左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(翔太郎ならこんな時ハンカチを取り出して涙を拭ってくれてどうしたんだって側に来てくれるのに姿は翔太郎でも中身がまるで違う相手の言葉は嫌でも耳に届いてしまい「…僕は、翔太郎から離れたくない。距離なんて…そんなもの取らなくていい」何故遠ざけなければならないのか理由が分からず捨てられた子犬みたく惨めに泣くしか出来ず震える肩を腕で抱き締めたのだが「…未来を知ってるなら変える努力をしたらどうなんだい!僕達なこらから先も二人で一人だ!」避けられないと諦めずに未来を知ってるなら運命を変えればいいと濡れた顔を上げ相棒ならぬジョーカーの腕を掴み涙の浮かぶ目に力を入れて睨み付け)
(離れたくないのだと言う涙ながらのフィリップの言葉を聞けば数秒沈黙した後まるで此処ではない誰かに語りかけるような独り言のように「……だそうだぜ、翔太郎。いい加減自分に嘘をつくの止めたらどうだ。お前だってフィリップから距離なんて取りたくないくせにな」といつの間にか目を覚ました此方に対しいい加減自身の気持ちに嘘をつくのはやめろを一言言っておき腕を掴まれ力のこもった目で睨まれつつその目を見返し言われた言葉を何回か頭の中で口にしてはゆっくりと口を開き「…二人で一人…な…お前は本当にその言葉を、これから先守れるのか?」とその言葉を何があっても守れるかと小首を傾げて確認するように問い掛けて)
じゃあどうして…(距離を取りたくないなら取らなければいいのにズキズキ痛む胸元の服をぎゅっと握り締め「なんで…嘘なんて…」ポツリポツリ言葉を絞り出し本人の口から真相を聞きたい所だがそれは可能なのだろうか眉を潜めこれから先に起こる照井との件や一年間の消失など知る由もなく腕を握る手に自然と力を込め「僕の相棒は翔太郎だけだ。他の誰かなんて有り得ない」まるで自分は裏切るとでも言われたとも捉えられる発言に涌き出た怒りに似た感情に身を任せギリギリと腕を締め)
(じゃあ何故と言う率直なフィリップの疑問が耳には入れば「…それはオレが言うより本人に聞いた方が早いだろう。…まあ、翔太郎もお前と同じように悩んでるって事だけは分かってやってくれよ」と相棒と同じように悩んでいるのだと一応の此方のフォローとしての言葉はかけておきスッと目を閉じては一瞬ふらつきつつもゆっくりと目を開け顔を上げては「…あれ、ジョーカー?」と引っ込んでしまった一種のパートナーとも言えるメモリの名を不思議そうに口にするが相棒と目が合えば「…あー…あはは…」と誤魔化すように苦笑いを浮かべ言葉と共に強まった腕を掴まれている手の力に表情を少し歪めつつ「…だったら、出来る限りでいいから相棒でいてやってくれ。俺は、もうアイツが1年も夜にたまに一人で泣いてる所は見たくねえんだ」と彼の一年の消失の時に夜中に泣いていることが多かった此方の事を思い出して自分の願いを懇願にも似た声で口にしていて)
…翔太郎も悩んでる、か(確かに未来から来て自分がいつ消えるとも分からない状況に置かれたら悩まない方がおかしいだろうし先を知ってるからこその悩みも多いのだと視線を床に落とし力増させに握った手を離して「僕は…一年、翔太郎を一人にしてしまうのかい?何が起こるか分からない…でも翔太郎を悲しませたくない」ふるふる首を横に振ってずっと一緒に居たいのにどうしたら良いものかと止まったかと思った涙がまた溢れだし滲む視界で見た相棒の顔はいつの間にやら普段通りの優しいものに戻っていて「…翔太郎」ぽつりと相棒の名前を呼んで)
