夢の扉　(　募集　)　

>2 玲央
>3　煌
>4　茜
>5　莉緒

雑談も勿論良いんだけど、取り敢えず整理しても良いかな？僕、急にいっぱい進めるとわーってなっちゃうから！わーって！(　きゃあきゃあ　)

まず、僕はみやちゃんと話したいかなー！勿論他の子も気になるんだけどね！一番話しやすいかなって！

桜はアネットさんとお話したいなあ。ね、いいでしょせんぱーい。(　上目遣いにてにっこり　)

俺は……みやこちゃんかメラクくん。二人とも素敵だから選び難いな。どうしようか。(　困ったように眉下げ笑み　)

私は……そうね、メラクさんともまだお話したい気がするし、膝丸さんともお話したくて。優柔不断なのよね、どうしましょうか。(　悩むように視線落とし　)

それから、やっぱり一番落ち着いて話しやすいからってこうしてメラクさんに進行の話を振ってしまうのだけど──進行はどうしたい？二人ずつで長めの相互式にするか、今のように入り乱れた状態で進めるか。と言っても、さすがにお互いに4人皆が動くと大変よね。レスをわければ問題ないのかしら。相互式でもCCの期間を考えなくてはいけないし。

　
　
　
纏めてくれておおきに～！私も莉緒ちゃんともっといーっぱい話したいわあ！勿論聖川せんぱいとも。あ、そうそう！私も色んな子ぉが入り乱れると溺れたりテンパったりするん。やからCCしながらってのが良さそうやなあって！（　にぱ　）

しょーがない坊だねぇ。そんな風に甘えられちゃあアタシが流されちまうって分かってんだから困ったもんだよ。丁度頼まれてた新しいモンが出来たんだ、ちょっと試してみないかい？（　胸下で腕を組み困ったようにため息を吐くも本心からではなく、これから起こるだろう展開を想像しては愉悦に唇を歪め相手を見下ろすと、ポケットから小瓶を取り出し相手の眼前でちゃぷんと揺らして見せ　）

俺で…良いのか？否、その…君は姉者に雰囲気が似ている故、話してみたかったのだ。（　窺うようにちらりと相手の顔色を確認した後、取り繕うようにこほん　）姉者と同じ学年、クラスであれば自然と接点も増えるだろうしな。メラクも君や聖川先輩とも話したいように見えた。時間は有限とはいえまだまだ始まったばかり。焦る必要などないのでは無いだろうか。まずは互いを知ることから始めれば良いのだ（　伏せられてしまった視線をこちらに向かせようと、する…と頬へ手を滑らせ　）

さて…まだ顔を出していなかった二人には多めに話してもらいましたが、気にせず雰囲気だけ確認してもらえれば後は蹴っていただいて構いませんので。（　ふふ　）まずは二人ずつ出して相互…とはこちらが女性ばかりなので、その括りが成り立つか微妙なところですが、ひと月区切りくらいで一周するのはいかがでしょうか？まずはお互いを知る所から。それからじっくり進めても遅くはないと僕は思いますよ。
誰から……となると難しい話ですが、まずは会話のテンポも含め一番話がお上手（　？　）な、神戸さんを一人。あともう一人はそちらの皆様から一人選んでいただければと思っています。勿論神戸さんでお二人相手にすることも可能ですので──……と、言う形でどうでしょう？年下の僕が意見するのは少々烏滸がましい気がしなくも無いのですが（　手のひらを上に向けて緩く指を組んだ手に軽く力込めながら、小さく肩を竦めて冗談っぽく告げ　）
　
　
　

ひと月区切り……確かに良いかもしれないわね。そのくらいなら丁度良い感じでいけると思うわ。末長く仲良く出来たら此方としても嬉しいし。(　こくり頷き　)好みや相性もあると思うから、途中でこの書き方はおかしいなと感じたら遠慮なく伝えて頂戴。嫌なのをそのままにするのは心苦しいもの。じゃあ、手始めに──というのもおかしな話だけれど、みやこさんの相手として莉緒さん。アネットさんの相手として煌さんが立候補しているわ。あまり動かなかった組として、ね。私たちはこうして既に動いているから後回しってことで、どうかしら？初回をどうするかや場面展開については自由でも良いし、予め決めておいても大丈夫よ。

