風都鳴海探偵事務所（相棒のフィリップ募集だ）

だな。初めて偶々見たとき彼奴あんな優しい目が出来たんだなって思ったぐらいだしな（相棒の言葉をコクリ１つ同意するように頷いてはその時の事を思いだしてクスッと微笑み「正に"愛"の力、だな」と普段ならあまりしない言葉を口にしその後膝に少し重みがきたので相棒が膝に頭を置いたのかと理解しそのまま流れるように頬に両手の暖かい感触がしたかと思えばそのまま相棒の方へと向かせられる形になったので思わず相棒の顔を見つつキョトンとなるが続けて相棒の口から出た言葉を理解すれば一瞬驚き「……へ？……あ、ああ、そう言ってもらえるのは嬉しいし、ありがとうな…。俺もお前の事好きだぜ」と驚きつつも好きと思ってもらえるのは嬉しいためお礼を言っては小さく微笑んで自分も相棒の事は好きだと伝えて）

愛の力だなんてお伽噺みたいなこと言うんだね（仇だとか復讐だとかそんな暗い過去がなければ人となりも変わっていたであろうが亜樹子の真っ直ぐさが照井を変えたなら相棒の表現はまさにぴったりと言ったところかと同じように笑って、自分で顔を向けさせたのだが相棒と目が合えば少し細めて微笑み浮かべ「こちらこそ、ありがとう。この場合の好きは友情なのか愛情なのか…後者だとすればキスをする場所が変わってくるな…」頬から手を離し考える時するように顎へ持ってきては検索した項目をつい実行したくなる検索馬鹿の悪い癖で深くは考えずぶつぶつと呟き）

え、変だったか？表現的には間違ってねえと思うんだけど…（相棒の言葉にキョトンとなり思わず小首を傾げてそう呟くが微笑んでいる相棒を見ればまあ良いかと思いつつ同じように微笑み検索した項目を試すときのように考え始めた相棒を見れば、別にこだわることはないと思うのだが…。と思わず苦笑いして内心で呟くがこうなってしまっては暫くこのままなのは経験上わかっている為ぶつぶつと考える相棒の頭を時々リズムを変えて撫でつつ天井を見つめつつ見詰めて）

いや、間違ってない。ロマンチストなんだなって思っただけ（相変わらずハードボイルドではないが復讐に取り憑かれた男に人間らしさを取り戻させたのは間違いなく"愛の力"だと同意し、相棒からの突っ込みが入らず好き勝手ぶつくさ考え続け「そうか、分かったぞ…翔太郎と僕の関係…これが世間で一番楽しいとさせる"友達以上恋人未満"の関係だ」はっとして思い付いたことを述べてはガバッと勢い良く立ち上りホワイトボードに"友達以上恋人未満"と殴り書きしてどや顔を向けて）

ふーん……まあいいけどよ（ロマンチストと言われれば自分ではよくわからないのだが特に気にせず相棒も納得しているみたいなのでまあいいかと思いつつそう呟き頭を撫でていた所にふと考えが纏まったのかいきなりカバッと起き上がったかと思えばそのままホワイトボードに何かを殴り書きするように書いてどや顔を見せてくる相棒の横に書かれていた"友達以上恋人未満"と言う殴り書きされたその文字を見ればキョトンと目をぱちくりとさせたままでいたが数秒して小首を傾げては「考えてみれば、恋人関係ではねえけど、友達以上ではある、のか…よくわからねえけど」最後は僅かに苦笑いしつつ呟き）

単なる友達というほど淡白でなく、かといって特別な関係でもない（相棒という響きに含まれた信頼関係や家族のような関係は友達では表しきれない存在だが恋人同士の取る行動はしていないため友達以上恋人未満の表現がぴったりだと胸を張って「という訳で、今後の接し方次第でどうにかなるかと思えばゾクゾクするね」知識の暴走特急であるが故に例え自分達についてであっても実験をするような客観的というのか他人事みたいに楽しみだしては説明を終えて満足し苦笑いする相棒の隣に再び腰を下ろしては完全なる悪戯モードで"親愛"の意味を込め頬に口付けをして）

