左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
通報 |
(ファングはあくまで焦っては判断を誤らせてしまう可能性が高いと思いそう告げたのだが彼の言葉を聞けば一瞬動きを止めた後僅かに小さな顔を俯かせ『…申し訳ありません…。いえ、あの方は貴方にとってとても大切な方…気にしないでください』と小さな声で謝り最後は気にしないようにと首を横に振って伝え肩に乗ったまま彼が彼の相棒の眠るベッドへと腰掛けたのを見守り、まだ深い眠りについているのか今はセットされておらず下に流れている髪に指を通されても起きる気配は無く、ファングは此方の様子を見た後スタッと静かに地面へと降りては『では、貴方とあの方が私の力を必要とする時がくれば、また駆けつけます、では』と機械的なしかし穏やかな声で伝えてはまた何時ものように姿をくらますように去っていき)
…ファング、ありがとう。君と話せて良かった(自分を守る為に作られたファングからすれば当然の行動かもしれないが一緒に検索をしてくれたから冷静でいられたし完全に解決と言えなくとも現段階での情報は全て閲覧することが出来て明け方の段々と明るくなる空の中姿を眩ますのを目で追い礼を述べて、徹夜したとバレたら怒られるかもしれないが眠気はなくなり翔太郎が目覚めるまで側で起きていようと考えれば貰った小説の存在を思い出しガレージへ取りに戻りまたベッドに腰掛け気持ち良さそうに眠る相棒のすぐ隣で読み出せば直ぐに夢中になりたまには物語を読むのも悪くないと世界観に入り込みページを捲る手が早くなり)
(相棒の小説を捲る音だけがこの朝日が登り始めている事務所内に響きまた少し時間が経ち朝日が顔を出す朝の6時の時間になれば体内時計のお陰なのかすうっと目を覚ましゆっくりと目を開けるがまだ夢の中に居るのか焦点はちゃんと定まっておらず何か不思議な夢を見たのか何処か夢の中の譫言のように「……らい、と……」と相棒のフィリップの本名である園咲来人の来人と言う名前を本当に無意識に寝起きの声で呟きながらぼーっと天井を見ていて)
(なかなかに面白い内容で時間が経つのも忘れ熱中して相棒のメモリに関する不安からも少しばかり解放されて次は何が起こるかハラハラして読み進めていては相棒が目を覚ましたような気配を感じて視線を移し次に聞こえた名前に目を見開き「ち、違うよ翔太郎。僕は来人じゃない…ここにいる僕はフィリップだ…フィリップって呼んでくれ…」起きてもまだ焦点が定まらず声も寝起きのものだが呼び方が違うと首を振り貰った本を置いてまだぼーっとする相棒の頬に手を当て顔を覗き込み)
……ぇ…ぁ、フィリップ……良かった…夢か…(頬に手を当てられてかけられた言葉にやっと目の焦点が合い此方を覗き込んでいる相棒のフィリップの姿を目に写せば今度はしっかりとした声でフィリップと名前を呼んではまるで安心したような表情でゆっくりと体を起こしてぽすっと相棒の肩に顔を埋めただの夢だった事に安心したような声でそう呟き「……悪い、ちょっと、不思議…と言うか変な夢を見てさ…」と不思議と言うか自分にとっては変な夢を見たのだと相棒に小さな声で謝りつつそう素直に伝えるように口にして)
…あぁ、おはよう翔太郎(別人になってしまったのかと慌てたが次の瞬間に愛称で呼ばれホッと撫で下ろした肩に重さを感じそれが相棒の頭だと分かっては抱き締めるようにしてポンと頭を撫で「どんな夢を見たんだい?話してスッキリするなら聞かせてほしい」新たなメモリが誕生するだの下手すれば二度と目覚めないだの不安要素が募る検索をしたせいか相棒の声を聞くだけで泣きそうになるのを抑えぎゅっと抱き締めたまま耳元で優しく話し掛け)
おはよう、フィリップ…(おはようと言う相棒の挨拶に此方もおはようと挨拶の言葉を返しては頭を撫でてくれる手に安心しつつ見た夢を聞かせてほしいと耳元で優しい声色で言われてはその聞きなれた声にとても安心すると認識しつつそっと肩から顔を少し上げては1つコクリと頷き「ああ…話せるけど…お前にとってはちょっと、良い夢の話ではねえかも知れねえけど…」と眉を下げて前置きをした後そっと相棒と視線を合わせ「……あれは多分…園咲家……かな、取り合えず園咲家らしき家に俺は居たんだ…。周りにはその園咲家全員が居て、横にはお前が居た」とポツリポツリと話していき「で、訳がわからなかったけど横に居たお前を見付けて俺は何時ものようにフィリップって呟いたんだ…そしたら夢の中のお前は首を傾げて、"フィリップ…?フィリップって誰?僕は来人だよ。"って言われて、それに驚いてたら続けて"僕の名前忘れたのかい?何時も来人って呼んでくれるのに。"って言われてさ、これは夢なのかって思ったけど…夢の中のお前から感じる雰囲気に、こう…夢だってわかってるのに雰囲気に呑まれそうになって、これは現実だって錯覚しそうになったと言うか……そしたらまるで自分の体じゃ無いみたいに自然と"来人"って口にしてて、そしたら夢の中のお前に微笑まれて"それで良いんだよ、翔太郎"って言われて何かこう夢か現実かわからないって思った所で目が覚めんだ…」とおおよその夢の内容を話しては視線を逸らすように俯き「…ごめんなフィリップ…情けねえよな…」と本当に申し訳なさそうに相棒に謝罪の言葉を口にして)
