ガールズバンドファン 2020-07-05 11:26:41 |
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そんなことないっすよ。俺の方こそ昨日休まないでくれなんて言ってたんすから。まぁ...無理をしたことは褒められたことじゃないっすけどね
(謝罪についても全然気にしていないというような風で笑いながら言うものの、無理をしたことについては咎めるというよりはいけないことだと伝えておき、目を覚ます間ずっといじっていたスマホをしまうと彼女に近づきて「ちょっと失礼」と一言告げ額に向けて手を伸ばし)
あはは…本当にね、頼りにされてるって思うと弱いんだよね…なんて言うと言い訳っぽく聞こえるかもしれないけどさ
(無理をしたのは全面的に自分が悪いと認め苦笑して、こんな無茶をしたのは相手の期待に応えるためだったとは言うものの、それは断じて相手に責任を転嫁しようとかそういう意図は全くないと誤解をさせないように言葉を付け足して)
次からは俺をもっと頼ってくださいっすね。今日先輩の分とまでは言わなくても品出しや接客とか結構やれたんすよ?
(額に触れてまだ熱があるのを感じては1度手を離して今日倒れている間の出来事を簡単に説明して笑ってはいるものの少し疲れが出ているのかその笑いは少し引きつっていて)
次からはそうしよっかな、もう結城くんも一人前みたいだし
(額に触れた手が自身の熱のせいかひんやりとしていて気持ちよく感じられて瞳を閉じ、なんとも頼もしい相手の言葉の裏に自分が倒れた後どれだけ頑張ったのかが窺い知れて、笑顔で頷くと半分本気、半分冗談といった様子で言ってのけ「でも、その前に結城くんもちゃんと休まないとね、ただでさえ今日は大変だったんだろうからさ。ほら、無茶したらどうなるかの反面教師が目の前にいるでしょ?」相手の表情から窺える疲労の色は見逃すことなく自虐を織り交ぜて指摘をして)
そうっすね。あー。でも半人前の方が先輩に仕事教えてもらう口実で一緒に仕事できるからしばらくダメ新人のフリしちゃってもいいっすかね?
(彼女の言葉に最初こそ笑いながら肯定していたものの彼女と一緒に仕事をしたいと思っている彼は思い付いたかのように言うものの今日の働きぶりから確実に遅い事に気づいてるため冗談ですといわんばかりに舌を出して彼女から休むようにいわれると「そうっすね。今日に限って結構混んでたんでさすがに疲れたっす」と最初は態度には出していなかったが恐らく察してるであろう彼女のことを思うと改めて大変であったことを口にして)
あはは、そんなにアタシと仕事したいんだ?でも、そのつもりなら最初からもうちょっと上手く立ち回らないといけなかったんじゃない?
(自分と一緒に仕事をしたいがために半人前として振る舞おうとする相手に楽しげに笑って、それでも自身ももう少しこんな風に一緒に働くのもいいかも、なんてことを考えてしまう自分もいて咎めることはせずにそう冗談に乗っかって。疲れたということを強調してくる相手には「ほんと、ごめんって。…ふう、そろそろ帰ろっか?アタシはちょっと店長に謝ってくるから先に帰ってていいよ」当てつけなどではないことは承知の上だが謝罪を口にしつつ戯れて、ひとしきり笑った後で深くため息を吐き、店長への謝罪へ向かうから待たなくていいと告げて)
本当っすよー。まあ店長や他の先輩からも褒められたので悪い気はしないっすけどね
(なんだかんだで研修も終わってしまいこれから彼女と確実に仕事ができる保証がないため残念そうに口を尖らせるもののそれでも他の方から褒められるのは気分がいいため楽しそうにしていて先に帰ってていいと言い出す彼女ではあるがまだ熱が引かない女子を一人で帰らせるわけにはいかず「先輩と一緒に帰るっすよ。親が迎えに来るにしても先輩を見送るまでいるっす」とこれだけは譲る気はないのか椅子に座り込んで離れようとせず)
あー…そういえばモカにも迷惑かけちゃったな、後でお礼言っとかないと
(先輩に褒められたと得意げな様子の相手に、今日のシフトに入っていたバイト仲間の少女のことを思い浮かべて、きっと自分が抜けた分のフォローをしてくれたのだろうと考えれば謝罪もそうだがお礼も言わなければと呟き。当の彼女はこちらの体調が落ち着いたとわかると相手に対して『後はお若い者同士でごゆっくりー』などという気が利くんだか利かないんだかわからないようなコメントを残してそそくさと帰っていったのだが当然その間気を失っていた己はそのことは知る由もなく。先に帰るように言ったものの、相手は全くそのつもりはないようで強情だなと思いつつも今の体調のまま一人では心細い気持ちがあったのも事実で「…わかった、今日はとことん結城くんに甘えちゃおっかな」なんて言って普段通りの調子でウインクをして戯けて)
そうっすね。あ、でも先に帰っちゃったんでまた次の日とかメールとかになるっすけど
(今日一緒に頑張って仕事をしてくれたもう一人の先輩の存在の事を思い出すとバイトが終わるなりこちらに気をつかうように先に帰ってしまったことを思い出すとその旨を伝えておき。もしかしたら帰っていいよと向こうも譲る気はないかと思ったが割とすぐに譲ってくれたので上機嫌そうに笑いながら「じゃあ、俺ここで待ってるっすね」と言いながらまたスマホをポケットから取り出して)
お待たせー。店長にアテにしてるんだからちゃんと治してきなさいって怒られちゃった
(暫くして戻ってくれば店長から叱られ、完治までバイトは休むよう言われたと話しながらも、あんなことがあった後でも自分がまだまだ頼りにされているということが素直に嬉しく、満更でもなさそうな表情で小さく笑って。すでに本来ならばとっくにバイトを終えて帰宅している時間だが色々とあったため既に時間は大きく過ぎていて「と、のんびり話してる場合じゃなかった、これ以上遅くなったらいけないし帰ろっか」話しをするにしても歩きながらでもいいだろうと口にしては、とにかく帰ろうと提案をして)
本当っすよ。というか先輩、次の日曜ライブって言ったじゃないっすかー。まったくもー。
(彼女の好意によっていくことになった日曜日のライブはもちろん楽しみにしていて自分にしても他のメンバーにしても彼女は欠けてはならない存在でありその状況も含めて今回の件は本来だったら自分も叱りつける立場であるにも関わらず言葉とは裏腹に口調は軽いものであり、気がつけばとっくにいつも帰る時間にもなるはずを過ぎているため急いで帰ろうとする彼女に「そうっすね」とだけ返すと秋の方向へ向かって歩き出して)
本当っすよ。というか先輩、次の日曜ライブって言ったじゃないっすかー。まったくもー。
(彼女の好意によっていくことになった日曜日のライブはもちろん楽しみにしていて自分にしても他のメンバーにしても彼女は欠けてはならない存在でありその状況も含めて今回の件は本来だったら自分も叱りつける立場であるにも関わらず言葉とは裏腹に口調は軽いものであり、気がつけばとっくにいつも帰る時間にもなるはずを過ぎているため急いで帰ろうとする彼女に「そうっすね」とだけ返すと駅の方向へ向かって歩き出して)
わかってるって、とりあえず治るまでは自主練かなー…あ、心配しなくても無理して練習に参加とかしないから安心してね。Roseliaはそういう半端なことは許してくれないバンドだからさ
(すっかり二人で一緒に歩くのが当たり前になりつつある駅までの道を歩く道すがら、来週の日曜日のライブがあるのにと反論の余地もない指摘を受ければ来週のライブに向けて自分が今優先すべきことはわかってると答えて、とはいえ今日の事で少し懐疑的な目を向けてくるかもしれない相手に先んじて言葉を付け足し。実際、ベストなコンディションでない状態で参加すれば友希那や紗夜辺りが黙ってないであろうことは想像に難くなく)
それなら安心っすね。あっそうだ...これどうぞっす
(自主練というのは引っかかるがさすがに本番が近づいてるのに何もするなとは強く言えないため言葉を呑み込みながらもメンバーの話も聞いては本当に無理をしないだろうという安心感を得ていると突然思い出したかのようにカバンの中から仕事が終わった後買っておいたゼリーや飲み物などが体調を崩している人でも口にできそうな物が入ったコンビニの袋を彼女に差し出して)
えっ?ありがと。いやー、悪いね
(差し出されたものを見ればその中身からは相手の心遣いを感じられて、笑顔で感謝の気持ちをストレートに告げれば厚意を受け取って。迷惑をかけて挙句これだけ気を遣わせてしまったことには申し訳ないという負い目は少なからずあって「これはアタシから何かお礼しなきゃかな」お詫びではなくあくまでお礼という形で何か相手のためにしてあげられることはあるだろうかと考え込み)
お礼なんていいっすよ。どうしてもって言うならきちんと治して良いライブを見せてくださいっすね。それだけでも充分お礼になるっすよ。
(お礼を言う彼女の笑顔を見ていると用意した甲斐があるとこちらまで嬉しくなり何故か他のスタッフ達から買う時にニヤニヤされたり微笑ましそうにされたりなどの違和感をを思い出していると彼女からお礼をしたいと言われ、今体調が悪い事を思うと治してほしいことを伝えて)
欲がないんだねー。ライブに誘った時点で良いライブしか見せる気ないよ、アタシたちは
(お礼として良いライブを所望する相手だが、そもそも自分たちがやるライブは常に最高の音楽を届けるものであり、改めてお礼として求めるまでもないことだとRoseliaのメンバーとしての自負からそう語り。つまり特別なお礼なんかはいらないという相手の意思表示ということなのだろうが「まあ、アタシに何か出来ることがあればまた何か言ってよ。頼られる事自体は嫌じゃないしさ」借りなどというつもりはないが自分からも何かしてあげられる事があればと微笑みかけ)
それなら安心っすね。というか実際俺あんまり欲なんてあんまないんで何かしてほしいと言われてもあんま思いつかないんすよ。
(ライブの話をする度に心強く思えるほどの絶対的な自信を持っている彼女を知っているため改めて安心をすると彼女の口にした通り前から何か欲しいとか思ったことがあまりなく生きてきたため無欲な人間であることを伝えておき「じゃあ、これは貸しにしていつか何かあったらお願いするっすね」とニヤッと笑いながらも使う時が来るかは彼にはわかっておらず)
あはは、何か願がけでもしてるの?…色々我慢する代わりにお願いを叶えてくださいー…みたいな
(今の自分たちぐらいの年齢だと何かと誘惑があったりもするものだと思うが、にも関わらずとことん無欲な相手に対し、言いながら流石にそれは無いだろうとは思いつつも口角上げて問いかけ。敢えて貸しという言葉を用いた相手に「あー、ヤな言い方だなー…一応わかってるだろうけどセクハラ的なのはダメだからねー」意地悪だなーと軽く言い咎めて、相手がそんな要求をしてくるような人間ではないことはわかっているが念押ししておき)
んー。というわけではないんすよね。結構つまんない人間っすね。何も欲しがらず何かをしたいってわけでもないし
(改めて口にすると自分とはそういう人間なのだろうと思い知らされてしまい虚しい気分になってしまうもそれを悟られないようになんでもない風に笑っていて。話の途中でセクハラという単語が出てくると「しないっすよー。先輩も意地悪っすね」と昨日急に抱きしめてしまったことを思い出し思わず顔を引きつらせてしまい)
そーいうこと言わない。結城くんがつまらない人間ならアタシも仕事の後までわざわざ付き合ってないよ?
(なんてことない顔で、それでも自虐的な発言をする相手には瞳を細めてそういう発言は良くないとハッキリと言って。こちらの冗談に対し否定を口にしながら表情を引きつらせたのを見ては「ごめんごめん、冗談。結城くんのことは信頼できる人だって思ってるよ」流石に少し意地悪しすぎたかと謝罪をして、こんな冗談を言えるのも相手のことを信頼しているが故だと言って柔らかく微笑み)
...そうっすね。珍しくちょっとナイーブになってたっす。でも事実、ちょっと前の俺人生つまんないなと思ってたんすよ?何でも少しはこなせるのにやりたいって思える物もないし目標もないし...俺って何が楽しくて生きてるのかなって...
