素敵な時間を共に __ 【1:1】

ン、りょーかいッ、

( にッと笑みを浮かべると、“…行こ、？”と手を差し出して、 )

ッしゃー、

（ 今度は差し出された手をぎぅとしっかり握って、にまと笑みを浮かべて、）

──ッと、この辺で見えッかなァ…

( 手を繋いだ儘、露店沿いの川辺迄足を運ぶと、片手を額に当て空を見上げて、)

ンー 、此処なら見やすそうだなァ、

（ 連れられるが儘に歩みを進めて、くすリと笑みを浮かべてそう云い、）

ンな、特等席ゲットー、

( 腕時計で時刻を確認すると、もう数分で始まる予定で。わくわくし乍夜空を見上げて、)

だなーッ 、

（ 隣でわくわくしている相手を横から見るとふふと幸せそうに目を細めて、）

んー、もうそろそろ始まると思うン…、

( 言い掛けた最中、大きな破裂音と共に夜空に華が咲いて。“おッ、始まったー、！”と声を上げると相手をちらリと見て、)

おッ！うわ、キレー .. 、

（ 空に大輪の華が咲くと其方に目を向け、そう呟いて空をみあげて、）

おー…、

(ドン、ドン…、と大きな音が辺り一面に広がると自身の鼓動と共鳴してるかのように感じられて。花火に視線を奪われている相手を、柄にも無くぼうッと見て、)

花火なンて久々に見たけどやッぱ良いなーッ、

（ 花火を見つつそう云うと相手の方を向くとにッと笑って、）

ンな、…すッごい綺麗だと思うわァ

(主語は敢えて言わず、訊かれたとしても流石に気恥ずかしく感じてしまい答える事はしないものの、視線の先は花火ではなく相手を捉えていて。にッと笑みを浮かべる相手に双眸緩め笑みを零し、)

だよなーッ 、

（ 相手の真意には気付かずに只同意してくれたと思い嬉しそうに微笑ンで、"お前と来れて良かッたわー 、"と幸せそうに呟いて、）

…ン、そーだな、？

( 自身の言葉を純粋に飲み込む相手にくすッと笑みを浮かべると、絡んだ指を自身の口許まで持ってきた後、甲に口付けを落として、)

ッ 、おー .. 、

（ 手の甲に口付けをされると照れ臭そうにふと目線を夜空に戻して、）

ン、…、

( 相手の反応に嬉しそうに頬を緩めると此方も夜空を見上げて、)

うおッ 、…おー .. 、

（ 空に咲く数々の華を見乍小さく反応を溢して、）

…ちーづる、

( 此方に視線を寄越したくなり、不意に相手の名を呼んで、)

ン、？どーした？

（ 不意に名前を呼ばれるとふと横を向いて首を傾げて、）

…こッちも見て、？

( 唇が触れ合いそうな距離まで近付くと、相手を見遣り、)

ん .. 、

（ 距離を詰められると思わず目を逸らしてしまいたいのをぐッと堪えて此方も見詰め返して、）