左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(優しい紫の光に包まれと感じた次の時には本棚へ飛ばした意識が身体へと戻ってきており横になる相棒へ上半身だけ寄り掛かるようになっていた状態を起こし「…おはよう、翔太郎。無理やり起こしちゃったけど大丈夫かい?」手は握ったまま目を覚ました相棒へ心配そうに挨拶し、今回はドーパント絡みでなく単に相棒の夢見が悪かっただけだが恐らく上手くいったであろうと手を離し何も言わずに夢でしたように正面から抱き締め)
おはよう…うん、大丈夫だぜ(心配そうに聞いてくる相棒に大丈夫だと微笑んで答えてはポンポンと優しく頭を撫でるがふと夢でされたように再び正面から抱き締められては思わずキョトンとなるもその直接伝わってきた体温に僅かに頬を緩めるが恐る恐ると言うように此方からも抱き締め返しては「どうした?フィリップ」と片手で優しくポンポンと背中を撫でつつ寝起きだが優しい声色でどうしたのかと相棒に問い掛けて)
…何でもない。よし、コーヒーでも淹れようか(一瞬目を丸くしながらも背中を撫でてくれる相棒に特に訳はないが夢とはいえ泣かせてしまった相手の温もりを身体が勝手に求めていただけと腕を解いて離れる前にこつんと額を合わせちょっぴり照れ臭そうに微笑んだら台所へと向かい照井竜に教わった美味しいコーヒーの淹れ方を頭の中で復習しカップを取り出し豆を挽いてと手を動かして)
…?そうか?ああ、そうだな(相棒の言葉に首を傾げるがコツンと何処か照れ臭そうに微笑まれて額を当てられれば釣られるように少し頬が赤くなるが珈琲を淹れると言う相棒に小さく微笑んで同意しては台所に向かう相棒を見送った後ゆっくりとベッドから降りて台所の近くにある棚の方へと向かえばちょっとしたおやつを何種類かテーブルに並べておき)
よし、おまたせ(照井竜の教えを守って淹れたコーヒーは我ながら上手くいったようで芳ばしい香りが鼻をくすぐり1つはそのままでもう1つはミルクを入れたものを両手に持って相棒の元へと運んだらフラックの方を渡し向かい側に腰掛け湯気の立ち上るカップに息を吹き掛けほんの少し飲んでテーブルへ置き「事務所が静かだと変な感じがするけど、ゆっくりコーヒータイムを取るのも悪くないね」用意してくれたおやつの中からクッキーを選んで小動物みたく両手で持って食べては甘さを流すためにまたコーヒーを飲み)
お、ありがとうな。だな、たまにはこう言う時間も良いもんだな(相棒が持ってきた珈琲を見ては微笑んでお礼を言い一口飲んではその美味しさに頬を緩め相棒の言葉に微笑んで同意するようにそう言ってはゆっくりと珈琲を飲んではコトンと机に置いて懐から自分と一番相性が合うジョーカーメモリを取り出し「…メモリって不思議なもんだなあ」と先程の事もあるがまだ謎が多いメモリを改めて見ては何処か穏やかな声でそう呟くように口にして)
好きな人が一緒ならどんな時間でも楽しめるしね(呟きに同意してくれたのを聞けばカップから顔を上げその好きな人へとそう言っては自分の発言なのに照れ臭くて直ぐに視線を落として赤くなる頬を隠しメモリを取り出す様子を見てサイクロンメモリを手に取り「使い方によって善にも悪にもなる…のかな」ガイアメモリが人々を狂わせるのも確かだが相棒との絆はメモリがあって築き上げられたもので悪魔と呼ばれた頃の自分は不思議なものを作ったのだとメモリを投げてはキャッチして)
(自分の発言で赤くなる相棒の姿に何だか微笑ましいと言うか何か可愛いところもあるんだなと微笑ましく感じてはクスッと微笑んで「そうだな」と呟き見守っていたがサイクロンメモリを取り出して呟かれた答えを聞けば「そうかもなあ…実際にガイアメモリは持ち主次第で善にも悪にもどちらにもなるからな」と今までの事を思い出すように口にしふとある仮説を思い出しては「フィリップ、これはもしもの話できいてくれな。俺とお前が本当に悪の心を持ってこのガイアメモリとダブルドライバーを使ったらどうなると思う?Wなれこそすれど、今の俺達のような風都を守る仮面ライダーではなくヒーローでありながら闇の心を持った悪のヒーロになるって事だ」ともしもの話をゆっくりとした口調で話していき)