(彼女の言葉にふっとため息をついて同意はするものの一回自分の本音を話してしまったためタカが外れたかのように自分がこれまで誰にも話せなかった本音、普段の軽い性格の裏にあったものを全て吐き出してしまい、自身がハッと気づいた時にはすでに全て話してしまい「って、なーに病人相手に変な話してるんすかねー」とヘラヘラ笑うように誤魔化そうとしているのたがその笑顔はやはり歪になっていて)
アタシからすれば今のアタシより結城くんの方が重症に見えるかなー
(これまでの自分自身を振り返って神妙な表情で本心を吐露するのを静かに頷きながら耳を傾けていて、ヘラヘラ笑う顔の裏側にある相手の心情、単に明るくお気楽なだけではない影のようなものを感じとりその顔をジッと見やり。相手の話す内容が全部過去形の表現であったことに気づき「前のってことは今はどうなの?今は楽しんでる?」過去がどうであったかよりも今がどうなのかの方が大事だと言わんばかりに疑問を投げかけ)
えー...そりゃあ楽しいっすよ。何より先輩がいてくれるんすから...
(やはり喋りすぎたのか全く誤魔化しか効かずこちらをじつと見つめては疑問を投げかけてくる彼女に対して気まずそうに視線をそらしては今は彼女の存在のおかげもありそれまでつまらないと思えた人生も面白くなっていくのではないかと思えてきてしまい)
えっ、アタシ?アタシは別に教育係として仕事教えたりしたぐらいだと思うけど…正面きってそんな風に言われると少し照れるね
(相手の口から帰ってきたのは予想だにしなかった返答で、自分の存在が相手の人生観に少なからず影響を与えているという事実に驚きと同時に照れもあって、幾分か体温が上がったような心地になれば手で顔をあおぐような仕草をして)
不思議なんすよね。先輩といると何でも特別な事のようにすごい楽しいと思えて、バイトが終わった後こうして一緒に帰れたりするのもすごく嬉しいし...あ、やっぱ変っすね俺
(そんな彼女に構う事なくこちらは口から次々と自分の思いが出てきてしまい十分すぎるほど話したところでようやく冷静になれたのか気まずくなってしまい軽く笑ってごまかそうとするのだが自然と彼女から視線がそれてしまっていて)
変なんかじゃないよ。アタシもここ数日結城くんと一緒に過ごしてみて楽しいなって思ってたし
(自分自身の発言に対して否定的な言葉を口にする相手に首を横に振り、相手が感じている気持ちには自分も少なからず共感を覚えていると一緒にこうして行動することが楽しいということを示すように小さく微笑みかけ)
そうっすか。なんか、そういうこと言われると照れるっすね。俺から言われてる時の先輩こんな感じなんすね。
(普段彼女に対して言っていたことであったがいざ自分が言われるとなると恥ずかしくなってしまい照れるように頬をかいてはいつも自分が彼女に対して口にしている時のことを思い出してはさらに恥ずかしくなってしまい)
そうだよー、つまり結城くんは罪作りだってことだねー
(言われてみればそうかもと相手の言葉にそう実感を抱けば、ここぞとばかりに少しばかり大仰に芝居がかった口調で茶化すように述べ。体調がよくないのもあるが同時にもう少しだけ話したいという気持ちから普段よりもゆっくりとした歩みで駅までの道を歩いてきたが何事も永遠には続かないもの、いよいよ駅に着いてしまい「送ってくれてありがと、次は…アタシの体調が戻ってシフト一緒になったらかな」次にこうして会えるのは、と少しだけ考えを巡らせてからそう言って)
なんすかそれ。俺だって誰に対してもこうじゃないんすからね
(罪作りとまるでこちらが軟派男であるかのような口ぶりに恐らく冗談だろうと分かっていてもさすがに誤解を与えたくはないため自分がここまで言うのは彼女であるとだけ伝え、やがて駅に到着すると残念そうにため息をつき「それじゃ、先輩と会えるのを励みにバイト頑張るっすよ」としばらく会えなくなるのを残念そうにするも次会える時まで頑張ると伝えて)
後日
よし、後は楽器屋行って…
(あの後三日ほどで体調も万全となり、今日は休日。午前中はRoseliaメンバー全員で練習をし、その練習の合間にベースの弦が古くなっているのに気づきそろそろ交換した方がいいだろうと考えれば練習終わりの昼下がりそのままの足で街へとやってきて、簡単に昼食を済ませてから馴染みの楽器屋へと向かって歩き出して)
あれ、先輩。もう体調はいいんすか?
(休日、相変わらずやることがなく家にあるゲームもほとんど飽きてしまったため何の目的もなくふらっと出かけていると偶然にも彼女の姿を見つけては声をかけてみて)
お、結城くんじゃん、奇遇だねー。見ての通りお陰様で元気になったよ、結城くんがアタシのシフト代わりに入ってくれたんでしょ?モカから聞いたよ、ありがとね。それで今日は何か買い物?
(向こうから歩いてくる相手にこちらからも気づくと手をヒラリと振り、体調はゆっくり休ませてもらったおかげで万全ということに加えてお礼を言えば親指立ててウインクをして。特に急ぎの用事もなくそのまま別れるのも味気なかったため街までやってきた理由について話題を振って)
それならよかったっす。こっちも大変でしたけど何とかやれてるっすよ。おかげでもう中堅になったっすよ。
(彼女に近づくと軽く会釈をして体調が回復したことを告げられれば心底安心したような顔をすると彼女がいない間の仕事場の様子を軽く説明をし、買い物かどうか尋ねられると「家にいてもやることがないんでふらついてただけっす」と相変わらず自分の無趣味さを口にすれば苦笑いを浮かべて)
おー、流石は結城くん。まだ入って一週間ぐらいだけどもう新人くんとは呼べないね
(元々仕事を覚えるのが早かった相手だが、今回の一件で更に成長出来たようで、もともと一人前として既に見ていて新人だなんて思ってもいなかったが、わざとそう戯けて。こちらの質問へ苦笑混じりに答えた相手に対し「つまり暇なんだね。…それなら、ちょっとだけアタシに付き合わない?ま、まあ、アタシの私用だし結城くんには関心ないことだろうから気乗りしないなら別にいいんだけど」どうせ暇ならこれから一緒に行動しないかと半ば無意識に誘ってしまったが、これではまるでデートみたいだなんて考えが頭をよぎると一気に恥ずかしくなり、慌てて無理に付き合わなくてもと付け足して)
ん?いいっすよー。どんなところでも先輩と一緒なら楽しいっすからね
(自分には元々予定がなかったため時間は有り余っており、何より彼女からの誘いとあっては断る理由もなくまるで子犬のように人懐っこい笑顔を浮かべていて。彼女が何故そこまで慌ててるのか気付いておらず昨日のことに懲りずに歯の浮くような台詞を口にして)
そ、そっかー…じゃあお供をお願いしちゃおっかなー
(どこへ何しに行くのかすら聞かずにほぼ即答で、ストレート過ぎて恥ずかしくなるような表現で答えた相手に思わず目線外してしまい頬を指先で掻き、それから相手に向き直ればまだ少し照れは残っていたが笑顔浮かべていつもの調子で言葉を紡いで)
いいっすよ。先輩がナンパされないように俺がナイトになってあげるんでー
(以前よくナンパされると聞かされていたので自分がいることにより抑止力にもなるだろうと笑いながら冗談風に言ったのけ、今更ながらどこへ行くのか分かっていなかったことを思い出すと「んで、どこに行く予定だったんすか?」と首を傾げて問いかけて)
あはは、結城くんすごくキザっぽい。結城くんがナイトならアタシはお姫様…なんて柄じゃないけどね
(ナイトとなって護るなんてニュアンスの相手の物言いに軽く吹き出してしまい、それでも満更でもないのかそんな言葉に乗っかって冗談めかしてそう口にして肩を竦め。肝心の目的地すら伝えずに話しが進んでしまっていたが改まって質問をされて「アタシのベースの弦が古くなってて、楽器屋で替えてもらおうかなって思ってさ。その後は真っ直ぐ帰ろうと思ってたんだけど…こうして結城くんに会ったし、どこかカフェ辺りでお茶でもどう?」当初の予定に加え、偶然とはいえせっかく会ったのだからと提案をして)
ひどいっすねー。俺なりに割と真面目にやってるつもりなんすけどね?
(ノッてくれると思ったがまさか吹き出されるとは思わなかったので不満気に口を尖らせるもののやがては自身の言った言葉のキザっぽさにこちらまで笑ってしまい楽器屋に行くと聞かされると途端にすごい興味深そうに「へえ、俺行ったことないんですごい楽しみっすね」と言い見たことのないお店に対しての期待感がでてきて)
興味がないともしかしたらあんまり面白いところじゃないかもしれないけど…まあ、アタシと一緒ならどんなところでも楽しいんだもんね?
(行き先を告げた時の反応が予想していたよりもずっと乗り気な相手の反応を見て、自分のように普段から楽器に触れてる人間ならともかく楽器とはほぼ無縁であろう相手からしたらどうだろうと冷静になって考えるが、深く考えることは辞めて先程相手の言っていた内容をそのまま繰り返して悪戯っぽく笑ってみせて)
そうっすね。どこに行こうとも先輩がいるなら俺にとってどこだって楽しいところっすよ
(たとえそこが自分にとって面白くない所だとしても彼女の存在があるだけで自分にとっては楽しいところになりえるだろうし、何より彼女が熱中している物に関する物がどれほどのものなのかとても興味があるらしく上機嫌な態度を見せていて)
あはは、ブレないねー。でも、それぐらいなら安心かも
(再び相手自身の口から一緒なら楽しいという言葉が飛び出て、繰り返しではあるがそれでもそれぐらい念入りなぐらいの方が相手に必要以上に気を遣わなくて良くていいというものだと微笑み浮かべ「じゃあ、こっちだよ。ついてきて」目的地へ向けて歩き出せば相手を一度振り返って)
実際先輩がそこまで熱中してるのがどんなものか興味あるんすよね。
(物事にあまり興味が持てないからこそ逆に人が熱中している物がどれくらいの物なのか見てみたい気持ちがあり実際に楽器に触れ合ってみたらもしかしたら分かるのではないかと思い先に目的地に向かって歩く彼女を見れば「了解っすー」と返事して彼女に続いて歩き出して)
なんなら向こう着いたらちょっと楽器触ってみる?きっと頼めば試し弾きさせてくれるよ
(相手の方から関心を持って来てくれれば、やはり自分たちが一生懸命に打ち込んでいることに関心をもってくれることを嬉しく思って道中そう提案をしてみて)
マジっすか。それなら壊さないように気をつけるっすね
(よく電気屋とかでピアノを触ったりすることがあるのは知ってるが本格的な楽器屋で触れるとは思わなかったため彼女からの提案に意外そうな顔をするも軽く冗談を交えては乗り気になっていて)
そうだね、万が一壊したりしたらアタシたちの給料一年分でも賄いきれないものも中にはあるし…
(壊さないようになんて冗談混じりに言う相手に対して、軽く脅しをかけるようにそんなことを言ってみせると、クスッと笑い「ベースなら弾き方教えてあげられるよ、まあ…ギターとかと違ってメイン張る楽器じゃないから演奏してるっていう楽しさはわかりにくいかもだけどね」自分の得意分野ならば教えられるが、どうしてもバンドの花形であるギターなどと比べて初心者には面白さがわかりにくいかもと苦笑混じりに肩竦め)
うへっ...気をつけるっす
(バンドをやっていて実際に楽器を触っている彼女が言うだけあってその言葉の現実味が伝わってきて顔を引きつらせながら改めて気をつけることを伝え、彼女の方が口にしたベースという聞いたことあるような言葉を耳にし、おそらく彼女が担当してる楽器なのだがあまり良い言葉が聞けなかったのでクスッと笑うと「最初は分からないかもしれないっすけどいずれ分かるようになりたいっすねー。先輩が面白くてやってるやつなら俺もそれがどんなものか知ってみたいっすから」と口にしていて)
おー、やる気だね
(先のことまで見越して話しをする相手に、軽く触ってみるという程度の話しから本格的に楽器を始めてみようかともとれる相手の物言いに満足げに微笑みながら小さく頷き。しばらくしていつもの行きつけの楽器店の前に着くと足を止め「ここだよ、じゃあ入ろっか」そう相手に促しながら店内へと入っていき)
へー。楽器と一口に言ってもすんごいあるんすねー
(彼女に促されるまま店内に入っていくとそこには色んな楽器が置かれておりなんとなくの知識しかない自分にとってはどれがどれたがさっぱり分からず辺りをきょろきょろと見渡していき彼女が求めているものはどれなのだろうかと内心思っていて)
んーまあそりゃあね。一口にベースとかギターって言ってもその中に更に色々な種類があったりもするしアタシでも把握しきれないぐらい色々あるよ
(店に入ってすぐ顔馴染みの店員と2、3言葉を交わしてから己のベースを手渡し、それから店内を見て予想以上の品揃えの豊富さに驚いている様子の相手の元へ戻り、凄いよねと相手のリアクションに同意を示し「ここの楽器なら試しに弾いてみてもいいって」先程ベースの弦の張り直しを頼むついでに交渉していたようで店の一角にある楽器コーナーへ歩いていき)
へえ、俺楽器なんてギターとかドラムくらいの知識しかなかったんで驚きっすね
(よく見てみるとシンセサイザーやアコギなど聞いた事もないような楽器もたくさんありどういう風に使うのか、普通のとどう違うのかと気づけば考え込んでいて、その集中を破るかのように試し弾きができると言う彼女の声に「了解ーっす」と言ってはその後をついていき)
大体の人はバンドのことはよく知らなくてもその辺は名前が挙がるよね。楽器といえばさ、ほらこれカスタネットとかトライアングルとか…こういうのだって立派な楽器だよ、結城くんは小学生の頃とかにやらなかった?
