左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(抱き締められたかと思えばまるで今は泣いていいのだと言うように言われ頭を撫でられたり涙を拭われたり伏せていた瞼に口づけを落とされては涙はゆっくりと流れていくが相棒に泣いていのだと言われたせいか止まることは無く矢張言いづらいのはあるのかそっと相棒の顔を見るが直ぐにそっと逸らし「……夢、見たんだよ……、あの時、俺が、お前の変化に着いていけなくてWになれなくなった時……お前と照井がそのままWになって戦うって言う夢……ほんとに、今更なのに……俺は一人で何処かへと行ってたけど……ただの夢なのにさ…」とポツリポツリと自分の事を話していくのだがその後にまるで自分に言い聞かせるように「…自分が着いていけなくなった時から… 何時かこうなるかもって事は、わかってたのに…お前と照井のコンビが自然と良いコンビに見えて……自分を納得させて、夢だって忘れようとしたのに……納得させようとすればするほど…辛くなるし…胸は痛いし……上手くいかねえもんだよな……」と最後は何処か自嘲気味に涙を流したまま微笑んでそう呟き)
翔太郎…(相棒の胸に痛みを与え涙を流させる原因は自分の言動だったと発覚しては傷付けた本人が慰めようと抱き締めていいのか不安になり随分と昔の話なのに未だ治らない深い傷を心に追わせてしまったのだと自分を攻めても返って相棒を悲しませるかもしれないし頭がパンクしては息苦しさを感じ名前を呼ぶのが精一杯で罪悪感から手に震えを感じ抱き締めた腕の力を抜いて徐々に相棒から距離を取り慰めようと先程かけた言葉がおかしくて「…すまない。僕は君が泣くのが僕のせいだって事すら察する感情がない」今にも消え入りそうな声で呟き今どう行動するのが正解か分からないどころか呼吸の仕方すら忘れそうになり過呼吸に近い荒い息をどうにかしようと肩を上下させ)
……。いいんだよ、フィリップ…。…俺はな、昔何があっても、今のこの何気ない幸せなままで居れたら、それだけでいいって、思ってる(相棒の言葉に小さく微笑んで気にすることはないと呟き自分は昔何があったとしても今の何気ない幸せなままで居たいと思ってると呟きその相棒が過呼吸気味になりかけていることに気付いては、…ごめんな、俺の心がこんなに弱いばっかりに、お前まで傷付けて…。と俯いて本当に申し訳なさそうに小さな声で謝っては立ち上がり擦れ違いにブレスレットをしている左手をその頭に置いては猫の時の同じように僅かに自分の活力を与えては何処かふらついた足取りで部屋へと入ってはベッドへと倒れ込み横向きになって壁を見詰めて)
(微笑んで"今の何気ない幸せ"と言ってくれた相棒に何か返さないとと口を開くが上手く言葉が出ず床とにらめっこしていれば頭に触れられた時から呼吸が楽になり落ち着いたのだが無言のまま部屋に行く足取りがふらついている事と触れた手が左手だった事が気掛かりで自分が落ち着きを戻したのは相棒の活力を貰ったからと理解し、先程は力を使って疲れた翔太郎が眠りジョーカーが現れた訳だが猫に続いて連続で活力を与えては相棒の身が心配で立ち上がって部屋の前まで行けば完全に閉まりきってないドアの隙間からベッドに寝転がる姿が見え部屋に入るか否か悩み何も言わず扉も半開きで少しの間そのままでいて)
(暫くじっと壁を見ていたがゴロンとゆっくりと仰向けになっては左手を天井を翳すように上げてはフェザーメモリのブレスレットを見詰めそっと目を伏せ昔両親に『明るく思いやりがある優しい子に育ってくれ(ね)翔太郎』と朧気にも覚えている優しい子に育ってほしいと言われたときの事を思い出してはまるでフェザーメモリを通して今は亡き自分の両親に語りかけるように「…俺は、ちゃんと思いやりがある優しい奴になれたのかな」と独り言のように呟くがその手を広げるようにベッドへと置いては「…なんて、今ここで聞いてもわかるのは俺を知る人だけなんだよな…」と自分で言った事に何だか可笑しくなり僅かに苦笑いして呟き)
(一人になりたいから部屋に来たのだろうし覗き見は良くないと自分に言ってはドアをノックしてからゆっくりと開けて中よ様子を伺い「…さっきは取り乱してすまない。入るよ」中に入っていいか悩んだが自信のない彼を勇気づけたくて静かに部屋に入ってベッドの脇に腰下ろし「思いやりのない人間は自分の活力を与えて怪我した猫を助けたりしない。僕の面倒を見てくれるのだってそうだ」両親の贈り物という譲って貰ったブレスレットを左手で触り翔太郎がここまで心優しい人になったのは彼の両親が大切に育てたからと思えば羨ましいような寂しくなりマイナスな感情を消そうと首を横に振り)
