左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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ああ、寝たからか大分調子は良くなったぜ…(相手の問いかけに小さく微笑んで寝たおかげで大分良くなったと伝えて穏やかな声色で気遣うように座っておけと言われては微笑んで素直に1つ頷きソファへと腰掛けてはホワイトボードに目をやり書かれたキーワードらしき文字を見ては「夢に現れるって、どうやって現れてるんだろうな…」と呟きつつやっぱりドーパントなのだろうかと考えを巡らせて)
それは良かった(隣に腰掛け身を乗り出し気味にじいと顔色を見て確かにラジオを聞いていた時より調子が良さそうだなと安心しては距離を取って座り直し「謎だらけだ。噂の発端というのか噂について詳しく調べないとだね」検索するには材料がまだ足りずキーワードを探る必要がありそうなると街で顔の広い相棒に頼りたいのだが無理はさせたくないしと視線が宙を舞いどっかりソファに凭れてそのままズルズルと沈んでいき)
お、おいフィリップ、落ちるぞ(相手の言葉になるほどと頷きつつふと相手の方を見ればズルズルと沈んでいて今にも座っているソファから落ちそうだったのでどうにか両手で相棒の片手を引っ張り座らせ直してはふうと一息つきホワイトボードの文字と相手の話を頭の中で思考した後横の相手の思いを知ってるのか知らないのか1つ頷き「じゃあ、俺が街に行って情報集めてくるな」と口にしてはソファから立ち上がろうとして)
落ちる前に上がるから大丈夫だよ(注意する言葉にふて腐れた子供みたいに口を尖らせ自力で座り直す気もなく更に沈み込んではされるがままに引っ張り上げられ今度はきちんと座り「…待った、僕も一緒に行く」そうなることは予想していたが相手の顔の広さに頼る他なくマシになったとはいえ本調子でない相手を一人で行かせるのは心配で止められるとは思うが自分も一緒に街に出ると言い出し立ち上がろうとする相棒のシャツの袖を引っ張り)
………。へ?お前も一緒に来るのか?…構わねえけど……(不貞腐れた様子の相棒に思わず苦笑いを溢してはポンと優しく頭を撫でるが横からシャツの袖を握られて言われた言葉にキョトンとなるが普段なら相手にはちょっと事情があり少し渋るのだから相棒の心配してくれる気持ちが伝わり数秒考えた後構わないと伝えるが「…いいのか?」と小首を傾げて呟くように問いかけて)
君ひとりに頼りたくないんだ…僕が行ったら迷惑かな(万が一出先で変身した時の事を考えても組織に狙われる自分が外に出ては余計な心配を掛けてしまう危険もあり歯切れが悪くなり、しかし一人で外出させるのが気掛かりであるし体調不良を無理してまで街の平和を守ろうと立ち上がる相棒を支えたい気持ちが強く「…でもやっぱり一緒に行く」掴んだままの袖をもう一度引っ張り相手が良ければ一緒に行きたいのだと主張して)
……わかった、お前がそう言うなら、一緒に行くか(相手の主張するような言葉と再び引っ張られた自身の服の袖を見て数秒そのままでいたが僅かに微笑んでコクリと頷き相手が構わないなら一緒に行こうと承諾し、片方の手は袖を相棒に握られている為空いているもう片方の手で先程かけていたジャケットを手に取っては肩から羽織り身支度を整えて「じゃあ、行くかフィリップ」と相手に行こうかと声をかけて)
うん、ありがとう(面倒事を増やす可能性もあるのに快く承諾してくれた相手に礼を述べ力強く頷いて立ち上がり一緒に行くと決まれば袖から手を離し代わりに本を持って帽子を被り準備万端な相棒の隣に並び「僕も準備オッケーだよ」理由はどうであれ一緒に出掛けられることが嬉しく心なしか軽い足取りでさっそく出発と張り切って外に出ると強風に煽られ目を細めて腕を顔の辺りに持ってきて)