(相手が知っていると言って挙げた楽器はバンドをやっている自分に合わせたチョイスだろうと、バンドではまず見かけることは少ないそれらを手に取って見せつけ、これならば相手にも親しみがあるのではないかと問いかけて)
あー。やったすね...あとはリコーダーとか鍵盤とか?
(目の前の楽器達の影響で楽器=派手な物という認識が強くなっていて、そのため彼女が口にするまで頭の中になかった物を思い浮かべると他にも小学校の時にも触れたことのある楽器を思い出しては次々と口にしていき)
だよね、すっごく懐かしいよねー
(相手の口からも懐かしい楽器群の名前が出てくれば学校などは違えど同じように子供時代を過ごしてきたんだなと思えて楽しげに笑いながら、自身としても久しぶりに手にしたカスタネットを軽く鳴らしてみて。それから手にしたカスタネットを置き、今度は自分の担当楽器であるベースを手にとり「で、これがベース。ギターに似てるけど、役割は全然違うんだよね。ギターはメインのメロディ、ベースはリズム…だからどちらかというと同じリズム楽器のドラム側の楽器ってことになるのかな」店が貸し出してる小さなアンプへと繋ぎながらベースというのがどういう楽器なのかを説明し)
へー...ベースって何のためにあるのかって思ったんすけどそういうことなんすね
(聞いたことはあるものの実際形が似ていることもありギターとはどう違うのか分からなかったものの彼女からの説明を聞けばその謎もすぐに分かり「ギターは花形っすけどベースもバンドをする上では大事なポジションってことなんすね」と改めて説明を聞くと確かにギターに比べたら脇役っぽいがそれでも必要不可欠な存在であることを感じながら口にして)
為になったでしょ?まあ、堅い話はこれぐらいにしてとりあえず触ってみる?
(こちらの話しへと熱心に耳を傾け、話の内容を理解すれば感心している様子の相手に少し得意げになってパチっとウインクをして。とはいえ授業や講座でもないのだからあまり説明ばかりになっても味気ないだろうと考えれば、まずは何より体験だとセッティングの終わったベースを差し出して)
あ、じゃあお言葉に甘えさせていただくっすねー
(話を聞いてるうちに段々と興味が湧いてくると彼女の方から実際に触ってみないかと言い出し二つ返事で快諾すると差し出されたベースを受け取り、初めて触るバンドの楽器というものに言葉では表せないくらいの興奮を覚えては自身の持つベースを見つめていて)
おー、いい感じじゃん似合ってるよ。そしたら手はこうして…
(受け取ったベースを手にした相手はまだ構えは覚束ないながらも立ち姿は意外にも様になっており、素直に称賛をして。まずは持ち方から一つずつ相手へと教えていき)
こう……っすか?
(初めて持つためまだ慣れていないことと壊したら弁償できないほど高価な物と意識しており感じる重みが楽器の本来の重さ以上に伝わってきて人生で感じたことのない緊張感を覚えつつも彼女に言われるがまま指を動かしていき)
うん、そんな感じ…だけど、ここはもうちょいこうした方がいいかな
(大抵のことはそれなりに出来ると自負する相手だけあってそこは流石というべきか、初心者にしては飲み込みがよく構えもそれなりに形になっていて、思いの外出来のいい相手に指導にも熱が入って口だけでの指導だけでなく後ろに立って相手の手に自分の手を重ねるとほぼ身体が密着状態になってしまっていて)
あー...なるほど、こういうことなんすね。さすが経験者。分かり...や、すい
(バイトの時と違い複雑なため最初こそ苦戦していたが自身の感性と何より彼女の教え方が分かりやすいこともありすぐにベースが体に馴染むような感覚へと変わり、こちらも夢中になるあまり気づかなかったもののふと彼女の方へと顔を向けようとすると気づけば互いの体が密着していることに気付いてしまい)
うん、バッチリだね。初心者でこれだけ出来れば上等だと思うよー…って、あっ、ご、ごめんねー…
(短時間で教えたことを全てモノにした相手に驚きながらも成長を喜んで声を弾ませはしゃいでいたのも束の間、指導に夢中になるあまり身体が密着してしまっていたことに気がつけば慌てて手を離して両手を小さく上に挙げ、照れ笑いを浮かべつつゆっくりと後退して)
...あ、大丈夫っすよー。それだけ夢中になってたってことっすからね
(しばらく黙ってはいたが彼女から離れていくのを感じるとハッとした様子になり、なんでもないように笑って言うのだが女子と体が密着することにここまで意識したことはなく内心かなり動揺をしていて)
とか言って本当はちょっとラッキーとか思ってるっしょ?
(まだ少し動揺が残る中で出来るだけ表情には本心を出さないようにニヤリと笑えばワザと相手を茶化して気持ち的な優位を保つことによって少しでも落ち着きを取り戻そうとしていて)
酷いっすねー。俺そんな下心ある人間に思えます?まあ、先輩みたいな可愛い子ならラッキーと思っちゃうすけどね
(一見余裕そうに見えるが先程の様子を見るからに平静を装ってるだろうと思い、こちらも動揺する様子を見せたら負けだと思ってしまいため息をつきつつこちらも負けじと余裕そうな態度を見せては彼女の反応を伺っており)
思えなくもない、かなー…なんて。ていうか、本人目の前にしてそういうこと言う?普通…その、か、可愛いとか…
(下心ということならば心当たりがあると以前の雨の日に家に誘われた際の相手の行動を振り返り、少しくどいかなとは思いつつも再びその時のことを考えながら戯けてみせたが、続く相手の台詞に一気にこれまで保ってきた余裕が崩れれば赤面して俯きながら視線泳がせて)
あーやっぱその話題ふりますよねー。
(頭の中で思い描いていたことであったがやはり彼女の方からその話題を振ってきて聞こえないと言わんばかりに耳を塞ぐがそうしているうちに先程までの余裕がなくなってるのが明らかなほど彼女の表情が崩れてるため畳み掛けるように「えー、でも学校の女子とかバイト先の客の女性とかよく見るっすけど可愛いなって思えるの先輩だけっすよ?」と口にして)
えっ?あはは、それは流石に少し盛りすぎじゃない?
(少し大袈裟に聞こえる相手の発言に一瞬固まるが、流石に自分が初めて可愛いと感じた異性だなんてことはなくワザと話しを大きくしているだけだろうと逆に冷静さを取り戻し、まだほんの少しだけ赤らんでいる頬はそのままにそう笑い飛ばして)
…まあ、そういうことにしておくっすよ。でも実際先輩目当ての男性客もいるのは言っておくんで
(実際は本音なのだが聞いた身からすると大袈裟だったり歯の浮くような台詞にしか聞こえないだろうという自覚はあるため意味深な言葉を言うと自覚してるのかしてないのか知らないが彼女が欠勤してる間彼女を心配したりしばらく休みと言うとがっかりする男性客がいること思い出し、その事実を伏せつつもある程度の真実は伝えておき)
うん、知ってる。なんて自分で言うとナルシストっぽいけど…慕ってくれる人がいるのはありがたいことだよね
(告げられた事実には自分でも心当たりがあって、これでも他人の気持ちの機微には比較的気がつく方だと自分では思っており、他人から向けられる好意がどのような形であれそれ自体は嬉しいと心から口にして「…勿論結城くんが可愛いって言ってくれたのも嬉しかったよ 」相手からの自分に向けた言葉も嬉しかったと少し照れ臭そうに微笑んで)
そうっすか....さーてと、忘れないうちにもう少し弾こうかな
(てっきり驚くかと思ったが思っていた反応とは違ううえ先程の自分の褒め言葉を彼女から素直に嬉しいと言ってくれたことと照れ笑いにこちらまで恥ずかしい気分になってしまいここが楽器屋であることを思い出すとその恥ずかしさを誤魔化すように話題を切り替えては再びベースの方へと視線を動かして)
あ、そ、そうだね、じゃあ次はこんな感じで…
(気まずい流れを断ち切るように再び手元のベースへと目線を落とした相手に内心ホッとして、気を取り直し再び相手へと弾き方のレクチャーを始め、そんな風にしてあっという間に時間は過ぎていって)
いやー。ほんと面白いっすね。こんなに夢中になったの初めてっすよ。
(ふと時計を見てみると予想よりも時間が経過しておりその事実に驚きながらも時間を忘れるかのように夢中になっていたという人生で初めて経験したことに対してとても嬉しそうにしていて)
そう?楽しんでもらえたならアタシも嬉しいよ。気に入ったならバイト代貯めて買っちゃう?なんてね
(相手がベースへとここまで関心をもって楽しんでくれたのが嬉しくて、心なしか声を弾ませながらもしも続けるつもりがあるなら自分専用のベースを買ってみたらどうか冗談半分に言ってみて)
そうっすねー...でも買うならギターがベースかで悩んでるんすよね。
(初めて熱中できるくらいのものであったためどの道溜まる一方のバイト代もそれに使うのもありなのではないかと思いながらも考えがあるのか一瞬沈黙した後自身が迷っていることを正直に打ち明けて)
あー、なるほどね。ギターはアタシの専門外だから教えることはできないけど…でも練習して弾けるようになったらセッションしてみるのも楽しそうだよね
(相手が悩んでいるという挙げられた選択肢になるほどと相槌を打ち、自分がついて教えられるのはベースぐらいだが別の楽器を買った相手が頑張って上達をしたら一緒に演奏してみるというのもアリかもと頷き)
なーんだ、考えてることお見通しなんすね。でもベースはベースで先輩と気持ちが共有できますし……すんません。さすがにキモいっすよね
(まさか自分の考えてることをそのまま口に出されるとは思わなかったが自分の気持ちを言わずとも理解してくれ嬉しくて思い続いてベースを選択肢がある理由を口にするが自分の興味よりも彼女中心で考えてしまってるため引かれそうと思いつつ苦笑いを浮かべ)
なんで?キモいなんて全然思わないよ、結城くんと一緒にベース練習したりこういう時間共有するのすごくいいなってアタシは思ってるよ
(自虐的な発言をした相手に何故そんな思考になるのか本気で理解出来ないようでキョトンとしたような表情を浮かべ、気持ちの共有はむしろ満更でもないとばかりにそう言い切って)
そうっすかね。なんか自分の意思というより先輩とこうしたいっていう気持ちで楽器を選んでるような気がしちゃって...取り敢えずしばらく考えとくっすよ
(彼女の反応は自分の気持ちと相反するものでありながらも自分的には不純な動機で楽器を選んでるような気がしているためそこのところがモヤっとしているようで。まだ買うまでは時間があるため考えておくとだけ口にしてると思ったより長居してしまったことを思い出し「そろそろ先輩の用を済ませないっすか?」と元々彼女の用事で来たためそれを済ませようと提案をして)
あはは、不純なんだー?でも何かを始める理由なんて割とそんなもんかも、アタシがバンドを始めたのも幼馴染の影響だったりするし、なんて話は置いといて…まあ、今すぐ買うわけじゃないしゆっくり考えたらいいと思うよ
(相手の言う不純な動機という点に関しては擁護せず、軽くからかうように笑うが、それ自体を悪い事とは言わずにむしろ始まりはそんなものと肯定的に口にして。そろそろこちらの用事を、と相手が言うのとほぼ同時ぐらいに店員が弦を張り終えたベースを持ってきて「…よし、アタシの用事はこれで終わり。この後はどうしよっか?」代金の支払いを終えて相手の方へ戻ってくれば自分の用件は終わりこの後はフリーであることを示すように問いかけ)
まあ少なくとも結構経ちそうっすね。シフト増やそうかなー....
