ガールズバンドファン 2020-07-05 11:26:41 |
通報 |
...そうっすね。珍しくちょっとナイーブになってたっす。でも事実、ちょっと前の俺人生つまんないなと思ってたんすよ?何でも少しはこなせるのにやりたいって思える物もないし目標もないし...俺って何が楽しくて生きてるのかなって...
(彼女の言葉にふっとため息をついて同意はするものの一回自分の本音を話してしまったためタカが外れたかのように自分がこれまで誰にも話せなかった本音、普段の軽い性格の裏にあったものを全て吐き出してしまい、自身がハッと気づいた時にはすでに全て話してしまい「って、なーに病人相手に変な話してるんすかねー」とヘラヘラ笑うように誤魔化そうとしているのたがその笑顔はやはり歪になっていて)
アタシからすれば今のアタシより結城くんの方が重症に見えるかなー
(これまでの自分自身を振り返って神妙な表情で本心を吐露するのを静かに頷きながら耳を傾けていて、ヘラヘラ笑う顔の裏側にある相手の心情、単に明るくお気楽なだけではない影のようなものを感じとりその顔をジッと見やり。相手の話す内容が全部過去形の表現であったことに気づき「前のってことは今はどうなの?今は楽しんでる?」過去がどうであったかよりも今がどうなのかの方が大事だと言わんばかりに疑問を投げかけ)
えー...そりゃあ楽しいっすよ。何より先輩がいてくれるんすから...
(やはり喋りすぎたのか全く誤魔化しか効かずこちらをじつと見つめては疑問を投げかけてくる彼女に対して気まずそうに視線をそらしては今は彼女の存在のおかげもありそれまでつまらないと思えた人生も面白くなっていくのではないかと思えてきてしまい)
えっ、アタシ?アタシは別に教育係として仕事教えたりしたぐらいだと思うけど…正面きってそんな風に言われると少し照れるね
(相手の口から帰ってきたのは予想だにしなかった返答で、自分の存在が相手の人生観に少なからず影響を与えているという事実に驚きと同時に照れもあって、幾分か体温が上がったような心地になれば手で顔をあおぐような仕草をして)
不思議なんすよね。先輩といると何でも特別な事のようにすごい楽しいと思えて、バイトが終わった後こうして一緒に帰れたりするのもすごく嬉しいし...あ、やっぱ変っすね俺
(そんな彼女に構う事なくこちらは口から次々と自分の思いが出てきてしまい十分すぎるほど話したところでようやく冷静になれたのか気まずくなってしまい軽く笑ってごまかそうとするのだが自然と彼女から視線がそれてしまっていて)
変なんかじゃないよ。アタシもここ数日結城くんと一緒に過ごしてみて楽しいなって思ってたし
(自分自身の発言に対して否定的な言葉を口にする相手に首を横に振り、相手が感じている気持ちには自分も少なからず共感を覚えていると一緒にこうして行動することが楽しいということを示すように小さく微笑みかけ)
そうっすか。なんか、そういうこと言われると照れるっすね。俺から言われてる時の先輩こんな感じなんすね。
(普段彼女に対して言っていたことであったがいざ自分が言われるとなると恥ずかしくなってしまい照れるように頬をかいてはいつも自分が彼女に対して口にしている時のことを思い出してはさらに恥ずかしくなってしまい)
そうだよー、つまり結城くんは罪作りだってことだねー
(言われてみればそうかもと相手の言葉にそう実感を抱けば、ここぞとばかりに少しばかり大仰に芝居がかった口調で茶化すように述べ。体調がよくないのもあるが同時にもう少しだけ話したいという気持ちから普段よりもゆっくりとした歩みで駅までの道を歩いてきたが何事も永遠には続かないもの、いよいよ駅に着いてしまい「送ってくれてありがと、次は…アタシの体調が戻ってシフト一緒になったらかな」次にこうして会えるのは、と少しだけ考えを巡らせてからそう言って)
なんすかそれ。俺だって誰に対してもこうじゃないんすからね
(罪作りとまるでこちらが軟派男であるかのような口ぶりに恐らく冗談だろうと分かっていてもさすがに誤解を与えたくはないため自分がここまで言うのは彼女であるとだけ伝え、やがて駅に到着すると残念そうにため息をつき「それじゃ、先輩と会えるのを励みにバイト頑張るっすよ」としばらく会えなくなるのを残念そうにするも次会える時まで頑張ると伝えて)
後日
よし、後は楽器屋行って…
(あの後三日ほどで体調も万全となり、今日は休日。午前中はRoseliaメンバー全員で練習をし、その練習の合間にベースの弦が古くなっているのに気づきそろそろ交換した方がいいだろうと考えれば練習終わりの昼下がりそのままの足で街へとやってきて、簡単に昼食を済ませてから馴染みの楽器屋へと向かって歩き出して)
あれ、先輩。もう体調はいいんすか?
