常連さん 2020-06-28 12:54:39 |
通報 |
そうだね、うん、その通り。
だから今のはアタシの意地悪、冗談だよ。
だから、坂田くんはいつも通り、アタシを振り向かせるよう努力すればいいの。
(相手の考えている通りの反応をする、意地悪、冗談、そしてタタっと短く走り、相手から離れると、微笑みながら振り向いて、振り向かせるよう努力するよう伝えて。
相手の言葉はあまり踏み入ってはいけないような気がする、自分の行動が仇になってしまったと少し反省する、これからは控えよう。
「なら、これからだんだんと深めていけばいいよ、今カフェに一緒にいるのだって、全然浅くない。
だから、これからちょっとずつ近付いてきて、その時になったら言ってくれればいい、その時になったらアタシも、心を決めてるだろうからさ」
にこりと微笑んでそう伝える、勢いというのは相手にとって嫌いらしい、最近の男子高校生にしては珍しいなと思うもののそれは口に出さないで)
そうだろうな、自由に弾いていいと言われたら無意識にとことん突っ走るタイプだってのはすぐにわかった、普段はこんな大人しい感じなのに内側には熱いもん秘めてんだなって、正直俺はそのギャップがいいなってそう思ったんだ
(良くも悪くも彼女は一度スイッチが入ると周りが見えなくなってしまうタイプだというのは織り込み済みで、確かに翻弄されたのは事実だがそれでも自分にとって気弱で地味な印象でしかなかった彼女の見方の変わる一大事件であったことは疑いようのない事実で、素直な言葉で彼女へのリスペクトと真意は濁した漠然とした好意を述べて。こちらの指摘にぐうの音も出ない様子で黙り込んでしまった彼女に、とりあえずはこんなものにしておこうと考え「とりあえず手、動かせ。早く仕事終わらせて戻らないとオーナーにどやされる」そう言ってブラシを再び動かし始めて)
はは、リサちゃんも中々の難題を軽く言ってくれんなぁ…だからって諦めへんけどな、絶対リサちゃんに俺の本気認めさせたるで
(そこまで言われれば普通は彼女の答えは既にわかりきったようなものだが、彼女の言葉をありのまま受け止めてしまうのが馬鹿正直たる所以で、こちらへ振り向いた彼女へ向けて拳を前に突き出してニッと笑い、それならば自分の本気で必ず振り向かせてみせると力一杯宣言をして。彼女への真摯な想いからついつい説教じみた物言いになってしまった、もしかしたら引かせてしまっただろうかと危惧するが、こちらの気持ちを汲んだような言葉を返してくれるのを見て「リサちゃん…そんな言い方はズルイで、余計に惚れてまうわ。…俺はそういう大事なことは確かに簡単にノリとか勢いでは決めたくないけど、でもリサちゃんとこんな風に出掛けたり楽しいことすんのは悩まずオッケーやから」重要な決断でも無ければ彼女とのことならなんでもオッケー、誤解なくそう伝えるように口にすれば楽しげに笑い)
ありがとうございます…!
でも、賢太郎も十分凄いです。だから、もっと自信もって、バンドだって組んで良いと思います!私は!