(改めてベースの値段を見てみるととても高校生のバイト代ではすぐ買うことのできない代物であり中には来月には買えそうな安物はあるがせっかく彼女と弾くならば出来る限り良い物にしたいと思い週の半分以下程しか入れてなかったシフトを増やして早く買えるようにしか考えてる内に彼女が用事を済ませて帰ってきこの後の予定を尋ねてきたので「じゃあ近くの喫茶店とかどうっすかね?あそこなら長居してても問題ないっすし」と提案をしてみて)
あんま無理してアタシみたいに倒れないようにしてよー?
(目標のため頑張るのはいいことだがそれで体調は崩さないようにと自らのことを揶揄しながら言っては肩を竦め。少し考えた末に次の行き先の提案を受ければ異論なしと頷き「いいねぇ、あそこの新作のパンケーキすごく写真映えするって話題でずっと気になってたんだよねー」これから行く店は最近のトレンドなのだと楽しげに語り、早く行こうと言わんばかりに先立って歩き出して)
分かってるっすよー。それに俺、力の抜き方だけは分かってるんできつかったら遠慮なく休むっすから。
(相当な自信があるらしくドヤ顔で親指を立てながらそう言い切り。もちろん人に迷惑をかけない程度にするということだけは心がけておき、「んじゃ、決まりっすね」と自身の提案に乗り気になりながら歩き出す彼女に続くように歩き出し)
なら安心、アタシは結城くんの頑張りを応援しちゃう
(妙に自信たっぷりに言い切った相手に思わず小さく吹き出してしまうが、頑張りすぎて自爆なんて心配はなさそうでそういうことなら自分は全力でその背中を押すとウインクをして。喫茶店に到着し窓際の席へと通してもらい腰を落ち着け「結城くんは何を頼む?アタシはこのパンケーキとカフェオレにしようかなって思ってるんだけど」メニューを指差しながらそう問いかけて)
先輩が応援してくれるなら頑張るっきゃないっすね
(自身を応援すると言い出す彼女にさらに気合を入れては明日にでもシフトを増やしたい旨を相談しようと思いそうこうしてるうちに喫茶店に到着し、席については早速メニューを見て決定した彼女に続いてメニューを見ては「じゃあ取り敢えずコーヒーにしとくっす」とブレンドと記載されてるところを指差して)
オッケー。すみませーん
(相手の注文を確認すれば手を軽くあげて店員を呼んで二人分の注文を告げ、それから注文した品を待つこと数分、先に飲み物がやってくれば自身のカフェオレへと入れようとコーヒーシロップを一つ手に取ればそこで思い出したように手を止め「あ、結城くんもシロップいる?」まずは自分の分より相手の分をと気遣いをみせて問いかけて)
あ、俺ブラック派なので大丈夫っすよー
(飲み物が届きそのまま手に取ろうとするとシロップが必要かどうか問いかけられると自分はコーヒーはブラックで飲むからシロップや砂糖などはなくても問題ないと告げるとコーヒーカップを手に取りそのまま口に含み)
おー、大人だねー。アタシもブラック飲めなくは無いけどやっぱ少し甘味が欲しいかなー
(ブラックのコーヒーを涼しい顔で飲む相手に感心したように言いながら自身のカフェオレへシロップを注ぎ、スプーンでかき回してからグラスを傾けて一口含んで)
アイスコーヒーとかならちょっと砂糖入れるんすけど一番最初に飲んだのもブラックなんでそっからずっと飲んでるんすよね
(「最初は苦くて飲めた物ではなかったっすけど」と付け足すように言うと初めて飲んだ時に感じたとてつもない苦味を思い出し今となっては慣れすぎて飲むのもさほど抵抗を感じながら再びコーヒーを口にして)
あはは、だよねー…あっ、パンケーキきた
(相手のブラックコーヒーとのファーストコンタクトを聞けば自分にも身に覚えのあることで頬杖つきながら肩を揺らして苦笑浮かべ。そんな他愛のない会話をしているともう一つ注文していた品がやってきて、クリームやフルーツのソースなどで綺麗に飾られたそれを見れば早速スマホを取り出して「おぉー、これは噂以上だねー。…さてさて、味はどうかなー」何回か角度などを変えながら撮影をし、しばらくして納得のいく一枚が撮れたのかスマホを仕舞い込んでナイフとフォークを手に持って)
最近そういうの多いっすよねー。見た目が良いから食べるの勿体ないっすよ
(メニューの写真でも見たが実物で見るとパンケーキに飾り付けられたクリーム等を見てみるととても綺麗に仕上がっていてそれを食べるために崩さないといけないと思うと抵抗があることを口にすれば苦笑いを浮かべて)
ふふ、女の子みたいなコメントだね。気持ちはわかるけどやっぱ見た目で楽しむのと食べるのは1セットじゃなきゃね、粗末にしたら作ってくれた人に失礼だし
(女子同士の会話で出てくるようなセリフを言ってのけた相手に思わず小さくクスッと笑い、真面目に自論を語りながらナイフとフォークを使ってパンケーキを口へと運び「うん、見た目だけじゃなくて味も最高だね。もっと甘さがガツーンと来ると思ったんだけど全然そんなことなくて、これならいくらでもいけちゃいそうって感じ」なんて食リポを挟みながら次の一口を口へと運んで幸せそうに笑みを浮かべ)
そうっすよね。食べるのも勿体なかったりするんすけど食べないのはもっと勿体ないっすよね
(彼女の意見は尤もであり納得をしたように首を縦に振り、パンケーキを口にした彼女から出てきた感想の言葉を聞いてると「なんだか俺も食べたったから頼むっすかね」と机に置かれたメニューを手に取っては眺めていて)
お、結城くんも何か注文する?食べ盛りなんだからしっかり食べなきゃね
(こちらの食べている姿に触発されたのか食事のメニューを見始めた相手に、そんな世話焼きな近所のおばさんのようなことを冗談めかした口調で言ってのけては相手の方を見やって)
先輩と同い年っすからねー。まあ食べ盛りなのは否定しないっすけど
(彼女の冗談を笑って返してはしばらくメニューと睨めっこをして「じゃあ、先輩と同じのにするっす」と言うと手を挙げて店員を呼ぶとそのまま注文を済ませて)
そうだった、なんとなく先輩ってずっと呼ばれてるからつい、ね
(改めて同い年という指摘をされると、断じて忘れていた訳ではないがついついそんな調子で接してしまっていたと小さく舌を出してテヘッと誤魔化して「結城くんも甘いの結構イケるんだね、コーヒーもブラックだしあんまり甘いものは好かないってタイプかと思った」まさか自分と同じものを注文するとは思っておらず率直な感想を述べて)
一応バイト先では先輩なんでそれが慣れちゃったんすよねー。
(よく考えたら同い年なのに先輩ということに違和感を感じながらも立場上間違ってはないため変えようと無理に変える必要も感じず「俺、基本好き嫌いはないっすからね。強いているなら気分……すかね?」と彼女の感想に対して自分の好みについて疑問形になりながらも答えては注文したパンケーキを待っていて)
まあね、でも別に気軽に名前で呼んでくれてもいいんだよ?リサって
(自分としても今の呼び名ですっかり定着してしまってはいるのだが、どこか他人行儀感があるのも否めないと感じるのもまた事実で、気軽に名前を呼んでもらうのも吝かではないと冗談めかして語れば小さく笑って「好き嫌い無いのはいいことだよね、作る側からすれば作り甲斐があるっていうかさ」何気なく料理を作ってあげる側の立場になって相手の言葉に相槌をうって)
ふーん...じゃあ..気が向いた時に呼んでみるよ、リサ
(冗談か本気か分からないが名前で呼んでもいいと言われ本当に呼んでみようと思うも、少し照れくささを感じてしまいそれを隠すように穏やかに笑っては彼女の名前を呼んでみて先程楽器屋さんで感じたような緊張が体に巡っていくのを我慢して)
おおー、早速だねー…じゃあアタシも結城って呼んじゃおっかな
(まさか言ってすぐに呼び方を変えてくるとは思ってもみず、不意を突かれる形となって、照れ臭さもあってか一瞬たじろいだがすぐにいつもの調子に戻って相手の名前を呼び捨てで呼んでみては悪戯っぽく笑い)
まあそれに関しては先輩に任せるっすよ。俺はその気になった時に呼ぶんでー
(思った反応とは違ったため途端に心が冷静になるとため息を交えながら上記の言葉を述べてはコーヒーを口にするとパンケーキが到着するよりも先に飲み干してしまい「あ、もうなくなった....」と呟き新しく注文をしようとメニューへと手を伸ばして)
えー、それはちょっとなー…普段先輩で急にリサなんて呼ばれたら流石に照れるじゃん
(こちらも平気な風に対応はしたものの不意打ちに呼び捨てで呼ばれた時はドキリとしたのは確かで、気分次第でまたいつ呼ばれるかわからないというのは自分の精神衛生上良くない上に何より恥ずかしいと素直に認めたうえで複雑な反応をして「あはは、なんでも好きなもの頼みなよ。今日は先輩が奢ってあげるから」飲み物の追加注文をしようとメニュー手にした相手を見て親指ぐっと立てて)
そっすかー。...じゃあ、先輩の可愛い反応を見たい時を見たい時とかに突然呼ぶっすね
(照れるという言葉を聞き、どうやら先程は平静を装っていただけなのだと思うと少しからかいたくなったのか彼女の手に触れるとクスッと笑いながらそう告げ「さすがに奢りは悪いっすよー」と好意は嬉しいが理由もなく奢ってもらうわけにはいかず苦笑いを浮かべながらメニューを見ていて)
か、可愛いって…そうやってからかうのは良くないんじゃないかなー…
(まさかこちらのリアクションを見たいからなどということを堂々と言ってのけた上で不意打ち上等とでも言わんばかりの物言いに赤面し、あからさまに動揺したように目線泳がせながら相手のそういったスタンスを弱い言葉で軽く批判して「いいのいいの、今日はアタシが誘ったんだし、この前迷惑かけたことへのお礼ちゃんと出来てなかったし…それでも納得出来ないんなら今度は結城がアタシに奢ってくれればそれでいいからさ」人差し指を相手の方へ向けてウインクをしながら相手とならまた次回こうして一緒に出かけるつもりがあることを示唆して)
別にからかうつもりなんてないっすよ?先輩のそういう反応が見たいだけっすからね
(先程の冷静さはなく自分の言葉一つ一つに動揺し赤面までしてしまい、批判する言葉に対してもその様子のせいで全く意味もないため平然としながら追い討ちをかけるかのような言葉をかけて「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうっすね。なら今度はアイスコーヒーで」とそこまで言われて断る程野暮ではないためしばらくメニューを見てはアイスコーヒーと書かれたところを指差して)
完全に面白がってるじゃん、アタシは恥ずかしいんだってー…もう
(照れが最高潮にまで達し、そういう反応をすれば逆効果とはわかりながらも火照る頬は誤魔化しようがなく、かといって強い拒否の言葉を口にすることも出来ずそっぽ向いてため息混じりにそう溢すことしか出来ず「うんうん、アタシにドーンと任せといて」胸元をドンと叩きそう返事を返してから店員を呼んでアイスコーヒーを注文して)
面白がってないっすよ...?実際先輩の色んな反応見るの好きっすからね。結構先輩に夢中になってるんすかね、俺
(出会った当初はザバザバしたような女の子という印象があったため、今日見せる女の子らしい反応を見せる彼女はとても新鮮に見えそれを見る度にクスクス笑ってしまい「先輩は飲み物大丈夫なんすか?」と2杯目の自分用のドリンクを注文してるのに対して彼女はまだ1杯分も飲み終わってないため注文しなくて大丈夫かと問いかけて)
そっか…ていうかそういう言い方はズルいよね、これじゃアタシも怒れないじゃん
(先程までは相手にからかわれているようで不本意といった雰囲気も少なからず醸し出していたが、夢中になっているだとか自分の反応を見るのが好きだなんて言われると照れ臭くもありながらも満更でもないのか困ったように笑い。相手の言葉にどうやら相手との会話に夢中になっていたためか半分ほどしかまだ減ってない自分のカフェオレのグラスを見やり「あー、うん、とりあえず今は大丈夫かな」まだ次を注文するには少し早いため大丈夫と答え再びパンケーキを食べ進め)
まあまあ、俺結構先輩のことが好きだから仕方ないんすよ。先輩厄介な後輩に懐かれちゃったっすね
(ズルいと言われるとこちらも少し困ったように笑っては自分がどれだけ彼女に好意を抱いてるかを伝え、もちろんその好意はどちらの意味でなのかはあえて伝えずにいて「そうっすかー。なんかパンケーキって美味しいんすけどすごい喉渇くイメージあるんすよね」と前に何度か食べたことがあるのかその時の感想と出来事を思い出すかのように天井を見つめながら言い)
す、好き!?そっか…うーん、でもなんでかな、厄介っていうより嬉しいって感じてるアタシもいるんだよね。あはは、自分で言うのもなんだけど変だよね
(好きだなんて真っ直ぐな好意を伝える言葉に驚きのあまり思わず頓狂な声を出してしまうが、それ自体に不快感などはなくむしろ嬉しいなんて思考になってしまうことに笑う他なく、相手の顔をチラリと見ればはにかんだように笑い「ここのはそんなんでもないよ、甘さはちょうど良くて軽いし」そう言って幸せそうな表情でパンケーキの最後の一口を頬張り、最後の口直しにカフェオレを一口飲んで)
....そんなこと言っちゃダメっすよ?俺本気にしちゃうっすから...
