左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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あぁ、君がずっと此所に居てくれたから(勢い余ったとの言い訳で起き上がりついでに抱き付いて直ぐに離れ言われてみれば朝食に手を付けず中途半端な時間に行動してしまった為空腹だとお腹擦り「ありがとう。頂くよ」声を掛け台所へ向かおうとベッドから降りた時手紙を見つけたらしい発言に振り返り「何故って…君が渡したんじゃないか」もちろん翔太郎であって翔太郎でないとは理解していたが人が泣く原因を作った文面を呑気に見付けたのが腹立たしくてベッドまで戻り手紙をやや乱暴にひったくりポケットに突っ込んで冷蔵庫から冷えた朝食を取り出しレンジにかけて)
え?…んー……帰り道で景色がぐらつくって思って意識失ってからの記憶が全然ないからな…(怒った様子の相棒に手紙を引ったくられて言われた言葉に驚くが眉を下げ帰り道で意識を失ってからの記憶がなくとなると何故自分は事務所に帰っているのかとベッドから立ち上がって考えた所で出た1つの答えに自分の胸元に手を当て「…ジョーカー、お前だな。あの手紙をフィリップに見せたの」と心の中に居るジョーカーの意識に問いかければしれっと来た彼からの返答に思わず溜め息を吐いて「…あの手紙はもっと先、本当にその時が来た時の為にって思って一応で書いて引き出しに置いてただけなのに…」とジョーカーに対して独り言のように呟けばテーブルの椅子へと腰掛けその後に来た返答に机に突っ放せば「…わかったよ。フィリップには、嘘は吐かないって決めたしな…アイツが説明を求めるなら、ちゃんとする」と疲れた様子だがそう真剣な声で口にすれば身体を起こして天井に目を向けて)
やはり君であって君じゃなかったんだね(レンジが温め完了の知らせを鳴らし中身を取り出してテーブルへ運んで両手を合わせて食べ始め胸元に手を当てあの嫌味な無表情の翔太郎と交信してる様子にぷいと顔を背け「あの人嫌い。君の顔して酷い事しか言わない。大嫌い」子供っぽい言い方で核心を突く物言いをするジョーカーは嫌いだと拗ねた態度を取るが、とはいえ普段相棒が優しすぎて抱え込む悩みなんかも彼ならストレートにぶつけて来るだろうし翔太郎にとって必要不可欠な存在とは理解していて「…でも、またあの人が来たら話はちゃんと聞く。嫌いだけど」好き嫌いはさておき受け入れると伝えポケットに手を入れ突っ込んだ手紙を指先でさわり)
(自分であって自分では無いという言葉に苦笑いしつつ肯定の意味でコクリと頷きその後に拗ねた様子で大嫌いという言葉を聞けば苦笑いを浮かべるしかなく「…うーん、まあ、アイツには実態がないからな。はは…思った事ほんとにストレートにいうタイプだからな…ジョーカーは…俺にも容赦なく言ってくるぜ」と実質ジョーカーは思ったことはストレートに言うタイプだと呟くように口にし実際相棒だけでなく自分にも容赦なく言ってくると付けたしその後の相棒の言葉を聞けば小さな笑みを浮かべ「…そうか」と口にし数秒沈黙した後相棒を見てゆっくりと口を開き「…その手紙な、この先にもし何も起きることがなければ、そのまま渡さないで、捨てるつもりだったんだ」と小さな声で手紙の事を話して)
(聞いた話を頭で整理すれば相棒であって相棒でない実態を持たない存在でストレートな物言いと聞けばそういえば以前ファングが"ジョーカー様に説教をされる"と言ってたっけかと思い出しては肩を竦めて苦笑いして「ストレートな言葉には嘘がないから。真っ直ぐぶつけられたら真摯に受け止めなきゃね」人の気持ち抜きに思った事を素直に口にする点ではある意味似た者同士なのかもと無表情な相棒の顔を思い返して「…そっか。この先何が起こるかなんて誰にも分からないさ」いつかの未来で相棒が一年間一人になり泣いていたとのジョーカーの話が過り未来は明るくないのかと目を伏せて)
ああ、そうだな。アイツの言葉に嘘はねえから(肩を竦めて苦笑いした相棒の言葉に同意するように此方も釣られて肩を竦めつつコクリと頷いてそう言い目を伏せて言われたこれから先未来に何が起こるかはは誰にもわからないと言う言葉を聞けば僅かに苦笑いしてコクリと頷きそっと椅子から立ち相棒の隣の椅子に腰かければ相棒に元気になってもらいたいと願い優しく頭を撫でるがふと気づけば自分の片方の手の甲に透明な雫が落ちていて自分は泣いているのかと理解するが何故自分が泣くのかわからず慌てて涙を手で拭うが涙は止まってくれる気配がなく)