　
　
　
そうですね……、僕自身はあまりこれが苦手というものは無いのですが、終始会話が受け身というのは段々億劫になってきたりすることはあります。お互い個々に楽しむ努力をして頂ければこちら側から何かお願いすることはありません。逆に京極さんや皆さんから見て気になることがあれば何なりと。（　人好きのする柔和な笑みを浮かべ　）
……ええ、では槙田さん、桜田さんこれからよろしくお願いしますね（　ふ、　）こちらは行き当たりばったりと言うのは燃料切れを起こしてしまうのであまり得意ではなく……、出来れば流れに沿ってやり取り出来ればと思います。

あくまで展開のご相談ですので、他にやりたいことや、あまり……と思うことがあれば気にせず仰ってくださいね。

①莉緒みやこペア
春休み明けor夏休み明けで転校してきた当C。
後ろの席だった貴Cに話しかけて……、みたいな導入でその後は部活を案内して貰ったり、穴場を教えて貰ったり。時には恋の話をしてみたりと女子高生らしい展開。折角同じ年齢なのですから一から友情関係を築いていくというのも面白そうですよね。とはいえ神戸さんはコミュ力モンスターをテーマにキャラメイクしているので割と直ぐに距離は近くなると思いますが…（　ふふ　）

②煌アネットペア
日々退屈ながらも趣味の研究や実験に精を出し、ある日対価を払えば願いを叶えてくれるという当Cの噂を聞き、期末試験が近い貴Cが化学室のドアを叩き──…。という導入で勿論記憶力増加の薬は作れても、頭を良くする薬はないと勉強を教える展開。対価は自身の子分になること、なんて面白そうだなと思うのですがいかがでしょう？子分…小間使い？体のいい実験材料のような扱いになってしまいますが（　困ったように、くす　）
　
　
　

さすがにすべてをあなたたち任せにはしないわ。何なら煌さんなんて振り回してしまいそうだもの。(　くす　)私は……そうね、基本的なルールから外れたことをしていなければ問題ないわ。過度な確定とか、並列化が出来ていないとかがなければ。～たりが1つだけで２つ以上になっていない、ら抜き言葉やさ入れ言葉。不自然な表現は私も気をつけるけれど、メラクさん側も気をつけてくれると嬉しい、かしら。(　うーんと悩んだ後に答えて　)途中で飽きてしまったり変えたいなと思うことがあったりしたら、そのときも伝えてほしいわ。


莉緒さんとみやこさんのお話について。勿論友達同士から始まるのも良いけれど、だんだん距離を縮めていくのも面白そうね。莉緒さんも擬音を多用するタイプだから相性は良いでしょう。バイト先に遊びに行くのとか、部活見学とか……いわゆる青春って感じの絡みが出来そうね。


煌さんとアネットさんとのお話について。勉強を教わっているうちに楽しくなってきて惚れさせようと奮闘すると思うわ。煌さんってば本当に皆に対して甘くて人たらしだから。実験を受けているうちに薬の効果で本性がバレて──なんてのも面白いかしら。

　
　
　
成程、ええ、承知しました。ら抜きさ入れの言葉に関しては姿毎に違いは出ると思いますが、出来る限り気を付けますね。こちらの提供は京極さんのように丁寧な言葉遣いをする人では無いので（　困ったように肩を竦め　）ひとまずこちら側の絡み文を残しておきますので、手隙の際にでもよろしくお願いします（　ふ、　）導入なので長くはなりましたが、短くも出来ますし心情をカットすることも可能なのでその辺はそちらに合わせますね。桜田さんについても問題ありません。僕らと違ってあの方はそう簡単に振り回されてくれる人では無いかもしれませんが、是非とも。僕もアネットさんも楽しみにしています。



