所詮、私は獣です。【〆】

所詮、私は獣です。【〆】

ロキ  2020-07-12 22:45:10 
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あなたがあの者の名を呼び

あの者があなたの名を呼ぶたび

私は、いっそ斬り殺してしまいたくなる──





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  • No.50 by ロキ  2020-10-21 15:05:56 



いえ、私の事はお構いなく。アヤナ様こそお先に──……っ、

( 家路を急いだつもりが間に合わず、二人びしょ濡れ状態でマンションの部屋に駆け込み。荷物で塞がった両手をあけようとするも、タオルで髪を拭われ、そちらに目を向けた瞬間息を呑む。濡れて透けた服は身体に密着し、女性らしいラインが強調され、しっとりとした髪や肌、唇が妙に艶っぽくて。慌ててぱっと顔を背けたが、瞳を奪われてしまっていた事に気付かれてしまってはいないだろうか。──鼓動が煩く鳴り出す。僅かな刺激にさえ突き上げてくるこの熱を帯びた衝動に、自分は所詮獣なのだと思い知らされる気がして奥歯を噛む。確か荷物に薄手の羽織りものを入れていたのを思い出し、それを取り出すとその白い肌を隠すよう彼女に羽織らせて。自制心を保つ為、彼女から目を逸らしたまま極力普段通りの声色で伝え )


…アヤナ様はどうぞこのまま浴室へ。濡れた床等の掃除は私が引き受けますので。雨で身体が冷えてしまっておりますので、ゆっくり温まってください。








 

  • No.51 by 沢城 綾菜  2020-10-24 23:29:31 






で、でも──…っ、わかりました。ロキさんのお言葉に甘えます。お湯はりしておきますので、すぐに入ってくださいね。


( 先に入るのは気が引けたのだが、目の前で目を逸らされるとマイナスの方へ色々と考えてしまい。ストッキングも濡れてしまった為、玄関にてストッキングを脱いでからフローリングへ足をつけると入浴について優しく告げて。そのまま寝室へと向かい着替えやタオルを用意しては次に浴室へと。あからさまに目を逸らされたことがなかったのでマイナスの方へと色々と考えてしまい。そんな気持ちのままシャワーを浴びては浴槽を掃除し、ボタン押すとお湯はりが始まり。なるべく早めに済ませてドライヤーで髪を乾かすも、ずっと考えているのは帰宅してから明らかに彼の様子が出掛ける前と違っておかしい事。彼を困らせてしまう事を言ってしまったのだろうか──悩みは尽きず、髪が乾くとモヤモヤした気持ちのまま玄関へと )


ロキさん、お掃除ありがとうございます。あとは私がやりますので、風邪をひかないようにロキさんも身体を温めてきてください。着替えとタオルは脱衣場に用意してありますのでご心配なく。あの……夕飯は温かい料理にしますね。リクエストがあれば遠慮なく言ってください!





  • No.52 by ロキ  2020-10-29 13:22:36 



( 彼女が浴室に向かった後、掃除用具を持ち運ぶと玄関付近を掃除し始めて。濡れた床を黙々と拭き取っていくも、先程の彼女の姿が脳裏をちらつく。濡れて強調されるラインや透き通るような肌、そしてストッキングを脱ぐ仕草、全てが魅力的だった。ついぼんやりとしてしまい、近寄ってくるみかんに気付かずにいて。不意に何かが触れてくる感覚にはっとしてそちらを見やると、自分の尻尾にみかんが戯れており。「…っ、」まさか、と驚いて自らの耳に触れると、そこには外出中は消していた筈の獣の耳が。自らの意思で消すことが可能だった亜人である証が、気付かない内に戻ってしまっていた事に動揺を隠せず。一体いつから──…、彼女に気を取られていて気付けなかったのか。もし彼女を意識した瞬間に──だとすれば、見られてしまっていたかもしれない。彼女からすれば、自宅であればそれらが出現するタイミングなど大した問題でもないのだろうが、疚しい部分を晒してしまったような気がして忽ち羞恥心に襲われる。何より自身をコントロール出来なくなる事があってはならない。ましてや恩人に対し劣情を抱くなど──、 )


最低、ですね……私は。


( 顔を歪めながら笑むと、擦り寄って来るみかんを撫でながら呟く。触り心地の良い毛並みを撫でながら軽く深呼吸すると、気持ちが少し落ち着いてきて。やがて風呂上がりの彼女が戻ると、控えめながらも柔らかな笑みを浮かべながら何事も無かったかのように返し )


──お帰りなさい、アヤナ様。色々とお気遣いありがとうございます。温かいものでしたら…シチューなどいかがでしょうか。確か材料は揃っていたかと。お風呂をいただいた後、夕食の準備をお手伝いいたしますね。











  • No.53 by 沢城 綾菜  2020-11-04 12:17:42 






シチューは良いですね!今日はクリームシチューを作ろうと思います。そのお気持ちだけでも有難いので、ロキさんは気にせずゆっくりと温まってきてくださいね?


