鳴河崎町にて（〆）

あっ、ちょ…えと、すんませんね(相手がその場で代金の支払いをしたのか、フラついたまま自分を気にすることなく店を出ていってしまった事に目を丸くし、たまたま知り合いがいたから入ったがその知り合いが出ていってしまった風に少し戸惑いを見せつつペコリと頭を下げカウンターの向こうにいるマスターに謝罪の言葉を述べて既に店を出た相手を追い掛けるように店を後にして。それから相手の後ろ姿を見付ければまだフラついてる足取りに心配そうに駆け寄れば「大丈夫か？かなり酔っぱらってるように見えるんだが…？」と裏路地に繋がる道の近くで相手の肩に手を置きつつ、心配そうな声色と表情で相手に問い掛けて)

颯馬さんの意表を突くための行動はどちらにしましょう？　提案した時は口付けか首筋に噛み付くでしたが。その他にも希望などがあればぜひお聞かせください

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（マスターは「いえ」と微笑みお辞儀を返しして相手を見送って）

放っておいてください。これくらい大丈夫です
（肩に手をかけられればその手を払い振り返って。酒のせいか不機嫌なせいか目が据わっており。せっかく楽しく飲んでいたのに相手が現れたせいで高揚していた気分も下がってしまい、お節介にも自分を追ってきたらしい相手を見ればその心配そうな様子に苛立ちを覚え）

そうですね、どちらも魅力的ではありますが…折角ですし、口付けの方でお願い致します。深くするかは主様にお任せ致します。
それと聞きそびれたのですが主様の描写限界はどの程度でしょうか？こちらとしては押し倒し、Dキス、痕付け、着衣状態の上半身愛撫辺りまで可能、それ以上は暗転ではありますが、主様の可能な範囲に合わせようと考えております。

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放っておいてと言われてもだな、万が一にも事故に遭う可能性だってあるだろう？それにそんなフラついてる状態なら尚更…(目の座る相手からの射抜くような鋭い視線に怯むことなく、あくまでも口調は穏やかにそれでいて相手の事を慮りながら事故に遭う可能性も無いわけじゃないのだと話して。勿論家族を事故で失った経験があるからこそ、余計に心配になるもので)

了解しました！　深くするかはその時に考えてみます。
話していませんでしたね。そうですね……あまりそちら方面の描写は少し苦手なのでその押し倒し、Ｄキス、跡付けくらいまでの方がありがたいです。もしそれで物足りなさを感じた場合には改めてご相談させて頂こうと思います。

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あんたのその『いつでも余裕です』って態度がムカつく
（自分を心配しての言葉。相手はどこまでも善良でそれが妬ましくもあり、舌打ちをすればそう言って相手の腕を掴んで強引に近くの裏路地に引っ張り込み相手の胸倉を掴むと裏路地の壁に押し付けようとし）

諸々かしこまりました！ではまたその時が来ましたら遠慮なく仰ってくださいませ！自分は主様のご決断を尊重したいと考えておりますので！

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っ…余裕とかそんなこと今は関係ないだろう？風見君は俺の部下だし、何より颯太の友人だ。心配しない訳にもいかないだろう…？(舌打ちの後にグイと腕を捕まれたまま路地裏へ連れ込まれればそのまま壁へと追いやられ、所謂壁ドンの体勢に持ち込まれれば相手の気持ちの理解まではできないものの、その代わりにただただ心配になるから心配をしていただけなのだと優しい声色で少しだけ眉を下げつつ説明し)

お心遣いありがとうございます！　こちらについてもやりにくいことなどがあれば善処するようにしますので遠慮なくどうぞです！

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ムカつくから変に関わってこないで消えてくれってことですよ。……どうだか
（関係ないと言われればそれを否定し、心配だからと言われればそれを聞き入れる様子はなく、嘲るように呟いて。相手の胸倉から手を離さず、こんなふうにされてまで相手は抵抗もせず自分を宥めるような態度を止めないことに苛立ちはあるものの、ふとあることを思いつけばにんまりと笑い「あぁでも、だからこそあんたの余裕のない態度が見てみたい」と言えば嗜虐的な視線を相手に向け躊躇いもなく相手の唇に口付け、舌を相手の口内に侵入させようとして。言葉からは不機嫌さが消えむしろ少し楽しそうですらあり）