◆神戸みやこ

はじめまして、この春転校してきました 神戸みやこですー！イントネーションでバレバレな気ぃもしますけど、生まれも育ちも大阪ッ、皆仲良うしてくださいね～っ。
（　憧れの東京の学校！この日のためにママもパパもめっちゃ説得して制服が可愛い学校にしたんやもん！絶対楽しんだるっ。そんな思いを胸に一人ガッツポーズを決めると、新学期の挨拶をする先生の話を遠くで聞きながら廊下で呼ばれるのを待ち。やがて ｢ 転校生入ってこい～ ｣ なんて気の抜けた声が響いた瞬間勢いよく教室に入り、女の子らしい可愛さだけでなく自己主張が激しそうな字で黒板にでかでかと自身の名前を記すと、くるりと振り返り教卓を力一杯叩いて身を乗り出しては関西弁混じりに精一杯の丁寧語で元気いっぱいの挨拶をひとつ。何一つ校則を守ろうとしていない脱色した髪にバッチリメイク、スカートだって可愛さ重視に短く切った姿に担任がため息を吐くのを感じつつも、そんなものは何処吹く風で。ひとまず座れと促されるまま空いた席に腰を下ろせば、担任が黒板にこの学校に存在しているのであろう委員を書き連ねている隙に まずはご近所さんに挨拶！と言わんばかりに横向きに座り直し。不躾にも後ろの席に座る相手の机に肘を付いて名札を確認し顔を覗き込んで　）
えへ、うるさくして堪忍ねえ。神戸です～。んー、っと、マキちゃん？何ちゃん？折角近い席になったんやし、仲良うしてくれると嬉しいわあ。
　
　
　

厳しく感じたらごめんなさい。お父様に教え込まれたものだから……(　眉下げ笑み　)さ入れは不自然だからどうしても気になってしまうけれど、ら抜きはそんなに気にしなくて大丈夫よ。
有り難う、絡ませて貰ったわ。煌さんからのものも置いておくわね。長さは大体この程度に落ち着くかしら。言葉が増えていくとだんだん冗長になっていくだろうけれど。(　こく　)


◇槙田莉緒

(　新学期は出会いの季節。その筈が代わり映えしない顔ぶれは残念と言わざるを得ないが、それはもう決定事項なのだから仕方ない。ステレオタイプとも言える担任の言葉を聞き流しながら、つまらないからと窓の外へと意識を傾け。「転校生」の文字を耳が拾ったとほぼ同時、教室に響くのは耳慣れない関西弁。黒板に名前を書くだなんてテンプレートも今では見ない。何だか新たな風が吹いたような、そんな気がして。彼女の挨拶を受けて騒がしくなる教室に、担任はつっこむ気もなくなったらしい。呆れた様子でかつかつと委員会を書き始めている。委員会なんて興味ないから、話を聞く必要さえ感じないが。気付くと真っ直ぐ此方に向かってくる転校生。確かに前の席は休みじゃなくて空席だったっけ。鳥頭がぼんやりと思い出したところで、目の前のきらきらした彼女の仲良くなれそうな空気に頬を緩めて。軽く身を乗り出してテンション高く自己紹介をしてから、確認を取るべく首を傾げて　)
槙田莉緒！リオだよ！マキでも良いし、好きなように呼んで！其方は……みやちゃん？みやちゃんって呼んで良い？


◇桜田煌

(　期末試験を目の前にして、貼り出された範囲表。他の科目はどうにかなるにしても、苦手な英語の範囲が広いことだけはどうにもならなかった。明らかに中間のときよりも多く、難しくするからなとの宣言までされてしまった。どうしよう、これ。アイドルとして活動する己がもし赤点なんて取ったら事務所に怒られることこの上ない。ファンの皆にも悪いイメージを持たれてしまうことだろう。「アネット先輩の薬って凄いよな」「あの薬使ったら疲れふっとんでびっくりしたんだよね」不意に耳に入ってきたのはそんな噂。もしかしたら、成績を上げることも可能かもしれない。持ち前の可愛さを駆使して情報を聞き出すと、早速彼女がいるらしい化学室に向かって。藁にも縋りたい程の思いを胸に、こんこんとノックを二回。閉まった扉から漂う薬品の匂いは危険を孕んでいるような気がするが、後には退けない。扉の前に立ったまま、しかし断られたら困ると考えては甘ったるい程の声色で尋ねてみて　)
アネット先輩、いますか？僕、お願いがあるんですけど……

