風都鳴海探偵事務所（相棒のフィリップ募集だ）

……書いてあればいいのにって、よく思う（その人がどんな人で何処に居て何をしているかしか閲覧できないのは不便でなかろうかと感じるが相棒も言う通りそうらしく背中や頭に温もりを感じ安心すれば落ち着くはずなのに胸か痛み勝手に大粒の涙が落ちて自分は今泣きたいのかと妙に客観的に感じては出てくるのに任せた方がいいとの助言に従い溢れる涙を止めずに流し続け「………こんな、僕でもいいなら…僕は…君と一緒に…相棒で居たい」何か込み上げるものを感じ途切れ途切れに相棒から聞かれた返事をしてそっと一瞬だけ両腕を腰に回してぎゅっと抱き付くような体勢になり）

……そう、だな…（確かに人の感情などをしれればもっと捜査するときに楽になるのだろうが先程も言った通り人の感情は本一冊に表せられる程単純なものではないのではっきり言って難しいだろうと感じるがただ僅かに苦笑いし変わらぬ優しい手つきで頭を撫で続けその中で相棒から返された先程の自分の問いからの返事に一瞬キョトンとなるが自然と地面に正座をする体制になりつつ頬を緩めて「俺はお前から悪魔と相乗りをする勇気はあるかと聞かれて相乗りをすると決めた時から、相棒はお前一人だって思ってるぜ」と心からの本心をゆっくりと言葉にしてはそっと相棒の頭を抱き締めるようにして）

（もし地球の本棚で感情が分かるなら自分の相棒に対する気持ちもまた逆に相棒がこちらをどう思うかもハッキリしていいのにと残念に思うのだがこればりは仕方なく、優しく受け止めてくれたおかけで気付けば涙は止まり?に残る雫を指先で払い正面へ回った相棒と目を合わせ「地獄の底まで相乗りするよ、相棒」やはり相棒は照井竜でなく翔太郎しかいないと強く思い彼の言う通りこれからも悩むことはあるかも知れないが「…一緒にこの街の人々を守ろう」きっといつか悪人であっても街の人間を守りたいと願う気持ちが理解できるだろうと思えばこそ口にして相棒の手をそっと握り）

……ありがとう。ああ、この街の人々を一緒にを守ろうな（地獄の底まででも相乗りしてくれると言う相棒に小さく微笑んでお礼を言っては改めて一緒にこの街の人々を守ろうと決意し手をそっと握られてはキョトンとなるが此方からもそっと握り返しどうやらもう涙は止まったらしい相棒の頭を僅かに微笑んで優しく撫でてはふと「お前何かここに来たとき何か言いたげな顔してたような気がしたんだけど……もう大丈夫なのか？いや、気のせいだったら悪いんだけど… 」と小首を傾げて問いかけつつ最後は少し慌てて付け足して）

…うん、宜しく（いつもこうして優しく接してくれる相棒に何度お礼を言っても足りないが改めて互いに宜しくと言い合えば嬉しさが込み上げ相手の言葉に頷きこちらも微笑み浮かべ相棒に心配掛けないように頑張らないとと離した手で拳を握り、話も纏まり一安心と力が抜けたところに話題を振られあの小説に勇気付けられ相棒にきちんと謝ろうと決心はしていたが急に聞かれると慌てるもので「…えっと、いやその……昼間はふざけすぎてごめん」目をぱちくりさせどう言おうか悩み小声でごめんと言っては小さく頭を下げ）

…………ああ、その事か、俺はそこまで気にしてねえから、大丈夫だぜ（昼間の事について謝られては思わず数秒キョトンとなるが僅かに微笑んで怒っている訳ではないしそこまで気にしていないと伝えては頭を下げる相棒の頭を優しく撫でては気にするなと伝えては「ああ、でも、嫌じゃなかったし、嬉しかったと思ったのは…本当だけど、な…」と撫でる手を数秒止めては僅かに苦笑いし嫌じゃなかったし嬉しかったと思ったのは本当だと小さな声で呟き）