(自分の想いを告げ受け入れられてからは痛まなくなった心だが翔太郎と話し目が合えばドキドキはするのだと不思議な感覚がして胸の辺りに手を当てて、ガイアメモリの存在を改めて考えた時相棒の話す"もしも"に耳を傾け考えて「…仮面ライダーエターナルのような存在にもなり得るってことかい」かつて風都の街を地獄へ変えようとした哀しい男の存在を口にしては使い道次第で救済も破壊もできる物で戦っているのだとメモリを持つ手に自然と力が入り街を愛する気持ちを大切にしようと誓い)
…例えるならそうだな。ちょっとした1つの噛み合いの違いで、エターナル…大道克己のような存在にもなり得たって事だ(相棒の言葉にそっと目を閉じつつ1つ僅かに頷いてかつて死闘を繰り広げた大道克己の存在を思い出しながら口にしてはスッと目を開けメモリを握っている相棒の手の前にそっと同じようメモリを握る手を置いては「…俺はな、何があってもこの街が大好きだし、これからもお前と一緒に守っていきたいと思ってる」とふっと微笑んで改めて自分の本心をゆっくりと言葉にして相手に伝えて)
…例えるならそうだな。ちょっとした1つの噛み合いの違いで、エターナル…大道克己のような存在にもなり得たって事だ(相棒の言葉にそっと目を閉じつつ1つ僅かに頷いてかつて死闘を繰り広げた大道克己の存在を思い出しながら口にしてはスッと目を開けメモリを握っている相棒の手の前にそっと同じようメモリを握る手を置いては「…俺はな、何があってもこの街が大好きだし、これからもお前と一緒に守っていきたいと思ってる」とふっと微笑んで改めて自分の本心をゆっくりと言葉にして相手に伝えて)
僕も大道克己も過去に命を落とした…似ているのかもしれない(データ人間もNEVERもどちらとも一度死んだ人間でありある種似ているのかもしれないと目を伏せ静かに述べたが「…いや全然違う。彼には君のような最高のパートナーはいなかった。これが僕との最大の違いであり僕の誇りでもある。そのセリフ、そのままお返しするよ」パッと顔を上げれば先程と違い希望を映した目をしており真っ直ぐな心を持った相棒のおかげでWとして善の存在になれたと思えば感謝しかなく「…ありがとう、翔太郎」唐突に礼を述べてはメモリをしまってすっかり冷めてしまったコーヒーを飲み干して)
(静かに紡がれる相棒の言葉を同じように静かに聞いていたがその後希望の隠った目で告げられた言葉に一瞬キョトンとなるも安心したように微笑んでその後ふいにありがとうと感謝の言葉を言われては目を瞬かせるが次にはふっと優しい笑みを浮かべ「こちらこそありがとうな、…、…フィリップ」と此方こそとお礼を言い本当に無意識にとても小さな声で、ら、と彼の本名である"園咲来人"の"来人"と呼びそうになるが寸前で飲み込んでは慣れ親しんだ名前で呼んで此方も冷めてしまった珈琲を飲み干しては洗おうかと相手が飲み干したカップも手にして台所へと向かおうとして)
(こういう類の話しになれば毎回相棒へ感謝して終わる気がして本当に良い相棒を持ったと実感したが名前を呼ばれた時"フィリップ"でない響きが聞こえた気がするが気のせいだろうと追及しないでおき台所へ向かう相棒を目で追っていれば事務所のドアが開き『あの……左翔太郎さん…いらっしゃいますか?』雑誌から抜け出たと言っても過言でない可愛らしい女性が遠慮がちに顔を覗かせていて「翔太郎、君にお客さんだよ」洗い物をしてくれる相手へと声を掛け謎の女性へは来客用のソファに掛けて待つよう促し)