　
　
　
いえ。ですが……そうですね。いきなり出てしまって不快に思わせるのもなんですから予めこちらから可能性の話をお伝えしておきますね。神戸さんは少し頭の足りないタイプですので「ら抜き」「さ入れ」言葉になる可能性があります。少しニュアンスは違うと思いますが、「～さしてもろてます」辺りですね。苦手であればこのタイミングで打ち切りも可能ですので気にせず仰ってください。アネットさんは「ら抜き」言葉あり、膝丸さんは敬語を使うことがありませんのでこの辺りは微妙なところですが、汚い言葉遣いはしないでしょう。僕は「ら抜き」「さ入れ」言葉が出ないよう気をつけますね。元よりそういうキャラ付けのもと……なので（　ふ　）こちらは分割ロルではありませんが、セリフが二回出てくる返しになりがちです。上で会話の返答、下でこちらから話題の提供という感じでしょうか。好き嫌いが別れる描写方法ですので苦手であればなんなりと。少し遅くなってしまいましたがこちらも返事をしておきますね。上に関しては知っていただければ良いという話なので蹴っていただいて構いません。



◆神戸みやこ

ふわ～！みやちゃんなんてめっちゃ可愛ええやんっ。もっちろんええよ！春休みにこっち来たからあんま知り合いおらんでどないしよーって思ってたんやけど、莉緒ちゃんと席近くって良かったー。
（　こちらの反応を伺うように首を傾げた相手ににんまりと悪戯っ子のような稚い笑みを返すと、口に出さずとも感激している様子で両手の指先を口元で合わせ、くふりと呼気に笑みを混じえながら喜びを露わに大きく頷いて。そこまで話したところで「 黒板見ろー 」とやる気のない声が教室内に響くと、横向きに座った体勢はそのままに一度そちらから視線を外し、黒板にしっかりと書き連ねられた委員会を端から端まで目を通して。…──んー、目立つんは好きやし、別に入ったってもいいんやけどなあ。作り物じみたオリーブ色の瞳を悩ましげに細めては、内心独りごちて。メジャーなものでクラス委員長、副委員長。それ以外にはこれは必要なものなのだろうか？なんて思えてしまうものまで並んだそれらに一寸は悩む素振りを見せるも、春休み中に始めたバイトが楽しいが故に天秤は簡単にしない方向へ傾き。折角だし友人に合わせるのも悪くは無いかと改めて視線を戻して　）
あんまやりたいって気持ちにはならへんねえ。莉緒ちゃんはどーやろ？やりたいのん、ある？大体こんなんは部活か委員会って感じやろし──…。



◆アネット・ブラウン

はいよ、…──と。誰かと思えば妖精さんかい？ここはアンタみたいなヤツが来るような所じゃあないんだけどねぇ。……ま、いいや。入んな。話は聞いてやろう。
（　知り合いからの紹介以外でこんな場所まで来るやつは余っ程切羽詰まった者か、悪巧みをするやつばかり。珍しくもノックをした後に入ってこない様子に内心疑問に思いながらも乱雑に白銀の髪を片手で乱し腰をあげると、締め切った部屋に充満する薬品の香りは最早当人には慣れたもので、学校の教室特有の引き戸を躊躇なくガラリと開けた途端、苦手な人は苦手だろう香りが廊下に流れ。改めて甘ったるい媚びを感じさせる声の主を見下ろし──…視界に映った人物は意外や意外、大して興味は無いにしても聞いたことがある程度には名の知れた……所謂芸能人。学内でもちやほやされている彼に困り事があるとは到底思えず、冷やかしの類だろうかと勝手に結論付けては一度は突き放すような言葉を投げかけ。しかし一応彼も依頼人だ。くるりと踵を返して相手に背を向けると、ヒールの音を響かせながら下座側のソファーに掛かった白衣を片手で引っ張りあげ、それを上座側の一人がけソファーに投げてから踏むように腰を下ろしては、長い脚を組んで深く入ったスリットを割って惜しげも無く褐色の肌を晒し。肩肘を肘掛に付きながら、その手のひらを上に向けて手前のソファへ腰掛けるよう促して　）
さて、改めて聞こうか。アンタの望みはなんだい。ライバルを蹴落としたい？それとも手に入れたい女でも？可能なモンなら叶えてやろう。……ただし、アンタに対価を払う覚悟があるんならね。
　
　
　

