左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
通報 |
(今にも消え入りそうな相棒の言葉に少し俯き「…ごめん、ごめんな…」と本当に申し訳なさそうに相棒に謝っては変身したままそちらの方へと足を進め此方に気付いた住民が道を開けてくれるのを感じつつ少年を抱えて泣く母親の前へと膝をついては泣きながら此方を見た母親に「…すみません」と一言断り少年をゆっくりと抱えては慎重に地面へと寝かせ数秒ブレスレットを見た後決意すれば此方の意思に反応したのか腕から離れメモリ状態へと変わったフェザーメモリを手に取れば1回音を鳴らしそれを少年の胸元に少し浮かせて置いてはそのメモリに向かって両手を翳し自分の生命力をメモリを通してそのまま少年へと与え、此方が与える命の力か徐々に塞がっていくその傷を見つつこの未来がある少年の命を消すわけにはいかないと心の中で強く思いつつ自分の生命力を与え続けその少年の傷が完全に塞がり顔色が戻ったのを見ればスッと両手を戻しフェザーメモリは再びブレスレットへと戻りすっかり元気になり目を覚ました少年が此方を見たことに気付けばとても優しい声色で「…良かったな」と口にしたその瞬間、ゆっくりとその身体はスローモーションのように傾いたかと思えばバタリとその場に倒れ強制的に変身が解除されれば相棒も戻り、今度は此方が血の気が引いた状態で意識を失って倒れた事に周りの人間は慌てだし、そのブレスレットの宝石は灰色の中にほんのり白い輝きが残っている状態になっていて、相棒にあるブレスレットはまるで此方の命を繋ぐように強い緑色に輝いていて)
…僕の気が変わらない内に早くしたまえ(此処で相棒を止め少年の前から姿を消せば相棒の身体は無傷でも自分になら助けられたのにと心を痛める事は明白で絶望に表情の一切を失い泣き続ける母親を見ればシュラウドやマリアの顔が浮かび、翔太郎の命を削れば少年と母親の笑顔は守られヒーローらしいのではないかと自分を無理矢理に納得させた後は自分の知らない遠くで起こっている事を傍観するような感覚となりある種の現実逃避だなんてぼんやりしていれば突如変身が解かれ生身の状態で地面に転がっており「…翔太郎、翔太郎!!」一気に現実へと思考が引き戻され真っ青な顔して意識を失う相棒を抱きかかえ名前を呼び掛け続け『フィリップ、これはどういう事だ』なんてメモリの存在を知らない照井が訳が分からないと困惑し『男の子の怪我を治したの?それで、翔太郎君は…?』隣に並ぶ亜樹子が心配そうに此方を覗き込んで来たが状況が把握しきれないのは此方も同じで「僕に話し掛けないでくれ!僕だって翔太郎の命がどれくらい削られたかなんて分からないし、正気で居られる自信がない…」消え入る声を吐き出せばポタポタ涙が溢れ)
(真っ青な顔色で完全に意識を失っており相棒の呼び掛けには答えることなく固く目を閉じたままでおり相棒の消え入るような声で吐き出された言葉に照井と亜樹子は困惑した表情で顔を見合わせ相棒から流れた涙は此方の服へと落ちていくがその時一人の住民がこの少し先に風都病院があることに漸く気づいてそれを口にし、それを聞いた照井は今は急ぐぞと告げれば相棒の腕から此方の身体を抱えて先に風都病院へと向かい亜樹子は座り込んでいる相棒の身体を支えて照井に続くように急いで一緒に病院へと向かい病院内では照井が此方の容態を話したらしく緊急の処置が行われることになり此方の身体は処置室へと運ばれその部屋には使用中のランプが付き、その目の前のソファに亜樹子と一緒に連れてきた相棒と照井が一緒に座って待ち続け、その静寂な時間の中は時間はもう夕方なのか窓から赤い光が差し込んでいたがふと扉が開いて看護師の女性が出てきては慌てたように「すみません、そこの、ブレスレットを付けられている方、一度入っていただけませんか?」と相棒が付けているブレスレットに気付けば更に慌てたようにそう相棒に声をかけて)
(フェザーメモリを使えば対象を回復させる代わりに相棒の命を与えると知識では知っていたもののいざその場面に出くわせば頭が追い付かないし意識のない相棒を目の前にすれば冷静でいられるはずなく亜樹子に抱きかかえられ何とか立っていられる程に全身から力が抜け気付いた時には病院の椅子に座り三人で使用中のランプを見ていて、今翔太郎はドアの向こうで戦っているのだから自分がしっかりして照井夫妻にメモリについて知ってる限りを話すべきだと重い口を開き「…あの少年を助けたのは…新しいWのメモリであるフェザーの力なんだ……翔太郎の…命を…与える事ができる」ぼそぼそと話すのを黙って聞いてくれる夫妻の強さと優しさが身に染みて未だ止まらない涙を亜樹子がハンカチで拭ってくれて、そうする内に慌てた様子の看護師の声に顔を上げて「ブレスレット…僕のこと?」相棒の容態に何かあったのか不安になる気持ちを抑え導かれるままに女性に続いて処置室へ入り)