( 帰宅してから耳と尻尾の出現について気付いていたが、気にしている様子は無くいつも通り変わらない様子で。掃除道具を受け取ると入浴へ行ってしまう前に献立や手伝ってくれる御礼を伝えた後、片付けるべくその場から離れて。用具を片付けてはエプロン姿となり、冷蔵庫から色々と使用する材料を取り出すと慣れた手付きで野菜を刻んでいき。その間もずっと考えるのは彼の反応や表情であり、その事ばかり考えてしまうも包丁の扱いも手馴れているので刃先が指を掠めることなくリズミカルな音を響かせ )


ロキさんが常に傍にいて毎日構ってくれるから、みかんは幸せね。……羨ましいな。





  • No.54 by ロキ  2020-11-05 17:30:00 



( 彼女がお湯を張ってくれたのでゆっくり温まる事ができ。彼女の元へ戻ると、彼女が気付かないのをいい事に夕食を作る姿をじっと見つめて。キッチンに立ち、エプロン姿で手際良く野菜を刻む様はいつ見ても見惚れてしまう。しかし今までのそれは、もっと純粋な感情だったように思う。少なくとも、不意に後ろから抱き締めてしまいたくなるような、こんな衝動的なものでは無かった。──本当に今日はどうかしている。雑念を振り払うよう一度瞳を閉じ息を静かに吐き出してから目を開けると、今部屋に戻ってきたかのように声をかけ )


──アヤナ様、お風呂ありがとうございます。いいお湯でした。何かお手伝いしましょうか。








  • No.55 by 沢城 綾菜  2020-11-06 18:03:31 





( 炒めた肉と野菜を煮込み始めた時、背後より声がしたので弱火にしてから振り向くとゆっくりと近付いて優しく微笑み。お手伝いについて直ぐには思い浮かばず、耳と尻尾を見て思い出したのか気付かれぬようにうずうずと落ち着きのない様子を見せつつ上目遣いでとある “ お願い ” を遠慮がちに提案して )


もっとゆっくりでも良かったのに……──あの! ロキさんにしか頼めないお願いがあります。 嫌でなければですがその……もふもふの尻尾に触れてもいいですか? 私、ずっとそのもふもふな尻尾に触れてみたいと思っていました!





  • No.56 by ロキ  2020-11-11 15:28:14 



し……尻尾、ですか。……、

( 自分にしか出来ない事と言われ、役に立てる事の嬉しさから期待混じりの眼差しを向けていると、何やら彼女の視線は己の耳やら尾に向かっているようで。やはり出現したタイミングを不審に思われてしまったのか。ギクリ、と表情固くしたが、彼女のお願いは全く予想していなかった事。あまり触れられた事がない部分だけに戸惑いの色を表情と声色に滲ませるも、断る理由が見付からず。少なからず彼女を意識してしまっているというのに、触れられて平常心で居られるだろうか。彼女からしたら、ただ触れてみたいだけで、みかんを撫でる感覚と似たようなものだろう。そう自分に言い聞かせると、少し躊躇った後に微かに気恥しそうに視線を逸しながら了承し )


……あなたがそうお望みでしたら。






  • No.57 by 沢城 綾菜  2020-11-14 15:33:15 






( 戸惑いの表情を見逃さず視線が逸らされてしまうと最初は触るのを躊躇っていたが、ゆっくりと片手を尻尾へと伸ばし『尻尾は敏感な部分ですし、優しく触りますので!』触る前に笑顔で一言告げ。触り心地の良い柔らかな毛並みを堪能する様に繊細な手つきで優しく触り、柔らかなもふもふに対し酔いしれる前に触るのを止めると頭を下げてから御礼を伝え )


もふもふ最高でした。ロキさんありがとうございます! 私の願いを叶えてくださったので、お礼がしたく。ロキさんから何かありましたら遠慮なく言ってくださいね!