…えっと、フィリップ、どうした?大丈夫か…?(ジョーカーと入れ替わりで意識が戻れば相棒が涙を流していて名前を呼ばれた為とても心配になりその心配は表情にも色濃く出ていてそっと相棒の側に近寄れば取り出した白いハンカチで相棒の涙を丁寧に拭ってやりつつ本当に心配そうな表情のまま大丈夫かとそっと問いかけつつ自然と手は相棒の頭に伸びていて今朝と同じようにその撫でようとする手は一瞬ピタリと止まるが思いきって相棒の頭を優しく撫でつつ眉を下げて心配そうに相棒を見詰めて)
……なんでもない(何も無いと言うには説得力に欠ける顔をしているがジョーカーとの会話を相棒に伝える事でもう一度内容を振り返るのが怖くて首を振り口を閉ざし涙を拭い頭を撫でてくれる行動はいつもの相棒だと安心できて心配する表情を見れば早く普段の調子に戻るべきだしせっかく拭ってくれたが一度出てしまった涙はなかなか止まる気配がなく今はただ相棒を側に感じたいのだと背中に腕を回して抱きついて「…どこにも、どこにも行かないでくれ…僕の側に居てほしい」消え入る程の小さな音量で一緒に居たいと訴え)
(何でもないと言うがその顔にはまた涙が伝っておりとても大丈夫には見えないと心配になる気持ちは益々強くなり相棒に元気になってもらいたいと優しく頭を撫でていたが彼の腕が背に回り抱き付かれては一瞬キョトンとなるがその後に訴えるように消え入りそうな音量で言われた言葉に数秒沈黙した後此方からもそっと抱き締め返し「……俺な、俺だって、本当はお前とずっと一緒に居たい…。でも、お前のこれからの為に…少し距離を置こうって…考えてた…けど、俺だって…俺だってお前と離れたくなんて、ないし…お前がそう望むなら、側に居たいんだ」と距離を取ろうとしていた事は本当だと明かしつつけど本当は自分だって相棒とずっと一緒に居たいのだと胸の内を相棒に途切れ途切れながらも話していき)
(抱き締めて貰うと漸く落ち着いて涙が止まり呼吸を整えて離したくない意思の表れで背中側の服をぎゅっと掴み「…これからの事はこれから考えたい。今はとにかく君と…悪魔と相乗りしてくれ、翔太郎」未来を知る相棒が突き放そうとするにはこれから先に何か大きな決断に迫られ別れる日が来るのだろうと予測できるが先の事を考えてサヨナラを早めるよりも今は兎に角側に居たいし一緒じゃなきゃやっていけなくて目を伏せて相棒の肩に額を乗せ)
……そう、か、うん、そうだな。ああ、お前がそれを望むなら、俺はお前と、悪魔と何処までも…(確かにこれからの事はこれから考えればいいし、自分は決断を早めてしまっていたかもしれないと反省し次に言われた言葉にはそっと優しく肩に伏せられた頭を優しく撫でつつ相棒が望むなら自分は何処までも彼と、悪魔と共に何処までも相乗りすると口にして僅かに苦笑いし「…一人でこれからの決断を決めるのは、早すぎたかもしれないな。…お前も居るのにさ」と自分で決めようとした事への反省の言葉を自然と口にしていて)
…ありがとう(これから先いったいどんな決断を迫られるのか分からないが相棒が一緒なら乗り越えられる気がするしいつでも一緒だと信じたくて望むなら何処までもと聞けて安心できてジョーカーの言葉に心を抉らたのもあって泣き疲れ相棒に体重を預けるようにして脱力し「僕は先の事は分からない…でも一人で抱えず二人の問題と考えてほしい」力の抜けた身体をゆっくりと起こして座った体勢のまま相棒のすぐ側に倒れるように寝転がり「…僕が望むなら…か。君自身も僕と組む事を望んでくれるのかい?」顔だけ向けて頼まれたからそうするといった言い方でなく相棒の考えを聞こうと問いかけて)