さすがに方言まで規制するようなことはしないわ。アイデンティティだし、みやこさんの良さなんだから。メラクさんも他の人たちも、考えすぎて負担になってしまうのは申し訳ないのだし……無理はしないで頂戴ね。台詞の件はまったく問題ないわ。私も台詞を分割することはあるし、何なら括弧中に入れてしまうこともあるし。だから、やりやすい方法で返してくれれば大丈夫よ。


◇槙田莉緒

良かったー！みやちゃんはすぐ友達たっくさんできそう！楽しくなりそうで僕も嬉しい！
(　うんうんと満足げに頷くと笑みを浮かべて。つまらなくなりそうだった日常に色がついた気がして、何だかわくわくが止まらない。新たな出会いはいつも新たな風を運んできてくれるのだ。黒板を見たところで、並んでいるのは興味のない文字列。楽しくできる人がいる一方で、あまり意味がなさそうに思えるタイプの己には関係のないこと。面倒だし、強制されないのならわざわざ入る必要もないだろう。先生が此方を見ていないのを良いことに、緩く頬杖をついて考える。正しくは考えているふり、なのだが。委員会よりも部活動の方が数段やりがいも楽しさも感じるのだ。目立つのは嫌いではないけれど、誰かにやらされるのは好きじゃない。彼女の言葉にはゆるゆると首を振って応じ。やるつもりはないという旨の意思は伝えながらも、彼女がやりたいというのなら自分も合わせようとの意思表示を。いくら嫌でも仲間がいれば大丈夫な気がするのだ　)
んー……僕は部活動だけやっていたいかな。委員会って大変なわりに目立たないし。みやちゃんはやりたいって思う？



◇桜田煌

願いを叶えてくれる場所、って僕のクラスでも話題になっていたんです。だから僕もお願いしたいなって思って。おじゃましまーすっ。
(　ノックをしてから少しの間を置いて開かれた扉。途端に化学室らしい薬品の香りがふわりと広がった。慣れない匂いだが、不思議と嫌だとは思わない。目の前で揺れる銀色の髪が美しい。こんな人がたくさんの薬を作っているのか。彼女のことは噂を通じてしか知らないが、見た感じは化学室に籠るタイプには見えなかった。同じ位の背丈であるけれど、受け入れて貰おうとやや上目遣いを。甘えるような声色で茶目っ気たっぷりの笑顔。所謂表の顔というものだ。無事に入れて貰えると、促されるままにソファーへと腰掛けて。それから数秒、願いを打ち明けようかと躊躇い。とはいえ、彼女は自分のことは然程知らないらしい。ファンに公言するわけではないのだ。膝の上で自身の両手を握ったまま、意を決して事情を話し　)
口にするのは恥ずかしいんですけど、僕、今度の定期テストがピンチで。だから、記憶力を良くするのとか、成績が上がるとか──そういう効能のあるものがあったら欲しいなと思って。対価は僕に出来ることなら協力しますよ。仕事との兼ね合いもあるから、ずっと此処にいることは出来ないけれど。
　
　

　
　
　
遅くなってしまって…すみません。盆前となるとしなくてはならない事が多くて（　瞼を伏せ　）皆さんがまだこちらにいらっしゃると良いのですが。……それと少々気にしすぎましたね。描写諸々合わない方と話すのが辛いということは僕にも経験があるので、つい慎重になってしまいました（　はは、と乾いた笑いを零しつつ肩を竦めて　）



