◇ 2020-07-04 00:52:27 |
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>新見君
雑誌や漫画もありますし、小説や専門書だけが「読書」じゃないですよ。というのはほら、偉そうにするつもりじゃなくて…本も何かのきっかけで運命的な出会いがあるから。 ( 太陽の愛し子と誰かが呼びそうな爽やかな人物が、失礼ながら別世界の存在とも思える異性が"本"の文字を口にするだけで不思議と胸がざわめくのを感じ。優しい目元にぎこちない視線を向けつつ、本好きにありがちなロマンチストさでハードルを下げようと試みているようで )
…えっ、そう、そうですね。文字が多いと苦痛になる人には、まず児童書から入ってみるのも良いかもしれないです。ちょっと待ってください。 ( はたして何処まで受け付けてもらえるのだろう。そういえばこの人がクラスメイトであり運動部員である以外の何を知っていると言えるのだろう。任されると余計なことまでつい心配してしまう性格から脳内を一気に情報が駆け巡り、慌ててカウンターを出て本棚のとあるコーナーへ足を運び ) これ、とても有名な冒険談だから名前だけは聞いたことがもしかしたらあるんじゃないかな…。スティーブンソンの「宝島」です。 ( 現代の青少年向けに表紙の絵柄こそ今風ではあるものの、当時の子供たちから今に至るまで多くの人々を胸躍らせた一冊を控えめに差し出し )
>永間さん
そっか…確かに漫画でも本は本だよね。ちょっと身近になった!──運命的な出会い、ね……えっ、児童書?( 納得したように数度首を縦に振りながら、自身と本の距離が近くなった事で相手との距離も少し近付いたような感覚に陥れば嬉しそうに口角を上げ。運命的な出会い、その言葉が胸に残りぽつりと反芻していると次いで聞こえた言葉にキョトンとして )
…ふっ…、児童書っていうから絵本とか持ってくるのかと思った。俺本当に全然分かってないな。宝島って聞いた事あるよ、読んだ事は無いけど。 ……じゃあこれ借りるから、手続きお願いして良い?( 自身の無知加減に笑いが込み上げれば片眉を下げ困ったように笑うと、差し出された本を受け取り表紙と裏を眺めてから最初のページをぱらぱらと捲ってみて。正直今は相手が自分の為に選んでくれた本である事が嬉しくて、借りる事を即決すると閉じた本を軽く掲げながら首を傾げ )
>新見君
ごめんなさい。新見君の好きなジャンルを確かめもせずに選んでしまって。でもこの本を読むとね、海賊映画の大本はこれなんじゃないかってきっと感じると思うの。掛け声のヨーホーや船長がオウムを飼っているところや、とにかく沢山あるから。 ( もう少しだけでも相手をより深く知っていたならば、合いそうな本をスマートに選べたであろう。そう思わされると同時に、今だからこそ知れる一面を見たいなんてなんだか落ち着きを失ったようにも思える空気に話すスピードが上がってはいながらも貸出手続きを行い )
期限は二週間後のこの日になります。でももし合わなかったらすぐにでも教えて。そうしたらまた運命の一冊を探せばいいだけだから。その、図書委員だし私も手伝う…よ? ( 卓上カレンダーで返却日を指してはみても返却云々より余計なお世話になっていないかが気にかかり、なんとなく視界に入った肌の感じや鼻の形に今まで気が付かなかったその人の特長があったのだと改めて驚き。知らないだけで親しい間柄の異性がいるに違いない、だから誤解は与えぬように語尾を疑問形にして様子を窺い )
>永間さん
いいよ、永間さんのおすすめなら何でも読んでみたいし。( 本の事になると熱く饒舌に変わる相手の姿を目の当たりにしては本当に本好きなんだと改めて実感させられ、微笑まし気に緩んだ眼差しで見守り )
うん、ありがと。…いや、最初の一冊だしこれはちゃんと読了するつもり。──運命の一冊を探すお手伝いって、なんかキューピットみたいじゃない?( 貸出手続きを行う、骨張った己の手とは違う相手の白くて小さな手を自然と目で追いつつ返却日について了承すると、自身の中で既に特別な一冊となったこの本を指先で撫で。相手の言葉につい彷彿とさせられた像を口にしながらくすくすと静かに笑うが、本当のキューピットは彼女と自身を繋ぐこの本なのだと心で思い )…なんか言い方クサいかも。変な事言ったな程度に流しといて。──その日も永間さんが当番?