(いつもなら軽いノリで返してくるはずなのに今回はどこか真面目な態度で返して来るような気がしたので目つきは真剣になりながら彼女の手にそっと触れて「それなら安心っすね。早く来ないかなー」と彼女の時よりも時間がかかってるものの手が混んでいるためそんなものだろうとそこまで気にかけてはいないものの少し待ちくたびれていて思わずキッチンのある方へと見てしまい)
あー…そうだよね、ごめん。でも、変な意味じゃなくて好きって言ってもらえるのはやっぱ嬉しいもんだよ?
(相手の言うことの意味が理解出来ないほど鈍感なつもりはなく、どういった解釈をされたのかを瞬時に理解すれば果たしてさっきの自分の感情はどの方向を向いていたのだろうと思わず一瞬だけ考えてしまうが、真剣に考えれば考えるほどに照れ臭くなる気がして思考を放棄して、一般論として好意を向けられて悪い気はしないものだと返して。待ちきれないといった様子の相手にクスッと笑い「そんなにお腹空いてるの?」なんて軽く茶化すようにして問いかけて)
...あ、そうっすよねー。なんか俺早とちりしてたみたいっす。
(何やら彼女との会話が噛み合ってないような気がして少しの間黙り考えていると自分の勘違いであったことに気づき恥ずかしさを誤魔化すため苦笑いを浮かべて「お腹が空いてるっていうか先輩を見てたら食べたくなったんすよね。よく人が食べてるものを見ると気になっちゃうんすよ」と最初こそはそこまで頼む気はなかったものの彼女が美味しそうに食べている様子を見ていると気になってしまったことを告げもうしばらく待っていると自分のところにパンケーキとアイスコーヒーが置かれて)
あはは、そっか、早とちりかー…なら仕方ないね。誰にだって間違いはあるよ
(妙な方向に転がりかけた話しが早とちりという言葉で片付けられて安心した一方で少しだけ残念に思う自分もいて、どっちつかずでモヤモヤした心境を誤魔化すかのように努めて平静を装い軽い調子で笑って「あ、なんかそれはちょっとわかるかも。不思議と人の食べてるものって美味しそうに見えるよね」自分にも身に覚えのあるような話しにうんうんと共感を示して、残り少なくなったカフェオレを飲んで)
困るっすよねー。まだ会って間もない新人がこんなこと言い出すなんて...すんません、先輩
(好意は嬉しいと言ってくれたものの自分は彼女にとってただのバイトの後輩であり会って数日程度しか無い人物からここまで好意を伝えられるとさすがに困るのではないかと思い頭を下げて謝罪をして「そうなんすよ、だから実際食べてみようかなって。甘いものは好きなんで残す心配もないっすし」とナイフとフォークを手に取り一口大にカットするとそのパンケーキを口にしてみて)
アタシは困るなんて一言も言ってないんだけどなー、だからさ謝るのは無し無し
(頭を下げて謝罪を口にする相手に一瞬驚いたような表情を浮かべたかと思うとすぐに苦笑して、それは相手の思い込みであり謝る必要なんてないと決して迷惑になど思ってないということを告げて「どう?味の方は。結構イケるよね?」自分としては大満足の味だったが相手の方はどうだろうかと味の感想を尋ねて)
んー...そうっすか。それならいいんすけど...なんか最近の俺変っすねー
(彼女が気にしてないのならこちらもこれ以上言うつもりもなく引き下がるものの最近の彼女への態度がかなり変わっている自覚があるのか自嘲気味に笑いながら言い。パンケーキを口に含み飲み込むと「いやー...見た目もさることながら味も負けてないっすね」と気に入ったのか上機嫌な笑みを浮かべており)
変…かもしれないけどアタシは結城には色々な面があるって知れて嬉しいよ?単なるバイト先の先輩後輩ってだけじゃ知れないようなことばっかりだし、仲良くなれた感じがしてさ
(変という部分に関してははっきりとは否定はせず、とはいえ短期間でこれだけ様々な面を見せてくれるのはそれだけこちらを信頼してくれている証なのだと思うとやはり嬉しいもので、プライベートでもこんな風に親しくなれたことを素直に喜んでいるということを示すようにニカッと笑いかけて。美味しそうにパンケーキを食べ進め笑顔で感想を述べた相手に「だよね、それにしても結城って本当美味しそうに食べるよねー」以前自分がスープを作ってあげた時も夢中で食べていたのを思い出しながらそう嬉しげに両手で頬杖つきながら微笑みかけ)
まあ...確かにそれはそうっすね。俺もこういうことがなきゃ知らなかった先輩の一面とかも結構ありましたし
(彼女の言葉に納得するように頷き自分も出会った当初の印象とは違った一面や知らなかったこと、とくにバンドをやっていること等はずっと知らないままだろうと思いそうなると短時間でここまでの関係になったのはすごいことだと改めて認識をし「そうっすか?そんな顔に出てたっすかね?」と自分の反応を口にする彼女に自覚がまるでなかったのか不思議そうに首を傾げて)
そうだね、そう考えると結城とはこの短期間ですごく濃い時間過ごしてることになるんだなぁ
(出会ったのがつい最近とは思えないぐらい相手とは色々あったなと、出会ってから今日までのことをザッと振り返ってしみじみ呟いて。自分のことというのは得てして自分ではよくわからないものらしい、無自覚な様子で首を傾げる相手に「うん、わかりやすい。感想聞く必要なんてないんじゃないかってぐらい」そう言ってクスクス笑えば、店員を呼び止めカフェオレをまた注文して)
俺、リサに会えてよかったって思うよ...何だか、これまでの価値観が変わったような気がする
(ふと思い出してくると彼女と出会ったことでこれまで体験した事のないものを体験し、今まで見えてきた世界も変わったと思うと途端にセンチメンタルになってしまい無意識の内に口調が素になってしまい「俺そんな分かりやすいと思ってなかったんすけどね...」と彼女の言葉に半信半疑なのか首を傾げつつも目の前のパンケーキを切り分けていき、ついていたクリームをフォークで掬い上げては口の中に入れて)
なに、どうしたの急に?色々唐突だからビックリしたよ、でもアタシは今みたいな結城もイイかなって思うよ
(いつもと全く違う相手の態度とセリフにドキッとして驚いたように目を白黒させて、何故急にという気持ちはありながらも今のような素の態度で話してくれたら嬉しいなと思う自分もいて、そんな本心を滲ませるようにはにかみ笑いを浮かべて「じゃあ結城のそんな新しい一面を発見したのはアタシが初めてってことになるのかな」つまり周りからは少なくともそういったことを言われたことはないということだろうと考えれば自分が一番に見つけたということをどことなく嬉しげに語り)
......あー、いやなんていうか...素になってたっすね。別に取り繕ってるわけじゃないんすけど
(彼女の言葉を聞き改めて今自分が発した言葉を思い出すためまるで意識しないまま彼女の名前を呼びタメ口になっていた事から気づくと正直にその旨を話しては苦笑いを浮かべていて「そうなるっすね。少なくとも他の人からそういう事言われたことはないんで」とパンケーキを咀嚼しながらこれまで誰かと食事に行った時の記憶を思い出しては彼女と同じことを言われた記憶はないのを確信し、飲み込むとその事を伝えて)
んー…結城にそんなつもりはないんだろうけどやっぱなんかちょっと他人行儀な感じ、もう一回さっきみたいな感じで話してみてよ
(改めて口調を戻されるとなんだか物足りなさを感じてしまう自分がいて、何故そんな気持ちになるのか自分でもわからないまま、またさっきのように話してなんてせがんでみて「へぇ、そっかそっかー。アタシだけが知ってる結城なんてなんかイイね」相手の口からハッキリ気付いたのは自分が最初と言われると不思議と心が踊り、そう冗談めかして小さく肩を竦めて)
んー...まあ、そこまで言うなら...分かったよ、リサ
(立場上は先輩にあたる人なので迷ってはいたがフランクな彼女からしたら敬語よりはタメ口が良いのではないかと思い自分も元来敬語で接するような人間ではないためあまり喋り慣れない彼女に対して意識をしてタメ口になり「そんなこと言うなんて、どれだけ俺のことが好きなの?」と普通の男から勘違いでもしそうなほど嬉しい台詞を口にする彼女に笑いながら問いかけていて)
うん、やっぱこっちの方がしっくり来るね。…って、ちょっと強引に感じたならごめんね?
(こちらのお願いに折れて呼び方と口調を変えてくれた相手に満足げに微笑んだが、もしもこちらのお願いに圧力のようなものを感じてしまったとしたらそれは申し訳ないなという思いになって謝罪をして。意図していなかった相手からの言葉にハッとして、そしてすぐに頬を赤らめ「いや、その…別にそういうつもりじゃ…だからって嫌いって訳でもなくて…」言われてみればそんな感じに捉われても仕方のないことを言ってしまった自覚もあって、その照れからかついついハッキリしない物言いとなってしまって)
別にいいよ。俺も先輩だったからああ言ってたわけだし。ていうか無理というかなんか違和感は感じるよなー
(喋り方にこだわりを感じていたわけではないので彼女の言葉を否定するように首を横に振るもののこれまで崩れた敬語を使ってたのでタメ口となるとかなり違和感を覚え苦笑いを浮かべて「えー。もう少しはっきりしてほしいな....俺の事、好き?嫌い?」とはっきりしない言い方にむすっとした態度を取ると彼女の手を取りこちらの頬を触らせながらどこか誘うように問いかけて)
まあ、出会ってから今日までずっと続けてきたことをここに来て変えるっていうのは確かに違和感あるかもねー
(これまで当たり前だったものを改めて変えることに対する違和感についてはわからないでもなく、納得して頷くとふふ、と笑って。言葉だけでなくスキンシップでも訴えかけてくる相手にビクッと身を竦ませるが、こちらを見つめてくる相手と目が合うと頬を少し赤らめたままニコッと笑い「場所変えよっか?」問いかけに対する答えの代わりに短くそう言って)
そうだね...まあその内慣れるでしょ
(現にこうして話すことも出来るため何の違和感もなく自然に話せる日もそう遠くはないだろうと思っていると自分の問いに対して場所を変えようという思ったのとは違った返答が来たため「いいよー。だけどどうしたの急に」と快諾はするものの急に真面目に返してきたことに首を傾げて)
逆にそうじゃなきゃ困るよ、親しみを持たせるつもりが逆に気まずくなったなんて本末転倒だし
(むしろせっかくあまり気を遣わずに話せるようにと配慮をしたのにそれが裏目に出るようでは困ると苦笑を浮かべ。こちらの真意を測りかねているような、そんな相手に「大事な話し、あまり他の人には聞かれたくないからさ」多くは語らずにただそれだけを言うと瞳を伏せて)
確かに。まあ時々前の口調になるかもしれないけどね。特にバイトの時は
(納得するように頷くがそれでも仕事の時となるとやはり気持ちが切り替わるので前みたいな口調になってしまうかもしれないがそれは仕方ないと思い。詳細を語ろうとしないためその真意を早く知りたいため「それじゃあ、さっさと出ようか」と話しながら食べていたパンケーキも食べ終わり残りのアイスコーヒーも飲み終えると出るよう提案をし)
まあ、オンとオフの切り替えは大事だもんね、アタシは別に気にしないけど
(自分としては別に仕事の場でも今のような調子で接してくれても構わないが、気持ちの切り替えが大事だと言うのならそんな相手の気持ちを尊重する旨を口にして。相手の言葉に一つ頷くとおかわりのカフェオレを少し急いで飲み干して伝票を手に立ち上がり、支払いを済ませて店を出て歩き出して「公園でいいかな…」そうポツリと呟けばこの近所にある公園を目指して歩みを進め)
それで、どこまで移動するの?