（まるで特急の如く自分達の関係と友達以上恋人未満と言う言葉について説明をしだす相棒をキョトンとした表現のまま見つつ話を聞いていたがその後のまるでこれから接し方でどうにかなるのかと言う実験のような客観的のような言葉を聞いては内心で、ヤバイ、フィリップの何時もの知識ゆえの好奇心が暴走し始めた…。と思ったのも束の間再度隣に座ったかと思えば完全なる悪戯モードの雰囲気で頬に何か暖かい感触がしたと感じ数秒固まっていたが頬にキスをされたのかと理解しては頬がほんのりと赤く染まり悪戯モードの相棒にどう言っていいのかわからず内心混乱した結果疲れたのかぐったりと相棒の肩に無意識に顔を埋めて隠す形になり暫し無言でいて）

（自分の感情なのだが相棒のことを本当はどう思いどうしたいかは置いておき少女漫画で最も盛り上がる関係を最終地点まで持っていく方向へ興味が移行してしまい一度気になったものは追求し飽きるまでのめり込むタイプであり相棒の嫌な予感は的中して好奇心丸出しの状態でキスをしてみれば相手はどんな反応を見せるのかワクワクが止まらずニヤついたが「え、あ……ごめん…」相手が無言のままだと不安を感じてテンションも平常運転となり重みを感じた肩に視線を送れば疲れ果てた様子で呆れられたかと恐る恐る謝罪を口にしては身動き取れずじっとして）

……１つ、お前には申し訳ねえけど、キャパオーバーしちまった…。２つ………嫌ではなかった…敢えて言うなら、混乱したけど……何か嬉しいって…思った…（どうやら此方が呆れていると解釈したらしい相棒の恐る恐るといった謝罪を聞いてはそれは違うとの意味も込めて肩に顔は置いたまま相棒の長袖を軽く握りそっと口を開いて混乱はしたが嫌ではなかったし、嬉しいという気持ちは感じたのだとまだ疲れている様子だが小さな声でそう告げる長い前髪の間から見える頬は先程とのままほんのりと赤くなっていて）

……１つ、お前には申し訳ねえけど、キャパオーバーしちまった…。２つ………嫌ではなかった…敢えて言うなら、混乱したけど……何か嬉しいって…思った…（どうやら此方が呆れていると解釈したらしい相棒の恐る恐るといった謝罪を聞いてはそれは違うとの意味も込めて肩に顔は置いたまま相棒の長袖を軽く握りそっと口を開いて混乱はしたが嫌ではなかったし、嬉しいという気持ちは感じたのだとまだ疲れている様子だが小さな声でそう告げる長い前髪の間から見える頬は先程とのままほんのりと赤くなっていて）

………え？（面白がってやった結果呆れられたか最悪嫌われたと思ったがどうやら此方の捉え違いだっようで長袖を握る手に視線を落とし「申し訳ないって変なの。でも、嫌じゃなかったなら良かった」静かに返事して女性を見ると声色を変えたり格好付けたりするくせに案外慣れてないんだなと普段は兄貴的存在の相棒が少し可愛く見えてしまい"嬉しいと思った"との言葉が頭に残りこっちまで頬が赤くなりそうな気がして相棒が動くまでじっと座っていようと背凭れに頭乗せて天井をぼんやり眺め）

………まさか、な（それから約数分して相手の肩から顔を上げ同じようにぼんやりと天井を見詰めつつそういえば頬にキスをされるのは小さい頃にたまにしてきてた母親を抜けば相手が初めてなのかとぼんやりとした頭でそんなことを思い出してはふと自分の中で名前が付けられる程はっきりはしていないがほんの少し心の奥に確かに芽生えている気持ちに気付きそっと自身の胸元に手を当てて小首を傾げつつポツリと独り言のようにそう呟くが、まあ今すぐ慌てて名前をつけるほどじゃないかと自分の心の奥に芽生えている気持ちは一旦置いておく事にしておいて）

（亜樹子に頼まれ調べただけで愛だの恋だのそういう感情は全く理解していないし想像もできなくて一体どんな物なのか知識として興味があって相棒との間柄を考えたりキスしたのも全て検索結果を検証するため知識的な事柄なのだとすれば心臓がざわめくのは好奇心に駆られているだけ…ではないような「…この気持ち、何なんだろう」ぽつり呟き他人に関することなら検索すればすぐに分かるのにと少しモヤモヤして相棒が顔を上げたのを感じては半ば無意識に指を伸ばして袖を掴む手に触れ）