今日は風がちょっと強いからな…(少し強い風のせいか腕で顔を覆っている様子の相手を見ては僅かに微笑みそう穏やかな声で呟きポンと数秒相手の頭に手を置いてはそっとその手を下ろして相棒とゆっくりと足取りで歩きだし「まず何処か行くか、だな…」と呟きつつやはりまず最初はウォッチャマンの所に情報があるか聞きに行くべきかと考えを巡らせるが少しマシになったとはいえやはり本調子ではないせいか一瞬強く吹いた風に僅かに体を震わせるが内心情けないなあと思いつつ僅かに苦笑いを浮かべて)
そんなの聞いてないよ(風の街だからといって強風は好きじゃないと所長の口癖を借りてムッと頬を膨らませ落ちていた小石を蹴飛ばしたが頭に乗せられた手に表情を戻しちょっとばかし嬉しそうにして「君に情報をくれる人は沢山いるんだよね?」会ったことはないが話には聞いたことのある人物達に会えるとなれば心なしかワクワクするがどこか調子の悪そうな様子の相棒が気掛かりで立ち止まり下からじっと顔を見つめ)
ああ、結構居るぜ(相手の事を肯定するように1つ頷き力を貸してくれる風都の住民を思い出し僅かに微笑んでそう言うが此方を気遣うように立ち止まって見てくる相手に気づいては此方も立ち止まり数秒無言でいたが僅かに苦笑いしては「あー……何か本調子では無いせいか余計寒く感じちまうから……早めに行くか…」と口にしては相棒に先に行こうと促し再びゆっくりとした足取りで歩き出そうとし)
すごいなぁ(流石は探偵らしい情報網に感心してはその情報屋はどこに居るのだろうか早く会いたい気持ちが強く辺りをキョロキョロ探してみて、苦笑いで答える相手が動き始めたのに付いて歩きながら寒さを感じている相手に貸せるものもなく少し悩んでから「手でも繋いで暖めてあげようか?」なんて冗談半分だが今貸せる暖かいものは自分の体温しかなく本当に繋いできたらそれはそれで良しかと考えちょっぴり悪戯するようにクスクス笑って左手を差し出し)
………(1歩後ろから言われた言葉に思わずゆっくりと相手の方を見るが差し出されていた左手に目を移しては何故か恥ずかしいという気持ちが表れ僅かに赤くなるが今かなり寒いのは事実な為数秒考えた後恐る恐るというように相手の手全体ではなく指先だけを握りその相棒の手から伝わってきた暖かさに思わず安心して頬を緩めるがハッとなっては僅かに赤いままの横に顔を逸らし「…ありがとう、な」と小さな声でお礼を口にして)
わぁ、自分で提案したけど…いいやあったかいから(嫌がられるかと思いきや指先を握って来た相棒に目をぱちくり提案したのは自分だが本当に握るとは予想外で恥ずかしさもあるが指先から伝わる体温にこちらも温もりを感じることができ良いかと「日が暮れたらもっと寒くなるし、さっさと済ませようか」ありがとうの言葉に反応して指先にきゅっと力を込めこんな日も悪くないと照れ臭さに同じように少しばかり頬を赤らめにっこり微笑みを向けて)
そう、だな、早く済ませるか(顔を背けていたが相手の言葉にそっと顔を向けては赤いながらも微笑んでいるのが目に入りまあいいかという気持ちになりふっと小さく微笑んでそう何処か優しげな声で返しては指先同士の手を繋いだまま歩いていき人でかなり賑わっている場所へと来ては丁度ラーメン屋である風麺の辺りで探していた人物であるウォッチャマンを見つけ声をかけるがどうやら美女が撮れたらしくその話をしてくるが何とか押し止めてラジオで聞いたことについて何か知らないかと訊ねそれにウォッチャマンは先程とは変わり真剣な表情で考えるそぶりをするがふと相棒に目をやっては不思議そうな顔をした為「こいつフィリップって言うんだ。…うん、頼れる相棒…、だな」と最後は僅かに小さな声で紹介すれば目の前の情報屋は何故か楽しげな表情をして「へえ~…翔ちゃんに相棒がね」と呟き)