(カフェを後にし場所を変えることを提案した彼女に続いて歩き出すのだがどこまでついていけばいいのか彼女の呟きが聞こえてなかったため分かっておらず自分の前を歩いてる彼女の背中に問いかけて)
いいから……よし、ここでいいかな。とりあえず座らない?
(黙ってついてきてと相手の斜め前を歩き、街中にある公園へとやってくれば中にあるベンチへと腰を下ろし、隣をポンポンと手で叩き小さく首を傾げ。夕焼けに照らされた園内、自身の指同士を絡めて手元を見つめて暫し黙り込み、それから意を決したように顔を上げて相手の方を向いて口を開き「なんか、こういう時なんて言ったらいいか…その時になったらもっと気の利いたこと言えるのかなって思ってたけど小説とかのようにはいかないや。…さっきの返事、アタシは結城が好きだよ。それも多分1人の男の子として…」照れ臭そうに言葉を選びながら先程投げ掛けられた問いかけへの返事をするが後半はどこか自信なさげに消え入るような声で)
....えっと、それは...そう言う意味だよね
(こちらの質問に彼女は答えてくれず言われるがままついていくとそこは近くの公園のベンチでありそこに座り。そこから彼女に聞かされた言葉はまさに告白と言ってもいい物で予想外の言葉に考え込んでしまい「で、でもさ...俺たち会ってまだそんなに経ってないし好感は持たれても異性として惹かれるようなことしたかかな?」と勢いで告白したとは思えないのだが言葉の通り告白されるまでの事をした意識がないため苦笑いを浮かべながらそう問いかけてみて)
だよね…アタシもなんでこんな気持ちになるのか、ちょっと不思議なんだよね…
(相手に対して思う感情に対して間違いはないはず、そう半ば確信を抱いている自分がいる一方、相手を特別に思う理由というものが弱いと感じているのはこちらも同じで、それが自信の無さげな態度に現れていて「でも、誤解しないで。アタシは軽い気持ちで告白をしたわけじゃないから…好きだけど、その具体的な理由とか聞かれると困るってだけで」曖昧な態度だが、相手のことを好きだという事実だけはキチンと考えた末に出した結論だと断言し)
それは知ってるよ。前に結婚について話を聞いたからね....
(軽い気持ちで告白したわけではないということは自分でもよく分かっており笑みを浮かべると目を閉じて最近まで彼女に対する感情を思い出していき、それが恋というものなのだということを理解すると目を開け、彼女の方へ身体を向ければ「そっか....そういうことなら、俺も一緒だったんだな」と呟き、彼女の背中に腕を回してこちらへ抱き寄せようとし)
えっ…あ、ちょ、ちょっと待った…!……ん、オッケー、大丈夫
(両思いであることを示す言葉、それとほぼ同時に抱きしめられそうになると心の準備が出来ておらず流石に少し慌ててしまい、軽く手で相手の胸元を押し留めて。そのまま小さく2、3深呼吸をすれば自分自身にもそう言い聞かせるように口にしては抱擁を受け入れて)
ん..俺もリサが好きだよ
(抱きしめようとすれば彼女は慌ててこちらを押し留められるもそれが急な出来事であったため大人しく待っていて受け入れてくれたので改めてこちらへ抱き寄せると彼女の耳元に顔を寄せてきちんと聞こえるようにささやいてみせ)
ありがと…アタシも結城が好き
(抱き寄せられたその耳元、囁かれた愛の言葉はなんともこそばゆく照れ臭くもあったが、相手から向けられた気持ちにはストレートな言葉で応えてこちらからも背中へと腕を回して「…それでさ、告白してすぐでなんだけど…無理を承知で我儘言ってもいいかな…?」しばらく抱擁を続けた後で相手から離れて、顔を上げればそう言葉を投げかけて眉尻を下げて問いかけて)
何?今なら俺機嫌いいから何でも言ってよ
(しばらく抱擁した後、こちらから離れたかと思えばお願いと言い出すものの彼女の言葉から何を言い出すのか分からずにいて、それでも彼女のことだから無茶な事は言い出さないだろうと思っては笑顔で問いかけて)
結城と同じ気持ちだってわかって嬉しいしこれから先もこの気持ちを大切に育てていきたいと思う、だけどアタシにはそれと同じぐらい大切な居場所があって、その両方を愛していけるのかまだ少しだけ不安なんだ…だからアタシが大丈夫だって思えるまでアタシたちの関係はお試しってことでお願いしたいなって…どう、かな?
(相手への気持ちは確かに本物で、この胸の内に芽生えた愛情を大切にしたいと思う一方で、今の自分にはRoseliaのベースとして仲間と共に成し遂げなければならない目標があって、今の自分にその両立が出来るのか不安であることを正直に吐露して、世間一般で言う恋人という関係とは少し違う関係で歩み始めたいと、少し不安そうに上目で問いかけ)
お試しか....それって普通の恋人とはどう違うの?
(彼女の言葉を真剣に聞き、恐らくバンドのことなんだろうと思い嫌な顔を全く見せないでいたのだが彼女が発した「お試し」という物は全く聞いたことのない関係なため具体的にどう違う物なのか理解はできておらず首を傾げては再度問いかけて)
基本的には普通の恋人と変わらない、かな?ただ、アタシは結城のことがどれだけ好きでも今はRoseliaの活動を何よりも優先してしまうだろうから、多分他のカップルみたいにいつも一緒って訳にはいかないからさ、それにアタシと結城が耐えられるかどうか、それを確かめる期間が必要じゃない?お試し期間の間ならどちらかがもしもこの関係を続ける事に無理があると思えば関係の解消をすることになってもお互いに恨みっこなし…そんな契約をしようってことなんだけど…やっぱだめかな?
(予め自分は相手への愛情よりもいざという時、どうしてもどちらか選ばなければならないとすればRoseliaでの活動を選ぶだろうと前置きをし、そんな普通とは違う恋人関係で本当に自分たちがやっていけるのかを確かめる期間として一種の契約を結びたいのだと説明をし、自分でも中々めちゃくちゃなことを言っている自覚はあるのかバツが悪そうに目を逸らして)
あー、そういうことね。俺は構わないよ。むしろ俺のせいでバンド活動に支障が出たら嫌だし..
(話を聞いてると大体の事を理解したため頷き元々彼女から口にしなくても自分の方からバンドを優先してほしいということは伝える予定であったため全く気にする様子を見せず彼女の頭にそっと手を置くと「だから契約なんて言わずに約束ってことにしようよ。なんか契約って事務的な感じがするし」と苦笑いを浮かべながら頭をそっと撫でて)
結城…ありがと、そうだね約束
(こちらの気持ちを汲んでくれた相手の優しさにホッとした様子で柔和に微笑み、相手となら自分の今感じている不安も乗り越えていけるかもしれないと心からそんな風に思えばそんな相手との繋がりを契約なんて無機質なものにしてしまうのは嫌で、約束と言い直せば頭を撫でる手をそのまま受け入れていて)
でもそっか...リサと俺って今日から恋人なんだな。何か今更実感しましたわいてきちゃったな
(彼女の頭を撫でている内に先程までバイト先の先輩後輩という関係から恋人という関係へと変わってきて最初は驚きのあまり感じていなかったものの段々とその関係の変化を感じていて。そう思うほど嬉しくなってしまい顔を綻ばせていて)
えー、今更なんだ…なんてね、怒ってないよ。これからゆっくり時間をかけて恋人になってこーね
(自分としては一世一代の告白を行い受け入れて貰えてしかも我儘まで聞いてもらえて晴れて恋人同士になれたという喜びを感じていたというのに相手の方は今になってようやく実感し始めたなんて、その温度差にすこし不満そうな表情を浮かべてジイっと上目で見やるが、すぐに笑顔へと変わり決意表明をするように軽く伸び上がって頬へとそっとキスをして)
そりゃあ急に告白されて実感がすぐになんてわかないからねーこっちだってびっくりしたんだからね?
(彼女の言いたい事もわかるのだがさっきまで喫茶店で駄弁っていたつもりなのにいつの間にか公園で告白というのはさすがに予想できなかったためこちらも驚いてる事を伝えて。突如?にキスをされるとぴくっと反応をするもにこっと笑って「こっちだけでいいの?」と言い彼女の顔に向けてこちらの顔を近づけて)
急じゃ実感湧かないーなんて言いながらこっちは欲しがっちゃうんだ?なんだかズルいよねー?
(急なことに驚いたのだから対応が追いつかないのも仕方ないともっともらしく言う相手が、こちらの口づけに目ざとく反応して更なる要求してくるのを見ると半笑いを浮かべながらこんな時ばかりズルいとわざとらしく唇を尖らせて。それから軽く肩を竦め脱力し緩く微笑むと頬を僅かに赤らめ「こっちには、結城から欲しいかな…」そう笑みを崩さず、それでも少しだけ身体をふるふる震わせながら口にして)
ごめんねー。男ってそう言う生き物だからさ
(自身の言葉とは裏腹に彼女との口づけを積極的に求めてることを指摘されると軽い口調で笑いながら謝罪をすれば顔を赤らめながらこちらからの口づけを求めてくる彼女に応えるように顔を近づけては互いの唇を重ねるようにキスをして)
えー、なんかそれっぽいこと言ってるようで実は適当言ってないかな……っ!
(謝罪を口にする相手の言葉の内容に微妙そうな表情を浮かべるとジト目でその発言の是非について鋭く指摘をしてみるも、その攻勢は長くは続かずに相手の唇に己の唇が塞がれればそこで言葉は途切れ最初は驚いたような表情浮かべたがすぐに瞳を閉じて受け入れ、爪先立ちでこちらからも積極的に唇を合わせにいってすっかり細かいことなど気にならなくなっている様子で)
....今の俺のファーストキスだから
(彼女からの疑惑の言葉と眼差しを受けるもそれもすぐに収まり、しばらくの間僅かに吐息を漏らしながらも口づけを堪能するように沈黙が続き、やがて彼女から顔を離すと少し恥ずかしそうにしながら今のは自分の人生で初めてのキスである事を告げて)
…そっか、じゃあ一緒だ。初めてがアタシで良かったって思ってもらえるような恋人になれたら嬉しいな
(顔が離れた相手からこのキスが特別な意味を持ったものであることを告げられると自分にとっても同じだと一つ頷き、その特別を受け取るに値するような存在になれるような、そんな付き合いを相手とはしていきたいと微笑んで)
もちろん、初めてがリサでよかったと思うよ。俺の方こそ、恋人でよかったって思える男になれたらいいな
(彼女の言葉を肯定するように首を縦に振り、むしろその言葉こそ自分が言うべきだと思いつつ「というか、人気が少ないとはいえ公園でキスなんて我ながら大胆」と今更ながら屋外でキスをしたことに対して恥ずかしくなってきて照れ笑いを浮かべて)
結城って結構せっかちだね、まだそれを決めるのは早過ぎるんじゃない?アタシ、結城に告白してからまだ全然彼女らしいことしてあげられてないんだけどなー
(相手の言葉は嬉しいし満更でもない気持ちになったものの、初めてのキスの相手がそれぞれ目の前の相手で良かったのか論ずるのはまだもう少し先、恋人としてもっと一緒に過ごしてからにするべきではないかと指摘しては片目を閉じて肩を小さく竦めて「そうかも、でもアタシは嬉しいかな。夕焼けに染まる公園でキスなんてロマンチックじゃない?」大胆なことをした自覚はありながらも照れよりも嬉しい気持ちが勝るようで、そう言ってはにかんだように笑って)
んー...まあ確かにそうだねー。俺たち付き合ったばっかだもんね。それを言ったら俺も彼氏らしいことしてないし
(考えてみれば付き合って数分と言える関係で自分の彼氏としての価値を決めるのは早計なことは火を見るより明らかでりその言葉に同意するように頷き「へえ、リサってやっぱそう言うのに憧れてるんだ?」と女の子らしいロマンチストな発言に軽く笑いながら彼女の頭を撫で始めて)
でしょ?そういうのは後の楽しみにとっとかないとね。例えばデートとかね
(所謂恋人らしく過ごす日々を重ねた先に目の前の相手を選んで良かった、そんな風に考えるのはまた後の楽しみとしてとっておかなければ勿体ないと屈託もなく笑うと、早速相手と具体的に何がしたいかを口にして。頭を撫でながらこちらの言葉を笑う相手の顔を見上げ「そりゃね、アタシも女の子だから」なんて軽く言ってウインクをして)
デートかー...それじゃあライブ終わった後どこかに行こうか?心配ないとは思うけど大成功したら俺の奢りで好きなところ連れてってあげる
(魅力的な言葉に笑顔を綻ばせ、彼女にとっては達成したも同然の条件を提示し、自身もそれを信じて疑わないため徐々に満面の笑みへと変わっていき「だねー。リサはすっごい可愛い女の子だもんね」と同意をするように口にするものの彼女とは違い可愛いという単語を強調するように言い)
結城がアタシをエスコートしてくれるんだ?ならせっかくの夏だし海行かない?結城も男の子だしアタシの水着姿みたいでしょ?
