左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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ああ、そうだぜ(一瞬驚いた様子の相棒にふっと小さく微笑んでコクリと頷きそう言っては拗ねたような口調で言われた言葉を聞いては、ふぅ…。と1つ小さく息を吐いては困ったような表情で「それでも夜更かしは体に良くねえからあんまりすんなよ」とゆっくりとした口調で口にした後ポンと相棒の頭に手を置き髪をとくように優しく撫でつつ「けど……ありがどうな、フィリップ」と同時に優しく微笑み感謝の気持ちを伝え手を引かれるまま相棒と一緒に風都タワーに向かいながら彼の口から出た珍しく根拠の無い言葉にキョトンとなるが次には優しげな笑みを浮かべ「お前がそう感じるならそうだろうな」と言葉を返して)
…そっか、良かった(相棒の支えになれることが本当に嬉しく同時に何時間か前にファングに向かって目の前の相手が大好きだと説いたことを思い出しては少し頬を赤くして、相棒と暮らすようになってから徹夜の頻度は下がったし心配かけまいと早く寝る意識も付いたが注意されムッとしたのも束の間で「分かってる……別にお礼言われる程のことじゃないよ」二人で一人の探偵として当然の行いだとちょっぴり照れ臭く呟いて自分でも言っておきながら驚く内容で「君と長く過ごしすぎて思考が感化されてしまったようだね」クスっと笑っては街の何処からでも見える程大きくそびえ立つタワーを下から見上げ)
(何故か頬を赤くする相棒に首を傾げるが何だか可愛らしいと言うか微笑ましさが浮かび小さく微笑むがちょっしたお礼もかねてそっと相棒の頬に優しく口付けを落とせば直ぐに離し今日初めての明るい笑顔を浮かべては「ならお互い様だか」と口にして正面を向いて何時のにか風都タワーの目の前へと着きまるで体内のメモリに呼ばれている感覚が強くなっているのを感じその声に心と言うより体が従うように先程まで相棒と繋いでいた手をスルリと抜けて風都タワーに先に入ろうと足を前に動かそうとして)
(ファングよりも亜樹ちゃんよりも誰よりも翔太郎を好きな気持ちは自分が一番だと微笑んだ頬に触れた唇により更に温度が上がり嬉しさに口付けされた箇所を触り「風都タワー。此所に来たら何か変わるんだろうか…待ってくれ、翔太郎!」いつもと変わらず風都に穏やかな風を運ぶタワーを見上げ緊張感が強まり相棒の顔を見ようと思った時手が離れる感覚にハッとしては何故だか分からないが離してはいけないと感じ咄嗟に名前を呼び何かに呼ばれるようにして中へ行こうとする相棒を追い掛け)
……、へ?あ、あれ…?(体が体内のメモリに呼ばれるままに足を進めて風都タワーの中へと入るが後ろから相棒に名前を呼ばれてはハッとなり出入り口から風都タワーの中へと入った場所で足を止めて自分の手を見て相棒と繋いでいたはずの手が離れている事に気づけば後ろからの走ってくる足音にそっと振り返っては「俺、勝手に中に入ってたか…?」と何処か申し訳なさそうなしかし自分が自分じゃないような呼ばれている声への不安を感じて相棒にそう問い掛けるように口にして)
翔太郎…さっき、無表情で別人みたいだった(手が離れた時見た顔がいつもの優しさで満ちた相棒とは違って見えメモリの影響で別人になってしまうのでないか恐怖に近い感情が生まれ追い付いた途端に後ろから抱き付き「…一人で先に行かないでくれ」次はぐれてしまうと二度と会えないような気がして不安になり震える声でそう呟きメモリの影響なら早く取り出してしまいたいが方法が分からず兎に角今は近くに居たいと感じそっと離れては横に並びいつもと同じ表情に戻った顔を見つめ)