(そんなことを言われたのは何度目かと思う前に何より嬉しい、自分本位に競っていたとはいえそんな相手に褒められる、悪い気は全然しないし、自分の印象が変わった、それもまた、嬉しい。けど、やっぱり相手も凄いと伝える。
続いてぐっと拳を握って身を乗り出し、そう熱心に伝えて。
気付けば結構な時間が経っていた、相手の言う通りそろそろ仕事をしないとまずい、どやされる……なんてことはされないと思うけど、何か言われそうな気はする。
「はい!私はあっちからやるので、賢太郎はそっちから…」
軽い分担を済ませると掃除を始め、熱心にやっていたからかすぐにスタジオは綺麗になって)
──諦めの悪さも、坂田くんのいいところだよね。
(ここまで言っておいて一切めげない相手に言っておいて一瞬驚く、しかし今までの浅い付き合いでも相手の諦めの悪さが良い方向に傾くことは知っている、だから、突き出された拳にコツンと控えめな拳を当て、笑う。
やっぱり相手は自分にぞっこんだな?と思い、軽く微笑む。
だけどその考えは1度捨てて、今は相手の友人として接しよう。
「…そっか、坂田くんらしいね。
今度からは坂田くんから誘ってくれる?アタシってこう見えて小心者だからさ」
ちゃんと考えるけど、友人としては気軽、彼らしさと言えるのかは分からないが、自分はそう思った。
だから、今度はそっちから誘って欲しいと言う、誘われる感覚というものを味わってみたいから)
サンキューな。まあバンドってのも面白そうだけど俺はソロ志望だからな
(茶化したりすることなく素直に相手からの称賛の言葉を受け入れて感謝の言葉を口にすれば口角を上げて笑い、音楽の表現方法の一つとしてバンドというものがあり、彼女たちを通してそれの魅力を十分に理解していながらも自分の目指す目標からは少し外れるなと率直にそう言ってのけて。さっきまでサボっていたこともあってかなり遅れ気味だったが一度動き始めてしまえばあっという間に仕事も片付いて「よし、どうにか時間内に済んだな。それじゃ戻るとするか」用具の片付けをしては軽く伸びをして、次の仕事へ向かうべく彼女をそう促して先立って歩き出して)
そりゃそうやで、諦めが良かったらリサちゃんに会って話しする為に毎日コンビニ通っとらんわ、ただでさえ金ないのにレジ行かんと会話も出来んから何を買うか毎度悩んどったなー
(冗談っぽく笑いながら彼女の為にこれまでに自分がどれだけ一生懸命だったか、普通に考えれば情けないと思われるような話題も正直に笑い話として語れば、我が事ながら可笑しそうに、くく、と喉を鳴らして笑い。彼女が小心者だなんてちょっと想像がつかないなと少しだけ失礼なことを思ったりもしたが、確かに彼女は当初のイメージよりもずっと細かな心遣いが出来る女性で、自分が思っている以上に繊細なのかもしれないと考え直し「そ、そうやな、次も機会をくれるんなら今度は俺から誘わせてや」何より次のデートがあるのなら今度は自分が発案をして誘うところまで全部自分が彼女をリードしたいと思う自分がいて、力強くそう頷いて)
ソロ…?……ソロ!?
(なぜこんなに驚いているかと言うと、てっきり相手はバンドメンバーを探しているからライブハウスでアルバイトをしていると思っていて、そして何より、今はバンドが1番アツいと言っても過言ではない、だから、ソロを志望する相手にとても驚いて。
仕事にはいつも一生懸命だけど、今回は共同ということもあり更に張り切り、疲れてしまって。
「は、はい!……でら疲れたー…」
少しへばっていたが、相手が戻ると言うとすぐさま後ろを着いていき、ぽつりとそうつぶやく)
そうだね?…坂田くん、いつもコンビニに来たら飲み物と安めの軽食買っていくから、そうだろうなー、とは思ってたけど。
(大体自分の方のレジに来るし、商品選ぶ時どことなく落ち着かない様子だったし、1回店長から万引きかも知れないからと注意されたぐらいだ。
だけど、相手の笑う通り今では笑い話のようなもの、軽く微笑み言い流す。
相手がリードしてくれる様子が想像出来ず、落ち着かない様子で先導してくれそうだなと考えるとクスッと笑って。
「楽しみにしてるよ、だから、今はこの時間を楽しもっか」
今は今、未来は未来の自分に任せればいい、だからその会話はここで断ち切り、それと同時に遅れたことを謝罪しながら店員さんが注文を取りに来て)
