左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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………(相棒の問いかけには苦笑いを返すだけに留めキーワードでもあるであろう"現実に対する絶望"という言葉を聞いてはクイーンと相棒が話しているのを聞きつつ昔目の前で両親を事故で失った時の事を思い出してしまい自然と俯きまるでぼーっとするように何も言わずいたが『翔ちゃん?』と声をかけられはっとなり顔を上げてはクイーンが首を傾げて此方を見ており『顔色悪いけど大丈夫?』と問いかけられては自然と笑みを浮かべて『あ、ああ、大丈夫だぜ』と口にしその様子にクイーンは首を傾げるが納得し『私達が知ってるのはこれぐらいかな、じゃあね、翔ちゃんとフィリップくん』と告げては情報屋である3人は再び散っていきそれを見送っては無意識に「望、なあ…」と呟いて)
…翔太郎、もう帰ろう。君本当に顔色が良くない(絶望というマイナスな言葉の響きに表情を曇らせ更に思案していたがクイーンの言葉に相棒の表情を見るに魂ここにあらずな感じでぼうっとし顔色も悪く体調不良の相手に無理をさせ過ぎたと反省しては事務所へ戻ろうと声を掛け情報屋達に礼を述べそれぞれ去り行くのを見守ってから指先だけでなく手をしっかり握るように滑らせ繋いで相手の返答を待つことなく手をぐいぐい引っ張り強引に帰路につき、事務所に着いたら相棒を寝かせてから検索に取り掛かろうと考えており無言のままに早足に移動し)
え、ちょ、フィリップ…?(ぼんやりとしていた所を隣の相棒にぐいぐいと手を引っ張られたので驚いた表情で慌てて着いていくが何だが相棒から発せられている雰囲気が有無を言わせないというような強い雰囲気を漂わせているように感じた為何も言わず相棒に手を引っ張られるまま素直に一緒に事務所までの帰路を歩いていき)
(戸惑った様子で名前を呼ばれたが答えることなく強引に引っ張ったまま事務所へと帰って来てソファに座らせ自分は正面の床にしゃがんで目線の高さを合わせ「翔太郎、僕は今から検索を始めるけど君は休んでいてくれ。でも眠らないで、万が一ってことがあるから…」夢に現れるという部分が引っ掛かり今の様子の相棒が寝て謎の怪物に遭遇しては大変だと自信を落ち着かせるためにも落ち着いた口調でゆっくりと諭し「ちょっと待ってて」台所へと向かい湯を沸かして戸棚を漁ってはマグカップにカモミールティをたっぷり注いだものをテーブルに置き「これ飲んでゆっくりして」相棒の肩にそっと手を触れ)
……、あ、ああ、わかった…(手を引っ張られるまま着いていき事務所へと着いてはされるままにソファに座らされポカンとしていたが正面に回ってきた相手の言葉に目を瞬かせるが素直にコクリ頷き出されたカモミールティーを見てはそっと両手で手に取りゆっくりと一口飲んではホッとしたように頬を緩め「ありがとうな…」と安心したような声でお礼を言っては何となしにカップを置いては懐からジョーカーの黒いガイアメモリを出してはちらっと相棒を見つつ「……あー………ダメ、だよな…?」と苦笑いしつつ恐る恐ると言うよに何かあっても戦ってはダメかと一応聞いてみて)
少しは落ち着いたかい?(カモミールティーはリラックス効果が高く寒さに震えた身体も温まるはずとゆっくり問い掛けすぐに検索を始めようと思った矢先ちらりと見えたメモリに掌を前に待ったのポーズ「…駄目、今の君は通常運転じゃない。今回は僕がやる」本当ならあまり使いたくないが苦い顔にていつの間にやら現れ足元にいるW第7のメモリとされるファングメモリを指差し今回は相棒でなく自分の身体で戦いたいと主張し隣の部屋へ、地球の本棚へ入るポーズを取っては"悪夢""現実に対する絶望"とキーワードを検索して)
…うん、大分落ち着いた、ありがとうフィリップ(カモミールティーを飲みつつ相手のゆっくりとした問いかけに僅かに微笑んで頷き何時のまにやら居たファングを指差し今回は自分がやるという相手に目を瞬かせるが僅かに苦笑いしてわかったと頷き隣に入っていった相棒を見送っては今は此処に居るファングメモリを見てはぼんやりとした思考のままポツリと「…ファング」と呟き、キーワードの検索結果は見事ヒットして1つの本に絞られ表紙には「despair nightmare(絶望の悪夢」」と書かれていて)