  • No.58 by ロキ  2020-11-20 21:44:13 


 
( 戸惑いがちに伸ばされた指先は、とても繊細に優しく尻尾を撫でていく。こんな撫でられ方をした事が無い上、それが意識している彼女の指先だと思うと落ち着かなくて。速まる鼓動に気付かれてしまわぬよう平常心を保つことに専念し。やがて律儀に礼を述べる彼女。決して見返り等求めていないが、彼女にもっと近付きたいという思いがある今、触れたいという欲がどうしてもちらついてしまう。幾ら優しくてお人好しな彼女でも、欲望を剥き出しにしてしまえば当然警戒するだろう。しかし今なら、僅かなら許してくれるだろうか。目の前の彼女をじっと見つめると、願望のほんの一部分を口にしてみて )

礼になど及びません。ですが、もしも我儘が許されるのでしたら──…私もあなたのその美しい髪に触れてみたい。








  • No.59 by 沢城 綾菜  2020-11-21 23:13:06 





( 見つめてくるその視線に吸い込まれるかの様にお互いに見つめ合って視線が逸らせなくなり。考えていたのとは違って予想外な願望の呟きに、視線の事もあってか緊張が解けると朗らかに柔らかい笑みを浮かべ。どうやって髪を触れてもらうか悩みに悩み、火を止めてから近付いて距離を縮めるとそのまま正面から優しく抱き寄せるように背中へ腕を回して抱擁──こうすれば触りやすいだろうと彼女なりに考えて結論出し。抱擁すると心臓の近くに耳が触れ彼の鼓動を感じると安心するのか瞼閉じられて )


髪を触りやすいのはこう、でしょうか?ロキさんの我儘をもっと訊いてみたいので、その為にもあなたについてもっと知りたい……というのはだめですかね? ロキさんと一緒にいると心が安らぎ落ち着いて、素の自分を見せられます。




  • No.60 by ロキ  2020-11-25 15:26:09 



( 視線が重なり合った後、彼女が優しく微笑む。彼女との距離が近付いたかと思うと、無防備にもそのまま腕の中へと。正直なところ彼女なら承諾してくれるだろうとは思っていた。しかしまさか自ら飛び込んでくるとは。驚きに目を見開くも、彼女の声色に安堵の色を感じれば暖かな気持ちになり、自らもそっと腕を回して抱き寄せ、そのさらりとした長い髪に指を通しそっと撫でて。想像以上のうっとりするような触り心地に酔う間も与えず、意識は彼女の温もりや抱き心地、匂いへと傾いてしまう。自制心が働く内に彼女の肩を掴むと驚かさぬよう控え目に離し、言い聞かせるように忠告を )

…ありがとうございます。とても美しく綺麗な髪だと思っておりましたが、想像以上に良い触り心地ですね。…──ですがアヤナ様、あなたは少々無防備過ぎかと。自らこのようになさらずとも私が手を伸ばせば触れられる。


( 彼女からの行為が決して嫌なのではない。それはこの胸の高鳴りが証明している。だが線引きをしておかなければ、いつか恩人である彼女を傷付ける事になるだろう。彼女にとって己は耳や尾が生えた獣。それはペットと似たような感覚であり、この抱擁に特別な意味など無い事はよく解っている。だからこそ少しだけ危機感を抱いて欲しく、最後は彼女の細い腕を少し強めに握り、いつになく鋭い眼差しで見据えて )


曲がりなりにも私は男だという事をどうかお忘れなきよう。



  • No.61 by 沢城 綾菜  2020-11-25 22:14:51 





( 少し強めに腕を握る男性の手、鋭い眼差しで見詰められて告げられた忠告は無防備な彼女が危機感を抱くのに十分で。危機感の無さに反省すると改めて異性だという事を実感し。異性だと理解していても優しいからと言って甘えてしまいそうだと考えながら顔を上げては視線が重なり、危機感というものを感じながらも表情は変わらず柔らかさがあり優しく微笑みかけながら腕を掴む手へ重ね合わせる様に触れて )


ロキさん、忠告ありがとうございました。確かにロキさんは男性ですが、雰囲気や物腰が柔らかなのでずっと危機感がなかったです。それではダメだと思っていても、ついつい甘えてしまいそうです。


( みかんが足元へ擦り寄って来た事により我に返るとシチューの事を思い出すと言葉に発し。ルーを入れて煮込んでいたので完成状態なのもあり焦ることはないが、ご飯の催促と言わんばかりに鳴き出したので空っぽなみかん専用の容器へご飯を入れてあげようと考え。最後はずっと言えなかった本音を思いきって言ってしまい )


みかんにご飯をあげてから私たちも食事にしませんか? シチューは完成していますので。これを言ったらまた、危機感が無いと言われてしまいそうですが……私はロキさんに耳や尻尾があった方が好きです。異性だと強く意識しないですむので。一番は癒しですかね。膝枕してあげたくなります!