ま、そんな反応だろうな…それでも俺は自分の歌とギター一本で勝負したいんだ。このバンド全盛時代にどうせ売れっこないって言いたいのはわかるけどな
(彼女のようなリアクションをする人間は多く見てきたし特に新鮮な反応でもなく、時代がどうだろうと自分は自分の信じる生き方をして誰に笑われようが構わない、そんな意志を示すように平然と口にしながらも彼女もこれまでに会ってきた他の人たちと同じように自分の夢を叶いっこないとそんな風に思うのだろうなと卑屈に笑って。ハイペースでこなす作業に遅れずついてきてすっかり疲れ切った様子の彼女の方を振り返ると頭にポンと手を置き「お疲れさん、お前ってちっこいのによく動くよな本当」労いの言葉に茶化すような言葉を重ねて軽く肩を竦めてみせて)
まあ、今は連絡先も教えてもろたし、話しをする為に毎日のように通う必要なくなった訳やけどな…せやけどやっぱリサちゃんの顔見て話したくなったらまた行くから、そん時はよろしくな
(そんな毎日があって今がある、ある意味では努力が報われたと言ってもいい状態にある訳だが、電話やメッセージのやり取りではなく彼女と会って話せることはやはり自分にとって格別でありその為に今後もちょくちょく店に顔を出すのは変わらないだろうということは堂々と口にしては、今後も変わらない部分はそのままでよろしくと笑って。彼女との会話に夢中になるあまりまだ注文を決めていなかったことを注文をとりに来た店員を見て思い出し「そうやな…リサちゃんはもう何を頼むか決めとるん?」メニューを慌てて広げて何を頼もうか考えを巡らせながら彼女の方へ先にそう問いかけ、少しでも考える時間を稼ごうとして)
──そんなことないです!
賢太郎のギターは1人でもやって行けます!絶対!
(卑屈に笑う相手を見るとそう思われたくはなく、真っ向からそんなことは無いと否定する。
しかし勢いで言ってしまった感もあり、ただ、相手がソロでやっても必ず賞賛されるであろうことは分かる、だから、短くはあるもののしっかりと伝えて。
疲れた体のてっぺんに手をぽんと置かれるとゆっくりとそれを見て、顔を赤くする。だが、ちっこいという言葉に鋭い反応を見せ
「ちっこい!?」
相手を見上げると短く叫んで)
また来た時はお客さんと店員として、いつも通りに対応をするから、他にお客さんが居なかったら──少しぐらいなら、おしゃべりしてもいいかな。
(連絡先を教えてもやはり相手は変わらないのだなと思うと自分もそこまで対応に変化を及ぼすことはできず、いつも通り、相手の対応をする。
だけど、お客さんが居ない時少しだけおしゃべりをするのも、いつも通りの日常風景だから、それなら別にいいはずだ。
相手に聞かれるとすぐ近くにあったメニューを開いて見て、そしてテーブルに開いたまま置くと、指さし。
「アタシはこのフレンチトーストにしようかな、坂田くんこそ、何にするか決まってる?」
時間稼ぎは無為に終わり、微笑みながら聞き返して)
お、おう、そうか…まあ、ありがとな。お前ってやっぱ変な奴だよな、それにいい奴だ
(なんの迷いも躊躇いもなくそんなことないと言葉を被せてくる彼女に驚き目を見開き、それからすぐに小さく吹き出してしまって、自分の夢を笑わなかったのも背中を押してくれたのも彼女が初めてだったなとそんな風に思えば茶化すように口にしながらも柔らかな笑みを向けて。こちらの発言に素早く反応しガバッと顔を上げる相手に小さく吹き出し「別にちっこくてもいいだろ?それもまた味だ」なんて適当なことを言いながらそんな彼女を横目に歩き出して)
わかってるで、仕事の邪魔したら悪いからな。ただ、顔を見たいから俺がそうしたいから行くんや…なんてな
(仕事の邪魔をしたくない気持ちはこちらとしてもあって、ただ顔を見て今まで通り余裕があればちょっとした談笑を出来れば、その程度に考えていて、何より彼女の顔を見たいからそうするんだなんてちょっとかっこつけてみたりもして自分で言って恥ずかしくなって苦笑して。全く悩むそぶりも見せずに迷いなくメニューを指差す彼女に思惑が外れて焦り、悩み抜いた末に「えっと、じゃあ同じもので…」と店員へと伝えては脱力をして)
トピック検索 |