(どこでも好きな場所へ連れて行ってくれるという相手の誘い文句にすっかり乗り気になって、行き先の要望を伝えては軽く身を前に乗り出し上目で相手見やれば挑発的な笑顔浮かべてゆるりと首を傾げて。こちらの戯れに対して可愛いという単語が上乗せで返ってくるとビックリしたような表情を浮かべ、そしてすぐに僅かに頬を朱に染めた表情を綻ばせ「ん、ありがと…可愛いなんて単純な言葉だけど結城から言ってもらえるとすごく嬉しいよ」そう呟くと相手の胸元へと額くっつけて)
なんか俺のことやらしい人間だと思ってない?まあ見たいのは否定はしないけどー
(海に行こうかと提案をされ二つ返事で賛成しようかと思ったが続く言葉がまるで下心丸出しな人と言われてるようで不服そうな態度を取るが実際彼女の水着を見たいという気持ちは強いので口を尖らせながらもその言葉に同意し「そっかそっかー。リサが喜んでくれるなら何度でも言っちゃうよ?」とこちらの胸元に額をくっつけてくる彼女の頭を撫で続けながら笑っていて)
思ってない思ってない、むしろ健全でいいと思うよ?それにそれほどでもないなんて言われたら逆にショックだし…楽しみだね?
(面白くなさそうな反応を見せる相手にそれは誤解だと顔の前で手を横に振って、むしろここは素直に答える方が健全だと下心があったとしてもそれを咎めるどころか容認するような発言をして、それからそっと楽しみと囁いて同意求めるように小さく首傾げ「うーん、確かに嬉しいけど、結城からはこれからもっと色々な言葉貰いたいな」確かに嬉しかったのは事実だが他の言葉も欲しいななんておねだりをしてみて)
それならいいけどー。...あーでも、海に行っても何も気にせず楽しめるかな
(水着でなくとも彼女の魅力は周知される物であり海という開放的な場所となると声をかけられる可能性は高くそうなると必然的に自分はボディーガードに徹しないといけないためそこに不安を覚えてしまい「...そっか、それじゃあこれから楽しみにしててね」と彼女の言葉にこちらまでも嬉しくなってしまい彼女の頬に顔を近づけてそっとキスをして)
んー?あ、もしかして結城泳げないとか?
(相手が何を心配しているのか、皆目検討もつかず少しだけ考えてから行き先が海ということを考慮して、もしかしてと思いそう問いかけては小さく首を傾げて「ん、期待してる…そろそろ帰ろっか?」心地よさげに瞳閉じてキスを受け入れ、幸せそうにそう囁くと一歩後ろに下がって名残惜しそうにしながらもあまり遅くならないうちにとそう提案をして)
うーん...まあそういうことにしとくー
(自分の心配を他所に全く違う心配をしてきたのだがそれを言う気もないために代わりに大きくため息をついては遠回しに違うということだけ告げて「そうだねー...本当はまだ帰りたくないけど遅くなるとリサ怒られるよね」と少々残念そうにしているが女子高生である彼女を遅い時間に帰らせるわけにはいかないと思いその場からその提案に賛同をし)
あ、隠し事しちゃうんだー?…なんて、うそうそ誰にだって秘密の一つや二つあるものだしねー。まあ、でも大丈夫アタシたち2人でならきっと楽しめるよ
(肝心なことは伏せた相手に対して抗議の視線送るが、すぐに表情は笑顔へと変われば隠し事に対する追及はこれ以上はせず軽い口調で、相手のことを信頼しているからこそ自信たっぷりにそう言ってのけて「怒られはしないけど…ライブ前だしあんまり気が緩むとね?…あ、でも、じゃあもうちょっとだけ、アタシの家まで付き合ってくれる?」つまりは相手と一緒にいるのが楽しすぎて緩み切った気持ちが戻らなくなってしまいそうだと危惧しているようで、困ったように笑って。それでももう少し一緒にいたいという相手の気持ちも理解出来れば折衷案として家まで送ってくれるかと問いかけ)
そこまで言われるほどの隠し事じゃないんだけどー...ただ、リサがナンパされるかもしれないから俺がしっかり守ってあげないとって思っただけだよー
(いつのまにか話が大きくなってしまいそこまで言われるとは思っていなかったのか苦笑いを浮かべては元々言うつもりではなかった心配事を正直に話し誤解を与えてしまったことに対して申し訳なさそうにしていて「あ、そういうことかー。それじゃあそうさせてもらうよ」と自分と一緒にいることに対して納得はするもののそれでも自分の気持ちも汲んでくれらその心遣いに甘えるように頷いて)
結城って心配性なんだね…いや、この場合やきもち焼きって言ったほうがいいのかな?じゃあアタシはあんまり結城に心配かけたくないし出来るだけ結城のそばについてよっかな
(相手の説明にようやく合点がいけばなるほどと頷き、相手が本気でこちらが他人のナンパにすんなり乗っかってついていくなんて思ってはないだろうし、ただ嫉妬してるだけかななんて笑うが、そこまで思われるのは悪い気はせずノリノリでそんなことを口にすればニコッと微笑んで小さく肩を竦めて)
仕方ないじゃん。それだけ俺はリサが好きってことなんだからさ
(図星を突かれてしまい開き直るように言うとなんだか隠そうとしてた事が馬鹿らしくなってしまいふぅとため息をつくとそばについていようと言われれば「そうしてくれたら嬉しいけどね。まあ仮にナンパなんてされたら俺が助ければいいしー」と口を尖らせながらもされようがされまいがどの道どうにかなると思っていて)
あ、今のすごくどっかで聞いたようなセリフー。でも、アタシは好き
(なんともベタな切り返しではあるが自身も恋愛小説とかにあるような恋に憧れを持ち、その中のベタなセリフやシチュエーションに時には胸をときめかせ、時には涙したりもした身、まさか自分がそんな台詞を言われることになるとはと感慨深く素直に嬉しいよと明るく微笑んで。守るなんて大袈裟に聞こえる言葉に「じゃあお願いね?海でも、帰り道でも」悪戯っぽい笑み浮かべながら海でもそうだが、まずはこれからすぐのこと、家までの道のりもお願いとウインクをして)
一応言っとくけど俺、恋愛小説読んだことないからね?
(彼女が言うどこかとは恐らくドラマか小説、漫画の事だろうと思いそんな事思ってないだろうとは思うが物語を見てそのまま真似しているのではないということは伝えておき「じゃ、俺はリサのナイトにでもなっちゃおうかな?」とこちらも笑顔で返すと彼女の指先に触れそっと口づけをしてみて)
わかってるって、それにもしそういう知識があっても結城は借り物の言葉でお茶を濁したりはしないでしょ?
(こちらの言葉の意図を理解したようで、そういった創作からの引用ではないということを伝えたいのだろう相手の言葉に口元へ手を当ててクスッと笑い、相手の誠実さはちゃんとわかってると瞳を見つめて小さく首を傾げて「…じゃあ、アタシはお姫様?物語のお姫様みたいにお淑やかじゃないし煌びやかになんて風にはいかないけどいいのかな?」決して自分がお転婆だとかそんな風には思わないが、しかしナイトに護られるようなお淑やかで高貴なイメージが似合うとも思えず相手のが比喩表現だというのはわかった上で敢えてそれに乗っかって楽しげに笑いながら問い)
まあね。多少言葉が拙くても俺自身の言葉で伝えたいし
(彼女の言葉に同意するようにクスッと笑い、どんな言葉でも自分の気持ちを素直に言えばそれは相手には必ず伝わるだろうと思い「んー...まあそういうお姫様もいるけどおてんばなお姫様とかもいるしリサはリサらしくいればいいと俺は思うよ」とたしかにお姫様といえばそういうイメージが強いとは思うが世の中全てがそうなのかと言われればそんなことはなく何よりも繕った人物像よりありのままでいた方が魅力的だということを伝えて)
うん、流石結城は誠実だね。それに拙くても意外にシンプルな言葉の方が胸に届くってこともあると思うよ
(どんなに拙くても自分で言葉を選ぶという彼の真っ直ぐさに嬉しげに頷き、意外にも考えられた言葉や捻りのある言葉よりも得てしてシンプルな言葉の方が嬉しかったりするものだと親指を立てて「アタシはアタシらしく…か、ありがと。満点の回答だね」相手がシンプルにありのままの自分が好きと言ってくれている気がして、嬉しくなれば相手の手をとって満面の笑顔を向けて)
そうだねー。あと俺素直だからそういう嘘とか苦手だしー
(彼女の言葉に笑いながらも冗談っぽく自分から「素直」という言葉を口にしているものの実際ごまかすことはあっても嘘自体は好きではないのは本心であり「まあでも、最終的にはどんなリサも俺は好きになれるっていう自信はあるんだけどね?」とありのままの彼女とは言ったもののたとえどんな風な姿であろうと自分が惹かれたのは今井リサという人間であるためその気持ちが揺らぐことはないのだろうと自信満々で言い放ち)
あはは、確かにそんなことを自分で堂々と言えちゃうのは素直な証だね
(素直と自分で言ってしまうのはいかがなものかと思う気持ちもあったが、あえてそのタブーを犯して愚直に素直と言い切った相手の潔さには笑ってうなずくしかなく「ありがと、でもアタシも結城のために自分磨きは怠るつもりないからそのつもりでいてね」どんな自分でもいいと言ってくれた相手の言葉を嬉しく思うのと同時にそれに甘んじたくない気持ちもあって指先を鼻先へと突きつけて少し挑発的な笑みを向けて)
でしょー?それにリサ相手だと誤魔化せる気もしないし
(彼女の勘が冴えていることはわずかな付き合いであろうと十分知ることはできたためそんな彼女に対して嘘をつくのはあまり意味のないことなのではないかと言い「それは俺も同じかなー。リサにいつでもかっこいいと思ってくれる男でいたいし」と自分のために頑張ると言う彼女に対しこちらもそれは同じ気持ちであることを伝えればかこれからはお洒落などの外見にも気を遣おうなどと考えて)
そうだね、女の勘は怖いよー?なんてね、アタシは結城のこと疑ったりなんてしたくないから…だからその言葉信じさせてね
(騙そうとしても見抜かれるだろうと口にする相手の言葉に対しノリノリで悪戯っぽく笑うが、本音では恋人を疑うようなことは冗談でも嫌だと神妙な面持ちで語り顔を真っ直ぐ見上げて「うんうん、何度でもアタシを惚れ直させてくれていいよ」やる気に満ちた相手の言葉に満足げに何度か頷き、わざとプレッシャーをかけるような言葉を敢えて選んで緩やかに首を傾げてみせて)
おーこわっ。これは嘘ついた時針千本じゃすまなそうだし気をつけないと
(悪戯っぽく笑いながらいう彼女にこちらも軽口で返し改めて彼女に対して嘘をつかないということを宣言し「そうだねー。俺もこうして話してるだけでもリサの事好きなんだなって何度も思っちゃうからこっちも負けないようにしないと」と彼女の顔を見て改めて自身の好意を認識するとクスッと笑って彼女の頬にそっと触れてみせ)
えー酷いなぁ、アタシそんな怖い印象ある?
