山姥切国広 2020-06-24 22:42:45 |
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そうだな……俺の知る限りこんなのが食べれる人間はそういなかったが
(一瞬自分の顔を見ていたような気がしていたが恐らく気のせいだろうと気持ちを切り替えての前の四角くて黄色の西洋菓子へと視線を移す。ハイカラなデザインのその歌詞少なくとも自分の元主が食べていたという記憶がないため自分ですら口にするのは初めてのそれを手にとってはしばらく見つめていて)
ええ、私の時代でもまだ和菓子が主流でした。桜餅を好まれる友人もいらっしゃったし…ちゃんと食べれますよ?
(ふっと思い出したのはかつての時代でまだ戦っているであろう友人のこと。微かに感じた後悔の念を頭を軽く振って霧散させるとじっと穴の開きそうな程カステラを眺める彼の姿に小さく笑い。くすくすと笑いながら声を掛けると一欠片口に入れてみせ)
うん、甘くて美味しいです
そうか……こう食うのか
(あまり見慣れない菓子の乗った皿を手にどうやって食べてみたらいいか分からず眺めていたが彼女が先に食べ始めるのを見てこちらもそれを真似するように口にすると)
……甘いな
(と至極当然の感想を口にする。表情がないためそれが良い意味か悪い意味か不明である)
(/すみません。メールの通知もしていたのですが気づきませんでした…)
それなら良かったです。…本丸での生活はどうですか?仲間もここ最近で随分と増えたでしょう。こういう言い方が正しいかは分かりませんが、貴方と面識が有ると言う方もいらっしゃいましたし
(静かに呟かれた感想に笑いながら頷く。その表情の無さは妹弟子を思わせる何かもあったがその気持ちには蓋をして。そのまま話題を振ると大人しく聞く体制に入り)
( / 此方こそ急かすような真似をしてしまって申し訳ありません…! )
…別に何とも。ただ、これから名だたる名刀達が来る可能性もある。そうなったら無理に俺を使う必要はないだろうな
(カステラを口にする手を止めて畳の目を見てはぼそぼそと小さな声であるものの自分の気持ちを素直に伝えて。それはネガティブな気持ちでも何でもなく自分にとっては紛れもない事実だと思っていて)
(/気づいてない可能性もあるのでもし返信が全く投げればお手数おかけしますがよろしくお願いします…)
それは残念。…どうしてですか?
(何でもないような声で伝えられた内容にパチパチと瞬きをすると意味を自分の中で噛み砕く。もしかして戦が嫌だったのだろうか、と考えたもがすぐにその考えは払って。目の前の彼は人間ではなく刀なのだから、そんなことは無いだろう──では、何故。己の中に答えは見当たらなかった故に本人に問いかけて)
世の中には俺よりも優れた刀は多い。それに比べて俺は写しだからな……他の刀が来れば俺は必要なくなる
(何故という問いかけに対しても平然と答えては残りのカステラを全て食べきり皿に置く。そして再び畳の目へと視線を戻すと)
俺を無理に使う必要がないということだ
(とたった一言だけ呟いて)
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