(いつもと変わらない朝の挨拶を交わし前置きされた後で目が合い言葉は発することなく神妙な表情で頷き相棒の話に耳を傾ければ相棒は夢の中で園崎の集まる場所に行き園崎の人間である自分に出会ったと聞き「…僕は昨日、若菜姉さんに会った」とだけ本棚での出来事を相槌みたく口にしては謝罪を口にする相棒に眉間に皺寄せ「何で謝るんだい?君は僕に何を謝ることをしたって言うんだか…僕はその、君がこうして目を覚ましてくれたことが嬉しいんだ」謝る相棒に対してメモリやら相棒について調べた事実は言わずただ二度と目覚めない危険性のあった相手と会話が出来るだけで嬉しいのだと訴え抱き締める腕に自然と力が入り暫くこうして居たいと頭を撫で)
……お前の姉さんに?……そっか(相棒から昨夜自分の姉である若菜に会ったのだと聞けばそれが相棒にとってどう思われているかはわからないので1つ相槌を打ち何故謝るのか聞かれれば少し困惑したような表情になるが目を覚ましてくれた事が嬉しいのだと言う相棒にキョトンとなり頭上にハテナマークが浮かぶが抱き締められている腕の力が強くなっているのを感じればとても安心感が溢れ再度ぽすっと相棒の肩に顔を埋めては「俺も…」と自分もだと伝えて頭の片隅で"来人"と"フィリップ"やはり同じようで違うなと何となく思っては自分はやはり今目の前に居る相棒の方が安心すると改めて感じては「…今思うと、不思議と言うか、変な夢、だったんだよな…」とそっと相棒の背の服を握りつつボツりと思ったことを呟き)
あぁ、本棚で会ったんだ(一人悩んで本棚で会いたいと願ったとき会いに来てくれたとは説明せず一言それだけ返し今はただ相棒の存在を強く感じたくて抱き締めたままでいて肩に感じる重さが心地よくずっとこのままで居たいと願い力を込める腕をそのままに「翔太郎…やっぱり僕は君のことが好きだよ」唐突に変だと思われるかもしれないが耳元に囁き柔らかな髪に指を通し二度と目覚めないかもしれない危険性が潰れ朝になれば自然と起きたことに安堵して不思議な夢は夢の話でメモリが生まれるとかは嘘だったのでないかと感じ始めては「夢は夢だよ。ところで体調が悪かったり変な感じはしないかい?」目眩なする様子もなく顔色もいいし普段通りだと少し身体を離して様子を見て)
え?…あ、ありがどうな…けど、急にどうした…?(本棚で会ったのだと言う言葉に僅かに微笑んでただ相槌を打ってはその後にいきなり耳元で囁かれた言葉にキョトンとなりほんのりと頬が赤くなりつつお礼を口にしては急にどうしたのかと小首を傾げて問い掛け体調などは大丈夫かと聞かれては自分ではよくわからず胸元に手を当てて小首を傾げ「んー…どうなんだろうな…」と呟くように口にしたままふと何の気もなしに窓へと目をやり自然と見せた風都タワーに目をやれば何故か釘つけになるように数秒見詰めた後その顔色は急激に蒼白くなりその後に来た強く目が回るようの感覚に思わず片手をすがるように相棒の肩に置き俯くようにして目を完全に片手で覆えば「…なんだ、これ……」ととても小さな声で強い目眩の中でまるで途切れ途切れのように見えた映像に思わずそう呟き)
別に、何でもない(ただ何となく言いたくなっただけなんて変かもしれないが今はそんな気分だと呟き体調がどうか微妙な様子に心配になるが酷く深刻でないだけましかと顔色を伺い「…そっか。くれぐれも無理はしないでくれ」昨日閲覧した内容を伝えるべきか否か悩み相棒自身の問題なら伝えるべきだろうと意を決して口を開きかけた時突然体勢が崩れたかと思えば弱々しく肩に置かれた手に自分の手を重ね「…どうしたんだい?」メモリが相棒の体調に変化をもたらせたのかと焦るが冷静にいるよう務め辛そうな相棒の背中を擦って)