◆神戸みやこ

へっへへー、おおきに～。一応こっち来て何人か仲良うしてくれる子ぉは出来てんけど、みーんな違うクラスやってん！この学校結構大きいんやね。毎年顔ぶれも がらっと変わるんと違う？……──っと、んー。委員会ねえ。
（　嬉しそうな相手の表情にこちらまで楽しい気持ちになると、ふにゃりと幼い顔をえみの形に変え。しかしながら次いだ言葉に思い出すのはSNS上で既に友人は数人出来たものの、運悪く誰一人とも同じクラスになれなかったこと。やはり人の多い大都会はひと味もふた味も違うらしい。しょんぼりと眉を下げながらもどこも同じなのかと首を傾げて。優しい友人は合わせてくれる様子。だったら気になるものを一緒にやるのも楽しそうだ。そう派手な化粧や着崩した制服に比べて装飾の施されていない白い指先で、黒板の文字をなぞる様にひとつずつ指を指し。…──とは言え、ぶっちゃけ委員長か副委員長以外ナシなんよねえ。そこで漸く相手の問いかけの前に呟かれた言葉を理解すると、はっと我に返った様子で興味津々とばかりに前のめりになって　）
……っは！そおや、部活！莉緒ちゃん何の部活入ってるん？委員会って、なあんも おもんなさそーやし、それより莉緒ちゃんの部活が気になるわあ！


◆アネット・ブラウン

まーた良くわかんない噂が出たモンだ。まあアタシに叶えられる願いならいいだろう。…──っ、は？…ッぷ、く…くくッ、あははははッ！…やー悪いね。こりゃあ傑作だ。そうかいそうかい、アンタみたいなヤツでもピンチだ何だって言うヤツが居るんだねぇ。…さあて、じゃあ笑わせて貰ったことだし本題に移ろうか。
（　甘えた態度でこちらへ接してくる相手は矢張り何処からどう見ても困った人間には見えない。どうせ大した願いでもないだろう、一種の冷やかしだ。……なんて思っていたのも束の間。ソファーへ腰を下ろした相手が迷うように少しの間を置いて口にした願いに、今度はこちらが少しの間理解出来ずにぽかんと呆気に取られ数秒。回転の早い頭が珍しく時間を掛けて処理した内容には流石に耐えられず声を上げて笑い、目じりに滲む生理的な涙を褐色の指先で拭いながら口だけの詫びを告げ。──相手が困っているのならば救いの手を差し伸べてやろうじゃあないか。漸くひいた笑いに深呼吸を一度きり行うと、まずは薄い紫の液体が半分ほど入った小瓶を机に一つだけ置き。肘掛に肘をついたままその手の食指を一本立てて一つ目の説明を。次に中指も立てて　）
ひとつずつ行こうか。記憶力を良くするっていう薬はあるにはある。これがそれに当たる訳だが──…、効能は記憶に残りやすくするってモンだ。アタシは魔法使いじゃあないからね。こいつが効くのは主に暗記でどうにかなるタイプの教科のみ。日本史とか世界史、化学だね。アンタの頭の出来がいいんなら公式を覚えるって意味では数学にも効果はある。その代わり、出題文が教科書通りとは限らない古文や現代文、英語はこの薬じゃあ無理だ。頑張って勉強することだね。で、２点目。成績が上がる薬なんてモンはこの世に存在しない。
これを踏まえてもう一度聞こうか。それでもアタシに対価を払ってまでアンタが頼みたいことはあるのかい？対価は効果が出てからで構わないさ。何せ自分の作るモンには自信があるからね。勿論途中で投げ出したりも無いから安心しな。
　
　
　

わかるわ。此方もやることが多くて、なかなか纏められなくて……もう少しだけ、待っていて貰えるかしら？(　眉下げ笑み　)
メラクさんもなかなかに慎重派ね。私が言い出したことではあるのだけれど。(　ふふ　)

　
　
　
勿論いつでも構いませんよ。こういう時はお互い様ですから。それに僕はここの通知は入れていますし、京極さんのペースで問題ありません。済ませなくてはならない事を全て済ませてからで（　安心させるように視線を合わせてしっかりと頷いてみせ　）ふふ、それはもう。基本的に僕達は相手を大切にする質ですし、何より折角のご縁なんです、大事にしようと思って。（　悪戯っぽく薄い唇を引き上げて微笑み　）
それにしても流石に滅入るほど暑くなってしまいましたね。お互い体調には気を付けてこの夏を乗り越えましょう（　日本の暑さにすっかりやられた様子で、はふ…と熱っぽくため息混じりの息を吐き　）
　
　
　

