左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(ガレージにあるホワイトボードの1つを使って調べることを書いては消してを繰り返しふと時計を見て気付けば昼近くから夕方近くの時間を指していて粗方の事は確認し終えた為ソファに座り込んで一息吐いては手の中のメモリ状態のフェザーメモリを見詰め、せめて今苦難しているであろう相棒が見る夢が優しいものであればいいと願ってはフェザーメモリを見詰めたまま、せめて1つ我が儘を言えるならと心の中で思っては「……今までの人達を助けれるなら助けたい…けど……俺が知っている未来にも…戻りたい」とポツリと口にしては何だか眠いと感じてソファの上でフェザーメモリを握ったまま丸くなって眠りにつき)
(どれ程眠ったか分からないがいつの間にやら事務所から本棚の景色に変わっていて目の前には何故か若菜姫がいて『…来人、探偵さんを支えられるのは貴方だけよ』一言だけ残して消えたゆっくりと目を開けばいつもの事務所にいて夢から覚めたのだと理解してはゆっくりと身体を起こして「夢に深い意味はないだろうけど…若菜さんが言っていた来人って一体…」ベッドから起き上がろうとした時頭痛に襲われ頭を抱えながら相棒を探し半開きになっていたガレージの扉を開くとソファで眠る姿を見つけ側に腰下ろし見たことのないメモリに目を瞬きそっと触れて)
(規則正しい静かな寝息をたてて丸まって横向きで眠っている中身体の上になっている左手に握られていたフェザーメモリは相棒に触れられる瞬間に水色の粒子へと形を変えては此方の左手首へと巻き付くようになって白みがかった水色の羽の飾りが付いたブレスレット状態へと戻り先程まで白く輝いていた宝石は今はその輝きがなく、相棒が側に来ても起きる様子はなく静かな寝息をたてて眠り続けていて)
…メモリが変形した。それに輝いてない…翔太郎が物音で起きないのも関係あるんだろうか(淡く綺麗な色合いのメモリがブレスレットへと変わる様を一部始終目撃してはかつてメモリを製造した身でも知らないメモリがあるのかと驚き急ぎ地球の本棚に入るのだが肝心な名前も能力も分からないためか検索できず諦めて、ベッドから毛布を引きずり持ってきて丸まって眠る相棒に適当に掛けてやればソファの直ぐ近くの地べたに座り込んで不思議なブレスレットのはまる左手を握り)
(相棒に毛布をかけられたり手を握られても相変わらず起きる気配はないがブレスレットも変わらず輝いてはおらず相棒が握った左手は勿論規則正しい寝息をたてており普段は握れば暖かいのだが極端に冷たくなっておりピクリとも身動ぎせず起きることなく静かな寝息をたてて続けているのだがまるで自分も守るかのようにかけられた毛布に無意識にくるまるようにしてはスヤスヤと眠り続け、フェザーメモリは勿論うんともすんとも言わないがただ1つ、フェザーメモリとだけ情報を相棒に与えて)
…検索を始めよう。キーワードは"左翔太郎"そして"フェザーメモリ"(どういう訳か分からないがメモリの名前を知ることができ検索すれば1冊の本が浮かび手に取ればメモリの誕生秘話が記されており驚く事にメモリが相棒の身体から排出された時その場に自分も居たらしいのだが全く記憶になく「過去でなくて未来なのか…はたまた別次元の話なのか…」パラレルワールドとかいう平行世界が存在するならば自分の知らない相棒が居てもおかしくなく検索した結果をホワイトボードに書き連ね考えを巡らせるのだが何にせよ翔太郎が眠ったままでは前に進めず「起きたまえ、翔太郎」ホワイトボードから離れ冷たい左手を再度握っては無意識というのか身体が勝手に動き眠る相棒の唇に口付けしていて)
(それまで物音にも相棒の声にも反応することなくスヤスヤと眠り続けていたのだが相棒の無意識とも言えるであろう口づけを受けては本当にまるで例えるなら王子の口付けで起きるお姫様のようにスウッと意識が浮上してゆっくりと目を開ければ相棒の姿が目に入りゆっくりと何度か目を瞬かせては身体を起こしてぽんやりとガレージの出口を見つつ本当に僅かに残る唇の感覚にそっと口許に手を当てては仮に此方の相棒がするとしてもする理由がないはずなのにと思いつつも恥ずかしくなり僅かに頬を赤らめるがふっと相棒の方を見ては「…起きたのか、フィリップ。此所に居るって事はまた何か調べ事してんのか?」と穏やかな声色でそうゆっくりと聞きつつ誰かと話していたような…。ぼんやりと頭の片隅で夢について考えて)
