いかけ)
とっても似合ってる。可愛いよ、縁ちゃん
(前髪に触れ、それを付け終えた後彼女の顔を見て微笑むと感想を伝え。)
この前作り方を本で読んだから、誰かに作ってあげようと思__
(その時。楽しげに話す途中、一瞬呼吸が詰まる感覚に陥り、思わず顔を歪め。それと同時に冷や汗のようなものも頬を伝い)
蒼…!?どうしたの、大丈夫!?
(さっきまで一緒に元気よく話していた相手の声が途切れ、その上顔色が悪くなっているのに気づけば慌ててその肩に手を置いて顔を覗き込むようにして声をかけて)
ゆ、かり、ちゃんっ……!っ、痛い……!
(胸辺りを両手で抑え込み、ゼエゼエと荒い呼吸をしながらその場にしゃがみこむ。嫌な冷や汗は止まらず、助けを乞うように相手の名前を呼んで)
あ、蒼…!そ、そんな…どうすれば…
(突然苦しみ出した相手、これまでこれほどの発作には立ち会ったことがなく、自分が一緒なら大丈夫なんてそんな根拠のない自信はあっという間に打ち砕かれて、うずくまる彼の横に寄り添いながらも出来るのはオロオロすることだけで)
……っ、はっ、はぁ、はぁっ……!
(呼吸は荒いまま、そのまま横に倒れる形になり、痛みを堪えるようにぎゅっと目を閉じて。身体が小刻みに震えていたり、決して安全と言える状態ではなく)
(/この後の展開なのですが、どうしましょう?
ここで医者を出してもよし、少し時間を飛ばして病室に場所を変えてもよし、その他……など色々あると思うのですが、なにか希望する案はありますでしょうか?)
…私のせいだわ……蒼、死んじゃ嫌よ…私、いい子になるから…私が代わりに苦しんでもいいから…だから神様…蒼を助けて
(あの後、偶然その場を通りかかった看護婦が担当医を呼んでくれたおかげでどうにか相手は一命をとりとめ、しかし意識は戻らずいつ容態が急変してもおかしくなく予断を許さない状況で、そしてあの日から1ヶ月、毎日のように彼の病室へ足を運び返事のない彼の手を握りながら祈りにも似た言葉を紡ぎ)
(/1ヶ月ほど時間を進めてみました。次の場面で再び苦しみ出して危篤状態になった蒼くんを前にしてついに縁の魔法使いとしての力が開花して助ける感じにしようかなと思うのですがいかがでしょう?)
(/良いと思います、賛成です……!
ではそれで進めていきますね!)
…………
(点滴、呼吸器を付け、ベット上で静かに横たわっている。側には心電図のモニターが置いてあり、画面上では、電波が規則正しく同じ波形を描きながら流れている、……が。突然その波形が変化したかと思えば、脈拍を表す数値がどんどん小さくなっていって)
蒼!?嫌ぁ…!わ、私を置いて行かないでぇ……っ!うぅ…ぐ、ぅ…!?…はぁ、はぁ…
(心電図の乱れが彼の命の危機を告げていることは火を見るより明らかで、このまま彼を失うなんて嫌だと涙に顔を濡らしながら握る手には力が入り声を上げて。その時辺りに一瞬だけ白い光が弾けて、次の瞬間全身にこれまで感じたことのないような激しい痛みが走って悲鳴すら上げられないまま苦しげに小さく呻いてそのままベッド脇に突っ伏すように気を失ってしまい、そしてその後彼の心電図はさっきまでの様子が嘘のように落ち着きを取り戻していて)
…………ん、
(それから暫くして。通常の呼吸状態に戻ってから、一緒に意識も戻ったらしく、薄く目を開いて、幼馴染みの方へ視線を向け)
ゆ、かり、ちゃん……
(周りにある機械等から、自分がどういった状況だったのかは大体察したらしく。それよりも、今視界に入っている窶れたような彼女が心配で、大丈夫?というように名前を呼んで)
…!蒼っ、身体は大丈夫!?どこも苦しくない…!?
(心配そうにこちらを覗き込む彼の顔にハッとし、自分の身体の不調など忘れたかのように詰め寄り体調を尋ねて)
なんか、すごいことになってるけど……今は平気。
大丈夫、だよ
(急に近くに来た彼女に少し驚いたような様子を見せるも、安心させて落ち着かせるようにそう答えてそっと微笑んで)
良かった…本当に良かった…ごめんなさい、私はまだまだ子供だった…それなのにそんなこともわからず私は勝手に大人の仲間入りしたような気になって調子に乗って蒼を殺してしまうところだった…本当にごめんなさい、そして生きていてくれてありがとう…
(およそ1ヶ月ぶりに見たいつもと変わらない笑顔、その瞬間涙は堰を切ったように溢れ、自分自身の愚かさを悔やみながら彼の無事を何より喜び溢れてやまない気持ちを全てぶつけるように首元へ腕を回して抱きついて)
そんな……、縁ちゃんが謝ることじゃないよ
(大粒の涙を流しながら謝罪の言葉を口にする幼馴染みに、まだ混乱しつつも彼女の背中を数回擦って、その後ぎゅっと抱き返して。つられて此方の瞳も潤んでいて)
蒼は優しい…私のせいであんな苦しくて怖い思いしたのに、それでも私を許してくれるのね…私、これからは蒼のことを護れる私になるわ
(元はと言えばこんなことになる原因を作ったのは自分で、しかしそのことを責めるそぶりなど一切見せない相手に感謝と贖罪の気持ちが溢れて、自分はこの先相手の為に生きようという覚悟を胸に一つの決意を述べて抱きしめる腕にさっきより力を込めて)
護、る__ありがと、縁ちゃ……ん……
(言葉を繰り返すと、お礼の言葉と共に、溜まっていた涙が頬を伝い。それと同時に再び眠気が襲ってきたのか彼女の肩を借りて、抱き締めたまますやすやと寝息を立て始めて)
…っぐぅ…この痛みって……そっか、これが蒼の…
(彼が穏やかな表情で眠りに落ちると安心して脱力し、同時に忘れかけていた激痛に表情を歪め、しかしその痛みの出たタイミングと彼の体調の急激な改善にその痛みの正体は彼の痛みを引き受けたことによるものではないかと考え、おかげで彼を助けられたのだと考えると途端にその痛みすら愛おしく感じられ自らの身体をかき抱いて)
(/この辺で現代へ時間進めましょうか?もしも他にやり残したことや何か他に考えがあればなんでもおっしゃってくださいね)
(/わざわざありがとうございます!現代に戻して頂いて大丈夫です!始まり方としては、また藤宮さんが病室に来る感じで如何でしょう?)
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