そんな事を言われてもだな…(ムカつく、変に関わるな、そう相手からの拒絶の言葉を投げ掛けられ、自分の心配を嘲笑うような返しをする相手に普通ならイラついてしまうかもしれない。それでも何故だか相手の事は心配な気持ちが改めて強く、再び口を開こうとしたら余裕の無い姿が見たい、なんて言われて一瞬その意味が分からず「は？どうゆ…んむっ！？」聞き返そうとするも躊躇いなく口付けをされ目を丸くしては突然のことに戸惑って反応が遅れ相手の舌が口内に侵入してくるのを許してしまい。すぐにその事実に気づくと羞恥から顔を赤らめながら「ん、っぅん…！」止めろ、その言葉を必死に訴えながら戸惑いや困惑の入り交じった視線を相手に向けながら相手の両肩に両手を置き引き離そうとするも突き飛ばす事へ僅かに躊躇ってしまったのか、相手の舌に残ってたアルコールを摂ってしまったからか、グイと押し返そうとするだけであり)

（相手の口内に舌を侵入させれば乱暴にはせず優しく相手の舌に自分の舌を絡めて。相手が戸惑った様子を見せれば満足げに目を細めると、その後は相手の口内を味わって。押し返そうとされるもののもう少し楽しみたいと思えば相手から離れず。もっと必死に抵抗すると思っていたが、実際には突き飛ばしもせず舌を噛むなどもせず押し返すというささやかな抵抗だったため少し不思議に思いながらも、やがて口を離せばどんな反応をするだろうかと相手を見詰めて）

(相手の舌で口内を優しくと言えど弄ばれたり舌同士を絡められ、それに必死に抵抗をするもその抵抗はやはり押し返そうとするだけに留まっており。突き飛ばしたり舌を噛むなど相手を傷付ける行為での拒否を出来ずに居れば呼吸が上手く出来ずにいることからの酸欠からか、はたまた相手からのキスで摂ってしまったアルコールが身体に回り出したのか、次第にズリズリと壁に背を付けさせられたまま壁づたいに身体がずり落ちて相手に見下ろされる形になり)

これで分かったでしょ。僕に関わってもろくな事しかないって
（身体がずり落ちた相手を見下ろせば先ほどまでのキスで鬱憤が晴れたようでそう言って微笑めば相手から手を離して。相手のことは気にくわないが興味を引かれつつあるのは事実で、相手に依存されればさぞ心地良いだろうなと想像し。その整った顔が赤く紅潮し快楽に蕩けた表情や追い詰められて絶望する様が見たい。けれども、それは抑えなければならない欲望であり、自分を落ち着かせるようにため息を一つつくと「僕が事故にでも巻き込まれたら『人の忠告を無視するからだ、ざまあみろ』とでも思えばいいんですよ」と言って立ち去ろうとするも酔いすぎているのか足元が覚束ずよろけて）

っ……る訳ないだろ…！(漸く解放されその場に座り込むとハッハッと息を整えながら相手の言葉をただ聞くだけだったが事故に遭ったらざまあみろと思ってれば良い、その一言にバッと相手の方を見上げればよろけてる相手の手を引っ掴んでは始めこそまだ息を整えてたからこそまともに声が出づらかったもののすぐに「んな言葉言えるわけ無いだろうっ！それに弟の友人は俺にとっても大切な存在だ！だからこそ心配をするんだ！」と地面に腰を下ろしたまま相手の事を見上げながらではあったがキッと真剣な眼差しを相手へ向けたまま言い放ち)

あーもう、何？
（相手に手を掴まれれば面倒くさそうに振り返り。相手の真剣な様子と言葉に目を丸くして驚いて。驚くと同時にその真剣な眼差しに思わず見惚れていたが、我に返れば困ったように片手で頭を掻き相手の近くにしゃがんで。先ほどは相手がどんな反応をするのか見たかったからキスをしたが、今は普通にキスがしたくなった。認めたくないものの、相手のことを完全に気に入ってしまっている。とはいえ、だからこそ相手から離れなければと思うと「あぁもう分かりましたよ。タクシーでも拾って帰ります。それならいいですか？」と根負けしたように言って）

そうか、それなら良かった(何とか自分の気持ちが伝わったのか、タクシーを拾って帰るという相手に安堵して思わずニヘラと安心しきった笑顔を見せながらそう言えば何か思い出したように片手でポケットから自分の財布を取り出してはそこから片手だけで財布を扱い五千円札を取り出しては掴んだままの相手の手にそれを握らせ「今日邪魔しちまったみたいだからな、タクシー代にでも使ってくれ」と少し眉を下げながらそう話して)

や、いりませんよ
（すっかり毒気を抜かれ相手の笑顔に見惚れていれば、五千円札を握らされ慌てて返そうとして。そもそも自分の八つ当たりであり、もらう理由はなく困った様子で）