……ありがとう（あの時一瞬固まったのは本当に嫌だったからではなく相手の言う通りキャパオーバーだったようだが悪ふざけが過ぎたことは確かであり謝り許して貰えほっとして頭を上げ嬉しかったと聞けば頬の温度が僅かに上がり「……そ、そっか。僕は………いや、何でもない。気にしないでくれ」相棒に対する好きにちょっとだけ変化がある気がするのは気のせいだろうと言い掛けて止めて立ち上がり街の綺麗な夜景を見ては自分の気持ちを無理に形にせずともぼんやり考えてるだけでいいかと相棒へちょっとだけ微笑みかけ）

……？そう、か？まあ、ならいいんだけどさ…（何かを言いかけていたような気がするが気にしないでくれと言われては思わず？マークを浮かべるがまあ相棒が気にするなと言うなら気にしないようにしようかと考えそれ以上追求することはなく星が綺麗に輝く夜空を見ては「…今朝お前がまだ寝てる時に１回目が覚めたんだけどな、何か自分にとっては凄く怖い夢を見たと思って目が覚めたらベッドの下にファングが居たからビックリしたんだけど、横にお前とそのまた横にファングが居るのを見てちょっと安心したんだ」と言うその声は夢の内容を濃く覚えているのか空元気に近いが表情は微笑みかけてくる相手と同じように微笑んでいて）

…また、僕の気持ちに整理がついたら聞いてって言うかもしれない（真っ直ぐ前を見たまま街の人々の穏やかな時間がいつまでも続きますようにと願いを込めて夜空に光る風都タワーを眺め話し始めた相棒へと向き直り「…ファングを見て安心したのかい？」最近では普通に使えるようになったと言えど自分にとっては嫌な思い出のあるあまり好きでないメモリを見て安心したと言うのは正直にあまり理解できず不機嫌な口調になりそうなのを努めて静かに話し「嫌な夢を見ていた気がする…ファングは守ろうとしたのか…？」自分の見た夢を思い出しては寝ている時でさえ守ろうとするのかと呟き）

………ん、わかった（もし相棒の気持ちに整理がついて聞いてほしいと言われたならその時はしっかりと聞こうと思いつつ一言そう返事をし相手の少し冷静ながらも不機嫌さが混じった口調の言葉に目の前の風都タワーを見たまま僅かに苦笑いし「まあ見た夢が夢だからなあ… 正確には"隣に居たお前"に安心して"ベッドの下に居たファング"にはちょっとビックリしたってだけだけどな」と口にした後夢まで守るのかと言う相棒の呟きを聞いては「そうかもしれねえし、そうじゃないかもしれないな。起きた時お前が寝ながら泣いてたから何か嫌な夢でも見てるのかって凄く心配になったけど…ベッドの下のファングは少なくとも心配はしてたみたいだぜ」とその時の事を思い出すように僅かに目を細めつつそう呟くように言葉にして）

…ありがとう（しばらく考えるのは止そうと決めお礼だけ述べておき意識したつもりが不機嫌さが声に出てしまったようで苦笑いして口元に手を当て続く言葉に耳を傾け「…君も嫌な夢を見たの？」自分が隣に居て安心したと聞きそれはどういう意味なのか少し気にもなるが相棒も悪い夢を見たとなれば気掛かりなのだが「え、僕泣いてたんだ…」シュラウドが出てきた記憶はあれど泣いた自覚はなく相棒とファングに心配掛けたのは申し訳ないのだが同時に自分が大切に思われてると実感でき「いつも傍に居てくれてありがとう」唐突に変かもしれないが感謝の気持ちを伝え相棒の肩に頭を乗せ）

……まあ、個人的には嫌な夢……だったな（自身も
嫌な夢を見たのかと聞かれれば数秒考えた末正直に個人的にはとても嫌な夢だったと口にしては「……同時にちょっと怖かったけどな…」と小さな聞こえるか聞こえないかの声でポツリと呟き自身右の掌をぎゅっと握っては肩に僅かに重みを感じつつ一瞬驚くが気にすることなく僅かに微笑んで肩にある相棒の頭を撫でながら相棒から言われたお礼にキョトンとなるが「…此方こそ、何だかんだで何時もありがとうな」と微笑んでお礼を口にして）

