梨花 2020-06-27 22:52:23 |
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暦「…なぁ、羽川。あいつってなんて言うか…変わってるよな」
羽川「阿良々木君がそれ言う?私は喜瀬さんの事、そんなに変わってるとは思わないよ」
暦「おい待て、言っとくが僕は変わってはいないぞ。ただ特殊な事情があるだけだ」
羽川「ちゃんとわかってるよー。あっ、そう言えばさ、今日喜瀬さん以外にも4人転校生が来てるらしいよ?」
暦「4人も?そんな同時に来る事ってあるのか…?」
結構珍しいですよね。そのうち一人は僕の親戚ですし。
世界って狭い・・・って一般の人達は思うね。けれど僕にとってはさほど珍しくないよ。
君達は今、転校生が僕を含めて五人来ている事が珍しいと言った。けれどそれは、君達の知識の範囲内で見たらの話だ。僕にとってみれば、僕の知識の範囲内で見たら何ら変わりのない事なんだ・・・って、ごめん。少し倫理的な話になっちゃったね。by舞奈香
暦「あ、あぁ…そうか…」
羽川「確かにそうだね。親戚なら一度に転校して来ても不思議じゃないし、来るのには珍しい時期だとは思うけど、仕事とかの都合で一気に転校してくる事なんてザラにあるらしいからね」
暦「なるほどな…言われてみればそうか」
でも、これだけは言わせて。
君達の知識=常識っていうのは、はっきり言って大間違いだ。
明日がどうなるか分からない、今がどうなるか分からない。
地図も羅針盤もない、白紙の地図で辿る人生という名の航路に決定事項はないんだ。
若しかすると、明日君達の常識が少し変わるかもしれない。
ネガティブ・ケイパビリティーと言うのを知ってるかい?
すぐには答えの出ない、どうしようもない事態に耐え、受け入れる能力を言うんだ。
君達が変化を受け入れるか、拒絶するかは君達に委ねる。
けれど知識は己の人生を潤すものだから、それを常識だと言うのは違う。
知識は常識の十分条件だからね。
知識≠常識なんだよ。by舞奈香
あははは、それは有り得るかもね。
けど僕は扱いにくいよ?こう見えて。
・・・・・おっと、そろそろ体育が始まるね・・・・
“極力手加減しないと”by舞奈香
─────あ、あぁ、気にしないでくれ。
僕個人の問題だ。by舞奈香
(ふと、近くの旗立ての方を見て、すぐに視線を戻す)
『・・・・どうしてここまで来たんだ神威。』
(トーンが少し低くなった声で、旗立ての上に居る神威に念話する)by舞奈香
『それは当たり前の事だよ・・・・でも派手な行動は謹むんだ、勘づかれたら困るからね。
全く、君の愛情は時折僕の自由権すら侵害しかねない。
ま、そう嘆いても仕方がないけどね』by舞奈香
(そう言い、念話を切る)
・・・・種目が球技のバレーでよかった・・・・by舞奈香
(バレーの説明が終了して、各自でトスリレーする事になり────)
(阿良々木とペアになる)・・・・・・・(少しだけ、不味いと言う表情をする)こ、暦くん。僕がバレーのボールを手にしていいのかい?by舞奈香
後悔しても、知らないよ・・・・?
(そう言いボールを上に投げ、振りかぶってアタックする────刹那、ボールが常人では有り得ないスピードを出し、阿良々木の頬を掠り、壁にだぁん!ととても大きい音が響く)
─────────!!!!!!by舞奈香
・・・・・・・・・・(脂汗がじっとりと流れ、顔色が悪くなる)・・・・・・・・・こ、こよ、こよみ・・・君。ぼ、僕・・・・・
(ゆっくりと後ずさる)あ、あ、あぁ・・・・・(視界が真っ白になり、ゆっくりと、スローのように、倒れていく)by舞奈香
暦「!喜瀬っ!!(舞奈香を咄嗟に支える)」
羽川「喜瀬さん!?(舞奈香に駆け寄る)阿良々木君、早く保健室に!!」
暦「勿論だ!(舞奈香をおんぶする)先生、喜瀬が倒れたんで保健室連れて来ます!」
先生「あ、あぁ、頼んだぞ!」
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