……気にしてねえから大丈夫だぜ。うん、いいぜ(部屋のノックの音ともに聞こえた声に大丈夫だと伝えては部屋に入ることを促し天井を見つつベッドの傍らに相棒が座ったのを感じればそのまま言われた言葉に先程の独り言を聞かれていたのかと何だか恥ずかしくなるが僅かに微笑み「そうだと良いけどな……けど、ありがとうな…」とお礼を言った後何となくだが相棒が思っている気持ちを察しそっと手を包み込むように重ねては「…大丈夫、お前は愛されているぜ…だからお前の姉さん…若菜さんもおまえ体を与えたんだし…家族も最後に会いに来たんだろ…」ととても穏やかな声で言った後僅かに苦笑いし「って、俺にお前の何がわかるっだって話なんだけどな」と口にしてはそっと重ねていた手を離して)
…ありがとう(自分が思いやりのある優しい人間かどうかは自分では分からないものだから相棒が自信を失くすのも仕方なく相棒を知っている人間が言葉にして伝えればいいのだと「そうだよ。自分の力を与えて癒すなんて力を得たくらいなんだから」相棒の性格を鏡写しにしたようなフェザーメモリにそっと触れて温かく包み込まれた手からも優しさが伝わり「僕が家族に愛されて…父さんも母さんも姉さん達も…そう、なんだ…」実の家族に道具として扱われた事もあれど最後に見せてくれた笑顔は本物の家族の愛だと感じて「…ありがとう。僕の家族」胸の辺りに手を当て祈るようにして目を閉じ)
(相棒にまるで肯定するように言われた言葉に思わずキョトンとなるが数秒してふっと微笑んでは「ありがとう、フィリップ」とそう言ってくれる事への感謝のお礼を言いありがとうと言いまるで祈るように目を閉じている相棒を見てはもう大丈夫かと感じ僅かに微笑んで手を伸ばしてほんの数秒優しく頭を撫でれば寝返りを打って再度壁の方へと向き今朝見た夢のせいか何だか頭がスッキリしないと感じつつ何も考えないでおこうと強制的に思考を止めてそっと目を伏せて)
(壁を向いて寝転がる様子から自分は相棒の性格をおかけで解決したのに相棒にはお返しできてないのだとショックを受けるが自分にはどうすることも出来ず数秒か数分か黙ったまま哀しげな背中を見るが言葉で励ますのが難しいなら行動で示す他ないと思い付いては隣に寝転がって背中側から抱き付くように寄り添って、もしコンビが照井竜とならこんな風には接しないだろうしお互いに悩みも打ち明けれていないだろうと相棒が気に病むもしもを考えては今は相棒を支えることに専念すべきだと更に距離を詰めて)
(何も考えずに目を伏せていた所に隣に寝転がる気配を感じたかと思えば背中全体に体温を感じたので相棒に抱き付かれているのかと数秒して理解しちょっとした慎重さで僅かに抱き込まれているような形になるので何だか伝わってくる体温に安心ると感じては伏せていた目を開け、相棒が元気付けようとしてくれているのが伝わってきた為壁を向いたままだが「…ありがとうな、フィリップ。それと…ごめんな、お前の相棒がこんなに心弱くてさ」と元気付けようとしてくれる事への感謝の気持ちを僅かに微笑んで伝えた後見えないであろうが僅かに苦笑いをし彼の相棒の自分がこんなに心弱くて申し訳ないと謝り)
…翔太郎、Nobody's Perfectだ。鳴海荘吉の言葉を忘れてはいないだろう?(人間誰しも完璧でなく足りない部分があってもいいのだから元気になってほしいと相棒の尊敬する人物の言葉を引用して謝る必要ないと訴えては顔が見たくて横向きで上に来ている肩をぐいっと引き寄せ無理矢理に仰向きに寝転がらせては馬乗りに近い体勢を取り「心の弱さは即ち心の優しさ、君は君のままでいいと思う。だから謝らないで欲しい」相棒である自分の前では強がる必要はないと眉を下げ寂しそうな表情で静かに訴えかけて)
(相棒から言われた自分の師匠がかつて教えてくれた言葉にコクリと1つ頷くことで肯定を示すが突然肩をぐいっと引き寄せられたかと思えば仰向けになる形となりいつの間にか相棒の顔が真上にあった為目を瞬かせていたがその後に言われた言葉に徐々に今にも泣きそうになりそうほど表情がとても悲しげな表情になり「……フィリップ、どうしよう……お前の言葉を受け入れたいのに……じゃあ何であの時捨てようとしたんだって、思う自分が居るんだ……お前の言葉は本心だってわかってるのに…」と受け入れたいのに受け入れることを拒む自分が居るのも確かでどうしようと今にも泣きそうな瞳で相棒の顔をそのまま見詰めて)