…ぼ、僕は何を。自分の行動が分からない(ハッとなった時には唇が重なっていて慌てて身体を離し自分の唇を触ったり視線が宙を舞ったりと動揺を隠せずにいて目を覚ました相棒に話し掛けれても目を合わせられず「…あぁ、時間帯はこんにちはだけどおはよう。調べ物……いや、検索は何もしていない。ただガレージに来たら君が居ただけだ」仮に目の前の相棒が未来の相棒とすればフェザーメモリを単なるブレスレットと説明した時点で隠しているのは明白で勝手に調べたと知られては気まずいかと検索し閲覧した事は内緒にするのだが今は自分の行動に混乱する方が大きく何するでもなく手があちこち空中を掴んでいて)
(どうやら何かに動揺しているらしい相棒の様子を見詰めては矢張この唇に残る感触は相棒が無意識にした口付けだったのかとまだぼんやりとする頭で理解しては此所での相棒の自分への認識は恐らく"ただの相棒関係"の筈で此方に口付けをしてくる理由はないと思うのだがと思うが何だが混乱している様子の相棒が可哀想になり僅かに苦笑いしてはブレスレットを通じて少しの自分の生命力を回復ではなく落ち着かせる癒しの力に変えては左手をそのままポンと相棒の頭に置き与えてはふっと柔らかいが何処か明るい微笑みを浮かべ「…毛布、ありがとうな」といつの間にかかけられていた毛布のお礼を伝えて)
(無意識に身体が動いただけで自ら口付けする意思はなかったものの決して嫌ではなくむしろ相棒とのキスが嬉しく感じたりもして更に混乱が深まるのだが左手が頭に乗ってから落ち着く感じがして漸く相棒の目を見る事ができて「いや、君が掛けてくれたからお返しにと思ってね」ベッドで思考をシャットダウンさせ眠りについた後で掛けて貰ったのをそのまま返しただけだと述べて首を横に振り「…随分と長く寝ていたようだけど、何か夢でも見ていたのかい?」ふと深すぎる眠りについていた様子を思い出しては首を傾けて)
(此方がかけてのでそのお返しをしただけだと言う相棒に微笑んで「そうか」と相槌を返してはその後に何か夢でも見ていたのかと聞かれれば思わずキョトンとなるがそんなに言うほど寝ていただろうかと小首を傾げつつ夢の内容を思い出しては「んー…そうだな。夢は見てたな。誰かと話してた気がするけど…今一番とても安心する夢だった気がする」と朧気な夢の内容を思い出しつつ何処か安心しているような微笑みを自然と浮かべて相棒にそう答えて)
(夢を見たかもしれないが思いだせないらしく誰かと話安心した夢と聞いては夢に出てきた誰かが自分だったらいいのにと願い「そっか。いや、君全然起きないから正直驚いてね」相棒が浮かべる優しそうな微笑みを見れば彼に何かあったとか楊子が違うと心配していた気持ちがすっと消えるような安心して「さぁほら、起きたならシャキッとしないと。次の依頼が来るかもしれないよ?」言うや否や玄関の扉が開いた気がしてガレージから顔だけ覗かせると切羽詰まった顔した夫婦とおぼしき男女が来ていて)
(全然起きなかったから驚いたと言う相棒に「んー…そんなに寝てたつもりはねえんだけどなあ」とそんなに寝たつもりはなかったのだがと苦笑いして首を傾げるが相棒の言う通りシャキッとしなければと1つ頷いた所に同じく玄関が開く音が聞こえて相棒の後ろから見ればあの和泉和菓店看板娘、和泉優子の両親が居てあのミリオンコロッセオの事件かと感じてはポンと相棒の頭を1回撫でた後小さく微笑みガレージを出て事務所へと出れば夫婦をソファへと案内してお互いに向かい合って座れば「今日はどうされましたか?」と話を聞けば娘である和泉優子が最近ミリオンコロッセオに入り浸っているようなので素行調査をしてほしいと頼まれ、あの時と同じ内容を聞けば1枚の紙を見た後1つ頷き「わかりました。娘さんの素行を調査をしてみましょう」と夫婦に依頼を受けることを伝えて)