え……、そう、なのか?(追い付いてきた相棒に無表情だったと言われては自分は勿論覚えていないので眉を下げてそう口にするがその後追い付いた相棒に後ろから抱き付かれては一瞬キョトンとなるがその後に一人で行かないでと言われては抱き付かれている為向かい合うことは叶わないがそっと寄り添うようにし「…ごめんな、もう一人で先に行ったりしねえから」ともう一人で先には行かないと伝え改めて横に立ち此方を見てくる相棒を見れば「…行くか、フィリップ」と先に進むかと相棒に伝えて)
あぁ、君なのに君じゃなかった(心ここに在らずといった雰囲気が怖くて一瞬ためらった隙に先に行ってしまって側で支えると宣言したからには自分がしっかりせねばと両頬をペチンと一回叩いて気合いを入れ「一人にさせない…何かに呼ばれてるなら尚更一人にしないように付いていくよ」先に行って悪かったと謝る相棒にこちらがしっかりフォローすると伝えては先に進むと伝えられ「…あぁ、何があるとしても進もう」首を縦に頷き力強く答え)
(自分なのに自分じゃなかったと言われては僅か眉を下げ「…そうか」と口にし気合いを入れる相棒の頭を優しく撫でフォローするように言われた言葉にほんの数秒目を瞬かせるが次には何処か安心したように微笑み「ありがとうな。お前が居てくれると心強いぜ」と心からの本心を伝えては相棒の言葉に此方もコクリと1つ強く頷き改めて相棒と一緒に風都タワーへと入ってはまだ少し暗い中を慎重に進んでいき1つの大きな扉の前へと立てばそこには当たり前と言えば当たり前だがパスワードのロックがかけられていたのだがメモリの呼び掛けに従うように手を伸ばしては機械にパスを入れエンターを押せば重くロックが解けた音がすると同時にゆっくりと閉ざされていた扉が開き、目の前にはまるで最先端の研究所に繋がるような明るい牢かが続いていて)
(側に居るだけで心強いと言って貰えるのは嬉しいことで一回強く頷いて答え観光名所に朝早くから足を運ぶ人は居るはずもなく二人だけの世界に迷い込んだかの不思議な感覚に辺りを見回しながら歩き続けロックされた扉を前に検索すればパスワードが分かるかと本棚に入る準備をした所で初めから番号を知っていたのかメモリの仕業なのか迷うことなく入力する相棒に驚くが目の前に広がる光景に足が止まり「ここは…何かの研究所だろうか」無機質な空間に不安が過り反射的に手を伸ばし相棒のシャツの袖を掴み)
…何て言うか、自然と頭に浮かんだんだよ(此方が迷うこと無くパスを入力した自分に驚いた様子を見せる相棒に苦笑いして自然と頭に浮かんだのだと伝え相棒の呟きに「よくわからねえけど、研究所に近いとは思うぜ」と僅かに眉を下げて答えてはシャツの袖を握ってきた相棒に一瞬キョトンとなるが片手でポンポンと安心させるように頭を撫でては再び一緒に慎重にその無機質な廊下を進んで行き暫くして鉄の扉で閉ざされた場所へとを着いては僅かに眉を潜め「…フィリップ、お前はここで待っててくれ」と眉を潜めているが相棒を不安にさせない為に変わらない声色でそう頼むように呟き)
自然と頭に…そんな不思議なことがあるんだね(相棒を此処まで招いた何かがそうさせているのかと納得せざるを得ず風都を一望できる観光地とは思えない空間に不安ばかり募るが安心させようと触れる相棒の手にマイナスの感情が消えていく感覚がして慎重にだが確実に歩みを進め待つようにと言われれば未知の空間に一人行かせて良いものか悩み「…でも……いや、分かった。君がそう言うなら」いつでも駆け付けられるように身構えていれば大丈夫かと頷き「…気をつけて」静かに付け加え)