(落ち着いたと答える相手の表情はいくらか穏やかになりホッと安心してはファングを見た時は必ず起こる嫌な感じを沈めようと相棒からは見えないドアの裏で深呼吸を繰り返し検索結果を片手に相棒の元へと戻っては「最悪な名前の本があった。どうやらメモリの持ち主は学校の教師で生徒達を餌食にしているようだよ」クイーンの"この辺りの学校で"との言葉を思い出し趣味の悪い教師がいたものだと表情を歪ませ、敵の正体が判明したところでダブルドライバーを装着し「ファングとジョーカーをセットした状態で僕が眠る。そうすれば夢の中でも会話が可能だろうし君の身体への負担もない」拾い上げたファングメモリを折り畳み相棒に同意を求める視線を向け)
………、わかった、お前の提案に乗るとするぜ(折り畳みメモリ状態になったファングを持ち同意を求めるように此方を見る相手を見詰め返しその後相棒の手にあるファングを数秒見詰めた後1つ頷いてはゆっくりと立ち上がり提案に同意すると告げてジョーカーのメモリを取り出して先に音声を鳴らしては自身の腰の辺りに共鳴するように現れていたダブルドライバーの左枠へとセットし自身の体は昏睡状態となった為そのままソファへと倒れ込み、相手のドライバーの左枠にはジョーカーのメモリが現れて)
…ありがとう、僕を信じて(危険な作戦と分かっていても己を信じて力を貸してくれる相棒にお礼の言葉を述べ小さく微笑み相棒がいるからファングになれると決心してメモリを差しそのままソファへと座り込み「…翔太郎、聞こえるかい?」ドーパントと対峙するためには眠る必要があるのだが相棒の疲れ方はすでに悪夢の攻撃を受けているのではと緊張して眠れる状態でなく背もたれに体重を預けドライバーで繋がる相棒に呼び掛け目を閉じ深呼吸を繰り返して身体をリラックスさせれば久し振りの外出で疲れたのか気付けば眠りについていて)
……うん、大丈夫、聞こえてるぜ、フィリップ(相棒の呼び掛けに答えるようにそっと目を開けては隣にファングジョーカーをセットしている相棒の姿を見て自身は所謂幻影のようなものかと理解しては聞こえていると答え慎重に相棒と一緒にふわふわとした夢の中を泳いでいたが進むにれて何故か嫌な予感と寒気を幻影であるも感じとってしまい思わず隣に居る白いファングである相手の手をぎゅっと強く握っては「……フィリップ、何故かは、わかんねえけど…嫌な予感が、する……敵が、近いかも、しれねえ…」と途切れ途切れになりつつも何とか感じていることを伝えて)
良かった。早く敵の姿を探さなきゃ(霧に包まれたような暗く先の見えない世界に迷い込みどの方向に進むべきかも分からず不安で逃げ出したくなる自分を奮い立たせようと拳を握りしめれば優しい温もりを感じ「…大丈夫、僕には翔太郎がいる。今、何かが通ったような…追ってみよう」息苦しさに重たくなる足を一歩ずつ着実に前に出し何か得体の知れない恐怖を振り切るように相棒の存在があれば大丈夫と自身に言い聞かせ、やがて目の前が明るくなったかと思えば燃え盛る地球の本棚の中に迷い込み棚の間から骸骨みたいな顔で死神のごとく黒いオーラを出しながら釜を振りかざすドーパントが現れ)
フィリップ大丈夫か?…あれ、多分メモリを持ってるやつのドーパントの思念体だ…!(直感的に怖いと感じるが恐らく固まっているであろう相棒が先だと力強い声でそう声をかけるが燃え盛る本棚の間から此方に向かって鎌を振り下ろそうとしている敵に気付けば「フィリップあぶねえ!!」と思わず相棒に向かって叫びここがあくまで夢の中だからかはわからないが普段ならば絶対に起きない事が起き、ジョーカーのメモリを通して自分と相棒を守るように紫色のバリアが張られ、だがあくまでジョーカーのメモリを通して、即ち自分の体力との勝負になるためバリアを張るが眉を潜めて)
あぁ、そうだろうね…正直こんなに恐怖を感じるのは初めてだ(ドーパントと戦うのもファングに変身するのも初めてではないのに恐怖心が拭えず相棒の声がなければ今ごろ餌食になっていてもおかしくない程だが目の前に広がる紫色のバリアに守られジョーカーの秘めた力でもあるのかと驚くが「そうだよ翔太郎、これは僕達の夢なんだ。主導権はこっちにある」夢なら見ている人の思い通りになるはずだと気付かされ白い右腕を横に一振りすれば炎が消え当たりが明るくなり敵の鎌も消え去り「あれは僕らの恐怖心が生んだ妄想だよ、さあ一気に片付けよう」形勢逆転だと先程までと変わり力強く言い放しメモリも操作しショルダーファングとなり肩の牙を敵に向かって投げ)