(見る間に悲しげな泣き出しそうな表情へ変わりここまで傷付けた本人が言葉をかけたり"相棒"だの"二人で一人"だの言うのは都合が良すぎるし翔太郎の言い分が最もだと胸に強い痛みを感じ「…すまない」自分は相棒の心の傷を癒すには不適切な人間でここに居るべきでないと消え入りそうな声で謝りそっと身体をどかしベッドから降りれば相棒の部屋を出て何処に行く宛もないが何処だっていいから居なくなった方がいいと覚束ない足取りで事務所を去ろうと一歩外に出たが、これではまた独りぼっちにしてしまうのかとジレンマに襲われどう行動するのが一番いいか分からずふらりと一歩また一歩と風都の街へと足を進め)
(相棒が謝り去っていった部屋であんな顔させたくなかったのにただの夢でどうしてこうもあの時の事がもう過去の事なのに出てきてしまうのかと更に自分に自信がなくなり枕に顔を埋めて静かに涙を流し、そのフィリップが風都の街で辿り着いたのは何故か今はお昼時で子供で賑わう公園で、そんなフィリップの前に友達の輪から離れた小学生ぐらいの男の子が現れその幼い少年は『ねえ、お兄ちゃん、ちゃんと前見て歩かないと危ないよ?…お兄ちゃん、昔、僕の友達が喧嘩じゃないけど、擦れ違って傷付いてる時の顔と似てる…一緒に居たいのに、居ちゃいけないんだって思ってる顔だよ』と幼い少し高い声に似合わない言葉を発してフィリップを見詰めて)
…え?(何度か人にぶつかりそうになりながら何処を見ているか分からない俯いた状態でふらふらと辿り着いた先の公園で此方に向かって来た子供の言葉に目を瞬きその場にしゃがんで目線を合わせ「一緒に居たいよ。でも一緒に居れば傷付けちゃうんだ…だから僕は…どうしようなんて子供に相談する事じゃない。君は早く仲間の元に戻って遊びたまえ」見た目は幼い子供なのに随分としっかりして違和感のある不思議な子供に答えを求めようと言いかけては途中で止め、先程まで一緒に遊んでいたであろう集団が此方を見るのを視界の端で捉えては自分の事は気にせず遊んでおいでと子供の仲間達を指差し立ち去ろうと身体の向きを変え)
(その少年は仲間達の方を見た後1つ頷き仲間達の方も一斉に頷いたのを確認しては立ち去ろうとするフィリップの真正面へと周り何処か必死な表情で見上げて見詰め『ダメだよお兄ちゃん。…お兄ちゃんの事情はわからないし、上手く言えないけど、それじゃ擦れ違ったまま結局二度と会えなくなった僕の友達と同じになるよ。…その後ママが教えてくれたよ、自分が悪いってお互いが思ったままじゃ、何も解決しないって…お互いがそのまま握ってた手を離したら二度と会えなくなる…だから、キチンと言い合ってでも本音で一度話し合うことが大切だって』とフィリップの片手を強く握り必死な声で訴えかけるようにそう伝えて)
(初めは怪訝な顔付きで聞き流していたが必死に訴える少年の経験談なのか妙に説得力のある内容に気付けばもう一度目線の高さを揃え真剣に耳を傾けていて「…分かった。このままバイバイなんて絶体嫌だし絶交させる気もないから、ちゃんと向き合ってみるよ。ありがとう」こくりと一回頷いては心配かけたお詫びとお礼にそっと優しく頭を撫でては仲間達に対しても頷きざっとではあるがアイコンタクトとって自分はもう大丈夫だと伝えて急ぎ足で事務所に戻る道を歩きだし)
(ちゃんと向き合ってみると決めたらしいフィリップの言葉に少年は頭を撫でられた後安心したように微笑みフィリップのアイコンタクトに頷いた仲間達を見た後来た道を戻っていったらしい彼を見送っては少年は安心したような表情で仲間達の所へと行き遊びを再開し、事務所で今相棒はおらずこのままでは思考はどんどん悪い方向に転がってしまうと感じゆっくりと起き上がって部屋を出ては一度気持ちと頭をリセットさせて落ち着かせようと冷蔵庫から取り出した冷たいお茶をゆっくりと確実に飲み干して)
(遠くまで来ておらず数分で事務所に戻ってきたものの意を決したはずが扉の前で立ち尽くしてしまい正直どう声を掛けたらいいか分からないが考えても解決しなければ逃げてばかりもいられないと外の新鮮な空気を吸い込んでは勢いよくドアを開けて事務所内へと入り相棒の姿を探し「…翔太郎。上手く言えないけど僕達は一度話し合うべきだ。君が納得するまでとことんやろう」かつて相棒に教わった仲直りの方法だって甘んじて受ける覚悟で台所付近にいる相棒へと声を掛けてはソファに腰下ろし)
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