…?そうか…(相棒の呟き更に頭上にハテナマークが浮かぶがまあいいかと思いそう口にし強い目眩と途切れ途切れに流れ込んでくる何かの映像に背を擦ってくれる手の暖かさに感謝しつつぎゅっとグラグラと回る感覚がする目元を覆っていたがふっとその目眩が消えれば先程より顔色などは良くなり数秒して目元を覆っていた手を下ろしては俯かせていた顔をゆっくりと上げては「……いや、何でもねえ。もう大丈夫だぜ」と小さく微笑むが大丈夫と言うわりにはその微笑みは顔色は治っているが何処か固くなっていて)
(二度と目覚めないかもと読んでしまったから唐突に口を突いた言葉であったがハテナを浮かべながらも追求しない様子にニコっと微笑んで誤魔化しておき、目元を覆い動かない様子から目眩に襲われてると直ぐに分かり翔太郎の体内でメモリが形成されつつあるのかとファングと共に調べた事柄が頭の中で渦巻き「…大丈夫に見えない。そんな顔で言われてもまるで説得力がないよ」セットしていない髪が邪魔して目元が隠れ見えないが本調子でないことは分かり無理して欲しくないからと首を振り)
(此方の大丈夫だと言う言葉に首を横に振って大丈夫に見えないと言われてはほんの少しキョトンとなった後眉を下げてほんの僅かに俯きあの映像の中で見えた風都タワーに行くべきなのだろうかと少し考えるがそれは相棒に伝えるべきかと1つ決めては相手の肩に置いていた手にほんの少しだけ力が入り「……風都タワーに行かなきゃいけねえ気がする…」と間接的に風都タワーに行かなければならないと感じるのだと目の前に居る相棒に伝えて)
風都タワーに?分かった、僕も一緒に行く(若菜姉さんにも本の締め括りにも相棒を支えられるのは自分だけと言われ今相棒を1人にしてはいけないと本能的に感じタワーに行けば何かヒントを得られるならば行くべきだと判断し「…今、君は新しいメモリと戦ってるんだ」それだけ短く伝えては立ち上がり事務机の横にある窓から風都タワーを見て街の象徴である場所に行けば何か変わるのか街が彼を呼んでいるのかと落ち着かない気分を何とかしようと深呼吸を繰り返して)
え?お前もか…?……わかった(自分も付いてくると言う相棒に思わずほんの少し目を瞬かせるが何だか今は何故かはわからないが相棒の側に居ると安心する為わかったと1つ頷きベッドへから立ち上がってその後に伝えられた言葉にキョトンとなるが、この違和感の正体ははガイアメモリだったのか…。と納得でき「メモリと、か…。…ありがどうな」と追及はせず教えてくれたお礼を言い街の象徴である風都タワーを見る相棒を見ては此方もゆっくりとベッドから立ち上がり深呼吸をしている彼の頭を優しく撫でた後此方も同じように風都タワーに目をやり「………俺の中にある新しいメモリが、風都タワーに行けって言ってんのかな」とそっと胸元に手を当てつつ独り言のようにそう呟き)
君の側にいて支えられるのは僕だけだって若菜姉さんが言ってたんだ…(物理的に側に居ることは可能だが居たところで支えれる自信はなく本棚の検索結果に間違いはないと分かっていても本に書かれた文章を疑いたくなるような一体自分に何が出来るだろうかと視線を落とし「悪夢のドーパントが影響しているらしい。君とメモリについて全ての情報を閲覧したが正直メモリを作っていた身としても理解に苦しむ」淡々と述べてどんな能力を秘めているのか相棒の身を心配する反面メモリの誕生に心惹かれている自分が居て嫌気が差し唇を噛みしめては胸元に手を当てる相棒へ視線を移し「…行こうか」じっとして居られず相棒に向かって手を差し伸べ)
……俺はお前がこんな風に側に居てくれるだけで心強いけどな(相棒の言葉と様子に何となくだが何を思っているかがわかり変わらぬ穏やかな声色で今の自分の本音を口にしその後の相棒の説明のような言葉を最後までじっと聞いては「…なるほどな。…全部ってことはさてはお前夜更かししたな?」と何となく理解したので1つ頷くのだが相棒の言葉から夜更かしたのだと気付いては普段の声色でそう確信に近い問いかけをし唇を噛み締めているのを見ればポンポンと優しく気にすることないと言うように頭を撫で行こうかと手を差し伸べられては数秒見た後その手に自分の手を重ね「ああ、行くか」と1つ頷き)
そうなの…?(自分に置き換えれば翔太郎が側に居るだけで心強く相手にとって自分がそんな存在で居れるとは嬉しくて一瞬驚いて目を見開くが直ぐに微笑みに変わり説明を聞いてくれた所までは良かったが続く言葉に悪事がバレた子供みたく肩をビクッとさせ怒られるかと唇尖らせ拗ねた口調になり「検索に熱中して徹夜くるくらい普通だよ」相棒の優しさがメモリの毒素に煽られず精神を侵されなかったのだから改めて凄いと感じては握る手自然とに力が入り「いい方向に動く気がする」珍しく根拠のない考えを口にしてはタワー目指して歩きだし)
トピック検索 |