俺達の恐怖心、か…ああ、なら話は簡単だな。一気に片付けるか(相手の言葉になるほどと納得しては力強いその言葉に同意するようにそう言い相棒と息を合わせて敵に当たって帰ってきた牙を走りながら受け止めては攻撃しながら3回ファングメモリを操作した後ファングジョーカーの必殺技である"ファングストライザー"息を合わせて放ち一気に敵を倒してはその場に着地して相棒と一息吐き何処かでメモリが割れる音を聞けば安堵しつつ空間が白に染まる中で夢は覚め現実では変身は解けており相棒の手にはサイクロンのメモリと恐竜モードに戻ったファング、此方にはジョーカーのメモリが握られているのだがジョーカーの力を夢で使ったからか今だ目を覚ます様子はなく、ファングは珍しく直ぐ何処かに行かず小首を傾げて自身の方を見ていてたが眠っている為気付くことはなく)
君のバリアがなければ気付かなかった。ありがとう、相棒(ジョーカーの力がヒントとなり力を与えてくれたおかげでファングが暴走することなく相棒が名付けた必殺技で敵のメモリを破壊しこれで全て解決と思いたいが果たして夢の中でメモリブレイクしただけで倒せたのか気掛かりであるが変身が解け目を覚ました…はずが何故か事務所には半ズボン姿の相棒と鳴海荘吉がいて「僕はまだ夢を見ているのか…?」状況の整理がつかずキョロキョロしていれば夢の中の相棒が嬉しそうに鳴海荘吉と会話する様子が見えいっそ覚めない方がいいのではないかと考え始め再び不安や恐怖心に駆られ事務所を飛び出し)
(その走り行く先の街並みは現実と変わらずにいたが突然フィリップの後ろから追いかけていたように現実の恐竜モードのファングが飛んで来ては止まることを促すように機械の尻尾でぺちっと守るべき対象である彼の頭はたいてはそのまま肩へと移り何回か彼の左手と顔を見てはまるでこのままでいいのかというように吠えて訴えるような声を上げ、フィリップの左手には何時の間にかジョーカーのメモリが握られていたがそのJのマークの中心には先程の死神のようなドーパントのひと欠片だけ残った幸せの呪いのように小さな黒い石のようなものが突き刺さっていて)
ファング…分からない、僕は夢を見ているのか現実なのか(ファングが追い掛けてくるということは自分の身に危険が迫っている証拠なのだろうか何かを訴える白い恐竜の鳴き声に従い知らない間に握りしめていた左手を開き「何で僕がジョーカーを…それにこの石みたいな物は…?」一体自分はどこにいて何が起こっているか分からず混乱に頭が割れそうな程痛むがジョーカーメモリに危害を加えられては相棒の身が心配でメモリに刺さる物体を引き抜こうと掴むが上手くいかず、手が切れようが血が出ようが構わず相棒を救いたい一心で何度も試みては自分を守る役目を務めるファングが黒い石を噛み砕きジョーカーメモリが光を放ったようなところで再び意識が飛び)
(次に意識を戻せばそこは間違いなく彼の知る現実世界の事務所でフィリップの肩にはファングが乗っておりその左手には黒い石が抜けた何時も通りのジョーカーメモリが乗っていてその横には未だに目を覚まさない彼の相棒の姿がありそれを見たファングは子供のような機械的な声でフィリップに語りかけるように『今ダケ 今ノハ アノヒトノ 夢 アノドーパントガノコシタ呪レタ幸セノ夢』と言った後小さな機械の手でジョーカーメモリを指し『倒レル間際ニ ソノメモリニ細工ヲシテイタ アノ人ガ 終ワリノ無イ夢ヲ見テ切ッ掛ケガ無イ限リ目覚ナイヨウニ』と続けて機械的な音声のまま告げて)
(視界がぼんやりと霞み割れるような頭痛は治らず何度か瞬きしてダルい身体を起こし辺りを見回し未だ目を覚まさない相棒の姿に現実へと引き戻されファングの言葉に耳を傾ければ益々混乱するばかり「翔太郎の幸せの…夢…なら起こさない方が…いや違う、こんなの間違ってる」ファングに助けられ複雑な気持ちのまま"目覚める切っ掛け"とは何か自分には検索するしか力がなく"夢""目覚める切っ掛け"とキーワードを口に何冊か本を取り出してみるが「分からない。どうしたら良いだろうか…いや、流石にこれはない無理だ」手当たり次第に読んだ本の中には科学的な物から"sleeping Beauty"と書かれたおとぎ話までありドーパントは倒したはずで敵でなく翔太郎に対して行動しなければならないとは分かるが八方塞がりで眠る相棒の手を握り)
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