(メモリがブレスレットになったり相棒がなかなか目を覚まさなかったりと不思議な現象が続いたが本人もよく分かってないようで一体何だったのかと首を傾けるが依頼人の登場となれば今は考え事してる場合でないと頭を切り替え、応接スペースで向かい合って話す様子を奥の椅子に腰掛け眺め"ミリオンコロッセオ"の言葉に聞き覚えがあり記憶を手繰ればいつだったか若菜姫がラジオで取り上げていたと一人頷き思い返して依頼人が帰っていくのを見送ったのち相棒の元へ近寄り)
(話を聞き此方に頭を下げて帰っていった夫婦を見送っては相棒が此方に来るのを感じつつソファへと座り直し、1枚の紙を見詰めながらブレスレットの力なのかビデオを再生するように見た自身の記憶を思い返してはペンを手に取り確認するように軽く文字を指しなが心の中で確認していき本当に無意識に紙の一番下に"同じなのか"と小さく書いては丸で囲みこれが一番の疑問だと心の中で考えるが悶々と考えても答えは出ず1つ溜め息を吐いては「…確かめてみるしかねえな」と呟き相棒の方へと顔を向けて)
それは何だい?何を確かめるんだい?(近くにくれば相棒の手に紙があるのが分かり何かを書き込んだようだが自分にも見せてくれるかは謎だが疑問を口にしては肩を上下させ大きく息を吸って一瞬の間を置いてから「…僕はさっき検索をしていないと嘘をついた。君のブレスレットの正体を知ってしまった」相棒は本当に相棒なのか知ってる事があるなら教えて欲しいと期待を込めて左手首を指差して昨日までの翔太郎にはなかった変形するメモリを指摘して)
(相棒の言葉にピタリと一瞬ペンを持つ手が止まりブレスレットの正体を知ってしまったと言うことはこのブレスレットが本当はWの新たなガイアメモリであるフェザーメモリだと知っていると言うことで、まるで知っていることを教えてほしいと言うようにブレスレットを指して指摘されては顔を俯かせて思考を巡らせ、今此所で全て話してしまっては恐らくこれからの未来は大きく変わるだろうと考えるがここまできてはぐらかしても恐らく相棒は納得しないだろうと考えてはゆっくりと顔を上げて口を開き「…俺は左翔太郎。それ以上でもそれ以下でもねえし、断言する」と自分は左翔太郎だと静かな声で話して)
(相棒は単なるブレスレットだと答え未来に起こる事を隠し本来なら本棚も未体験の事柄は載らないはずなのにフェザーメモリが新しいメモリで相棒から誕生したとハッキリ書かれていて、此方の発言にどこまで話すか悩むのか俯き考える間ただ静かに待ち顔を上げ断言された内容に「あぁ、そうだろうね。でも君は僕の知ってる翔太郎なのかな?」行動ひとつ取っても誰かが成り済ましてるとは思えず相棒が相棒であるのは納得でき頷いてから少しの違和感があるためビシッと人差し指を向け問いかけ)
……違うけど、違わないな(ビシッと人差し指を向けて問いかけられた言葉に数秒沈黙しては違うけども違わないと呟きフェザーメモリのブレスレットを見詰めつつ「……このブレスレットはある事件で俺の中に残ったドーパントの力が変化して生まれたメモリで、普段はこんな風にブレスレットの状態になってる」とポツリポツリとブレスレットについて話していききゅっと羽織っている母から預かった黒いケープの内側を握っては「…お前は何処まで違和感を覚えた?」と視線を下に向けつつ小さな声でそう問い掛けて)
(淡く輝くブレスレットに注目してドーパントの力が残ったメモリが先に存在するならそのドーパントはどうなるのか頭の中で時系列を整理して「使うときだけメモリの形になるのかい?まるでファ……なんでもない」形を変えるメモリなら他に恐竜のメモリを知ってるが現時点ではまだファングを忌み嫌っており名前さえも言いたくないと途中でやめ「嫌味を言っても言い返さないなんて君らしくなくてね。まるで翔太郎が僕を置いて大人になってしまった気分だよ」相棒だけど相棒でない存在を上から下までじっくりと観察して初めての体験に好奇心な働きゾクゾクすると口許に手を当てるいつものポーズをとり)
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