>新見君
!……もうその本は新見君のものです。楽しんでもらえたらいいな。 ( うっかり一人ぺらぺら語り続けた口を閉ざし、余計な言葉を飲み込めるまで腹部に力込めて我慢。次に紡がれた言葉には嘘偽りなど一切無し、穏やかな声音のお陰で緊張が風船から少しずつ抜けていくヘリウムのように和らいでいき )
新見君は真面目なんだね。私の好きな本が新見君にとって合うかなんて分からないのに、ちゃんと受け止めてくれ…るんだもの。だから、ううん何でもない。そ、そうです私は図書室限定のキューピットです。たまに外しちゃうポンコツキューピット。 ( 本を撫でる様子を見上げているとまるで我が身のことであるかの如く気恥ずかしくなり、考えるよりも言葉にすると急に乏しくなる表現レベルで呟きが零れ。だからこそ皆に好かれ親しまれる人気者なんですね、そう言いかけて止め。キューピットにしては頼りない力加減で空中に愛の矢を飛ばす真似をしてみたのは、話していてつまらない空気にはしまいとするなけなしの努力の結果であり ) クサいなんてそんな、あっそうです当番…ですけど何かありましたか?
時間のことは本当に気にしないで。私も時間に追われて今こうして返事できたところだから。忙しいのに慌てると怪我しちゃう。ひと段落ついたらゆっくり休んでね。 ( 片手ひらひら )
諸事情でお返事できず申し訳ございませんでした…!大変遅くなりましたがお相手ありがとうございました。
再稼働予定の為、
宣伝がてら一度上げさせていただきます。↑
◇吟 -ギン-
男 / 見た目28歳程 / 身長180cm
狼の妖。もふもふとした銀毛の耳と尻尾を持ち、犬歯や爪は尖っているのが特徴。通常は耳も尻尾も妖術で隠しているが気を許した相手には触らせてあげないこともない。銀毛のロングウルフ。金色に光る鋭い眼差し間を裂くように前髪は鼻筋に掛かっている。無地の濡羽色の着流しを着用。 / 面倒臭がり。来るもの拒まず去るもの追わず、執着しない性格。気安く触れられたくはなくプライドは高い。穏やかな人柄を好む。
「来るもの拒まず」…とは書かれているが俺の性格上での表記だ。部屋の説明通り相性が合わないと感じた場合は断る可能性がある。
久方ぶりだからな…今回は試運転で期間は明日までとする。そんな短期間で人が来るとは思えないが、まあ待ってやろう。( ふん )
…………!?!? ( 驚きのあまりフリーズ )
な、なんてお懐かしい場所なのでしょう…!あれから二年ほど、月日が経っていたのですね。ご無沙汰しております…!お、お元気で、いっいらっしゃいましたでしょうか?お変わりはございませんでしょうか? ( 涙滲む目尻を拭い )
その節は大変お世話になりました。あの頃のわたくしは口を開く度に噛んでばかり…そして今も噛んでばかりでおります。いえ、つまらないお話をするために参ったのではございません!……どうしても一声だけはおかけしたくて…。ご無事でいらっしゃる様子で、本当に安心いたしました。 ( 胸に片手を当て )
あなた様と此方の素敵な場所がまた賑わいますこと、心よりお祈り申し上げます。いずれの機会にお邪魔させていただきますので、その際は草餅などいただきながらお話いたしましょう。し、失礼いたしました! ( 急に込み上げた恥ずかしさから顔を隠し、その場を後にして )
──驚いたな。お前…本当にあのハクなのか。( 二年越しに見る相手の姿を刮目し )ああ、その噛みっぷりは間違いないな。俺は相変わらずでやっている、お前の方こそ息災だったか…?( 心配の色を瞳に映して )
……いや、世話になっていたのはこっちの方だ。度々足を運んでくれた事はその……、ああ、くそ。おいハク、言い逃げしてんじゃねえぞ。トロそうに見えてこういう時はすばしっこいのかよ。お陰で言いたい事も言えないだろうが。( もどかしさに低く鳴き / がる )
早く来ないとお前の分の草餅、俺が全部食らってしまうからな。
◇Ray -レイ-
男 / 見た目20代後半 / 身長182cm
吸血鬼。耳や牙が尖っており血色は良くない。赤く燦々とした瞳を持ち切れ長。真顔だと怖いような端正な顔立ちだが常に柔和な笑みを浮かべている。月のような髪色で片目を隠すようなアシンメトリーの無造作な髪型。白いカッターシャツに黒のカーディガン、黒いスラックスと革靴。耳と口にピアスが複数。 / すぐに人を襲う事は無く、温和な性格をしており平和主義者。料理が好きだが他人の手作りの方が好き。案外独占欲は強い。人間の血の代わりにトマトジュースで生き永らえている。人間に興味有り。
すっかり冷えてきたな、空気が澄んで星が綺麗だ。( 開け放っている窓枠に腰掛けながら白い息を吐き )いよいよ冬って感じがする、…温かい飲み物でも淹れようか。( 窓枠から降りると珈琲でも挽こうかとそっと窓を閉じ )
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