(こうして二人で出掛けることは滅多になく依頼もない日なんかにたまに散歩したいと相手が元気になったらお願いしてみようと繋いだ指先に視線を落とし、やがて現れた髭面のおじさんの風貌に驚き半分ほど相棒の影に隠れて「…翔太郎がお世話になってます」ひょっこり顔を出して相棒に情報をくれるという相手に頭を下げ日頃の感謝の気持ちを伝えふと背後に視線を感じ振り返ると『あれー、翔ちゃんじゃん。どうしたのー?』これまた情報屋らしい制服を来た派手な女子学生二人に声を掛けられ繋いだ方の手を引っ張り相棒に知らせ)
(驚いているらしい相棒に僅かに苦笑しつつ落ち着かせるように2回ほど優しく空いている手で頭を撫でてはウォッチャマンに話を聞こうとするが後ろからかけられた声と相棒から軽く繋いだ方の手を引っ張られよろめきつつもそちらを向けば情報屋でもある女子高生二人組のクイーンとエリザベスに気付き丁度良かったと思いつつ同じように隣の相棒の事を聞かれた為先程よりは落ち着いた声で紹介した後3人に改めてラジオで聞いたことについて何か知らないかと問いかけてみてそこで少し考えたクイーンが『そういえば最近この辺りの学校で男女問わず急に皆が体調を一斉に崩すって事があったよー。で、決まって共通点があってね、とても嫌な事があった時にその翔ちゃんが言ってた夢みたいなのを見たんだってさ』と伝えその話を聞いてはなるほどと幾らか解決への糸が掴めたような気がして)
ごめんちょっとビックリしちゃっただけ…大丈夫(繋いだり頭を撫でられたりするだけで安心する相棒の手に短く息を吐き自分から申し出たもののやはり外出は慣れないと苦笑いするが落ち着いたと答え仕事モードに切り替え三人の情報屋が語る噂を聞き「…嫌なことがあった時。つまり現実から逃げたくなった時に現れるということ?」ガイアメモリに逃げざるを得ない程に追い込まれた人々を敵のドーパントが持つメモリが呼び寄せるのだろうか空いている方の手を口元に持ってきては思案し、そんな真面目な空気を物ともせずエリザベスが相棒の耳元に手を当て『ねえねえ翔ちゃん、その子のこと相棒って言ってたけど本当?手なんか繋いじゃってラブラブじゃん?』周りには聞こえないトーンでからかい繋いだ手を指差し)
…あ、ああ…頼れる相棒だぜ…。………ちょっと寒いから、な…(相棒と話を聞いている中此方に来たエリザベスに何なのだろうかと内心首を傾げるが耳元で言われた言葉に目を瞬かせ理解してはほんのりと頬が赤くなり俯きつつ彼女と同じ声のトーンで頼れる相棒であると伝え最後はとても小さな声で呟きこれ以上はもう恥ずかしくて無理だとやんわりとクイーンの方へと押しては彼女は、あら残念。とふふっとからかうように笑いつつ素直にクイーンの所へと戻りクイーンは相棒の問いかけに対して頷き『そうそう、決まってその全員がもうダメだって現実に絶望してたみたい』と答えて)
…どうかした?(エリザベスとか名乗った女性は相棒に耳打ちしたが重要な話なら全員に聞こえる音量で話すはずだし気に止めなくても良いかと軽く尋ねるだけにしておきクイーンの返答に頷き「分かった、ありがとう。残る問題はバカをどうやって絶望させるかだ」段々とキーワードが揃いつつあり敵の正体を掴めればどうにかして相棒に噂の夢を見てもらえないか考えてみても当たって砕けろ精神で前向きな相手がもうダメとなる姿がどうしても想像付かず駄目だと首を振り)
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