僕ら夢見が悪すぎるね（悪夢に悩むことは多々あり二人揃って嫌な夢を見すぎだと自嘲気味に乾いた笑いが出てしまい「たまにはいい夢を見たいな…例えば君が出てきてくれるとか」後半は本当に小さく聞こえるか否かの音量で呟きビギンズナイト後に初めてファングになった時燃え盛る本棚から自身を見つけ出してくれた時を思い出してはファングと上手くやっていけるのも本当に相棒のおかげだと身に染みて「そろそろ戻るかい？」夜風が強くなってきたと肌で感じては返答を聞く前に先に階段へと足を運び）

そうだな。俺達二人揃って夢見が悪いって逆に凄いけどな（相手の言葉に僅かに苦笑いしつつ同意するように１つ頷きそう言ってはたまには良い夢を見たいなと言う相棒の呟きに「だな、たまには良い夢を見てリラックスしたいもんだな」と微笑んで呟きポンポンと頭を撫でるがどうやら最後に聞こえるか聞こえないかの声で呟かれた言葉は聞こえなかったらしくそろそろ戻るかと言われては確かに寒くなってきたのは確かなので１つ頷いては相棒の後に続いて階段へと向かって）

そんな凄さ勘弁して欲しいね（確かに逆に凄いが嫌なものとは無縁で居たいと願って苦笑し職業柄仕方ないが事件に追われ眠ってからも悪夢に追われるのは勘弁して欲しいと肩を竦めリラックスできる夢とは無縁だと小さく息を吐き、戻ろうとの提案に同意したのを聞き背後に気配を感じては立ち止まり振り返って「…翔太郎、一瞬でいいから目を瞑ってくれないかい？」そうして欲しい理由や目的は言わずただそれだけお願いしては階段とは逆方向に相棒の元へと近より）

確かにそうだな（相棒の言葉に苦笑いしつつそれもそうだと同意しては階段への方へと足を進めていたが目の前の相棒が足を止めたかと思えば此方を振り返り一瞬で良いので目を閉じてほしいと言われては思わずキョトンとなるが別に断る理由も無いので「へ？…あ、ああ、わかった」と首を傾げつつもわかったと頷いては言われた通り目を閉じて相棒の足音が何だか近づいてきているなとそんなことを思って）

（寒くなってきたし事務所へ戻りそろそろ寝るべきとは思うのだが一歩だけ階段を降りた所で足を止め声を掛けては訳を聞かず此方のお願いに答えてくれた相棒の元へ近寄り自分にはない優しさや行動力を持つ相棒への"憧れ"の気持ちを乗せ閉じられた瞼へそっと口付けをして「……嫌だって言わなはい君が悪いんだからね」小声でそう言い残し全く亜樹子のおかげで要らない知識が付いてしまったがきっと相棒はまた嫌ではないと言ってくれながら固まってしまうのだろうと半ば屋上に放置する勢いで目を開け何か反応を示す前に階段を降りていき）

（何なのだろうと言われるままに目を閉じたがその後に瞼へときた暖かい一瞬の感触とその後に小声で言い残された言葉に思わず目を開けるが階段を降りている音が聞こえることから相棒はもう降りていったのだろうと驚いている頭の片隅で理解しては何となくこの風の冷たさは驚いている頭を落ち着かせるのには丁度良いかもしれないと感じパタンと外から屋上への扉を閉めれば再度柵に手を乗せて星空を眺め、瞼への口付けの意味は確か"憧れ"だったかと思いつつ僅かに頬が赤いのを感じつつ憧れと言っても自分に憧れる要素があるのだろうかと内心首を傾げていて）

（背後に足音が聞こえないまま事務所へ帰ってきて相棒が来る気配はなくまた屋上へ行ったのだろうと予想しては上着とマフラーを雑にしまってベッドに寝転がり、まだ眠くない頭で仰向けになり天井見つめ直接言葉にして伝えるのは恥ずかしいためキスをしたが果たして口付けに隠した相棒を尊敬し憧れるとのメッセージは伝わったかは疑問であり今頃相手は何を考えているのだろうか時折階段の方を見つめたりして一人でじっと考えを巡らせ）

（それから数分しては流石に寒くなってきたので屋上から出て階段を降りるが未だに瞼への口付けの意味は憧れと言うが「フィリップは俺の何に憧れたっていうんだろうな……」と独り言のように呟いては屋上への階段を降りきって事務所へと戻ってきてはその憧れるにしても何に憧れているのだろうと思考を巡らせたまま相棒が寝ているベッドに一番近いソファへと無意識に腰を下ろして）