  • No.62 by ロキ  2020-12-02 09:24:34 



( 忠告を兼ねて僅かに脅しをかけたつもりだが、向けられるのはいつもと変わらない優しい微笑み。この笑顔を守っていきたい反面、崩してみたくなるのは彼女への歪んだ独占欲。自分の存在で彼女が癒やされるのなら本望であり彼女を傷付けない為にも線引きが必要だと頭では理解しているが、異性として見て欲しい思いや思いのまま彼女に触れたいという欲も確かに存在する。複雑な感情を抱えたままじっと見つめていたが、やがてふっと瞳を細めると空き手を彼女への頬に伸ばし、指先を滑らせするりと撫で。そのまま耳元に唇寄せると、少しばかり意地の悪い台詞を囁いてクスと笑い )


……では、お言葉に甘えて今度膝枕をしていただけますか?その時はこの邪魔な耳も尾も消します。あなたに意識していただけないのは寂しいので。



  • No.63 by 沢城 綾菜  2020-12-04 09:19:55 






( 彼の指先が頬を掠めて撫でられると不思議そうに見詰めるだけだったが、耳許で話される事により距離が縮まりその台詞に珍しく大きな眼はもっと大きく見開かれて。優しい姿しか知らずにいたので話された意地悪な内容にやはり男なのだと先程よりも強く認識させられ、珍しく動揺見せながらも相変わらず優しい言葉で感情を表し。距離が近いのもあって頬は薄ら紅潮しているも、彼を見詰める眼差しは優しくもあり何かを期待しているようで )


膝枕はいつにしますか?ロキさんには常日頃からお世話になっておりますので、私はいつでも構いませんので!それから……私の言い方が悪かったですね。ロキさんのこの、本当のお姿も魅力的なので異性として、とても意識していますよ? 頬に手が触れられ耳許で話されるだけで緊張させられていますから。






  • No.64 by ロキ  2020-12-07 15:54:44 



…──そんな目で見ないでください、勘違いしてしまいます。それに…あなたからとても良い匂いがしますので、あまり煽られると…襲ってしまいそうになる。

( 動揺を滲ませつつも向けられた眼差しは相変わらず優しいもので。しかしその瞳は心なしか期待の色を帯びているように見え、仄かに染まった頬や風呂上がりの良い香りが刺激となり高揚してしまう。すぐ傍の彼女を緩く抱くと細い首筋へも唇を寄せ、触れるか触れないかの距離で熱を帯びた感情を言葉にして吐き出し。そのまま噛み付いてしまいたくなる衝動を抑えると、そっと腕を緩めて距離を取り、取り繕うよう微笑んで )


…申し訳ありません、怖がらせてしまいましたね。みかんも空腹のようですし、食事にしましょうか。膝枕は私にとってご褒美ですので、楽しみにとっておく事にします。








  • No.65 by 沢城 綾菜  2020-12-08 11:31:16 






もうすぐマンションへ到着しますので、ここで大丈夫ですよ。今日はご馳走様でした!…おやすみなさい。

( 仕事中も昨晩の事が頭から離れず集中できないまま一日が過ぎて退勤となり。約束通り片想い中の同僚と食事となるも、考えるのは彼の事ばかり。異性に慣れていないのもあるがハッキリと男だと示され驚くも一瞬の事で、怖がるどころか女として見られている事に嬉しく感じている自分がいる。一時間程で食事は終了となってマンションまで送るという言葉に甘え、近くまで送ってもらうと挨拶して別れ。彼には遅くなると出勤前に伝えるも、優しい彼だから心配してマンション前で待っていたり。なんて都合の良い事を考えてしまうと、早くロキさんに会いたい──気持ちが昂って。好きな人と食事ができて嬉しい筈なのだが前に比べてドキドキしていない事に気付いてしまい、最近ドキドキさせらるのは彼といる時で。昨晩一瞬でも彼になら襲われても良いと考えてしまった事がフラッシュバックされ、お酒を呑んだのでほろ酔いで頬が赤いのもあるが、それとも昨晩の彼の姿や襲われたいと思ってしまったことに対して恥ずかしさから頬が赤くなってしまい。抱き締められた事も恥ずかしかったのだが、首筋近くで話され反射的に背中がゾクッとなり感じてしまった自分に恥ずかしくなり。今きっと彼に会ったら直視できないと考えつつ歩いているとマンションへ到着してしまい )