いーからとっとけって。たまに颯太が無茶言って来てもらったりしてんだろーしな、その礼も含めてって感じだ(渡したお金を返されそうになるもその手を握らせあくまでも返されるつもりはないようで、ヘラリと笑いながらそう伝えれば手を離してそのまま立ち上がり「ちゃんと気ぃ付けて帰れよぉ？」とワシャ、と軽く相手の頭を撫でてはそのまま自分の財布をポケットに突っ込んで路地裏を後にしようとし)

いや、それは……
（酔っていない状態であればこちらも世話になっているからと否定しただろうが、酔っている今は素が出てしまっているのか否定できずに言いよどんで。こちらを心配する言葉をかけられ頭を撫でられれば呆然と相手を見送った後自分も立ち上がり握らされた札を四つに折ってスマホカバーのポケットに入れて。ため息をついた後、先ほどのバーへ顔を出せばマスターにタクシーを呼んでもらい、そのタクシーに乗り込んで。自宅の前に到着すれば財布を取り出し支払をして帰宅し、手洗いうがい着替えなどしなければならないことを済ませればベッドで横になって。襲い来る眠気に目を閉じながらバーを出てからの相手とのやり取りを思い出し、相手を手に入れたいなぁと思いながら就寝して）

(相手と別れ帰宅すれば、既に弟は早めの眠りに就いていたようで1人で摂る事に慣れた夕食を摂ったり風呂に入ったりと1人で過ごす夜の行動を済ませ、自室にて一息吐けばふと相手に半ば強引に奪われた口付けの事を思い出しては小さく溜め息を溢して。ふと違うことを考えなくては、と思いながら資格習得の為の勉強をするも脳裏を過るのは相手の口付けにより近付いている顔であり、それを思い出してしまう度に頬が火照るような感覚に集中出来ないと悟れば毎晩している資格習得の勉強を止めベッドの中に潜り無理やり眠らんと目蓋を閉じてれば次第に眠気がやってきてそのまま眠りに就いて)

……あったまいたー……
（翌朝、アラームの音が鳴る1時間も前に目を覚ませば二日酔いによる頭痛や気分の悪さに呻きながら身体を起こして。昨日は飲みすぎた、なんて思えば昨夜の出来事も自然に思い出され。幸か不幸か記憶はバッチリ残っており、自分のしでかしたことに顔を青くして。いや待てよ、実は夢だったりしないだろうかと現実逃避で手帳型になっているスマホのカバーを開けてみれば、相手からもらった五千円札が挟まっていて。認めたくない現実に休んでしまいたかったが、そんなことをすれば自分に対して当たりが強い同僚から嫌味を言われることが容易に想像出来てしまい。水や酔い止めを飲みつつ、何はともあれ相手に謝らなくてはならない。それだけは確定しており、謝罪内容をスマホのメモ帳に入力していって。そうこうしているといつもの起床時刻になり、家を出る準備を行えば、家を出る直前に相手のメールアドレスを呼び出し『風見です。昨夜は申し訳ありませんでした。きちんとした謝罪が行いたいのでお昼休みか業務終了時にお時間頂けないでしょうか？』という文面を打ち込むと少しためらった後はメールを送信し、警察署へ向かって）

(翌朝、いつもと変わらぬ早朝に目を覚まし、きっとあれは夢だったのかもしれない、そう思いながらゆったりと朝のうちにやるべき事を済ませたり朝にそこまで強くない弟の颯太を起こしたりした後に朝食を家族で摂り。幸いにも住んでいる実家は警察署からそこまで遠くなく、ゆったりと朝の時間を使えるためその日のゴミ捨てなど済ませていれば、メールが届いたとスマホが知らせる音が聴こえ、それを見やれば相手からの謝罪をしたいから時間がほしいという内容で。それを見た瞬間昨晩のあの一件を思い返してしまうと同時にあれは夢でも何でもない事実なのだと思い知らされ片手を顔に軽く当て溜め息を溢してから顔に当ててた手を外し、今日の仕事内容について確認をすれば午後からは色々なところに顔を出す必要があり、半当直のような勤務時間になりそうだ、なんて思えば『了解、それなら昼休みに。午後からは仕事がつまってるから此方の仕事終わりが遅くなる可能性が高いからな』という内容のメールを返信し、そのまま警察署へ向かって歩いていき)

おはようございまーす
（相警察署に到着し職場へとやってくればいつもより低めのテンションで挨拶を行い自分の席へとついて。手からの返信にお礼を返し、二日酔いで体調が万全ではく普段よりも作業効率は落としながらもどうにか作業を進めて。外へのパトロールにも行ってくればあっという間に昼休みになって。全力で逃げたいと思いながらも相手を待たせるわけにはいかないと昼休憩に入ってすぐ相手のいる署長室へと向かい、扉の前に到着すると一度深呼吸をして扉をノックして「風見です」と名乗って）