(休日、相変わらずやることがなく家にあるゲームもほとんど飽きてしまったため何の目的もなくふらっと出かけていると偶然にも彼女の姿を見つけては声をかけてみて)
お、結城くんじゃん、奇遇だねー。見ての通りお陰様で元気になったよ、結城くんがアタシのシフト代わりに入ってくれたんでしょ?モカから聞いたよ、ありがとね。それで今日は何か買い物?
(向こうから歩いてくる相手にこちらからも気づくと手をヒラリと振り、体調はゆっくり休ませてもらったおかげで万全ということに加えてお礼を言えば親指立ててウインクをして。特に急ぎの用事もなくそのまま別れるのも味気なかったため街までやってきた理由について話題を振って)
それならよかったっす。こっちも大変でしたけど何とかやれてるっすよ。おかげでもう中堅になったっすよ。
(彼女に近づくと軽く会釈をして体調が回復したことを告げられれば心底安心したような顔をすると彼女がいない間の仕事場の様子を軽く説明をし、買い物かどうか尋ねられると「家にいてもやることがないんでふらついてただけっす」と相変わらず自分の無趣味さを口にすれば苦笑いを浮かべて)
おー、流石は結城くん。まだ入って一週間ぐらいだけどもう新人くんとは呼べないね
(元々仕事を覚えるのが早かった相手だが、今回の一件で更に成長出来たようで、もともと一人前として既に見ていて新人だなんて思ってもいなかったが、わざとそう戯けて。こちらの質問へ苦笑混じりに答えた相手に対し「つまり暇なんだね。…それなら、ちょっとだけアタシに付き合わない?ま、まあ、アタシの私用だし結城くんには関心ないことだろうから気乗りしないなら別にいいんだけど」どうせ暇ならこれから一緒に行動しないかと半ば無意識に誘ってしまったが、これではまるでデートみたいだなんて考えが頭をよぎると一気に恥ずかしくなり、慌てて無理に付き合わなくてもと付け足して)
ん?いいっすよー。どんなところでも先輩と一緒なら楽しいっすからね
(自分には元々予定がなかったため時間は有り余っており、何より彼女からの誘いとあっては断る理由もなくまるで子犬のように人懐っこい笑顔を浮かべていて。彼女が何故そこまで慌ててるのか気付いておらず昨日のことに懲りずに歯の浮くような台詞を口にして)
そ、そっかー…じゃあお供をお願いしちゃおっかなー
(どこへ何しに行くのかすら聞かずにほぼ即答で、ストレート過ぎて恥ずかしくなるような表現で答えた相手に思わず目線外してしまい頬を指先で掻き、それから相手に向き直ればまだ少し照れは残っていたが笑顔浮かべていつもの調子で言葉を紡いで)
いいっすよ。先輩がナンパされないように俺がナイトになってあげるんでー
(以前よくナンパされると聞かされていたので自分がいることにより抑止力にもなるだろうと笑いながら冗談風に言ったのけ、今更ながらどこへ行くのか分かっていなかったことを思い出すと「んで、どこに行く予定だったんすか?」と首を傾げて問いかけて)
あはは、結城くんすごくキザっぽい。結城くんがナイトならアタシはお姫様…なんて柄じゃないけどね
(ナイトとなって護るなんてニュアンスの相手の物言いに軽く吹き出してしまい、それでも満更でもないのかそんな言葉に乗っかって冗談めかしてそう口にして肩を竦め。肝心の目的地すら伝えずに話しが進んでしまっていたが改まって質問をされて「アタシのベースの弦が古くなってて、楽器屋で替えてもらおうかなって思ってさ。その後は真っ直ぐ帰ろうと思ってたんだけど…こうして結城くんに会ったし、どこかカフェ辺りでお茶でもどう?」当初の予定に加え、偶然とはいえせっかく会ったのだからと提案をして)
ひどいっすねー。俺なりに割と真面目にやってるつもりなんすけどね?
(ノッてくれると思ったがまさか吹き出されるとは思わなかったので不満気に口を尖らせるもののやがては自身の言った言葉のキザっぽさにこちらまで笑ってしまい楽器屋に行くと聞かされると途端にすごい興味深そうに「へえ、俺行ったことないんですごい楽しみっすね」と言い見たことのないお店に対しての期待感がでてきて)
興味がないともしかしたらあんまり面白いところじゃないかもしれないけど…まあ、アタシと一緒ならどんなところでも楽しいんだもんね?
(行き先を告げた時の反応が予想していたよりもずっと乗り気な相手の反応を見て、自分のように普段から楽器に触れてる人間ならともかく楽器とはほぼ無縁であろう相手からしたらどうだろうと冷静になって考えるが、深く考えることは辞めて先程相手の言っていた内容をそのまま繰り返して悪戯っぽく笑ってみせて)
トピック検索 |