ロキさんに会いたい……けど、恥ずかしくてきっと顔が見られないよ。私、 どうしちゃったんだろう!









(/お久しぶりです!突然現れて申し訳ありませんが、相談したいことや聞きたい事が御座いまして。綾菜は好きな人がいますがその人よりもロキさんを異性として意識してしまい、ぷちパニックに。といった感じでロキさんを異性として意識させてしまいましたが、早かったでしょうか? 綾菜の中では多分、現状は ロキさん > 好きな人 となっているかと。自覚無しでロキさんを好きになってしまっている又は好きになりかけている。今の段階だとロキさんからしたら何方の方が好ましいでしょうか?

心配になってロキさんがマンション前でずっと待っていたらいいな。歩いている2人の姿に嫉妬し、部屋に到着したら抑えられず感情をぶつけられたい思ってしまい。……すみません、欲望丸出しで。)




  • No.66 by ロキ  2020-12-15 10:22:56 




( 月曜日は同期と食事だという事は聞かされており彼女も楽しみにいていた為、それが男だと知っていても表向きは快く送り出した。彼女が居ない食卓はとても静かで寂しかった。甘えるように足元に擦り寄るみかんを抱き上げ膝に乗せ、その温もりを感じながらゆっくりと撫でていると心を少しだけ落ち着かせてくれる気がして。──時計を見れば食事だけならそろそろ帰宅してもおかしくない時間。心地よさそうに眠るみかんをそっと膝からソファに移すと、立ち上がり部屋を後にする。遅い時間ゆえに心配は勿論あるが、彼女が想いを寄せる相手がどんな人物なのか気になる。念の為獣の証はしっかりと消した後外に出てマンション前で暫く待つと、やがて遠目に男に送られる彼女が見え、心臓がドクンと鳴る。親しげに別れる二人──此方に向かって歩いてくる彼女の頬は赤く染まり、その表情からも充実した時間だった事を物語っていて。チリチリと妬けるような不快な胸の痛みに奥歯を噛み締めつつ、そちらに歩み寄って。優れた嗅覚が即座にアルコールの匂いを嗅ぎ取り、嫉妬を増殖させていく。言いたい事や訊きたい事は山程あるが、先ずは普段通り出迎える事に徹し。それが作り笑いだろうと、恐らく今の彼女は気付かないだろう。 )
 

──…お帰りなさい、アヤナ様。そろそろお帰りだろうかと、お迎えに上がりました。




(/遅くなってしまって申し訳ありません…!
ぷちパニックな綾菜さん、とても可愛いくて思わずにやにやしてしまいました(笑)ロキを意識してもらえる事は嬉しいことこの上ないので、綾菜さんの心境についてはどちらでもやりやすい方で大丈夫です!今後の展開に添って変化させてくださっても構いませんし!
ロキは綾菜さんへの想いはタブーだと感じている部分もあるので、理性と本能の間で葛藤中というか、まだ好きだという想いははっきり語らず、嫉妬や独占欲等の感情だけをぶつける感じで綾菜さんを惑わせたいと思っております。部屋に帰るなり云々は、最初は次回の飲み会の予定ではありましたが、流れ的に今回の方がよろしいですよね?(笑)感情を抑えきれず綾菜さんを混乱させ傷付けてしまうかもしれませんが、綾菜さんへの愛故にという事で、今後それが伝わるようにしていけたらとは思っております…!
今後も色々とロキを嫉妬させていただけたらと。ご希望やご意見など、また何でもお聞かせくださいね!)