(不思議なことがあるものだと言う相棒の言葉に僅かに苦笑いを返し相棒から気を付けてと言われては「ああ」と1つ此方もコクリと静かに頷いて答え数秒目の前の鉄の扉を眺めた後服の下に隠すようにしてWドライバーを装着しそのドライバーを通じて「念のために着けておくことにするぜ。…お前も十分に気を付けよろ、多分今お前の足元にファングが居るから大丈夫だとは思うけどな」と話していき最後は相棒の足元にファングが居るのを感じつつ僅かに穏やかな声でそう言って今度こそ鉄の扉を少し開けて中へと入り扉を閉めてその少し不気味な研修室のような場所を慎重に見渡してはふとある機械を見付け惹かれるようにその機械を見れば中にはWのガイアメモリと同じ形をした文字も何も無い真っ白なメモリが浮いており「……お前が、俺を呼んだのか…?」と呟くように口にするが、その時『ーーおや、こんな所に入ってくる輩が居るとは…』と何故か寒気がする声に肩を揺らしバッと振り返ってはそこには姿こそ勿論違うがどことなく"W"のメモリを持っていた照井の仇であった男を思い起こさせる雰囲気を漂わせる男が立っていて思わず言葉が出ずに居ては男は不気味な笑みを浮かべ『しかも…珍しい事に体内にメモリを宿しているのですか』と此方を見透かすような言葉を口にして)
確かに、これがあれば会話は可能だね(腰に現れたドライバーと何処からか駆け付けたファングに少しばかり安心して重たい扉の中に消えた相棒の無事を祈るばかりだが「…この扉、外からじゃ見えないし音も聞こえないのか」扉一枚挟んだだけなのに随分と遠く感じやはり一人にすべきでなかったかと焦りや後悔が募り相棒には残るようにと言われたが若菜姉さんやファングの言葉を思い返しては自分も一緒に居るべきだと扉を開けようとするが鍵が掛かっているのか拒絶されているのか開く気配が全くなく『…翔太郎、聞こえるかい?無事なのかい?』ドライバーを触り相棒の意識に語りかけ)
(鉄の扉がある方に男が近づいてくる度に下がりつつ出来るだけ冷静に自分はメモリなど宿していないと嘘を吐くが男はただ不気味に笑い『私にそんな嘘は通じませんよ。私にはちょっした特殊な能力がありましてね…貴方にメモリが宿っているのが一目でわかりましたよ』と愉快そうに告げた後掌に何かの力を込め、自身は外に居る相棒の意識への問い掛けに『……フィリップ、ヤバイ…この男、怖い……』と本当に怖いのか震える声でそう呟くように応えて、ファングも此方の危機を感じたのか相棒の肩に乗り今では相棒と此方にだけ聞こえる声で『貴方の相棒であるあの方から宿っているメモリを取られようとしています、無理矢理取られてはあの方が危険です!』と本当に危険なのか早口で伝えては『ここは無理矢理ですが私の力を使います!』と言えば自分の"牙"の力を使って鍵を壊し自然と重い扉が開けばその中には今正に男の掌に宿った力で無理矢理体内のメモリを取られようとしている此方の姿があり、それを見たファングは此方と相棒の強い絆により使えるようになった咆哮を使いその男を怯ませて此方から距離を取らせれば、その瞬間無理矢理出そうになっていたメモリは体内へと戻り膝から崩れ落ちて)
(よほど厚い扉なのか会話を盗み聞くことは出来ず相棒の震える声にどうすることも出来ずドアを叩いてみても勿論効果はなくあの時一人にしなければなんて後悔をしている場合でないと分かっていても相棒のピンチに冷静さを失い焦りばかり先走った時ファングの声が聞こえ「頼むファング、僕達を助けてくれ!」叫ぶと同時に扉が開き井坂を思わせる男が離れた隙をついて相棒の元へ駆け寄り外傷がないことを黙認すれば抱き抱えるように側へ寄り添い「…翔太郎、何もされてないかい?メモリを無理矢理取られては君の身が危ないんだ」入り組んだ状況に頭が付いていかないが目の前の男が敵であることは容易に理解でき相棒は渡さないと怯むことなく睨み付け)