(すっかり笑い話しとして落ち着きそうな会話の流れに、表情には苦笑を浮かべながらも、特に相手のことを非難したりなどとといった感情は全くない様子で軽口へと自分自身の印象のことも含めてそう尋ねて「そこは張り合うようなことではないと思うけど…そう言われたらやっぱ嬉しいもんだね」相手の愛情が伝わって嬉しい一方でやはりというべきか照れもあったりもするのだが、それについてはあまり表に出さずに冷静に指摘はしつつも嬉しいという感情についてはストレートな言葉で伝えて頬に触れた手に自身の手を重ねて)
ないよー?でも普段そんな怒らない人が怒ると滅茶苦茶怖いっていうパターンもあるからね
(お互いに本気とは思っていないことは分かっているため訂正をすることもなくニヤりと笑いつつ彼女もそうなのではないかとからかうように言い「...ねえリサ、またキスしたくなっちゃった」重なる手と視線に胸が高鳴り同時に彼女に対する想いが溢れてしまい直球に自分の想いを伝えて)
確かにそうかもね。アタシはさ、こう見えて割とギリギリまで色々溜め込んでそれで最終的にパンクしちゃうタイプだから爆発しちゃう気持ちもちょっとだけわかる気がするんだ……って、こんなこと結城が相手だから話せるんだけど
(自分のことをよく知らない人間からは言いたいことはハッキリ言って禍根は残さないサバサバした性格の人間と思われがちだが、実際は自分の周りのことが何より気になって雰囲気を壊すかもしれないような言葉は我慢して溜め込んでしまう癖があって、もしかしたら自分もそっち側の人間かもしれないと呟くと、こんな本音を話せるのはそれだけ相手を信頼しているからだということを示すように苦笑を浮かべ。欲望のまま要求をしてくる相手にしょうがないなあと言わんばかりに笑い「…いいよ、でもあんまりこんなことばっかりしてると本当に家に帰れなくなっちゃうからこれが最後ね」家に送ってくれると話してからずっと公園に居座ってしまっている、そのことを指摘してはこれが最後と釘を刺してから目を閉じて顔を少しだけ上に向けて)
そっかあ....じゃあさ、俺にはなるべくそうなる前に相談とか愚痴は言ってね?そういうのも彼氏の役目だし。あ、でも言える範囲でいいから
(彼女の話を聞き、一番に心配なのが実際に溜め込んでしまいそれが爆発することであり好きな人がそうなることはもちろん避けたいことであり。そういう話をするくらい信用してくれるなら溜め込まないように自分で発散をするように言うもさすがに全て言えとは言えずにすぐに訂正をして「分かった。それでデート禁止とか嫌だしね」自分は一人暮らしだかはいいものの彼女の場合遅くなると怒られるうえ最悪そう言った危惧も考えられるため苦笑いを浮かべ再び互いの唇を重ねるようにキスをして)
うん、そうさせてもらおっかな。彼氏に甘えるのって彼女の特権みたいなとこあるし、メンバーとかに話せないような弱音でも結城なら受け止めてくれそうだしね
(いつもなら胸中に溜め込んできたことを誰かに向けて話すなんてこれまでの自分では考えられなかったようなことへ挑戦するのも相手に向けてならいいかもと前向きな笑顔で頷き、Roseliaのメンバーの前では中々表に出せないような弱音なんてネガティブな感情も相手は受け入れてくれるんでしょ?と確かめるように首を傾げ「………これぐらいの時間でデート禁止とかにはならないけど…アタシはRoseliaの中じゃ一番努力足りてないからもっと練習したいんだ、努力の不足を結城のせいにはしたくないからさ」キスを受け入れ、顔を離すとそんな心配はないと口にした上で自分がバンドメンバーの中で実力の不足を感じていることを素直に話し、ライブに向けて練習をもっとしたいということ、そして相手と付き合うようになったことが悪影響だったなんていうふうに自分でも他人にも思ったり思わせたりしたくないのだと力強く微笑んで)
そうだよ。特にリサは一回やらかしてるんだから...あの時とは違って彼氏なんだからきちんと話してよね?
(話をしていくうちに以前無理をし続けた結果、アルバイト中に倒れてしまったことを思い出しふぅっとため息をつきはがらそのことを指摘しただのバイト先の先輩後輩という関係ではないため溜め込まずきちんと話すことように忠告をし「そっか...それじゃあ俺も出来る限り協力しないとね。俺バイト以外何もすることないし」彼女のバンドの実力についてはこちらはお店でしか見たことがないため何か言いたかったがあえて我慢をし、こちらも彼女のサポートに努めようと笑いながら言い)
結城って結構過保護だよねーなんてね、わかった約束する
(心配性だなぁと相手の発言を軽く揶揄するが、自分の管理の不行き届きがあったのは確かであるためあまり大きなことも言えず忠告を聞き入れて素直に頷き小さく肩を竦めて片目を閉じて「ありがと、結城がそう言って応援してくれるだけで頑張れそう。それでもっていうなら…今回のライブが終わってそれで活動が終わりってことはないけど、それで一旦は一息つけるから沢山労って甘えさせてくれたら嬉しいかな」身近に自分の為を思って背中を押してくれる人がいる、それだけで十分にやる気が出てきて、ライブが終わって一緒に出かけるという約束を心から楽しみにしているということを示すようにはにかんだように笑って)
まあだからと言って何でも話せって言うわけじゃないけどね。さっきリサも言ってたし
(生きている上で人には言えないことの一つや二つあるしたとえそれが恋人同士であっても例外ではないということは先程した会話のこともあり改めて自分の中で認識をし「いいよー。リサ次第になるけど行きたいところには連れて行くししてほしいことはしてあげるから」こちらの約束を楽しみにしていると直接は口にしていなくても充分伝わってきて自分もそれに応えることを口にして今からでも楽しみなのか楽しそうに笑っていて)
あはは、そうだね気遣いありがと。でもお互い一人で溜め込むのはやめようね、特に二人の未来に関わることはね
(秘密はちょっとぐらいあってもいい、そう許容してくれる相手に対する感謝を述べて柔らかな笑みを湛えて頷き、それとは別に二人で悩めることは一緒に悩みたいとも口にして「うん、完璧な返事。ひとまずは次のライブの後の海だね」自分としても願ったり叶ったりな回答に満足げに大きく頷き、あんまり先のことを話すよりまずは目先の約束をと、心からワクワクしている様子で話して)
そうだね。気を遣うのも良い方なんだけど度がすぎるとかえって迷惑かけちゃうし....難しいなー
(言葉を口にし自分の中でその意味を呑み込むとその匙加減がどれほど難しいものなのかということを改めて思い知り思わずため息を漏らしてしまい「じゃあリサの水着楽しみにしてるねー。あ、てかこっちは水着を買わないと」海という言葉を彼女の口から聞き益々楽しみになり彼女の水着姿への期待を口にするもそれ以前にまず自分が水着すら持っていないことに気づきハッとした顔になり)
だからこそお互いのことをもっと沢山知りたいね。何かあったときにすく気づくことが出来て一番近くで力になれるように
(どこまで踏み入っていいものか距離感の難しさというものを実感しつつ、恋人だからこそ他の誰よりも相手のことがわかる、そんな関係が理想だと自分なりの考えを述べて「ちゃんとお願いね、一緒に海入って泳ぐの楽しみにしてるんだから」海へ行くというのに水着を持ってないなどと言い出した相手には苦笑を浮かべる他なく、確かに海へ入るばかりが海の楽しみではないことは承知しているが自分的にせっかく行くのに入らないという選択肢はないと言わんばかりに相手へ念押しして)
リサなら割とすぐに気付けるんじゃないかなー。結構勘が良いし
(付き合う以前から自分のことに対して気付くことがあった彼女ならその内自分の些細な違和感にさえ気付いてしまうのではないかと思い「分かってるよー。ていうかそういうリサはどうなのー?」言い出したのは自分だが彼女の方から指摘をされると口を尖らせるも彼女のほうは用意できているのかどうか尋ねて)
確かにそうありたいなーとは思うかな
(そんな風に言ってくれる相手の期待にはしっかり応えられる自分でありたいものだと頷き、これから先尚更相手のことばかり考えてしまいそうだなと自分の中の心境の変化に苦笑して「アタシはバッチリだよ。今年もちゃんと夏を満喫するつもりでいるしね」夏を楽しむ上で海やプールはやはり外せない、その辺の備えは万全だとばかりにピースをして)
まあ俺もちょっと勘が良い方だと思うんだけどねー
(彼女が倒れた時もすぐに違和感を感じたので自分にもそれなりの勘の良さがあると思ったが何度もそのことを口にするのは気が引けたのであえて口には出さず「ちぇー。どうせなら一緒に水着選ぼうと思ったのにー」分かっていたことだが彼女はすでに水着の準備ができており少しでも期待してた彼は口を尖らせてしまい)
あはは、どこに対抗意識燃やしてるのさ
(自分も察しがいいだなんてことを口にする相手に、そこに対抗意識燃やす?なんて思わず小さく吹き出してしまって「ごめんねー?でもどのみち一緒に買い物出かけたりって時間は無かったと思うよ、学校もバイトもあるしアタシはRoseliaの練習にも参加しないといけないし、次に二人でゆっくり過ごせるのはライブの後かなーって」期待を裏切ってしまったことにはごめんと謝罪を口にしつつ、ライブが目前に迫った今、二人で水着を買いに行くなんてスケジュールは元より組めなかっただろうと口にして、今日のように二人一緒になんの気兼ねもなく過ごせるのはライブ後の海へのお出かけということになるだろうと考えを述べて)
いや、ただなんとなくー?
(何故そこまで対抗意識を燃やしてるのか聞かれると軽く笑い「なんとなく」の一言を口にしていて「そっかー。それじゃあ水着は当日までの楽しみにしておくよ」自分の思いと裏腹にお互いの予定の都合上海に行く当日まで互いにのんびりできる時間がないと知り残念そうな顔をするものの逆にそれを楽しみにしようと前向きな考えをして)
そっかー、結城って結構気まぐれだよねー
(なんとなくの言葉通り実際その場のノリだったりするのだろうと納得して頷き、そんなとこも気分屋なイメージの相手らしいと微笑み「そうそう、やっぱ何事も前向きに楽しまなくちゃねー」一緒に選べないからこそ当日にどんな水着を着るのかを楽しみにすることも出来ると前向きな相手の発想にウインクをして賛同して)
まあねー。バイトを始めたきっかけも元を辿れば気まぐれだったしね
(何のバイトをしようかと求人雑誌を流し読みしていた時の出来事も、最近の出来事を思えばつい昨日のように感じてしまいその時には恋人もできるとは思わなかったためつい彼女のことをじっと見つめてしまい「だねー。それじゃ、本当にそろそろ帰ろっか?」と彼女の言葉に同意するように頷くとまたもいつの間にか話し込んでることに気づき苦笑いを浮かべながら帰ろうと言いその場から歩き出し)
じゃあ、その気まぐれに感謝しなきゃね、結城の気まぐれが無かったら今の関係も無かっただろうから
(欲しいものなどは特にないと言っていた相手がバイトを始めた理由がただの思いつきと気まぐれであったと知ると、自分たちの今の関係もその偶然の上に成り立っているとわかり気まぐれというのもいいものだと、うんうんと頷き。帰ろうと言ってからなんだかんだで話し込んでしまっていて、流石にらちがあかないと思い「うん、そうしよっか。でないといつまでも帰れなさそう」と相手の提案に頷くと自然な動作で相手の手を握って歩き出して)
そうだねー。俺の気まぐれな性格もちょっとは役に立つでしょ?
(普通ならばマイナスなイメージを持たれやすい気まぐれな性格も今この状況を思えば役に立てたと思い結果論ではあるものの調子に乗ってニヤリと笑い「リサと一緒にいると時間経つの忘れちゃうからね。困ったよー」と言いながらもその様子から困っている様子は全くなくむしろ楽しんでるかのように笑っていて)
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