梨花 2020-06-27 22:52:23 |
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刹「……そっか(スンッて顔で手を引っこめる)」
悪羅『ほんと悪かったなお前ら。刹、あの雷獣なら絶対戻ってくっからお前はもう帰ったらどうだ?多分探しても見つからねぇよ?』
刹「えー…………でも……いくら何でも、遅い……」
ーその頃ー
(リミテッドクライン達の拠点のドアを蹴り飛ばす)
・・・・・・・お前ら、全員立て。
“今から全員、頬を殴る”by希美
龍牙「怠惰だぁ?人聞きの悪いこと言ってくれんじゃねぇか。つーか、まずてめぇには関係の無い話だろ?こっちだってお前の構ってちゃんに付き合ってる暇はねぇんだ、早く帰れよ」
大和の一件で、祐介の奴が、おかしくなりかけてるのに?
はっきり言うぞ。
“うじうじ女々しくなってるのが、ムカつくんだよ”by希美
龍牙「(壁を殴るとヒビが入る)喧嘩売ってんのかてめぇ…こっちはいつも以上に気が立ってんだ。俺達の事臆病者っていうんなら今ここで殺すぞてめぇ…!!」
カグリ「いや、暴君の言う通りだ。我らは失意の深淵に今溺れている…悔しいが、何も間違ってはいない」
龍牙「こいつは俺達の事も知らずに努力してないって罵って来てんだぞ!!!それにそもそも、あんな事知らなかったら、俺達だってこうなっては…!」
涼子「…はぁ…はいはい、わかったわかった。龍牙もそう怒んないで。元々顔怖いのに更に怖くなってるよー?ここは僕に任せてよ、ね?」
龍牙「っ…」
そもそもだ、お前らは毎日のように殺 す殺 すと言ってるがさ・・・・いいか?殺 すってのはな────本当に殺される覚悟を持ってなきゃあいけないんだよ・・・・!by希美
だったら、お前ら全員で、俺をやってみろよ。
怒りに身を任せ、感情に押し流されたお前に、俺を倒せるとは思えねぇがなぁ・・・!by希美
ニナ「…涼子、私がやっても…」
涼子「だからいいって、ここは僕が───」
菜乃花「希美さんは、私達を殴りに来たんですよね!?」
涼子「!菜乃花…?」
菜乃花「だったら、私を殴ってください!!みんなの分は、全部私が受けます!!」
・・・・・・・(無言で菜乃花に近づく)・・・・・・菜乃花、俺はお前らが嫌いだ。
自分の事を棚に上げて、誰一人としてロクな人間なんざいやしない・・・・・それによ一時とはいえ、人の命を軽んじてた。
・・・・・・・俺は、お前らが嫌いだ。
けど・・・・・俺はな、仲間同士でいがみ合うのはな・・・・(過去の事を思い出す)・・・・・・もう、ゴメンなんだ。
お前らが仲間を思うなら、動け。
お前らの頭で、考え。
お前らの心で、叫べ。
今の想いを、俺にぶつけろ。by希美
菜乃花「…それは…確かに、そうですね。周りから呆れられちゃうほどみんなどうしようもなくて…他の術者やブレイダー達からクズどもの溜まり場とかって言われるのも、仕方ないです。けど、一番クズなのは大和でも涼子でも、他のみんなでも無い。私が、1番のクズです。私が臆病で戦いから逃げようとしてばっかで…結局みんなの力を借りないと何もできないんですよ。正直、今も怖くて逃げ出せればどれだけ楽かとか、そんな事考えちゃってます。
でも…加奈沙さんに相談した時に、言ってくれたんです。「その殻を破れ」って。もう、臆病な自分でいたく無いんです!だから、私を殴ってください!!希美さん!!」
涼子「菜乃花…」
菜乃花「(グッと目を瞑る、が、暫く経っても痛みが一向に来ない)…?(ゆっくりと目を開ける)」
涼子「(希美の拳を掴んでいた)ねぇー、僕のこと無視しないでよー。寂しいでしょ?」
菜乃花「涼子…!なんで…!」
涼子「だって、喧嘩なら菜乃花より僕の方が強いし?僕もお姉さんに構ってもらいたいなーって思ってね。まっ、嘘なんだけど」
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