(その男は邪魔された事に苛立った表情をするが自身と相棒の前に守るように立ち威嚇するように吠えるファングを見ればそこは井坂とはまるっきり違うのかビクッとまるで小物のように怯えるが無理矢理その表情を繕い睨んでくる相棒を見ては『…何者かは知りませんがその方を渡してくれませんかねえ…その方にあるメモリは興味深い』と余裕ぶって言うがその表情には威嚇するファングへの恐怖と相棒の鋭い睨みに怯えていることを隠せておらず「…ああ、大丈夫、何もさせれて、ねえぜ…メモリは取られそうになったけどな…」と少しくたりとして胸元を両手で握りつつも弱々しく相棒に微笑みかけて安心させるように何とか少し力の入りにくい片手で優しく頭を撫でて)
(弱々しいが大丈夫という相棒の言葉を信じファングの威嚇に男が怯むのを見逃さず今強気に出れば此方の空気に飲み込めると踏んでは相棒の額に口付けてから立ち上がり普段何か検索対象を見付けた時の様なニヒルな笑みを浮かべ唇をなぞり「何者かって?そうだね…彼の全てを手に入れる男とでも答えようか。メモリも彼自身も僕のものさ。それに、人の体内で形成されるメモリなんて僕も見たことがない…こんなゾクゾクするもの君なんかに渡せないよ」ガイアメモリを知り興味を示す時点で善良な市民でないことは明白だがドーパントにならない内は此方も変身する訳にいかず強気な態度でズカズカと距離を詰めればいきなり一発殴り「…これは僕の相棒を危険な目に合わせたお返しさ」男の出方次第でもう一発殴る覚悟で拳を握り)
(相棒のまるで宣言のような言葉に呆然としていた男はその後に急に相棒に殴られた為少しぶっ飛んで倒れ込んでは此方の空気に呑まれたように怒りの表情を露にし『この私を殴るとは……断じて許しませんよ!』と怒鳴るように言ってはガイアメモリを取りだし"Sky(大空)"のメモリを手首にあるコネクタを突き刺してはドーパントへと変身し、相棒の言葉に僅かに赤くなるが直ぐに少しふらつきながらも肩にファングを乗せて相棒の元へと歩いては隣に立ち少し弱々しい力だがその肩にそっと手を置きドーパントとなった男を見ては「…俺からも言わせてもらうと、俺はお前に俺自身もメモリも渡す気はねえぜ。…あの時相乗りした時から、俺は相棒のもんだ」と自分も自身は隣に居る相棒のものだと告げるがその時あの機械にある真っ白なメモリが光を放ったかと思えば徐々に消え始め変わりに自分の胸元からも少し淡い光が漏れてはその粒子が徐々に自分の胸元で形を形成していき、完全に形となり1つの水色だが少し白みがかったWの新たなメモリが誕生すればそれは自身の掌へとそっと乗り"feather(羽ばたき)"とbodyメモリ特有の音が1つなり思わずキョトンとその自分から生まれたメモリを見詰めて)
…許さない?奇遇だね、僕を君を許す気ないよ(もう一発お見舞いしてやろうと拳を振り上げたときメモリを刺すのが見えやはりドーパントだったかと納得すれば肩に触れた手に自分の手を重ね「…翔太郎。今の宣言いいね、ゾクゾクするよ」どこか勝ち誇った顔をドーパントに向けては空のメモリが光り相棒の胸元からも同じような光が見えその綺麗な色に目を奪われ思わず手を伸ばしたところで新たなメモリが形成され「…新しいメモリの誕生。翔太郎、早く変身だ!」呆気に取られたのも束の間で相棒の体外へ排出されたメモリを奪おうと今にもドーパントが襲い掛かろうとしておりサイクロンメモリを取り出せば音を鳴らし変身の一言と共に元より装着済みのドライバーへと挿入し」
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