  • No.67 by 沢城 綾菜  2020-12-19 00:24:51 






(声を掛けられ我に返るとその笑顔が何時もと何か違うと本能から察し。一緒に暮らし始めてまだ僅かだが、この口調や表情を見るのは初めてで。上手く言い表せず悩むもこの寒さの中、何時間前から待っていてくれたのか。出迎えてくれた彼の手に触れてはやはり冷たくなっており、温めるように優しく手を握るとそのままマンション内へ。部屋の前へ到着しても握ったままで解錠し、中へと入っては名残惜しむかのようにゆっくりと離せば玄関にて彼と向き合ってやっと出迎えてくれた御礼を伝える事ができて安心し)

ロキさん、ただいまです。寒い中何時間も外で待っていてくれたのですよね?とても嬉しかったです、ありがとうございました!











(/ペースは気にせずに、ですよ!都合もありますので返信はゆっくりで構いませんので!
綾菜は現段階では好きな人の事は好きなのだが、気持ちが薄れてきており。どちらかというとロキ様と一緒にいるとドキドキと胸が苦しくなったり、触れられると触られた箇所を意識してしまい無自覚でロキさんに気持ちが傾いているという設定にしますね!
嫉妬や独占欲等の感情だけをぶつける感じはそそられますのでありがとうございます!ロキ様に混乱させられたり傷付けられてしまっても、綾菜はきっと傷つくどころか嫉妬なのでばないのかと、ちょっと期待してしまっているかもしれません! 綾菜からのボディタッチなどロキ様的にはどうでしょうか?平気そうでしたら今回みたいに手を繋いだり、まったりとソファに座っている時に距離を縮めてぴったりとくっついたりなどなど考えていたりします!)






  • No.68 by ロキ  2020-12-28 23:30:59 



いいえ、私が勝手に待っていただけです。大人しく部屋であなたを待つつもりでしたが──…どうしてもあなたが心配でしたので。

( 向けられる笑顔やこの掌を包む彼女の温もりが酷く愛おしい。この笑顔が先程まで別の男に向けられていたのかと思うと、今にも感情を剥き出していまいそうになる。抑え込むようゆっくりとした口調で伝えつつ部屋に辿りつくと、手の温もりが一旦離れる。向かい合い此方を見つめてくるその優しげな瞳には確かに自分が映っているのに。彼女の心は別の男のものだという事実が胸を強く締め付ける。そちらにすっと手を伸ばすと、彼女のすぐ後ろの鍵を施錠しながら片腕をドアにつき、彼女を囲う形で逃げ場を失わせ。口元に薄く笑みを浮かべているものの、問い詰める声色や彼女に向ける眼差しの奥には心なしか危うさがあり )


…──それにしてもアヤナ様。先程から随分とご機嫌ですね。あの方との時間はそんなに楽しかったですか?




(/優しいお言葉ありがとうございます!また遅れてしまいます大変申し訳なく…。この時期遅れがちになりそうですが、時間ができ次第必ずお返事しますので…!あまりに遅れそうな時はロキに伝えさせますね!

ロキの嫉妬に気付き期待する綾菜さんは可愛いので大歓迎です!また綾菜さんからボディタッチなどはロキの理性を揺さぶる形になるので面白いかと(←)ロキ的には振り回されてる感があり「こちらの気も知らないで…」とやきもきしそうですが(笑)
あ、そういうば図書館の時は夏の描写で今回は冬の描写となっておりましたが、このまま冬と考えてしまってよろしいでしょうか?どうしてもリアルとの時差みたいなものが出てしまうので、深く考えずに臨機応変に変えてしまった方がやりやすいですかね。笑
今回は綾菜さんの想い人も見てしまい、ほろ酔いでご機嫌に見える綾菜さんへの嫉妬や独占欲でちょっとだけ手出ししてしまうかもです…!)








  • No.69 by ロキ  2021-01-22 15:56:09 



アヤナ様、寒い日が続きますがお変わりございませんか。年が明けたというのにご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません。
あなたに出会えてまだ間もないですが、有意義な日々を送らせていただいております。…許されるのでしたらこれからもあなたのお傍で、あなたの笑顔を見ていたい。
どうか御身体にはお気を付けて。あなたに会えるのを楽しみにのんびりとお待ちしております。


(/遅くなりましたが明けましておめでとうございます!何かとバタバタしておりましたが、背後に少し余裕ができましたので顔出ししてみました!大変なご時世ですが、綾菜さん背後様がお元気で過ごされておりますように…!ご迷惑でなければ本年ものんびりとやりとりできたら幸いです!)



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