有り難う、メラクさん。漸くやるべき仕事が片付いたから、置かせて貰うわね。それにしても……メラクさんってば、無意識なのが怖いわ。(　気恥ずかしく思うとすぐに視線逸らし　)貴方や皆さんに会えて良かった。こんなに考えてくれる方の厚意を無下には出来ないもの。私も大切にしたいと思っているわ。(　両手をそっと合わせて控えめな笑み浮かべ　)
今年はいつもよりも暑い気がするけれど、貴方は大丈夫？溶けてしまっていないかしら……なんてね。


◇槙田莉緒

まあねー……確かに凄い大きいけど、結構皆仲良しなんだよ！僕のクラスはあんまり変わってないかも。担任も去年から変わらずあの人だし、つまんないなって。
(　柔らかな笑みに反し、告げられたのは悲しい事実。明るい彼女のことだ、勿論すぐに馴染んでしまうのだろう。それでも初日から話せそうな友達が全員別クラスとなれば、少なからず寂しさや心細さはある筈で。寂寥感の湿っぽい雰囲気は嫌いだ。あまり気にならないようにときわめて明るい声色で彼女の言葉を否定、首をゆるゆると左右に振る。表向きはきらきらした日本の首都といえど、その実情が大して代わり映えのしない毎日だなんて期待外れだろうか。それでも新しい風の吹いた今学期は面白くなりそうで、わくわくしてくる。話が大好きなものへと及ぶと楽しくなってくるのは必然。うんうんと頷きながら身を乗り出し、テンション高く語ったところで聞こえてきたのは担任の咳払いだった。自身の名を呼ぶ声に、クラスメイトから集まる視線。これはやばいなとさすがに察すると、そのまま勢い良く頭を下げて。勢い余って机にぶつけてしまえば、笑い声が上がるのもまた当然のことと言えるだろう　)
だよねえ、僕もスルー。えっと、僕はね、軽音部！ギターとボーカルやってるの！！こう、ばばーんってなって、じゃーんってするのがすっごく楽しいんだ！──あっ、すみません！……いったい！！



◇桜田煌

ちょっと、ひどくないですか？僕は本気で悩んでるから此処にきたのに……それをそんなに笑うなんて。
(　反応を窺うようにぽつりと溢した願いに対し、かえってきた反応は頼もしい薬の話でもなく、つっぱねるわけでもなく、爆笑ともとれるような笑い。これではどうしようかと躊躇った自分が馬鹿みたいではないか。頬をぷっくり膨らませると怒っていますよ、と雰囲気を醸し出し。さすがに此処から出ていくことはしないけれど、対応が酷かったと後で吹聴してやろうか。腹黒い本心は包み隠しておいて、あくまでも彼女の瞳をじっと見据え。やがて出てきた液体は紫色。毒ってこういう色をしているのではなかったろうか。やばそうだなあとひきつりそうになる表情筋を和らげ、話をしっかり聞こうと膝の上の両手を重ねてあわせ。告げられた内容は、一言で済ませてしまえば願いは叶わないということ。勿論そんなに甘くはないだなんて、わかっていたけれど。となれば残る方法は後ひとつだけ。恥を忍んで口に出したのは、彼女に助けて欲しいとの懇願の意。アイドルが聞いて呆れる、そう言われても仕方ないだろうが、藁にもすがる思いである。思わず身を乗り出し、上目遣いになるのはオンでいるときの癖。「だめですか？」と駄目押しのようにこてんと首を傾げてみて　)
暗記でどうにか……ううん、だめだ。僕が出来なくてピンチなのは英語だから。それ以外はそんなに問題ないのに、英語だけは見ているとくらくらしてきちゃうんです。だから──アネット先輩さえ良かったら、僕に勉強教えてくれませんか？