(看護師の女性は相棒を中へと入れては外に居る照井夫妻に一度頭を下げて再度扉を閉め、そこには一人の優しげな少し年老いた風貌の先生がおり入ってきた相棒に気付けば此方へと横に案内し、その目の前には未だに顔色が真っ青なまま目を固く閉じたままの処置台に寝かされている此方の姿がありその姿を見ながら先生はゆっくりと口を開き『…はっきりいって、この患者さんの容態が悪化した原因が不明です。出来る色々な処置を施しましたが、未だに効果は現れず…このままでは、命を落としかねない容態です…』と俯き気味に此方の容態を伝えるがその後顔を上げれば『ただ、この方がされているブレスレット…処置の為に外そうとしてみましたが中々外れず、私はたまたまそういう知識も持ち合わせていたので少し黙視で調べてみたのですが、このブレスレットは恐らく、今何かと繋がりがあるのではないかと思い先程そちらの看護師にブレスレットを付けた方が居ないか頼んだのです』と先程の女性を掌を向けて伝えればその女性は一度小さく会釈をし『そして貴方がされているそのブレスレット、もしかしたら、そのブレスレットがこの患者さんを救う鍵になるかもしれません。お願いです、この患者さんの左手を握っていただけませんか?ちょっとしたことでこの患者さんを救えるかもしれません』と必死の表情で先生は相棒に頼み込み、実際にその相棒にあるブレスレットは相棒にだけ見える光でまるで此方の両親の意思を表すように緑色に宝石が輝いていて)
(看護師の女性は相棒を中へと入れては外に居る照井夫妻に一度頭を下げて再度扉を閉め、そこには一人の優しげな少し年老いた風貌の先生がおり入ってきた相棒に気付けば此方へと横に案内し、その目の前には未だに顔色が真っ青なまま目を固く閉じたままの処置台に寝かされている此方の姿がありその姿を見ながら先生はゆっくりと口を開き『…はっきりいって、この患者さんの容態が悪化した原因が不明です。出来る色々な処置を施しましたが、未だに効果は現れず…このままでは、命を落としかねない容態です…』と俯き気味に此方の容態を伝えるがその後顔を上げれば『ただ、この方がされているブレスレット…処置の為に外そうとしてみましたが中々外れず、私はたまたまそういう知識も持ち合わせていたので少し黙視で調べてみたのですが、このブレスレットは恐らく、今何かと繋がりがあるのではないかと思い先程そちらの看護師にブレスレットを付けた方が居ないか頼んだのです』と先程の女性を掌を向けて伝えればその女性は一度小さく会釈をし『そして貴方がされているそのブレスレット、もしかしたら、そのブレスレットがこの患者さんを救う鍵になるかもしれません。お願いです、この患者さんの左手を握っていただけませんか?ちょっとしたことでこの患者さんを救えるかもしれません』と必死の表情で先生は相棒に頼み込み、実際にその相棒にあるブレスレットは相棒にだけ見える光でまるで此方の両親の意思を表すように緑色に宝石が輝いていて)
(もしかして翔太郎の意識が回復したのかもとの期待は見事破れ目を瞑ったままの姿を前に全身の力が抜けその場に崩れそうになるのを必死に堪え先生の話に耳を傾け「…メモリによる傷は医学では治療できないから」普通の人が聞けば意味が分からないであろう発言してどうにもこうにも外れようとしないフェザーメモリが憎く感じられ先生の話も半分くらい届いていない状況ではあったが相棒に譲って貰ったブレスレットを見て何か求められている事は分かり「…え?このブレスレットが何か…?」はっと顔を先生の方に向ければパニック状態で会話内容が頭に入ってないと判断したらしく看護婦が先生の発言をゆっくりと説明してくれて漸く理解すれば一つ頷き右腕に視線を送ればいつになく緑色に綺麗に輝き「…分かりました。やってみます」今はどんなに小さな可能性も信じたくて「翔太郎、僕の声は届くかい?」青白い頬を撫でてから両手で左手を握り)