(泣き疲れてしまったらしく脱力する相棒を慌てて支えては同じようにベッドに腰掛け二人の問題として考えてほしいと言う言葉を聞けば数秒目を瞬かせるが1つコクリと頷いて相棒を落ち着かせるのと癒す意味も込めて優しく頭を撫で続け「…わかった。これからは、お前にもちゃんと相談することにする」とこれからは一人で決めるのではなく相棒をにもちゃんと相談すると約束をしベッドに倒れ込んだ相棒の頭を直ぐ側で変わらず優しく撫でてはその後に顔を向けて問いかけられた言葉にキョトンとなるが小さく微笑み「勿論だぜ。お前が望んでくれるからってのあるけど、俺自身も一緒に居たいしお前と組む事を望んでるからこそW一緒にもなるんだ」とまで言った後僅かに苦笑いし「…それに、流石に嫌いな人とは望まれれば一応一緒には居るけど、あんまり近くに居たいとは思えないし…お前と話す時のように楽しく話せないだろうし、笑うとしても困ったような笑いが多いと思う。…流石に、そこまで優しくは、なれねえんだよな」と嫌いな人とは一緒に居るとしても優しくはなれないと明かして同じように寝転んで横向きになりそっと相棒を抱き締めて)
…あぁ、ありがとう。相談に乗れるようにしっかり者にならなきゃだね(相棒に頭を撫でて貰うのはやはり心地よくてこんなに優しい人を支えて行けるかと不安になるが相棒は自分しか居ないのだと自分に言い聞かせて「君も一緒に居たいって思ってくれてるなら良かった。ははは、流石の翔太郎でも嫌いな人とは無理が出ちゃうか。僕となら…嬉しいな、ありがとう」えへへと照れ笑い浮かべ同じように寝転がった相棒を見つめ抱き締めて貰った安心感に目を閉じれば泣き疲れたのもあって眠気に襲われそうになるが流石に眠るにはまだ早いと重たい瞼を開けて)
相談に乗ってくれるのは勿論有り難いし助かるけど、無理はしないでな?俺も何時でも相談に乗るからさ(相棒の言葉に小さく微笑みつつ優しく頭を撫でながら有り難いが無理はしないでほしいし自分も何時でも相談にのると伝えておき照れ笑いを浮かべて言われた言葉にクスッと微笑み「お前は大切な相棒だしな。それに…いや、これはまだいいか。何でだろうな、嫌いな人でも一緒に居る限りは自分が出来ることはしたいって気持ちはあるけど、優しく出来る自信がないんだよな。ふふ、俺の方こそ、ありがとうな」と大切な相棒だと伝えその後に何かをいいかけるがこれはまた近い内でいいかと考えて苦笑いして何故か優しく出来る自信がないのだと呟きお礼を言われれば小さく笑って此方こそとお礼を言い眠そうな相棒を見てはそっと身体を離して相棒をちゃんとベッドの真ん中に寝させて毛布をかけてやり「少し寝た方がいいぜ。後でちゃんと起こしてやるからさ」と微笑みを浮かべて優しく頭を撫でながら寝た方が良いと声をかけて)
わかってる。無理はしないって約束するさ(検索面でのサポートは出来ても考え方はまだまだ子供らしさが残っておりどこまで相談に乗れるかは分からないが有り難いと言って貰えるのは嬉しくて「君の相棒になれて良かった。それに嫌われてなくて」きっと相棒なら誰とでも上手くやるだろうけど嫌いな人間は当然居るらしくて自分は違って良かったとクスッと笑って「…分かった……少しだけおやすみ、翔太郎」うとうとすれば掛けて貰った毛布を握っておやすみと一言掛けて側に相棒を感じる安心感から直ぐに眠りについて)
