森の魔女 2020-06-26 02:18:26 |
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今日はパンにしようか。ハムエッグとスクランブルエッグ、どちらが良い? ( 振り返るユウにふにゃりと柔らかい笑みを浮かべてそう答えて。 戯けながら自身をラム様と呼び予定を訊ねてきたユウに一瞬目を丸くしくすりと笑いを溢せば、 「 そうだな、今日は特に予定もないから二人でゆっくり過ごそうか。 」 と微笑んで )
ん ~ … ハムエッグ !
( 少し顎に手を当て両方を頭の中イメージしては天秤にかけながら、直ぐに ぱっ、と顔を上げて答えて。
「 ゆっくり過ごす ~ 」
にい、と微笑んで彼女の言葉を繰り返し、リビングの椅子を引きながら )
あぁ、わかった。 ( 微笑みを見せると椅子へ腰掛けたユウの頭をぽんと一撫でしてそう言うと、キッチンへ向かい朝餉の支度を始めて )
( 支度を始める彼女の後ろ姿を眺めながら にや、と何か思いついた様に笑い、そろりそろり と彼女の背後へとゆっくりと近づきながら )
( ユウがそろりと近付いている事も知らずに、プレートにサラダと出来上がったハムエッグを盛り付けて、パンが焼き上がるのをまっていて )
…だ ~ れだ ッ ?
( 少し背伸びをして 背後から素早く 彼女の目を自身の両手で隠し 誰だもなにも、ひとりしか居ないのは分かりきっているのに、それでも思いついた悪戯はするしかなくて、きらきらと満面の笑みで楽しそうに ラムに問いかけて )
っ…… 誰だろうな? ( 不意に目を隠されると一瞬戸惑ったが何やら楽しそうに問い掛けてくるユウの声を聞くと直ぐにくすくすと笑いを溢してユウの悪戯にノるようにそう言って )
え ~ 分かんないの ~ ? じゃあヒントあげるね、?
( くすくす、と笑いを堪えて、
「 ルルシェが大好きな人、だよー? 」
照れる顔を見よう、と揶揄うような口調で、" こう言えば彼女は照れて言葉に詰まるだろう " などと考えながら、ラムの反応を伺うように )
…… ( そう言われると何時もならくすりと笑って返すところを、今日は何だかどきりと胸が高鳴り妙に意識してしまって、何も言えずに黙り込んでは、「 何故こんなにどきどきしているんだ?まさか私はユウの事をそういう意味で好いているのか…? 」 とぐるぐると思考を巡らせ考えていて )
あ、あれ…?るるしぇ、、?
( 何時もとは違う彼女の様子に 顔を痙攣らせながら おそるおそる手をどかして、「 ごめん、俺変なこと言っちゃったね… 」 と、ばつの悪そうに項垂れながら ちらり、と彼女の顔を見ては )
あ、いや… ( 自覚してしまった故に、此方を見遣るユウと視線を交えれば、更に意識してしまって。 大分久し振りに感じる此の感情にどうしていいのかわからず自分自身戸惑ってしまい、かあっとじわじわ顔を紅潮させ目を逸らすと若干吃ってそう言って )
、、っ、パン…熱 ッ つ、!!
( もしかして、と本心を訊ねようとするも、くん、と焦げ臭い匂いの方が先に鼻をついて、ひょこ、と後ろから覗き込む様に 彼女の前のトースターを見ると 小窓からはパンが黒く焦げているのが見え、慌てて右手を伸ばすも 人差し指は トースターの外側の高温部に触れてしまい、声を上げて )
っ、! ( トースターの高温部に触れてしまったユウの手を慌てた様にぱしりと掴んで流しの蛇口を捻り水につけてやり 「 大丈夫か? 」 と眉を下げユウの顔を覗き込むようにして )
う、うん…ごめん、。
( ちょっと熱くてびっくりしただけ、と続けて返しながら、此方を覗き込む彼女に 笑顔を作り 見つめ返して
" さっきのは気のせいだったのかな "
などと思いながら )
そうか…ならよかった。 ( ほっとして安堵の様子を見せたが、その距離の近さにふと我に帰って思わずばっと顔を逸らしてしまい。 自分でも内心こんなに意識してしまっている事に動揺していて )
ルルシェ、?どしたの?
( 急に顔を逸らす彼女の様子に、水道から手を離し、タオルで水気を取りながら、ラムの方に向き直り 顔を覗き込む様に 心配そうに訊ねて )
…いやっ、何でも…… ( 顔を覗き込まれるも目を逸らしたままそう言って、一先ず落ち着こうとふうと一つ深呼吸をしつつその表情を見られまいと手の甲で口元を隠して )
あ ~ 、もしかして " 大好きな人 " ってのが本当の意味で俺のことだったりして ~ … なんちゃって、。
( ふと、先程言いかけた問いかけを、少し冗談交じりな口調で 腕を頭の後ろで組み 彼女を直視しない様に 斜め上方向に顔を逸らしながら 目線はちらりとラムの様子を伺いながら )
なっ…! ( 本心を突かれれば思わずばっと顔を上げびくりと小さく肩を跳ね上げて。 否定する事も出来ずに再びほんのりと淡く頬を染めて、ふいっとユウから顔を背ける様にして )
ん、、そっか、。
( 冗談半分が本当に変わりそうで、自分もかつて蓋をした気持ちが蘇り 照れるように視線を逸らしながらも、口元は嬉しさを堪えて歪ませながら
「 あ、朝ごはん、、食べよーぜ、。 」
話を逸らすように、ハムエッグとコゲ目の強いパンを見ながら 少し素っ気なく 台詞を投げかけて )
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