(相棒の問いかけに相変わらず目を閉じたまま応えることはないが相棒にブレスレットをしている左手を握られればそのブレスレットは更に強く緑色に輝き此方がしているブレスレットを通して此方に命を与えるように強く輝きすると徐々に此方の顔色も普段と変わらないほど良くなっていきブレスレットの輝きが薄れる頃には此方の顔色は良くなっており『先生、容態が回復しています!』と機械を見ながら看護婦が先生に声をかけ先生も看護婦の言葉に1つ頷いては『本当にありがとう。後は私達が出来ることを尽くすから、君は待っていてくれ』と相棒の肩に手を起きつつ先生は優しくそう声をかけ看護婦が伴って相棒をドアの外に居る照井夫妻の元へと戻しては再びドアが閉まりそれからまた時間が立っては使用中のランプが消えて扉が開き先程の看護婦と先生が出てきては『もう大丈夫です。容態は完全に回復しました。後は意識が戻るのを待つだけです』ととても優しい笑顔で伝えその後に看護婦も安心させるような微笑みで『患者様はこの少し先にある302号室の病室に移しております』と告げた後軽くお辞儀をして先生と共に部屋へと戻っていき)
(彼の両親が力を貸してくれたのだろうか美しく輝く光が相棒のメモリに移っていく感覚がして死人のように血の気が引いたと言っても過言でなかった顔色が見る間に回復し医師達の会話に一安心していいのかと肩の力が抜け短く息を吐き出し外で待ってくれていた照井夫妻を安心させる為に容態が安定したと伝えれば『左なら心配いらない。アイツはこの街が大好きだから、消えたりなんてしない』勇気づけようと肩をポンと叩く照井に対し当たり前だと返答しておいて、暫く後に告げられた回復の二文字に未来が明るくなり急ぎ302号室に向かえば顔色が良くなり今はただ眠っているだけに見える相棒が居てベッドの直ぐ側に椅子をくっつけ腰下ろし「…翔太郎、いつまで寝ているんだい?」メモリのはまる左手を握り閉じられたままの瞼に口付けして)
(入れ違いで気付くのが遅くなりましたが、2回投稿されちゃう不思議現象はよくある事なのでお気になさらずです!!)
(両親から送られたブレスレットから与えられた命と先生の処置の後完全に回復しそのまま暫く眠るように気を失ったままでいたが手を握られつつ瞼へと口付けを送られればまるで王子様の口付けで目覚める姫様のようにゆっくりと瞼を開けばまだ寝ぼけているのか何回か目を瞬かせた後そのままゆっくりと辺りを見渡し「……ここは…?」と今自分が何処に居るのかはわからないらしくそう寝起きだが疑問系の声で呟くようにそう口にして)
(ありがとうございます…!!背後様は優しいんですね…!)
…君な馬鹿なのか?ここは病院に決まってる(たった数時間聞いてなかっただけなのに相棒の声を聞いた途端に安堵して一度は止まった涙が再び溢れ頬を濡らし意識を戻した相棒に思わず唇にキスしたくなったが今は照井夫妻も一緒だからと我慢して寝惚けた様子で間延びした発言した腹いせにほんの僅かに肩を叩いた背後で『翔太郎君、よかった!今、竜君がお医者さんに知らせに行ってくれたからね』見守っていた亜樹子が普段より意識して抑えた声で喜び)
(いえいえそんな!私もよくやってしまうだけです笑)
…病院…?ああ、そうか…(肩を僅かに叩かれつつ相棒から言われた言葉に意識が途切れる前の事を思い出して僅かに苦笑いし泣いているらしい相棒の涙を片手を伸ばして優しく拭ってやり亜樹子の言葉を聞けば1つ頷き「わかった…ありがとな」と最後はお礼の気持ちを伝え照井に連れられ病室に入った先生は此方を見て安心したような表情をし幾つかされた問診に答えれば念のために今日は1日入院することを進められたのでわかりましたと頷きお礼を言い先生がお大事にと伝え病室を出た途端照井夫妻からほんの軽く説教を受けるが素直に聞いており改めて謝罪とお礼を伝えては二人はもう帰らなければならない時間らしく明日の朝も来ると言われたのでありがとうともう一度伝えては帰っていく二人を見送り、再び病室には静けさが戻って)
(二人して無茶しすぎだと説教してそれに賛同して三人で怒って最後には本当に良かったと涙して笑ってから帰る夫妻に病院へ運んでくれた事や治療中ずっと側に付いて励ましてくれた事の礼を述べて途中までだが見送りまた病室へ戻り「…翔太郎、もう大丈夫なのかい?」静かな空気を破るように問い掛けては「君のくれたブレスレットが助けてくれたんだ」相棒の髪を撫で右手を見せて会った事のない彼の両親に対して心の中で感謝して早く相棒にくっついて甘えたいが退院して全回復するまでは我慢しなければと今はただ側に座って頭を撫で続け)