なら、いいんだけどな(無理はしないと言ってくれた相棒に安心したように笑ってそう呟きクスッと笑って言われた言葉に此方も釣られて笑いつつ「俺も、お前の相棒になれてよかった。嫌ってるわけねえだろ?言っただろ?大好きだってさ」と自分の彼の相棒になれてよかったと伝え大好きの中には恋の大好きも在るのだがそれは今は置いておき改めて大好きだと伝え眠った相棒に小さく微笑んで「ああ、おやすみフィリップ」と声をかけてはベッドに腰掛けて見守りながら優しく頭を撫でてふと足元に気配を感じて視線を落とせばあの縞模様の猫が居てその猫が話しかけてきた内容に「んー……」と天井に目を向けて何かを考えた後眠る相棒にを目をやり小さく微笑んでは「ああ、いいぜ」と承諾して猫が足元に座ったのを確認しては相棒の頭を優しく撫でながらゆっくりとした喋り方で頭に入っているかつて相棒に貸したカイとルキの話を読み聞かせのように話始めて)
鳴海荘吉はいい弟子を持ったね。君達が来てくれて本当に助かった(あの日二人が来なければ未だ運命の子として名前を与えられずメモリを研究・製造していたに違いないと考えれば幹部の冷たい目を思い出し背筋がゾッとする思いがして小さく震えたのを止めようと「翔太郎は僕が大好き、か…ふふ、その響きゾクゾクする。僕が大好きな翔太郎は僕の事が大好きなんだ」頭の中を大好きでいっぱいにして相棒について考える時間は幸せだなんて無自覚の恋も芽生え始めたような、眠りながら聞こえた物語は初めて聞く気がするのに何故か懐かしくて翔太郎と一緒に探検する面白おかしな夢を見て)
(読み聞かせのようにゆっくりとした喋り方でカイとルキの話を話していたがふと相棒の体が本当に一瞬だが震えていたような気がしては一旦物語を話すのを止めてそっと両手で右手を握り「…大丈夫だ、フィリップ。お前は独りじゃねえからな」と優しい声で相棒は独りではないのだと声をかけて暫くそうしていて少ししてそっと手を離しては優しく相棒の頭を撫で続けてまたカイとルキの話をゆっくりと話していき数分して物語が終わりめでたしめでたしと締め括っては相棒を撫でている手とは反対の手を見詰め「…俺はフィリップの事が大好きだ。…でも、それを押し付けるつもりはない。此処のフィリップにもし他に本気で好きになれる人が出来たなら、俺は相棒として見守って応援しよう」とまるで自分に言い聞かせるようにそう呟けば手を下ろして時計を見れば良い時間帯だった為「フィリップ、そろそろ起きろよ」と相棒の肩を軽く叩いて起こして)
(楽しい夢を見て気付くといつもの本棚の光景が広がりもう何度目か分からないが若菜が登場し『来人は相棒の探偵さんと仲良しね。だからこそ彼をもっともっと大切にして。今よりももっとよ、彼の気持ちも大切に』お姉さんらしく頭をぽんと撫でながら諭し何故いつも本棚の夢で彼女を見るのか不思議だが嫌な夢でなく若菜と他愛ない談笑で盛り上がれば肩が叩かれ現実世界へ引き戻されて「…おはよう、翔太郎」手を握ってくれて居たのかほんのり右手が温かくお陰さまでゆっくり休めて復活しまだ眠気の残る声で挨拶してから起き上がり)
おはようフィリップ、ちょっとは元気になったみたいだな(まだ眠そうだが寝る前より元気になったように見える身体を起こした相棒に安心しつつ微笑んで挨拶を返して優しく撫でて「もしお腹空いてたら冷蔵庫に今朝作った朝食を置いてるからそれを食べろよ」と小さく笑うとしても声をかけておけばポンポンと優しく頭を撫でてベッドから立ち上がりかけた時に白い封筒と出されている便箋に気付き便箋を手にとって中身を見ればその内容に目を瞬かせた後「え、この手紙、何で此処に…」と思わず小さな声で口にしていて)
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