(優しくて人の気持ちを汲みすぎる相棒の代わりにストレートな物言いをしてくれる存在ならば大嫌いを少し嫌いに変える努力をしてみようかなんて考えて「…例え君が未来を知る人であっても未来は変える事ができる」この先に何があるか知らないがもう一度歩めるなら今度は相棒を泣かせない未来を築きたいし築かなければならなず身体を傾け隣に来てくれた相棒に肩でちょんと触れて視界に入った涙にどうしたのか心を痛めるが両手でそっと頬を挟み「…泣きたい時は泣きたまえ。僕は此所にいる」そのまま額をくっつけ体温を共有する事で自分の存在を知らせて)
(例え自分が未来人であっても、だからこそ未来は変えれると言う相棒の言葉に何だか重く感じていた心が軽くなった気がして「…ありがとう」と心からの感謝の気持ちを込めて一言お礼の言葉を相棒に伝えて、何回か手で拭っても涙は止まってくれずどうしたのかと自身に疑問を持つが頬に手を添えられ挟まれたかと思えば相棒の顔が近くにありキョトンとなるがそのまま額がくっついて告げられた言葉にかつて自分が相棒にも言った事を思い出し改めて相棒の存在を感じては流れる涙はそのままに「……独りは……出来れば、なりたく、ないんだ…我が儘かも、しれねえ、けど…」と涙ながらに自分の気持ちを言葉にして)
(根拠は全くないが二人なら未来を変えられると信じて手を取り協力すればきっと何でも乗り越えられるはずで感謝の言葉にこくりと頷き止まらない涙を袖で拭い途切れ途切れに聞こえた言葉に胸が締め付けられる思いがして「…それなら、僕の我が儘も聞いてくれ。僕は一人になりたくないし一人にしたくもない。僕達は二人で一人だから」ゆっくりと一言ずつを噛み締めながら諭すようにして語り掛け相棒が悲しむ姿を見たくないと願い気が付くと無意識の内に額を離しほんの僅かに触るだけ唇を重ねていて)
(勿論、この先が過去と同じかはわからないし変えられるのかは正直わからないが相棒と同じように相棒が一緒なら乗り越えられるかもしれないと感じ、涙が流れるまま相棒が拭ってくれているのを感じつつ自分の気持ちを言葉にすれば相棒からの自分の我が儘も聞いてほしいと言われ内心何なのだろうかと首を傾げるが諭すように言われた言葉に思わず目を瞬かせるが何かを言おうと口を開きかけた時に気付くと相棒の顔がもっと近くにあり自身の唇に少しある温もりに口付けをされていると理解するのに数秒かかるが相棒の大好きと言う気持ちのベクトルのはあくまで相棒としてだったはずと思いつつも懐かしく好きな感覚を甘んじて受け入れていて)
(二人一緒がいいのは二人とも同じ気持ちで相棒だげの我が儘でなく同じ気持ちだと伝えたくて相棒の涙は見たくないと願ったとき身体が勝手に動き口付けをしていて自分の行動に驚くが不思議と嫌ではなくむしろ自然な行為にさえ感じられて数秒して顔を離し「…君に泣いてほしくなかった」小さな声で告げて身体を離し自分の唇に指で触れて静かに立ち上がって食器を片付けて我ながら大胆な行動に一体どうしたのかと相棒の姿が見えなくなってから妙に胸が騒ぎドキドキと早く脈打つ胸元に手を当てて)
(時間にして数秒ぐらいの口付けの後相棒の顔が離れたのを感じつつその後に自分に泣いてほしくなかったのだと言う言葉を聞けば目を瞬かせるが自然と止まらなかった涙は引いていて相棒が食器を持って台所に行き姿が見えなくなった所で頬が赤く染まるのを押さえられず僅かに俯き自身の赤く染まっている自覚がある頬に片手を当てては「……フィリップの好きのベクトルは…俺から見ても相棒としての、好きのはずなのに、な…」と無意識に小声で口にすれば騒がしい心音を感じつつ椅子に体重を預けて天井を見詰めて)
…僕は一体(ゆっくりと不馴れな手つきで食器を洗い水気を取って収納するまでの間さっきの事が頭から離れず決して嫌な気はしないし相棒だって嫌でなかったと思うのだが自分の急な行動に驚いて片付けが終わってからも心音はうるさいしで落ち着かせる為にも次の依頼が来るまでガレージにこもる事として「な、何か用事があれば呼ぶといい」顔は合わせず言い残してガレージで本棚に入り"キス"についてどんな気持ちで行われる行動なのか検索を始めて)
(天井を見ていれば片付けが終わった相棒が横を通りすぎていき言い残された言葉には「…ああ」と了承の言葉を返しておきそれから暫く天井を見詰めて少し時間が経った所でいきなりノック音もなく静かに玄関の扉が開いた気配ががしてハッとなって玄関に目をやれば「…え、」と固まってしまい、そこには白いスーツと帽子を被ったビギンズナイトの時に目の前で亡くなってしまった自分の師匠の姿があり、その師匠こと鳴海壮吉は弟子の反応に僅かに苦笑いを浮かべればゆっくりと近付き『なんだその顔は。…まあ、驚くのも無理はないか』と固まったままの此方の頭にポンと手を置き、自分はと言うと「…おやっさん」と口にするぐらいしか出来ずにいて)
