高校生二人で旅行へ行こう！{恋愛:戦闘:多少のグロ？流血}

｢竜己.....あのっ...化け物.....明るい所には行けないみたい...だねっ｣

竜己にそう言って

｢...よかった.....この辺に居れば安全かな...ありがとう、竜己｣

首に腕を回し、ギュッと抱き締め

「無事でよかった…菜月…！」

地にへたりこみながら涙声でろ強く彼女を抱きしめ返し

｢竜己も無事でよかった...助けてくれて、ありがとう｣

竜己を抱き締め泣きながら話し

｢偽物の竜己が出てきて、殺すって...扉、閉めてどっか行っちゃった｣

竜己の肩に顔を埋めて

「うん…！」

彼女の背中をゆっくり撫でて

「俺の偽物？！(そいつが菜月を殺そうとしたのか…)お、れの所も。…菜月の偽物出てきて…気付いたらどっか行ってた…。」

下唇を噛み締めながら悔しそうに表情を歪め彼女を抱き、立ち上がる。

｢そうなんだ...なんであんなのが.....｣

不安そうな顔をしながら

｢...大丈夫だよ...！自分で歩けるから｣

竜己の腕から降りようとして

「そうか？…無理…すんなよ？」

彼女をするりと下ろし一応釘を差しつつ

｢うん...！ありがとう！｣

ニコッと笑い、

「おう！…取りあえず一旦戻るか？」

木刀を担ぎ直しながら部屋へ戻るかと聞き

｢う、うん！｣

ニコッと笑いかけ

｢.....はぐれないように、手、繋いでいい？//｣

本来なら顔は真っ赤だが、危機的状況のせいか、顔は少ししか赤くなっておらず

「い、いいよ…//」

周りを警戒しながらスっと右手を差し出して

｢ありがと、//｣

やっぱり竜己は優しいな、と思いながら

「……なぁ」

彼女のペースに合わせて歩きながら、ポツリと呟き

｢...どうした？｣

竜己の顔を見て

「……もしさ、こっから出られなかったら‥どうする？」

自分の渾身の蹴りですらビクともしなかった扉のことを思い出しながら、暗い様子でうつむきながら問いかけて

｢.....出られなかったら...どうしよう...｣

スマホも、繋がらないし...と、考え、不安そうな顔をして

「あ、わりぃ…。」

ガラにもなくみっともないことをしてしまったと申し訳なさそうにして

｢ううん、大丈夫...部屋、戻ってから考えよう...！｣

わざとらしく笑って

「…うん。」

こくりと頷きながら歩みを進め

｢...ここかな.....！｣

部屋の扉を見つけ、指をさして

(／上げますね！)