…。え?俺にお客さん?(丁寧に使ったカップを洗っていた所に相棒からお客さんだと声をかけられれば洗い終わった後思わずキョトンとした表情で後ろを振り返るがそのお客さんだと言う可愛らしい女性を見れば確かあの女性何かの雑誌で見たような…。と内心そう感じつつその女性が居る来客用ソファの向かい側へと座っては何処か遠慮がちな女性に「どうされましたか?」と普段と変わらぬ声色で話しやすいようにそっとどうしたのかと用件を問い掛けて)
(依頼人の話を聞くのは相棒の役目とばかりに入れ替わりでその場を離れベッドに腰掛け様子を伺うことにして『私、風都大学に通っていて普段は読モもやってるんですけど…あの、あの!私とデートして下さいっ!!』遠目に見ていたが唐突な申し出に目を丸くして風都大学と言えばナイトメアドーパントの件があった場所かと過去の事件を振り返り、当の女性はと言うと頬を赤く染め突然で申し訳ないと謝る言葉を添えつつソファから勢い良く立ち上がっては相棒に向かって頭を下げ)
(頭まで下げてきたその女性の頼みに数秒同じ体制のまま固まっていたがはっと気付いては取り合えず女性には頭を上げるように伝えて再度座ることを促し頭の中を整理するように「…えっと、まずすみませんが幾つか質問をさせてください。まず、そのデートをしてほしいと言うのは"依頼"と受け取って大丈夫なのでしょうか?それと最後に、出来ればその理由をお聞かせ願えれば此方としても助かるのですが…」とゆっくりと女性に質問しつつ最後は何処か苦笑いにも似た僅かに笑みを浮かべつつそう女性に答えて)
(その大学生は勢い余ったと反省したのか更に顔を赤く染めすとんと座って揃えた足の上にきっちり手も揃え『あ、ごめんなさい…遅くなりましたが私美優って言います。依頼…になるんでしょうか。あの、一目惚れなんです!以前大学にいらしてた時にお姿拝見して、それで姫香ちゃんにお名前とここの住所も聞いて…やっぱりこんな話、駄目ですよね』もじもしと世話しなく指先を動かしてはちらっと相棒の顔を盗み見て、そんなやり取りを聞きながら「たしか雪村姫香…あの時の子の知り合いか。ふぅん、翔太郎も隅に置けないね」と相棒の背中に向かって話し掛け)
(相手の話を聞き恥ずかしいのか僅かに赤くなり困ったような小さな微笑みを浮かべつつ姫香と言う名前を聞けばあのナイトメアドーパントの時の知り合いの子かと理解し後ろのベッドに居る相棒からかけられた言葉に目の前の女性には見えない角度でただ困ったような微笑みで答えて再度モジモジとしている女性、美優に向き直ってはゆっくりと口を開き「…まず好いてもらえるのはどなたとであろうと嬉しいので、それはありがとうございます。…ただ、まあ、まず俺は貴女の事を何もご存知ないし、貴女も俺の事を何も知らないと言う初対面なので…正直、ちょっと困ると言うのが、事実、ですね…」と僅かに苦笑いし礼儀として丁寧にそう言った後「…ただ、"一日だけのデート"と言う条件で、それで美優さんが満足していただけるなら、依頼としてこの1日夕方ぐらいまで貴女に付き合わせていただきますが……どうしましょうか…?あ、勿論断られても構いませんので…よく、お考えください」と今朝の10時を指す時計を見て少し考えたあげく出た1つの提案をゆっくりと彼女に伝えるが勿論断っても構わないと伝えよく考えてほしいと思い)
(助けを求められているのか困ったような視線を送られても本へと視線を落とし目を合わせないまま聞き流し美優はというと『いきなりこんな事言っても迷惑ですよね…本当にごめんなさい。夕方までのデート…お願いします!ありがとうございます!!短い時間でも私、翔太郎さんの事たっくさん知りたいです』しゅんと俯いたかと思えば相棒の提案にぱっと顔を明るくして断るはずもなく語尾にハートを付けて話しては綺麗にカールさせた髪を指先に巻き付け遊び『…じゃあ早速、カフェとか行ってみたいです』自分の可愛さを最大限見せるように斜め下から上目遣いで見つめ)
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