(今回は反論の余地がない為相棒も含めた3人の説教を素直に聞いていたが二人を見送って病室に戻ってきた相棒に大丈夫なのかと聞かれれば微笑んで「ああ、もう大丈夫だぜ」と安心させるようにそう答え頭を撫でられつつ自分が渡したブレスレットが助けてくれたのだと聞けば意識を失っていた時の事を思い出し「ブレスレットが…じゃあ、あれは父さんと母さんだったのか…でも、お前も頑張ってくれたんだよ…な?ありがとうな」とあの時此処に来るには早いと押し戻してもらい手を引いてくれた人物の事を思い返しては小さく笑って此方からも頭を撫でありがとうとお礼を言いふと何かを思い付いては上半身をゆっくりと起こして相棒と視線を合わせ「…今回はお前に本当に心配かけちまったからな…だから、俺が今聞ける範囲でのお前の我が儘なら何でも聞くぜ」と心配かけてしまったこともたり自分が聞ける範囲での我が儘などを難でも聞くと小さく微笑んで伝えて)
(ただの飾りかと思ったものが命を救うとは不思議な事も起こるもので「君は家族に愛されてるんだね」手元を見ればいつもと変わらない姿に戻っていて緑に光輝いたのは相棒の両親が力を貸してくれたからなのだと右腕を上げ手を動かし色んな角度からブレスレットを眺め、ゆっくりと起き上がった相棒と目が合えば不覚にもドキッとしてしまい「…そ、そういうのは退院してからでいい」噛んでしまったのが恥ずかしいような悔しいようなだが回復したとはいえ入院中の人に何かさせる気は流石に起こらないと首を振り「今はただ、こうして話せる事が嬉しいから」数時間ぶりに笑顔を浮かべて人騒がせなメモリのはまる左手にそっと自分の右手を重ね)
(家族愛されていると言われては小首を傾げ「そうか?…けどまあ、そうだと嬉しいな」と自分は両親に愛されているのかはわからないがそうだと嬉しいなとまるで子供のような微笑みを浮かべそう言うのは退院してからでいいと言われては思わず数秒キョトンとなるが「…?そうか?ならいいけどよ」と小首を傾げつつもまあ相棒がそう言うならそれでかまわないかと納得し左手に手を重ねられて言われた言葉に目を瞬かせるがふっと微笑んではもう片方の手で頭を撫でつつ「…俺もな、お前とまたこうやって話せて嬉しい」と素直な気持ちを相棒にその間まま伝えて)
愛されてるから助けて貰ったんだ…君も、僕も(二人して家族に命を救って貰っていてはいつか自分の身を大切にしろと二人まとめて説教を食らいそうだが無邪気に笑う頭をぽんと撫で「その代わり、明日は嫌という程くっつくから覚悟しておきたまえ」我が儘を聞いてくれる申し出を断ったのでなく延期しただけと主張しておいて左手をぎゅっぎゅと握り相棒の素直な気持ちが嬉しくて「ありがとう。本当に良かった」やはり相棒が大好きなんだとぼんやり考え軽めのハグをして)
……そうだな、お前も俺も、愛されているからこそ、助けてもらったんだよな(相棒の言葉に同意するように小さく頷き自分も相棒も愛されたからこそ助けられたのだと改めて感じ頭を撫でられてはその心地よさに頬を緩めるがその後に主張するように言われた言葉にキョトンとなるが優しく微笑んで「わかった。覚悟しておくぜ」とどんな我が儘も受け入れると言う意思表示をし良かったと言う言葉と共にハグをされればふっと口許を緩めて此方からも抱き締め返し少し控えめに相棒の肩に頭を置いていつの間にか外は夜になっており「ああ…。俺…やっぱりお前の事…大好きだな…」と眠そうだがとても優しい声色で呟いた後そのまま静かな寝息を立て、因みに相棒は先生の特別の計らいで相棒が居たいと思うなら病室に居ても大丈夫だと言われていて)
お互い素敵な家族に恵まれたね(此方の家族は難あれど最後には絆で結ばれた家族になれたと本棚での出来事を振り返り相棒の額にキスして退院した時には我が儘を聞き入れてくれるらしい反応にクスッと笑ってきっと直ぐに顔を真っ赤にしてギブアップするだろうけど好き勝手させて貰おうと考えて抱き締め返される感覚が何とも嬉しくて背中を擦り「…それは僕もだよ。君を目覚めさせられるのは僕しかいないしね」瞼ではあったが口付けで意識が戻ったと知ったら照れて大変な事になるだろうから内緒にしておいて眠りについてから暫く頭を撫で自分も眠くなってきたと欠伸をすればそのまま上半身を折り曲げ相棒の上に少しだけ乗っかって眠り)
トピック検索 |