……？……どうした？そんな難しい顔して（自分の気心の奥に芽生えている気持ちについて考えていた中ふと袖を掴んだままだった手に逆に相手の手が触れるのを感じては釣られるように相棒の顔を見て普段より考え事をしているときの様子とはまた違うがそれでも何処か難しい表情をしている相棒の横顔を見ては何となくだが相手には笑顔でいて欲しいと言う気持ちもあり小首を傾げては普段の声色でポンと相手の頭に優しく手を置きつつどうしたのかと尋ねて）

……問題ない（先程までの検索モードから平常運転へと切り替わると急に落ち着かなくなったというか相棒に頭を撫でられるのだって何度もされて日常的な普通の行動であったはずが今はそれが違ったように感じられ「…子供扱いしないでくれ」素直に受け止めれず自分でもどうしたいか頭が追い付かないが今はとにかく目を合わせるのも照れ臭く心配してくれる相棒には申し訳ないが背を向け膝を抱えて座り直し顔を伏せて見えないようにし て）

（完全に背を向けて三角座りをし膝に顔を伏せた相棒の言葉を聞けば何だか不安を覚えるが今はそれよりもとその不安を押さえ込み相手には一人で居る時間…と言うより一人で何かに向き合う時間も必要かもしれないと感じては丁度近くにあった毛布を頭からかけてやり恐らく今は自分は居ない方がいいだろうと感じては無理はするないと言う意味を込めてポンと本当に軽く背を叩けば何も言わずに立ち上がって部屋を出てパタンと扉を閉めれば暫くは屋上に居ようと決めて階段を登って屋上へと出れば吹いている心地よい風に自然と頬が緩めばパタンと屋上の扉を閉めて柵の方へと行き景色を眺めて）

……翔太郎？（頭から毛布を被ったと思ったら扉の閉まる音がして顔を上げ部屋を見回すがいつもならどうしたのかと頭を撫で宥めてくれる相手の姿はなく"子供扱いしないで"と言ったものの子供扱いさせていたのは自分の方かと小さく溜め息つきホワイトボードに書いた文字を消して「…僕は翔太郎のこと本当に好き…なのかもしれない…でもそれをどうこうしようとは思わない。彼は相棒だから」消したところに"相棒"と書き直し、ふと腕時計に目をやれば朝から依頼続きでとっくに夕方になろうとしていて普段は相棒が料理をしてくれるがたまには自分が昼食兼夕食でも作ってみようかと台所へ向かい）

……！……もう大丈夫なのか？（屋上には約数分いたのだが赤い綺麗な夕日を見てはもうそんな時間かと思い夕方はちょっと冷えるが心の奥に芽生えていた気持ちを考えるのと不安をを入れ換えるのには十分な時間だった為屋上を出て事務所内へと戻ってはそういえば昼は二人とも何も食べていなかったなと思い出してはいい時間帯なので昼食としては遅めになるが夕食を作ろうと思い立ち台所に立った所で部屋から出てきた相棒と目が合い思わず数秒キョトンとなるが勿論相棒が夕食作ってみようと思っていたのは知らない為手元に視線を戻して作業をしつつ普段と変わらないが心配が隠せない声色でもう大丈夫なのかと一言問い掛けて）

正直まだ分からないけど、考え込んでいても解決しないことなら何かしようかと思ってね（部屋を出るとまず相棒と目が合いてっきり屋上にでも行ったかと思ったが既に帰っていたようで大丈夫かと聞かれては切ないようなモヤモヤするような複雑な感情は拭えないが考えることを一旦止めるのだと答えては袖を少しだけ捲り上げ「何か手伝うよ」と申し出たものの先程変な方向に話を持っていってしまったため相棒と話すのが気まずく心なしか普段より距離を空けて隣に立っては一緒に作ると持ち掛け）

…そうか。…フィリップ、勿論手伝ってくれるのはありがたいけど、これやるから気分転換にでも読んで休んどけ（相棒からの言葉を聞けば確かに解決しないことを考え込んでも仕方がないが何時か解決をしないといけないだろうなと内心で眉を下げつつ思うが今は相棒がそう決めたならそれでいいかと思う事にして何か手伝うと言って隣に立ったが何処か気まずそうにしている様子を見れば一旦手を拭いて1冊の少し厚い本を相手の手に持たせては僅かに微笑んでそう言い２回ほど変わらず優しく頭を撫でては再度手元の作業へと戻り）