欧米では家族間の挨拶なのか…(キスについて検索しデータを閲覧しながらホワイトボードに書くいつもの作業をして家族との間で行われるなら自分から相棒にするのも不思議でないのかとかページを捲る手を早めていれば事務所から話し声が聞こえて依頼人なら顔くらい出して情報を仕入れるべきかとガレージからひょっこり覗いてみれば「翔太郎…その人は…!」まさかと思うが相棒が尊敬して止まない人が立っていて驚きの声に気付いた荘吉がちらりと寄越した視線とばっちり目が合い「そんなの有り得ない。だって貴方は…」途中まで言い掛けて口を閉ざし半分ガレージの扉に挟まったまま状況把握ができず相棒と彼の師匠との間を何度も視線を行き来させ)
(驚いた様子のかつて助けた少年に目があった壮吉は苦笑いを滲ませた普段の様子で『…君も元気そうで何よりだな。君の頭脳でなら、平行世界と言えば判るはずだ』と元気な様子に安心した気持ちとヒントを与えた後此方の発言で理解したらしい弟子に服の袖を握られた為弟子へと目を移し『どうした?翔太郎』と普段と変わらない様子で問いかけ、その問い掛けに込み上げてきた感情が溢れてしまい思わず椅子から立ち上がって壮吉の背に腕を回して抱き付き、壮吉はなんなく受け止めて抱き締め返してやっては『全くお前は変なところで甘えん坊だな。だが、お前はよく頑張っている、それは事実だ』と師匠としての優しい表情で優しく此方の頭を撫でながらそう呟くように口にして)
…平行世界。つまり僕の知ってる鳴海荘吉とは別人という事?(かつてフィリップとの名前を与えてくれた人物は平行世界の人との事でそうなれば此方の知る人とは別人なのだろうかと細めた目で捉えては亡くした師匠との再会がよほど嬉しかったのだろう抱き付く相棒の姿が見え一方的にと言えどつい先刻キスをしたと言うに何だか面白くなくて「このままここで、鳴海荘吉と翔太郎が組んだ方が良さそうに見える」ぼそりと呟けば自分には師匠として慕う人も居ない為よく分からない感覚だとガレージからは出てきたものの二人と距離を取ってベッドに腰掛けぼんやり眺めて)
(相棒の言葉に壮吉は苦笑いを滲ませたまま『そうとも言えるし、まあそうとも言えないな』と曖昧な発言を返しぼそりとした相棒の発言が耳に入ればかつての過去の事が頭を過り深く俯き壮吉からほんの少しだけ離れては相棒とコンビを組めなくなるとは嫌だと言う意思表示で首を横に振り、呟きを聞いた壮吉は首を横に振る此方の頭に手を乗せて相棒の方に普段と変わらない表情を向けては2回ほど首を横に振り『それを言っては駄目だ。コイツはかつて君を完全に失ったことがある。俺も両親もだ…それ故に何かを失うことを凄く恐れている』と相棒にだけ聞こえる諭すような声でそれは言ってはならないと伝え弟子には聞こえない声色でかつての過去を伝えて)
(別の世界の人間とすれば話す内に相違点が出てしまうかもしれないし目の前で師匠を失った相棒にとっては酷なのだろうかとか首を傾け眺め続け相棒と離れたいとかでなく相棒が幸せになるならと思っての発言だったが「僕はただ…それよりも僕を完全に失うって…未来の知っているの?」相棒の姿が元を離れた覚えはなく彼のいう事は必然的に未来の話になる訳で更なる混乱を招くのだが「翔太郎、僕は君を手放す気なんてないから安心したまえ」首を振った相棒にコンビ解消は有り得ないから安心してほしいとの意味合いで伝え荘吉が現れてから幾分か時間は経っていたが思い出したように立ち上がって台所へ向かい暫くしてから三人分の珈琲をテーブルに並べ)
(未来を知っているのかと聞かれれば壮吉は何処か遠い目をし『…ああ。まあ、あるライダーの気まぐれで実際に見ることになったからな』と平行世界を渡り歩く通りすがりの仮面ライダーの事を頭に浮かべながらそう呟くように口にし相棒の言葉を聞けばホッと安心して小さく微笑み少しして相棒が珈琲を淹れてくれた事に気づけば壮吉と共にお礼の言葉をかけて相棒と別世界の師匠と一瞬に椅子に腰掛けてそっと片手でカップを手に取ればゆっくりと淹れたての珈琲を飲み壮吉も同じように一口飲んでは『お前にとってフィリップ、相棒はかけがえのない大切な存在なんだな、翔太郎。別の意味でもな』とゆっくりとした口調で話しかけてくるが最後にはからかうように小さく口角を上げてそう付けたしそれを聞けば顔が真っ赤になるのを押さえられず僅かに俯き、それでも師匠の言葉は本当の為「……ああ、おやっさん…」と肯定の言葉をコクリと頷いて口にして)
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